إِذۡ نَادَىٰ رَبَّهُۥ نِدَاۤءً خَفِیࣰّا ﴿٣﴾
彼が自分の主*を、ひそやかに呼んだ時のこと。¹
قَالَ رَبِّ إِنِّی وَهَنَ ٱلۡعَظۡمُ مِنِّی وَٱشۡتَعَلَ ٱلرَّأۡسُ شَیۡبࣰا وَلَمۡ أَكُنۢ بِدُعَاۤىِٕكَ رَبِّ شَقِیࣰّا ﴿٤﴾
彼は申し上げた。「我が主*よ。本当に私の骨は脆くなり、頭は白髪だらけになってしまいました¹。そして私はーー我が主*よーー(これ以前)、あなたへの祈願において、不幸な者ではありませんでした²。
وَإِنِّی خِفۡتُ ٱلۡمَوَ ٰلِیَ مِن وَرَاۤءِی وَكَانَتِ ٱمۡرَأَتِی عَاقِرࣰا فَهَبۡ لِی مِن لَّدُنكَ وَلِیࣰّا ﴿٥﴾
また私の妻は不妊であり、私は自分の(死)後、身内(があなたの宗教を達成できないかもしれないこと)を怖れます。ですから私に、あなたの御許から後継者(としての子供)をお授け下さい。
یَرِثُنِی وَیَرِثُ مِنۡ ءَالِ یَعۡقُوبَۖ وَٱجۡعَلۡهُ رَبِّ رَضِیࣰّا ﴿٦﴾
私(の預言者*としての使命)を継ぎ、ヤァクーブ*の一族(の預言者*としての使命)を継ぐ(後継者を)。そしてーー我が主*よーー、彼を(あなたとあなたの僕たちから)喜ばれる者として下さい」。
یَـٰزَكَرِیَّاۤ إِنَّا نُبَشِّرُكَ بِغُلَـٰمٍ ٱسۡمُهُۥ یَحۡیَىٰ لَمۡ نَجۡعَل لَّهُۥ مِن قَبۡلُ سَمِیࣰّا ﴿٧﴾
(アッラー*は、天使*を通じて仰せられた。)「ザカリーヤー*よ、本当にわれら*はあなたに、ヤヒヤー*という名の男の子についての吉報を伝えよう。われら*は(彼)以前、誰もその名で名付けたことはなかった」。
قَالَ رَبِّ أَنَّىٰ یَكُونُ لِی غُلَـٰمࣱ وَكَانَتِ ٱمۡرَأَتِی عَاقِرࣰا وَقَدۡ بَلَغۡتُ مِنَ ٱلۡكِبَرِ عِتِیࣰّا ﴿٨﴾
彼(ザカリーヤー*)は、申し上げた。「我が主*よ、私に男の子が出来ましょうか?私の妻は不妊で、しかも私は老齢で干からびてしまっていますのに?」
قَالَ كَذَ ٰلِكَ قَالَ رَبُّكَ هُوَ عَلَیَّ هَیِّنࣱ وَقَدۡ خَلَقۡتُكَ مِن قَبۡلُ وَلَمۡ تَكُ شَیۡـࣰٔا ﴿٩﴾
彼(天使*)は言った。「その通り(だが)、あなたの主*は、(こう)仰せられたのだ。『それはわれにとって、容易いこと。われは彼(ヤヒヤー*)以前に、(以前は)全く存在していなかったあなたのことも、確かに創造したのだ』」。
قَالَ رَبِّ ٱجۡعَل لِّیۤ ءَایَةࣰۖ قَالَ ءَایَتُكَ أَلَّا تُكَلِّمَ ٱلنَّاسَ ثَلَـٰثَ لَیَالࣲ سَوِیࣰّا ﴿١٠﴾
彼(ザカリーヤー*)は、申し上げた。「我が主*よ、私に(、その吉報が実現するという)御徴をお授け下さい」。彼(天使*)は言った。「あなたの御徴は、あなたが健常でありながら、三夜の間、人々に話しかけることが出来なくなることである」。
فَخَرَجَ عَلَىٰ قَوۡمِهِۦ مِنَ ٱلۡمِحۡرَابِ فَأَوۡحَىٰۤ إِلَیۡهِمۡ أَن سَبِّحُواْ بُكۡرَةࣰ وَعَشِیࣰّا ﴿١١﴾
こうして彼(ザカリーヤー*)は、ミフラーブ¹から彼の民のもとに出て来ると、彼らに「朝夕に、(アッラー*を)称え*なさい²」と仕草で示した。
یَـٰیَحۡیَىٰ خُذِ ٱلۡكِتَـٰبَ بِقُوَّةࣲۖ وَءَاتَیۡنَـٰهُ ٱلۡحُكۡمَ صَبِیࣰّا ﴿١٢﴾
(そしてヤヒヤー*が誕生し、成長した頃、アッラー*は仰せられた。)「ヤヒヤー*よ、啓典(トーラー*)を真摯に受け取れ¹」そしてわれら*は、幼少の彼に英知を授けた。
وَحَنَانࣰا مِّن لَّدُنَّا وَزَكَوٰةࣰۖ وَكَانَ تَقِیࣰّا ﴿١٣﴾
また、(われら*はヤヒヤー*に、)われら*の御許からの慈しみの念と、(罪からの)清らかさを(授けた)。彼は敬虔であった。
وَسَلَـٰمٌ عَلَیۡهِ یَوۡمَ وُلِدَ وَیَوۡمَ یَمُوتُ وَیَوۡمَ یُبۡعَثُ حَیࣰّا ﴿١٥﴾
そして、彼が生まれた日、亡くなる日、生きて蘇らされる日に、彼に(アッラー*からの)平安あれ。¹
وَٱذۡكُرۡ فِی ٱلۡكِتَـٰبِ مَرۡیَمَ إِذِ ٱنتَبَذَتۡ مِنۡ أَهۡلِهَا مَكَانࣰا شَرۡقِیࣰّا ﴿١٦﴾
また(使徒*よ)、啓典(クルアーン*)の中で、マルヤム*について語るのだ。彼女が自分の家族から、東方の場所に身を引いた¹時のこと。
فَٱتَّخَذَتۡ مِن دُونِهِمۡ حِجَابࣰا فَأَرۡسَلۡنَاۤ إِلَیۡهَا رُوحَنَا فَتَمَثَّلَ لَهَا بَشَرࣰا سَوِیࣰّا ﴿١٧﴾
そして彼女は彼らを避けて覆いをかけ、われら*は彼女に、われら*の魂¹を遣わした。すると彼は、非の打ち所のない人間の姿で、彼女の前に現れた。
قَالَتۡ إِنِّیۤ أَعُوذُ بِٱلرَّحۡمَـٰنِ مِنكَ إِن كُنتَ تَقِیࣰّا ﴿١٨﴾
彼女は言った。「本当に私は、慈悲あまねき*お方(アッラー*)に、あなた(から災いを受けること)に対してのご加護を乞います。もしあなたが、(アッラー*を)畏れる*お方ならば(、近づかないで下さい)」。
قَالَ إِنَّمَاۤ أَنَا۠ رَسُولُ رَبِّكِ لِأَهَبَ لَكِ غُلَـٰمࣰا زَكِیࣰّا ﴿١٩﴾
彼(ジブリール*)は言った。「私はまさに、あなたに清らかな男の子を差し上げるための、あなたの主*からの使いなのです」。
قَالَتۡ أَنَّىٰ یَكُونُ لِی غُلَـٰمࣱ وَلَمۡ یَمۡسَسۡنِی بَشَرࣱ وَلَمۡ أَكُ بَغِیࣰّا ﴿٢٠﴾
彼女は言った。「私に、男の子が出来るなどということがありましょうか?私には人一人触れたことはなく、私はふしだらでもありませんでしたのに」。
قَالَ كَذَ ٰلِكِ قَالَ رَبُّكِ هُوَ عَلَیَّ هَیِّنࣱۖ وَلِنَجۡعَلَهُۥۤ ءَایَةࣰ لِّلنَّاسِ وَرَحۡمَةࣰ مِّنَّاۚ وَكَانَ أَمۡرࣰا مَّقۡضِیࣰّا ﴿٢١﴾
彼は言った。「その通り(ですが)、あなたの主*は、(こう)仰せられました。『それはわれにとって、容易いこと。そして(それは)、彼(その男の子)を人々への御徴¹とし、われら*の御許からの慈悲とするためなのだ。(それは)既に定められていたことなのである』」。
۞ فَحَمَلَتۡهُ فَٱنتَبَذَتۡ بِهِۦ مَكَانࣰا قَصِیࣰّا ﴿٢٢﴾
こうして彼女は、彼(イーサー*)を宿し、身ごもった状態で(人々から)遠い場所へと身を遠ざけた¹。
فَأَجَاۤءَهَا ٱلۡمَخَاضُ إِلَىٰ جِذۡعِ ٱلنَّخۡلَةِ قَالَتۡ یَـٰلَیۡتَنِی مِتُّ قَبۡلَ هَـٰذَا وَكُنتُ نَسۡیࣰا مَّنسِیࣰّا ﴿٢٣﴾
そして陣痛が彼女を、ナツメヤシの木¹の幹へと追いや(り、彼女はそれによりかか)った。彼女は言った。「あぁ、これ以前に私が死んでしまっていたら、そして忘れ去られた、どうでもよい存在であったらよかったのに!」
فَنَادَىٰهَا مِن تَحۡتِهَاۤ أَلَّا تَحۡزَنِی قَدۡ جَعَلَ رَبُّكِ تَحۡتَكِ سَرِیࣰّا ﴿٢٤﴾
すると、彼¹は彼女の下方から、彼女に(こう)呼びかけた。「悲しんではなりません。あなたの主*は、あなたの下に、まさに小川を流させ給うたのですから。
وَهُزِّیۤ إِلَیۡكِ بِجِذۡعِ ٱلنَّخۡلَةِ تُسَـٰقِطۡ عَلَیۡكِ رُطَبࣰا جَنِیࣰّا ﴿٢٥﴾
そしてナツメヤシの木の幹を、ご自分の方にお揺らしなさい。そうすればそれは、採り頃の熟れたナツメヤシの実を、あなたの上に落とします。
فَكُلِی وَٱشۡرَبِی وَقَرِّی عَیۡنࣰاۖ فَإِمَّا تَرَیِنَّ مِنَ ٱلۡبَشَرِ أَحَدࣰا فَقُولِیۤ إِنِّی نَذَرۡتُ لِلرَّحۡمَـٰنِ صَوۡمࣰا فَلَنۡ أُكَلِّمَ ٱلۡیَوۡمَ إِنسِیࣰّا ﴿٢٦﴾
そうしたら、食べかつ飲み、(子の誕生に)お喜びなさい¹。そして、もし誰か人を見るようなことがあれば、(こう)言うのです。『本当に私は、慈悲あまねき*お方(アッラー*)に斎戒¹を誓いました。それでこの日は、絶対に人とは話しません』」。
فَأَتَتۡ بِهِۦ قَوۡمَهَا تَحۡمِلُهُۥۖ قَالُواْ یَـٰمَرۡیَمُ لَقَدۡ جِئۡتِ شَیۡـࣰٔا فَرِیࣰّا ﴿٢٧﴾
それから彼女は彼(イーサー*)を抱き、彼と共に彼女の民のもとへやって来た。彼らは(、それを見て)言った。「マルヤム*よ、あなたは本当に、とんでもないことをしでかした。
یَـٰۤأُخۡتَ هَـٰرُونَ مَا كَانَ أَبُوكِ ٱمۡرَأَ سَوۡءࣲ وَمَا كَانَتۡ أُمُّكِ بَغِیࣰّا ﴿٢٨﴾
ハールーンの姉妹¹よ、あなたの父親は不品行な男ではなかったし、あなたの母親もふしだらではなかったのだぞ」。
فَأَشَارَتۡ إِلَیۡهِۖ قَالُواْ كَیۡفَ نُكَلِّمُ مَن كَانَ فِی ٱلۡمَهۡدِ صَبِیࣰّا ﴿٢٩﴾
すると彼女は、(彼らが赤ん坊に直接尋ねるよう、)彼の方を指した。彼らは言った。「揺りかごの中にいる幼子に、私たちがいかに話しかけるというのか?」
قَالَ إِنِّی عَبۡدُ ٱللَّهِ ءَاتَىٰنِیَ ٱلۡكِتَـٰبَ وَجَعَلَنِی نَبِیࣰّا ﴿٣٠﴾
彼(イーサー*)は言った。「本当に私は、アッラー*の僕です。かれは私に、啓典を授けて下さり、私を預言者*とされたのです。
وَجَعَلَنِی مُبَارَكًا أَیۡنَ مَا كُنتُ وَأَوۡصَـٰنِی بِٱلصَّلَوٰةِ وَٱلزَّكَوٰةِ مَا دُمۡتُ حَیࣰّا ﴿٣١﴾
また、かれは私がどこにあろうと祝福にあふれた者とされ、私が生きている間中、礼拝と浄財*を私に命じられました。
وَبَرَّۢا بِوَ ٰلِدَتِی وَلَمۡ یَجۡعَلۡنِی جَبَّارࣰا شَقِیࣰّا ﴿٣٢﴾
そして(私を)母親に孝行する者とされ、尊大で不幸な者とはされませんでした。
وَٱلسَّلَـٰمُ عَلَیَّ یَوۡمَ وُلِدتُّ وَیَوۡمَ أَمُوتُ وَیَوۡمَ أُبۡعَثُ حَیࣰّا ﴿٣٣﴾
私が生まれた日、死ぬ日、生きたまま蘇らされる日に、私に(アッラー*からの)平安あれ¹」。
ذَ ٰلِكَ عِیسَى ٱبۡنُ مَرۡیَمَۖ قَوۡلَ ٱلۡحَقِّ ٱلَّذِی فِیهِ یَمۡتَرُونَ ﴿٣٤﴾
(使徒*よ、)それがマルヤム*の子イーサー*。彼ら(啓典の民*)が疑わしく思っている、(イーサー*に関する)真理の言葉。
مَا كَانَ لِلَّهِ أَن یَتَّخِذَ مِن وَلَدࣲۖ سُبۡحَـٰنَهُۥۤۚ إِذَا قَضَىٰۤ أَمۡرࣰا فَإِنَّمَا یَقُولُ لَهُۥ كُن فَیَكُونُ ﴿٣٥﴾
アッラー*が子供をもうけ給うことなど、ありえない。かれに称え*あれ¹。かれが一事をお取り決めにな(り、お望みにな)れば、それに『あれ』と仰せられるだけで、それは存在するのである。
وَإِنَّ ٱللَّهَ رَبِّی وَرَبُّكُمۡ فَٱعۡبُدُوهُۚ هَـٰذَا صِرَ ٰطࣱ مُّسۡتَقِیمࣱ ﴿٣٦﴾
(イーサー*は民に言った。)「本当にアッラー*は、我が主*であり、あなた方の主*。ならば、かれを崇拝*しなさい。これが、まっすぐな道なのですから」。
فَٱخۡتَلَفَ ٱلۡأَحۡزَابُ مِنۢ بَیۡنِهِمۡۖ فَوَیۡلࣱ لِّلَّذِینَ كَفَرُواْ مِن مَّشۡهَدِ یَوۡمٍ عَظِیمٍ ﴿٣٧﴾
それから(啓典の民*の)派閥が、(イーサー*のことに関し、)彼らの間で意見を異にした¹。それで不信仰に陥った者*たちに、この上な(く恐ろし)い(復活の)日*の立会いの災いあれ。
أَسۡمِعۡ بِهِمۡ وَأَبۡصِرۡ یَوۡمَ یَأۡتُونَنَاۖ لَـٰكِنِ ٱلظَّـٰلِمُونَ ٱلۡیَوۡمَ فِی ضَلَـٰلࣲ مُّبِینࣲ ﴿٣٨﴾
われら*のもとへと彼らがやって来るその日、彼らの視力は何と鋭く、その聴覚は何と研ぎ澄まされていることか!¹しかし(現世における)この日、不正*者たちは紛れもない迷妄の中にあるのだ。
وَأَنذِرۡهُمۡ یَوۡمَ ٱلۡحَسۡرَةِ إِذۡ قُضِیَ ٱلۡأَمۡرُ وَهُمۡ فِی غَفۡلَةࣲ وَهُمۡ لَا یُؤۡمِنُونَ ﴿٣٩﴾
そして(使徒*よ)、迂闊であり、信仰することのない彼らに、ことが決定される悔恨の日¹について警告を告げよ。
إِنَّا نَحۡنُ نَرِثُ ٱلۡأَرۡضَ وَمَنۡ عَلَیۡهَا وَإِلَیۡنَا یُرۡجَعُونَ ﴿٤٠﴾
本当にわれら*は、大地とその上にある者を引き継ぐ¹。そしてわれら*の御許にこそ、彼らは戻されるのである。
وَٱذۡكُرۡ فِی ٱلۡكِتَـٰبِ إِبۡرَ ٰهِیمَۚ إِنَّهُۥ كَانَ صِدِّیقࣰا نَّبِیًّا ﴿٤١﴾
(使徒*よ、)啓典(クルアーン*)の中で、イブラーヒーム*について語るのだ。本当に彼は大そうな正直者¹であり、預言者*であった。
إِذۡ قَالَ لِأَبِیهِ یَـٰۤأَبَتِ لِمَ تَعۡبُدُ مَا لَا یَسۡمَعُ وَلَا یُبۡصِرُ وَلَا یُغۡنِی عَنكَ شَیۡـࣰٔا ﴿٤٢﴾
彼が自分の父親に、(こう)言った時のこと¹。「お父さん、聞きもしなければ、見ることも出来ず、あなたを少しも益することもないもの²を、なぜ崇めるのですか?
یَـٰۤأَبَتِ إِنِّی قَدۡ جَاۤءَنِی مِنَ ٱلۡعِلۡمِ مَا لَمۡ یَأۡتِكَ فَٱتَّبِعۡنِیۤ أَهۡدِكَ صِرَ ٰطࣰا سَوِیࣰّا ﴿٤٣﴾
お父さん、本当に私のもとに、あなたには訪れることのなかった知識の一部が、確かに到来したのです。ですから、私に従って下さい。そうすれば私はあなたを、真っ当な道にご案内します。
یَـٰۤأَبَتِ لَا تَعۡبُدِ ٱلشَّیۡطَـٰنَۖ إِنَّ ٱلشَّیۡطَـٰنَ كَانَ لِلرَّحۡمَـٰنِ عَصِیࣰّا ﴿٤٤﴾
お父さん、シャイターン*を崇めないで下さい。本当にシャイターン*は、慈悲あまねき*お方(アッラー*)にひどく反抗的なものです。
یَـٰۤأَبَتِ إِنِّیۤ أَخَافُ أَن یَمَسَّكَ عَذَابࣱ مِّنَ ٱلرَّحۡمَـٰنِ فَتَكُونَ لِلشَّیۡطَـٰنِ وَلِیࣰّا ﴿٤٥﴾
お父さん、本当に私は、慈悲あまねき*お方(アッラー*)からの罰があなたに及び、あなたがシャイターン*の同志となるのを怖れています」。
قَالَ أَرَاغِبٌ أَنتَ عَنۡ ءَالِهَتِی یَـٰۤإِبۡرَ ٰهِیمُۖ لَىِٕن لَّمۡ تَنتَهِ لَأَرۡجُمَنَّكَۖ وَٱهۡجُرۡنِی مَلِیࣰّا ﴿٤٦﴾
彼(イブラーヒーム*の父親)は、言った。「一体お前は、我が神々(の崇拝*)から身を引きたいのか、イブラーヒーム*よ?もしもお前が(、我が神々への中傷を)止めないのなら、私はきっとお前を(石で)打ち殺してやろう¹。私からずっと、遠ざかっておれ」。
قَالَ سَلَـٰمٌ عَلَیۡكَۖ سَأَسۡتَغۡفِرُ لَكَ رَبِّیۤۖ إِنَّهُۥ كَانَ بِی حَفِیࣰّا ﴿٤٧﴾
彼(イブラーヒーム*)は言った。「あなたに平安あれ¹。私は我が主*に対し、あなたのために、(罪の)お赦しを乞いましょう²。本当にかれは(祈れば聞き入れて下さる)、私に懇切なお方なのですから。
وَأَعۡتَزِلُكُمۡ وَمَا تَدۡعُونَ مِن دُونِ ٱللَّهِ وَأَدۡعُواْ رَبِّی عَسَىٰۤ أَلَّاۤ أَكُونَ بِدُعَاۤءِ رَبِّی شَقِیࣰّا ﴿٤٨﴾
そして私は、あなた方と、あなた方がアッラー*をよそに祈っているものから遠ざかり、我が主*に祈りましょう。私は、我が主*への祈りにおいて、(それが叶えられないような)不幸な者とはならないでしょう」。
فَلَمَّا ٱعۡتَزَلَهُمۡ وَمَا یَعۡبُدُونَ مِن دُونِ ٱللَّهِ وَهَبۡنَا لَهُۥۤ إِسۡحَـٰقَ وَیَعۡقُوبَۖ وَكُلࣰّا جَعَلۡنَا نَبِیࣰّا ﴿٤٩﴾
彼(イブラーヒーム*)が、彼らと、彼らがアッラー*をよそに崇めているものから遠ざかった時、われら*は彼にイスハーク*と(イスハーク*の息子の)ヤァクーブ*を授けた。そして(その)いずれも、預言者*としたのだ。
وَوَهَبۡنَا لَهُم مِّن رَّحۡمَتِنَا وَجَعَلۡنَا لَهُمۡ لِسَانَ صِدۡقٍ عَلِیࣰّا ﴿٥٠﴾
そしてわれら*は、われら*の慈悲の内から彼らに授け¹、彼らに対する(人々の、)誉れ高く素晴らしい(賞賛の)言葉を与えた²。
وَٱذۡكُرۡ فِی ٱلۡكِتَـٰبِ مُوسَىٰۤۚ إِنَّهُۥ كَانَ مُخۡلَصࣰا وَكَانَ رَسُولࣰا نَّبِیࣰّا ﴿٥١﴾
(使徒*よ、)啓典(クルアーン*)の中で、ムーサー*について語るのだ。本当に彼は、精選された者¹であり、使徒*であり預言者*であった。
وَنَـٰدَیۡنَـٰهُ مِن جَانِبِ ٱلطُّورِ ٱلۡأَیۡمَنِ وَقَرَّبۡنَـٰهُ نَجِیࣰّا ﴿٥٢﴾
また、われら*は山の右側から彼に呼びかけ¹、密やかに語りかけつつ、彼を近寄せた。
وَوَهَبۡنَا لَهُۥ مِن رَّحۡمَتِنَاۤ أَخَاهُ هَـٰرُونَ نَبِیࣰّا ﴿٥٣﴾
そしてわれら*は彼に、われら*の慈悲ゆえ、預言者*であるその兄ハールーン*を授けた¹。
وَٱذۡكُرۡ فِی ٱلۡكِتَـٰبِ إِسۡمَـٰعِیلَۚ إِنَّهُۥ كَانَ صَادِقَ ٱلۡوَعۡدِ وَكَانَ رَسُولࣰا نَّبِیࣰّا ﴿٥٤﴾
(使徒*よ、)啓典(クルアーン*)の中で、イスマーイール*について語るのだ。本当に彼は、その約束に忠実で¹で、使徒*であり預言者*であった。
وَكَانَ یَأۡمُرُ أَهۡلَهُۥ بِٱلصَّلَوٰةِ وَٱلزَّكَوٰةِ وَكَانَ عِندَ رَبِّهِۦ مَرۡضِیࣰّا ﴿٥٥﴾
そして彼は、自分の家族に礼拝と浄財*を命じ、その主*の御許で喜ばれる者であった。
وَٱذۡكُرۡ فِی ٱلۡكِتَـٰبِ إِدۡرِیسَۚ إِنَّهُۥ كَانَ صِدِّیقࣰا نَّبِیࣰّا ﴿٥٦﴾
(使徒*よ、)啓典(クルアーン*)の中で、イドリース*について語るのだ。本当に彼は、大そうな正直者¹であり、預言者*であった。
أُوْلَـٰۤىِٕكَ ٱلَّذِینَ أَنۡعَمَ ٱللَّهُ عَلَیۡهِم مِّنَ ٱلنَّبِیِّـۧنَ مِن ذُرِّیَّةِ ءَادَمَ وَمِمَّنۡ حَمَلۡنَا مَعَ نُوحࣲ وَمِن ذُرِّیَّةِ إِبۡرَ ٰهِیمَ وَإِسۡرَ ٰۤءِیلَ وَمِمَّنۡ هَدَیۡنَا وَٱجۡتَبَیۡنَاۤۚ إِذَا تُتۡلَىٰ عَلَیۡهِمۡ ءَایَـٰتُ ٱلرَّحۡمَـٰنِ خَرُّواْ سُجَّدࣰا وَبُكِیࣰّا ۩ ﴿٥٨﴾
(われら*があなたに語って聞かせた、)それらの者たちは、アッラー*が恩恵をお授けになった預言者*たちである。(彼らは)アーダム*の子孫、われら*がヌーフ*と共に運んだ者、イブラーヒーム*とイスラーイール(ヤァクーブ*)の子孫、われら*が導き、選び抜いた内の者たち。慈悲あまねき*お方(アッラー*)の御徴¹が誦み聞かせられれば、彼らはサジダ*し、涙しつつ、崩れ落ちたのだ(読誦のサジダ*)。
۞ فَخَلَفَ مِنۢ بَعۡدِهِمۡ خَلۡفٌ أَضَاعُواْ ٱلصَّلَوٰةَ وَٱتَّبَعُواْ ٱلشَّهَوَ ٰتِۖ فَسَوۡفَ یَلۡقَوۡنَ غَیًّا ﴿٥٩﴾
こうして彼らの後、礼拝を放棄し、欲望を追い求めた愚かな後継者たちが、後を継いだ。ならば彼らはやがて、悪事¹に直面するであろう。
إِلَّا مَن تَابَ وَءَامَنَ وَعَمِلَ صَـٰلِحࣰا فَأُوْلَـٰۤىِٕكَ یَدۡخُلُونَ ٱلۡجَنَّةَ وَلَا یُظۡلَمُونَ شَیۡـࣰٔا ﴿٦٠﴾
但し、悔悟し、信仰して正しい行い*を行う者、それらの者たちは天国に入り、少しも不正*を受けることはない。
جَنَّـٰتِ عَدۡنٍ ٱلَّتِی وَعَدَ ٱلرَّحۡمَـٰنُ عِبَادَهُۥ بِٱلۡغَیۡبِۚ إِنَّهُۥ كَانَ وَعۡدُهُۥ مَأۡتِیࣰّا ﴿٦١﴾
(彼らは、)慈悲あまねき*お方(アッラー*)がその僕たちに約束された、まだ見ぬ永久の楽園¹に(入る)。本当にかれのお約束は、実現することになっているのだ。
لَّا یَسۡمَعُونَ فِیهَا لَغۡوًا إِلَّا سَلَـٰمࣰاۖ وَلَهُمۡ رِزۡقُهُمۡ فِیهَا بُكۡرَةࣰ وَعَشِیࣰّا ﴿٦٢﴾
彼らはそこで、いかなる戯言を耳にすることもない。ただ、「(あなた方に)平安を¹」(という挨拶を聞く)。そして彼らにはそこで朝夕²、(いつでも望むだけの)自分たちの糧があるのだ。
تِلۡكَ ٱلۡجَنَّةُ ٱلَّتِی نُورِثُ مِنۡ عِبَادِنَا مَن كَانَ تَقِیࣰّا ﴿٦٣﴾
その天国は、われら*が、われら*の僕たちの内、敬虔*だった者に引き継がせる¹もの。
وَمَا نَتَنَزَّلُ إِلَّا بِأَمۡرِ رَبِّكَۖ لَهُۥ مَا بَیۡنَ أَیۡدِینَا وَمَا خَلۡفَنَا وَمَا بَیۡنَ ذَ ٰلِكَۚ وَمَا كَانَ رَبُّكَ نَسِیࣰّا ﴿٦٤﴾
そして(ジブリール*よ、使徒*ムハンマド*にこう言うのだ、)「私たち(天使*)は、あなたの主*のご命令によらずしては、(天から地に)降臨することがない。かれにこそ、私たちの前にあるものと、後ろにあるもの、そしてその間にあるものが属する¹のだ。そしてあなたの主*はもとより、忘れたりするお方ではない。²
رَّبُّ ٱلسَّمَـٰوَ ٰتِ وَٱلۡأَرۡضِ وَمَا بَیۡنَهُمَا فَٱعۡبُدۡهُ وَٱصۡطَبِرۡ لِعِبَـٰدَتِهِۦۚ هَلۡ تَعۡلَمُ لَهُۥ سَمِیࣰّا ﴿٦٥﴾
(かれは、)諸天と大地とその間にあるものの主。ならば、かれを崇拝*し、かれへの崇拝*に忍耐*せよ。一体あなた¹は、かれに似たものを知っているというのか?²」
وَیَقُولُ ٱلۡإِنسَـٰنُ أَءِذَا مَا مِتُّ لَسَوۡفَ أُخۡرَجُ حَیًّا ﴿٦٦﴾
(不信仰な)人間は言う。「一体、私が死んだら、やがて生きて(墓から)出されるというのか?
أَوَلَا یَذۡكُرُ ٱلۡإِنسَـٰنُ أَنَّا خَلَقۡنَـٰهُ مِن قَبۡلُ وَلَمۡ یَكُ شَیۡـࣰٔا ﴿٦٧﴾
一体、その人間は、存在してはいなかった自分自身を、われら*が以前、創造したことを覚えていないのか?
فَوَرَبِّكَ لَنَحۡشُرَنَّهُمۡ وَٱلشَّیَـٰطِینَ ثُمَّ لَنُحۡضِرَنَّهُمۡ حَوۡلَ جَهَنَّمَ جِثِیࣰّا ﴿٦٨﴾
(使徒*よ、)あなたの主*にかけて、われら*は必ずや彼らとシャイターン*たちを召集し、それから彼らを跪いた状態¹のまま、地獄の周りにきっと連れて来よう。
ثُمَّ لَنَنزِعَنَّ مِن كُلِّ شِیعَةٍ أَیُّهُمۡ أَشَدُّ عَلَى ٱلرَّحۡمَـٰنِ عِتِیࣰّا ﴿٦٩﴾
それから、われら*は必ずや、慈悲あまねき*お方(アッラー*)に対して最も反抗的な者を、各々の集団から引き抜いて(真っ先に懲罰にかけて)やろう。
ثُمَّ لَنَحۡنُ أَعۡلَمُ بِٱلَّذِینَ هُمۡ أَوۡلَىٰ بِهَا صِلِیࣰّا ﴿٧٠﴾
そして本当にわれら*は、そこ(地獄)に入って炙られる最も相応しい者たちを最もよく知っているのだ。
وَإِن مِّنكُمۡ إِلَّا وَارِدُهَاۚ كَانَ عَلَىٰ رَبِّكَ حَتۡمࣰا مَّقۡضِیࣰّا ﴿٧١﴾
また、あなた方の内で、そこにやって来ない者はいない¹。それはもとより、あなたの主*にとって、定められた絶対(に起きること)なのだ。
ثُمَّ نُنَجِّی ٱلَّذِینَ ٱتَّقَواْ وَّنَذَرُ ٱلظَّـٰلِمِینَ فِیهَا جِثِیࣰّا ﴿٧٢﴾
それからわれら*は、敬虔*な者たちを救い出し、不正*者たちをその中に跪いた状態で置き去りにする。
وَإِذَا تُتۡلَىٰ عَلَیۡهِمۡ ءَایَـٰتُنَا بَیِّنَـٰتࣲ قَالَ ٱلَّذِینَ كَفَرُواْ لِلَّذِینَ ءَامَنُوۤاْ أَیُّ ٱلۡفَرِیقَیۡنِ خَیۡرࣱ مَّقَامࣰا وَأَحۡسَنُ نَدِیࣰّا ﴿٧٣﴾
また、われら*の明白な御徴¹が彼らに読誦されれば、不信仰に陥った者*たちは信仰する者たちに、(こう)言った。「二つの集団のいずれが、住居がより素晴らしく、会合の場がより華々しいのか?」²
وَكَمۡ أَهۡلَكۡنَا قَبۡلَهُم مِّن قَرۡنٍ هُمۡ أَحۡسَنُ أَثَـٰثࣰا وَرِءۡیࣰا ﴿٧٤﴾
一体、われら*は彼ら以前、(彼らより)家財も容色も上回る、どれだけの世代を滅ぼしてきたであろうか。
قُلۡ مَن كَانَ فِی ٱلضَّلَـٰلَةِ فَلۡیَمۡدُدۡ لَهُ ٱلرَّحۡمَـٰنُ مَدًّاۚ حَتَّىٰۤ إِذَا رَأَوۡاْ مَا یُوعَدُونَ إِمَّا ٱلۡعَذَابَ وَإِمَّا ٱلسَّاعَةَ فَسَیَعۡلَمُونَ مَنۡ هُوَ شَرࣱّ مَّكَانࣰا وَأَضۡعَفُ جُندࣰا ﴿٧٥﴾
言ってやれ。「(真理に従わず)迷いの中にある者、そのような者には慈悲あまねき*お方(アッラー*)が、猶予を伸ばして下さるままにしておけ¹。やがて(現世での)懲罰にせよ、その時(復活の日*)にせよ、彼らが警告されているものを目の当たりにすれば、彼らは誰がより立場が悪く、軍勢が弱い者であるかを知ることになるのだ」。
وَیَزِیدُ ٱللَّهُ ٱلَّذِینَ ٱهۡتَدَوۡاْ هُدࣰىۗ وَٱلۡبَـٰقِیَـٰتُ ٱلصَّـٰلِحَـٰتُ خَیۡرٌ عِندَ رَبِّكَ ثَوَابࣰا وَخَیۡرࣱ مَّرَدًّا ﴿٧٦﴾
また(言ってやれ)、「アッラー*は、導かれた者たちに、導きを上乗せされる¹。そして永遠に残る正しい行い*²は、あなたの主*の御許で褒美がよりよく、結末もよりよいものなのだ」と。
أَفَرَءَیۡتَ ٱلَّذِی كَفَرَ بِـَٔایَـٰتِنَا وَقَالَ لَأُوتَیَنَّ مَالࣰا وَوَلَدًا ﴿٧٧﴾
(使徒*よ、)あなたは、われら*の御徴を否定し、「私は(来世でも)必ずや、(多くの)財産と子供を授かるのだ」などと言った者¹を知っているか?
أَطَّلَعَ ٱلۡغَیۡبَ أَمِ ٱتَّخَذَ عِندَ ٱلرَّحۡمَـٰنِ عَهۡدࣰا ﴿٧٨﴾
一体彼は、不可視の世界*を覗き見でもしたのか?それとも、慈悲あまねき*お方(アッラー*)の御許で、(そのような)約束を結んだのだとでも?
كَلَّاۚ سَنَكۡتُبُ مَا یَقُولُ وَنَمُدُّ لَهُۥ مِنَ ٱلۡعَذَابِ مَدࣰّا ﴿٧٩﴾
断じて(、そうでは)ない。われら*は彼の言うことを記録し、彼に懲罰をどんどん上乗せしてやろう。
وَنَرِثُهُۥ مَا یَقُولُ وَیَأۡتِینَا فَرۡدࣰا ﴿٨٠﴾
そして、われら*が彼の言うものを引き継ぎ¹、(復活の日*、)彼はわれら*のもとに(財産も子供もない状態で、)ただ独りやって来るのだ。
وَٱتَّخَذُواْ مِن دُونِ ٱللَّهِ ءَالِهَةࣰ لِّیَكُونُواْ لَهُمۡ عِزࣰّا ﴿٨١﴾
また彼ら(シルク*の徒)は、それらが自分たちにとっての威厳となるべく、アッラー*をよそに神々¹を設け(、拝し)た。
كَلَّاۚ سَیَكۡفُرُونَ بِعِبَادَتِهِمۡ وَیَكُونُونَ عَلَیۡهِمۡ ضِدًّا ﴿٨٢﴾
断じて(、そうはなら)ない。それらは彼らの(自分たちに対する)崇拝*を否定し、彼らに対して(彼らが思っていたのとは)正反対のものとなるのだ。¹
أَلَمۡ تَرَ أَنَّاۤ أَرۡسَلۡنَا ٱلشَّیَـٰطِینَ عَلَى ٱلۡكَـٰفِرِینَ تَؤُزُّهُمۡ أَزࣰّا ﴿٨٣﴾
一体(使徒*よ、)あなたは、われら*がシャイターン*たちを不信仰者*らへと遣わし(それで彼らを支配してしまっ)たのを、知らなかったのか?彼ら(シャイターン*)は、その者(不信仰者*)たちを、(アッラー*への服従から反抗へと)煽り立てるのだ。
فَلَا تَعۡجَلۡ عَلَیۡهِمۡۖ إِنَّمَا نَعُدُّ لَهُمۡ عَدࣰّا ﴿٨٤﴾
ならば、彼らに対して、(懲罰が下るのを)急ぐのではない。われら*は彼らのために、数えに数え上げる¹だけなのだから。
یَوۡمَ نَحۡشُرُ ٱلۡمُتَّقِینَ إِلَى ٱلرَّحۡمَـٰنِ وَفۡدࣰا ﴿٨٥﴾
われら*が敬虔*な者たちを、使節団として慈悲あまねき*お方(アッラー*)の御許へと召集する(復活の*)日。
لَّا یَمۡلِكُونَ ٱلشَّفَـٰعَةَ إِلَّا مَنِ ٱتَّخَذَ عِندَ ٱلرَّحۡمَـٰنِ عَهۡدࣰا ﴿٨٧﴾
彼らは(誰に対しても)、執り成し(の権利)を持っていない。しかし、慈悲あまねき*お方(アッラー*)の御許で約束をした者¹は、別である。
تَكَادُ ٱلسَّمَـٰوَ ٰتُ یَتَفَطَّرۡنَ مِنۡهُ وَتَنشَقُّ ٱلۡأَرۡضُ وَتَخِرُّ ٱلۡجِبَالُ هَدًّا ﴿٩٠﴾
諸天は、それ¹ゆえにばらばらに割れんばかり、また地面は裂けんばかり、そして山々は崩れ落ちんばかりである。
وَمَا یَنۢبَغِی لِلرَّحۡمَـٰنِ أَن یَتَّخِذَ وَلَدًا ﴿٩٢﴾
慈悲あまねき*お方(アッラー*)が御子をもうけるなどということは、ありえないことなのだ。¹
إِن كُلُّ مَن فِی ٱلسَّمَـٰوَ ٰتِ وَٱلۡأَرۡضِ إِلَّاۤ ءَاتِی ٱلرَّحۡمَـٰنِ عَبۡدࣰا ﴿٩٣﴾
諸天と大地にあるいかなる者¹も、(復活の日*に)僕として²、慈悲あまねき*お方(アッラー*)の御許へと馳せ参じない者はいない。
لَّقَدۡ أَحۡصَىٰهُمۡ وَعَدَّهُمۡ عَدࣰّا ﴿٩٤﴾
かれは確かに、彼らを数え上げられ、彼らを勘定し尽くしておられる¹。
إِنَّ ٱلَّذِینَ ءَامَنُواْ وَعَمِلُواْ ٱلصَّـٰلِحَـٰتِ سَیَجۡعَلُ لَهُمُ ٱلرَّحۡمَـٰنُ وُدࣰّا ﴿٩٦﴾
本当に、信仰し、正しい行い*に励む者たち、慈悲あまねき*お方(アッラー*)は彼らに対し、愛情¹をお授けになろう。
فَإِنَّمَا یَسَّرۡنَـٰهُ بِلِسَانِكَ لِتُبَشِّرَ بِهِ ٱلۡمُتَّقِینَ وَتُنذِرَ بِهِۦ قَوۡمࣰا لُّدࣰّا ﴿٩٧﴾
(あなたに下った啓示を伝えよ、)というのもわれら*は、あなたがそれ(クルアーン*)によって敬虔*な者たちに吉報を伝え、それによって激しい反論の民に警告するべく、それをあなたの言葉(アラビア語)によって容易なものとしたに外ならないのだから。