لَعَلَّكَ بَـٰخِعࣱ نَّفۡسَكَ أَلَّا یَكُونُواْ مُؤۡمِنِینَ ﴿٣﴾
(使徒*よ、)彼らが信仰者とならないがゆえに、あなたは(悲しみで)身を切り裂く思いであろう。
إِن نَّشَأۡ نُنَزِّلۡ عَلَیۡهِم مِّنَ ٱلسَّمَاۤءِ ءَایَةࣰ فَظَلَّتۡ أَعۡنَـٰقُهُمۡ لَهَا خَـٰضِعِینَ ﴿٤﴾
もしわれら*が望めば、われら*は天から彼らの上に御徴¹を下し、彼らの首²はそれに屈服するようになるのだから。³
وَمَا یَأۡتِیهِم مِّن ذِكۡرࣲ مِّنَ ٱلرَّحۡمَـٰنِ مُحۡدَثٍ إِلَّا كَانُواْ عَنۡهُ مُعۡرِضِینَ ﴿٥﴾
また、慈悲あまねき*お方(アッラー*)から彼らのもとに新たな教訓がやって来ても、彼らは決まってそれに背を向けたものだった。
فَقَدۡ كَذَّبُواْ فَسَیَأۡتِیهِمۡ أَنۢبَـٰۤؤُاْ مَا كَانُواْ بِهِۦ یَسۡتَهۡزِءُونَ ﴿٦﴾
彼らは確かに、(クルアーン*を)嘘よばわりしたのだから。ならば、直に彼らのもとに、彼らが嘲笑していたもの(懲罰)の知らせが訪れよう。
أَوَلَمۡ یَرَوۡاْ إِلَى ٱلۡأَرۡضِ كَمۡ أَنۢبَتۡنَا فِیهَا مِن كُلِّ زَوۡجࣲ كَرِیمٍ ﴿٧﴾
一体、彼らは大地を見ないのか?われら*がそこで、どれだけ多くのあらゆる貴い種類のもの(植物)を、生育させたかを?
إِنَّ فِی ذَ ٰلِكَ لَـَٔایَةࣰۖ وَمَا كَانَ أَكۡثَرُهُم مُّؤۡمِنِینَ ﴿٨﴾
本当にそこにはまさしく、(アッラー*の御力を示す)御徴がある。彼らの大半は信仰者ではなかったのだ。
وَإِذۡ نَادَىٰ رَبُّكَ مُوسَىٰۤ أَنِ ٱئۡتِ ٱلۡقَوۡمَ ٱلظَّـٰلِمِینَ ﴿١٠﴾
あなたの主*がムーサー*に対し、(こう)呼びかけられた時のこと(を思い起こさせよ)。「不正*者である民のもとへ行け。
قَالَ رَبِّ إِنِّیۤ أَخَافُ أَن یُكَذِّبُونِ ﴿١٢﴾
彼(ムーサー*)は、申し上げた。「我が主*よ、本当に私は、彼らが私を嘘つき呼ばわりするのが怖いのです。
وَیَضِیقُ صَدۡرِی وَلَا یَنطَلِقُ لِسَانِی فَأَرۡسِلۡ إِلَىٰ هَـٰرُونَ ﴿١٣﴾
また、私の胸は(苦悩で)狭まり¹、私の舌は滑らかに動いてくれません²。ならば(啓示と共に、ジブリール*を)、ハールーン*にお遣わし下さい³。
وَلَهُمۡ عَلَیَّ ذَنۢبࣱ فَأَخَافُ أَن یَقۡتُلُونِ ﴿١٤﴾
私には、彼らに対する罪(という負い目)があり¹、彼らが私のことを殺すのが怖いのです」。
قَالَ كَلَّاۖ فَٱذۡهَبَا بِـَٔایَـٰتِنَاۤۖ إِنَّا مَعَكُم مُّسۡتَمِعُونَ ﴿١٥﴾
かれ(アッラー*)は仰せられた。「断じて(、彼らはあなたを殺さ)ない。そして(あなた方二人よ)、われら*の御徴¹と共に行くのだ。本当にわれら*は、あなた方と共にあり、聞く者²となるから。
فَأۡتِیَا فِرۡعَوۡنَ فَقُولَاۤ إِنَّا رَسُولُ رَبِّ ٱلۡعَـٰلَمِینَ ﴿١٦﴾
そしてフィルアウン*のもとへ赴き、言うのだ。『本当に私たちは、全創造物の主*(から)の使徒*なのです。
أَنۡ أَرۡسِلۡ مَعَنَا بَنِیۤ إِسۡرَ ٰۤءِیلَ ﴿١٧﴾
私たちと共に(行くために)、イスラーイールの子ら*を自由にして下さい』」。¹
قَالَ أَلَمۡ نُرَبِّكَ فِینَا وَلِیدࣰا وَلَبِثۡتَ فِینَا مِنۡ عُمُرِكَ سِنِینَ ﴿١٨﴾
彼(フィルアウン*)は言った、「私たちは、幼少のあなた(ムーサー*)を私たちのもとで育ててやり、あなたは私たちのもとで、あなたの人生の何年かを過ごしたのではなかったか?¹
وَفَعَلۡتَ فَعۡلَتَكَ ٱلَّتِی فَعَلۡتَ وَأَنتَ مِنَ ٱلۡكَـٰفِرِینَ ﴿١٩﴾
またあなたは、あなたがやった、あなたの行い¹をしでかした。あなたは、恩知らずな者²たちの類いなのだ」。
قَالَ فَعَلۡتُهَاۤ إِذࣰا وَأَنَا۠ مِنَ ٱلضَّاۤلِّینَ ﴿٢٠﴾
彼(ムーサー*)は、言った。「私は、自分が(使徒*としての使命を授かる前の)迷い人であった時に、それをやってしまったのです。
فَفَرَرۡتُ مِنكُمۡ لَمَّا خِفۡتُكُمۡ فَوَهَبَ لِی رَبِّی حُكۡمࣰا وَجَعَلَنِی مِنَ ٱلۡمُرۡسَلِینَ ﴿٢١﴾
それで私は、(自分が殺されるのではないかと)あなた方を怖れた時、あなた方から逃げました。そして我が主*は私に英知¹をお恵みになり、私を使徒*の一人とされたのです。²
وَتِلۡكَ نِعۡمَةࣱ تَمُنُّهَا عَلَیَّ أَنۡ عَبَّدتَّ بَنِیۤ إِسۡرَ ٰۤءِیلَ ﴿٢٢﴾
そしてそれが、あなたが私に着せている恩なのですかーーあなたが、イスラーイールの子ら*を隷従させたというーー?」。¹
قَالَ رَبُّ ٱلسَّمَـٰوَ ٰتِ وَٱلۡأَرۡضِ وَمَا بَیۡنَهُمَاۤۖ إِن كُنتُم مُّوقِنِینَ ﴿٢٤﴾
彼(ムーサー*)は、言った。「(それは)諸天と大地、その間にある全てのものの主*です。もしあなた方が、確信する者であるならば(信じて下さい)」。
قَالَ لِمَنۡ حَوۡلَهُۥۤ أَلَا تَسۡتَمِعُونَ ﴿٢٥﴾
彼(フィルアウン*)は、周りの者たちに言った。「おい、あなた方は、(この突拍子もないことを)聞いているのか?」¹
قَالَ رَبُّكُمۡ وَرَبُّ ءَابَاۤىِٕكُمُ ٱلۡأَوَّلِینَ ﴿٢٦﴾
彼(ムーサー*)は、言った。「(アッラー*は、)あなた方の主*と、あなた方の先代の先祖の主です」。¹
قَالَ إِنَّ رَسُولَكُمُ ٱلَّذِیۤ أُرۡسِلَ إِلَیۡكُمۡ لَمَجۡنُونࣱ ﴿٢٧﴾
彼(フィルアウン*)は言った。「本当に、あなた方に遣わされたあなた方の使徒*は、まさしく憑かれた者¹だ」。
قَالَ رَبُّ ٱلۡمَشۡرِقِ وَٱلۡمَغۡرِبِ وَمَا بَیۡنَهُمَاۤۖ إِن كُنتُمۡ تَعۡقِلُونَ ﴿٢٨﴾
彼(ムーサー*)は、言った。「(アッラー*は)東と西、その間にある全てのものの主*。あなた方が分別するのであれば(、信仰するでしょうに)」。
قَالَ لَىِٕنِ ٱتَّخَذۡتَ إِلَـٰهًا غَیۡرِی لَأَجۡعَلَنَّكَ مِنَ ٱلۡمَسۡجُونِینَ ﴿٢٩﴾
彼(フィルアウン*)は言った。「もしも、あなたが私以外の神¹を設けるのなら、私は必ずや、あなたを囚人の一人にしてやるぞ」。
قَالَ أَوَلَوۡ جِئۡتُكَ بِشَیۡءࣲ مُّبِینࣲ ﴿٣٠﴾
彼(ムーサー*)は、言った。「もし、私があなたに明白なもの¹を披露して差し上げたとしても(、私を投獄しますか)?」
قَالَ فَأۡتِ بِهِۦۤ إِن كُنتَ مِنَ ٱلصَّـٰدِقِینَ ﴿٣١﴾
彼(フィルアウン*)は言った。「ならば、それを披露してみよ。もしあなたが正直者の類いならば、だが」。
فَأَلۡقَىٰ عَصَاهُ فَإِذَا هِیَ ثُعۡبَانࣱ مُّبِینࣱ ﴿٣٢﴾
彼(ムーサー*)は、自分の杖を投げた。するとどうしたことか、それは紛れもない一匹の大蛇となった。
وَنَزَعَ یَدَهُۥ فَإِذَا هِیَ بَیۡضَاۤءُ لِلنَّـٰظِرِینَ ﴿٣٣﴾
また、彼が自分の手を(懐に入れてから)出すと、どうだろう、それは観衆の前に白くなって現れた。
قَالَ لِلۡمَلَإِ حَوۡلَهُۥۤ إِنَّ هَـٰذَا لَسَـٰحِرٌ عَلِیمࣱ ﴿٣٤﴾
彼(フィルアウン*)は、その周りの有力者たちに言った。「本当にこれはまさしく、習熟した魔術師だぞ。
یُرِیدُ أَن یُخۡرِجَكُم مِّنۡ أَرۡضِكُم بِسِحۡرِهِۦ فَمَاذَا تَأۡمُرُونَ ﴿٣٥﴾
(彼は)その魔術で、あなた方をあなた方の地から追い出したいのだ。では、あなた方は、何を命じるか?」
قَالُوۤاْ أَرۡجِهۡ وَأَخَاهُ وَٱبۡعَثۡ فِی ٱلۡمَدَاۤىِٕنِ حَـٰشِرِینَ ﴿٣٦﴾
彼らは言った。「彼とその兄(ハールーン*)のことは後回しにされて、(ムーサー*に対抗するための魔術師たちを)召集する者たち(兵隊)を、町々にお遣わし下さい。
فَجُمِعَ ٱلسَّحَرَةُ لِمِیقَـٰتِ یَوۡمࣲ مَّعۡلُومࣲ ﴿٣٨﴾
そして、定められた日のある時刻に、魔術師たちは集められた。¹
وَقِیلَ لِلنَّاسِ هَلۡ أَنتُم مُّجۡتَمِعُونَ ﴿٣٩﴾
そして人々には、(こう)言われた。「あなた方は、集合するのか?」¹
لَعَلَّنَا نَتَّبِعُ ٱلسَّحَرَةَ إِن كَانُواْ هُمُ ٱلۡغَـٰلِبِینَ ﴿٤٠﴾
(人々は言った。)「私たちは、魔術師たちに従おう。彼らこそが勝利者となったならば」。
فَلَمَّا جَاۤءَ ٱلسَّحَرَةُ قَالُواْ لِفِرۡعَوۡنَ أَىِٕنَّ لَنَا لَأَجۡرًا إِن كُنَّا نَحۡنُ ٱلۡغَـٰلِبِینَ ﴿٤١﴾
そして魔術師たちはやって来ると、フィルアウン*に言った。「本当に私たちには、ご褒美がありますでしょうか?もし、私たちが(ムーサー*に)勝利したならば」。
قَالَ نَعَمۡ وَإِنَّكُمۡ إِذࣰا لَّمِنَ ٱلۡمُقَرَّبِینَ ﴿٤٢﴾
彼(フィルアウン*)は言った。「あぁ。本当にあなた方は、そうしたら、きっと側近の仲間となろう」。
قَالَ لَهُم مُّوسَىٰۤ أَلۡقُواْ مَاۤ أَنتُم مُّلۡقُونَ ﴿٤٣﴾
ムーサー*は彼らに言った。「あなた方が投げる物を、投げるがよい」。¹
فَأَلۡقَوۡاْ حِبَالَهُمۡ وَعِصِیَّهُمۡ وَقَالُواْ بِعِزَّةِ فِرۡعَوۡنَ إِنَّا لَنَحۡنُ ٱلۡغَـٰلِبُونَ ﴿٤٤﴾
それで彼らは、「フィルアウン*の威信に誓って。本当に私たちこそは、勝利者だ」と言いながら、自分たちの縄と杖を投げた。¹
فَأَلۡقَىٰ مُوسَىٰ عَصَاهُ فَإِذَا هِیَ تَلۡقَفُ مَا یَأۡفِكُونَ ﴿٤٥﴾
それでムーサー*は、自分の杖を投げた。するとどうであろう、それは(一匹の大蛇となって、)彼らがまやかすものを呑み込んでしまう。
فَأُلۡقِیَ ٱلسَّحَرَةُ سَـٰجِدِینَ ﴿٤٦﴾
そして魔術師たちは、(それが魔術ではなく、アッラー*の御徴であることを知り、)サジダ*しつつ崩れ落ちた。¹
قَالَ ءَامَنتُمۡ لَهُۥ قَبۡلَ أَنۡ ءَاذَنَ لَكُمۡۖ إِنَّهُۥ لَكَبِیرُكُمُ ٱلَّذِی عَلَّمَكُمُ ٱلسِّحۡرَ فَلَسَوۡفَ تَعۡلَمُونَۚ لَأُقَطِّعَنَّ أَیۡدِیَكُمۡ وَأَرۡجُلَكُم مِّنۡ خِلَـٰفࣲ وَلَأُصَلِّبَنَّكُمۡ أَجۡمَعِینَ ﴿٤٩﴾
彼(フィルアウン*)は言った「私があなた方に許可を出す前に、あなた方は(ムーサー*を)信じた。本当に彼はまさしく、あなた方に魔術を教えた、あなた方の親玉だからだ。ならば、あなた方はきっと(自分たちの失敗を)知ることになろう。私は必ずや、あなた方の手と足を交互に切り落とし、あなた方全員、磔にしてやろう」。
قَالُواْ لَا ضَیۡرَۖ إِنَّاۤ إِلَىٰ رَبِّنَا مُنقَلِبُونَ ﴿٥٠﴾
彼ら(魔術師たち)は言った。「全く差し障りはございません。実に私たちは、我らが主*の御許へと戻り行く身なのですから。
إِنَّا نَطۡمَعُ أَن یَغۡفِرَ لَنَا رَبُّنَا خَطَـٰیَـٰنَاۤ أَن كُنَّاۤ أَوَّلَ ٱلۡمُؤۡمِنِینَ ﴿٥١﴾
本当に私たちは、自分たちが信仰者の先駆けとなったことで、私たちの主*が私たちのために、私たちの過ちをお赦しになることを望んでいるのです」。
۞ وَأَوۡحَیۡنَاۤ إِلَىٰ مُوسَىٰۤ أَنۡ أَسۡرِ بِعِبَادِیۤ إِنَّكُم مُّتَّبَعُونَ ﴿٥٢﴾
われら*はムーサー*に(こう)啓示した。「われら*の僕たち(イスラーイールの子ら*)を連れて夜に、(エジプトを)旅立つのだ。実にあなた方は、追われる身となるのだから」。¹
فَأَرۡسَلَ فِرۡعَوۡنُ فِی ٱلۡمَدَاۤىِٕنِ حَـٰشِرِینَ ﴿٥٣﴾
フィルアウン*は(彼らがエジプトを脱出したことを知ると)、(軍を)召集する者たち(兵隊)を町々に遣わした。
إِنَّ هَـٰۤؤُلَاۤءِ لَشِرۡذِمَةࣱ قَلِیلُونَ ﴿٥٤﴾
(フィルアウン*は言った。)「本当にこれらの者たち¹は、全くちっぽけな集団である。
وَإِنَّهُمۡ لَنَا لَغَاۤىِٕظُونَ ﴿٥٥﴾
本当に彼らは、まさに私たちを憤らせる¹者たち。
كَذَ ٰلِكَۖ وَأَوۡرَثۡنَـٰهَا بَنِیۤ إِسۡرَ ٰۤءِیلَ ﴿٥٩﴾
(彼らの出征は、)そのような次第であった。そしてわれら*はそれら¹を、イスラーイールの子ら*に受け継がせたのだ。²
فَلَمَّا تَرَ ٰۤءَا ٱلۡجَمۡعَانِ قَالَ أَصۡحَـٰبُ مُوسَىٰۤ إِنَّا لَمُدۡرَكُونَ ﴿٦١﴾
二つの集団がお互いの姿を認めた時、ムーサー*の仲間たちは言った。「本当に我が主*は私と共にあるのであり、かれは私を(救いの道へと)お導き下さろう」。
قَالَ كَلَّاۤۖ إِنَّ مَعِیَ رَبِّی سَیَهۡدِینِ ﴿٦٢﴾
彼(ムーサー*)は言った。「断じて(、追いつかれはし)ない。本当に我が主*は私と共にあるのであり、かれは私を(救いの道へと)お導き下さろう」。
فَأَوۡحَیۡنَاۤ إِلَىٰ مُوسَىٰۤ أَنِ ٱضۡرِب بِّعَصَاكَ ٱلۡبَحۡرَۖ فَٱنفَلَقَ فَكَانَ كُلُّ فِرۡقࣲ كَٱلطَّوۡدِ ٱلۡعَظِیمِ ﴿٦٣﴾
われら*はムーサー*に、「あなたの杖で、海を叩け」と啓示した。(彼がそう)すると、それ(海)は割れ、全ての割れた部分は、大きな山のようになった。¹
إِنَّ فِی ذَ ٰلِكَ لَـَٔایَةࣰۖ وَمَا كَانَ أَكۡثَرُهُم مُّؤۡمِنِینَ ﴿٦٧﴾
本当にそこにはまさしく、(アッラー*の御力を示す)御徴¹がある。彼らの大半は信仰者ではなかったのだ。
إِذۡ قَالَ لِأَبِیهِ وَقَوۡمِهِۦ مَا تَعۡبُدُونَ ﴿٧٠﴾
彼がその父親と民に、(こう)言った時のこと¹。「あなた方は何を崇めているのですか?」
قَالَ هَلۡ یَسۡمَعُونَكُمۡ إِذۡ تَدۡعُونَ ﴿٧٢﴾
彼(イブラーヒーム*)は言った。「一体それらは、あなた方が(それらに)祈る時、あなた方のことを聞いてくれるのですか?
قَالُواْ بَلۡ وَجَدۡنَاۤ ءَابَاۤءَنَا كَذَ ٰلِكَ یَفۡعَلُونَ ﴿٧٤﴾
彼らは言った。「いや、私たちは私たちのご先祖様が、そのようにしているのを見出したのだ」。
قَالَ أَفَرَءَیۡتُم مَّا كُنتُمۡ تَعۡبُدُونَ ﴿٧٥﴾
彼(イブラーヒーム*)は言った。「それで一体、あなた方は(じっくりと)見てみたのですか?あなた方が崇めてきたものを)?
ٱلَّذِی خَلَقَنِی فَهُوَ یَهۡدِینِ ﴿٧٨﴾
(かれは)私をお創りになったお方で、かれが私を導いて下さります¹。
وَٱلَّذِیۤ أَطۡمَعُ أَن یَغۡفِرَ لِی خَطِیۤـَٔتِی یَوۡمَ ٱلدِّینِ ﴿٨٢﴾
また報いの日*には、我が過ちをお赦し下さることを、私が所望するお方」。
رَبِّ هَبۡ لِی حُكۡمࣰا وَأَلۡحِقۡنِی بِٱلصَّـٰلِحِینَ ﴿٨٣﴾
(イブラーヒーム*は、主*に祈って言った。)「我が主*よ、私に英知¹を授けて下さい。そして私に、正しい者*たちの仲間入りをさせて下さい。
وَٱجۡعَل لِّی لِسَانَ صِدۡقࣲ فِی ٱلۡـَٔاخِرِینَ ﴿٨٤﴾
また後代の者たちにおいて、私に対する(人々の、)素晴らしい(賛美の)言葉¹をお恵み下さい。
وَٱجۡعَلۡنِی مِن وَرَثَةِ جَنَّةِ ٱلنَّعِیمِ ﴿٨٥﴾
また私を、安寧の楽園を相続する¹者の一人として下さい。
وَٱغۡفِرۡ لِأَبِیۤ إِنَّهُۥ كَانَ مِنَ ٱلضَّاۤلِّینَ ﴿٨٦﴾
また、私の父をお赦し下さい¹。本当に彼は、迷った人々の一人だったのですから。
إِلَّا مَنۡ أَتَى ٱللَّهَ بِقَلۡبࣲ سَلِیمࣲ ﴿٨٩﴾
但し、健全な心¹と共にアッラー*の御許に参じた者は別ですが」。
وَبُرِّزَتِ ٱلۡجَحِیمُ لِلۡغَاوِینَ ﴿٩١﴾
また火獄は、逸脱者たち¹の前に露わにされる。
مِن دُونِ ٱللَّهِ هَلۡ یَنصُرُونَكُمۡ أَوۡ یَنتَصِرُونَ ﴿٩٣﴾
アッラー*をよそにして?一体彼らは、あなた方を(アッラー*の懲罰から)助けてくれるのか?それとも彼らは、自分自身を(そこから)救うというのか?」
فَكُبۡكِبُواْ فِیهَا هُمۡ وَٱلۡغَاوُۥنَ ﴿٩٤﴾
彼らと逸脱者たち¹は、そこにい逆様に(何度も何度も)投げ集められる。
وَمَاۤ أَضَلَّنَاۤ إِلَّا ٱلۡمُجۡرِمُونَ ﴿٩٩﴾
私たちを迷わせたのは、罪悪者たち¹以外の何ものでもない。
فَمَا لَنَا مِن شَـٰفِعِینَ ﴿١٠٠﴾
そして私たちには、いかなる執り成し手もなく¹、
فَلَوۡ أَنَّ لَنَا كَرَّةࣰ فَنَكُونَ مِنَ ٱلۡمُؤۡمِنِینَ ﴿١٠٢﴾
もし私たちに(現世に)戻ることが出来、それで信仰者の仲間となれたら(、よかったのだが)」。¹
إِنَّ فِی ذَ ٰلِكَ لَـَٔایَةࣰۖ وَمَا كَانَ أَكۡثَرُهُم مُّؤۡمِنِینَ ﴿١٠٣﴾
本当にそこ¹にはまさしく、(アッラーの唯一性*とシルク*の誤りを示す)御徴²がある。彼ら³の大半は信仰者ではなかったのだ。
كَذَّبَتۡ قَوۡمُ نُوحٍ ٱلۡمُرۡسَلِینَ ﴿١٠٥﴾
ヌーフ*の民は、遣わされた者(使徒*)たち¹を、嘘つき呼ばわりした。
إِذۡ قَالَ لَهُمۡ أَخُوهُمۡ نُوحٌ أَلَا تَتَّقُونَ ﴿١٠٦﴾
彼らの同胞であるヌーフ*が、彼らに(こう)言った時のこと¹。「一体あなた方は、(アッラー*を)畏れ*ないのか?
وَمَاۤ أَسۡـَٔلُكُمۡ عَلَیۡهِ مِنۡ أَجۡرٍۖ إِنۡ أَجۡرِیَ إِلَّا عَلَىٰ رَبِّ ٱلۡعَـٰلَمِینَ ﴿١٠٩﴾
そして、私はそれ(啓示の伝達)ゆえに、あなた方にいかなる見返りも要求してはいない。私の見返りは、全創造物の主*から以外にはないのだから。
۞ قَالُوۤاْ أَنُؤۡمِنُ لَكَ وَٱتَّبَعَكَ ٱلۡأَرۡذَلُونَ ﴿١١١﴾
彼ら(ヌーフ*の民)は、言った。「一体私たちが、あなたを信じるというのか?最底辺の者たちが、あなたに従っているというのに?」
إِنۡ حِسَابُهُمۡ إِلَّا عَلَىٰ رَبِّیۖ لَوۡ تَشۡعُرُونَ ﴿١١٣﴾
彼らの(行いや内心に対する)勘定は、我が主*のみに任されたもの。もし、あなた方が気付いてくれれば。
قَالُواْ لَىِٕن لَّمۡ تَنتَهِ یَـٰنُوحُ لَتَكُونَنَّ مِنَ ٱلۡمَرۡجُومِینَ ﴿١١٦﴾
彼ら(ヌーフ*の民)は言った。「もしもあなたが(その宗教へ招くのを)止めなければ、ヌーフ*よ、必ずやあなたは(石で)打ち殺される¹者となろう」。
فَٱفۡتَحۡ بَیۡنِی وَبَیۡنَهُمۡ فَتۡحࣰا وَنَجِّنِی وَمَن مَّعِیَ مِنَ ٱلۡمُؤۡمِنِینَ ﴿١١٨﴾
ゆえに私と彼らの間に、裁決をお下しになり、私と、信仰者たちの内で私と共にある者を救って下さい」。
إِنَّ فِی ذَ ٰلِكَ لَـَٔایَةࣰۖ وَمَا كَانَ أَكۡثَرُهُم مُّؤۡمِنِینَ ﴿١٢١﴾
本当にそこにはまさしく、御徴がある。彼らの大半は信仰者ではなかったのだ。
كَذَّبَتۡ عَادٌ ٱلۡمُرۡسَلِینَ ﴿١٢٣﴾
アード*は、遣わされた者(使徒*)たち¹を、嘘つき呼ばわりした。
إِذۡ قَالَ لَهُمۡ أَخُوهُمۡ هُودٌ أَلَا تَتَّقُونَ ﴿١٢٤﴾
彼らの同胞であるフード*が、彼らに(こう)言った時のこと¹。「一体あなた方は、(アッラー*を)畏れ*ないのか?
وَمَاۤ أَسۡـَٔلُكُمۡ عَلَیۡهِ مِنۡ أَجۡرٍۖ إِنۡ أَجۡرِیَ إِلَّا عَلَىٰ رَبِّ ٱلۡعَـٰلَمِینَ ﴿١٢٧﴾
そして、私はそれ(啓示の伝達)ゆえに、あなた方にいかなる見返りも要求してはいない。私の見返りは、全創造物の主*から以外にはないのだから。
أَتَبۡنُونَ بِكُلِّ رِیعٍ ءَایَةࣰ تَعۡبَثُونَ ﴿١٢٨﴾
一体、あなた方は徒らに、あらゆる高台に塔を建てる¹のか?
وَتَتَّخِذُونَ مَصَانِعَ لَعَلَّكُمۡ تَخۡلُدُونَ ﴿١٢٩﴾
また、自分たちがあたかも永遠に生きるかのように、城郭¹を造るのか?
وَٱتَّقُواْ ٱلَّذِیۤ أَمَدَّكُم بِمَا تَعۡلَمُونَ ﴿١٣٢﴾
そしてあなた方に、あなた方が知っているもの(である各種の恩恵)を供給し給うたお方を畏れ*よ。
قَالُواْ سَوَاۤءٌ عَلَیۡنَاۤ أَوَعَظۡتَ أَمۡ لَمۡ تَكُن مِّنَ ٱلۡوَ ٰعِظِینَ ﴿١٣٦﴾
彼らは言った。「あなたが訓戒しようと、訓戒者の類いではなかろうと、私たちには同じこと。
إِنۡ هَـٰذَاۤ إِلَّا خُلُقُ ٱلۡأَوَّلِینَ ﴿١٣٧﴾
これは昔の人々の習いに過ぎず、¹
فَكَذَّبُوهُ فَأَهۡلَكۡنَـٰهُمۡۚ إِنَّ فِی ذَ ٰلِكَ لَـَٔایَةࣰۖ وَمَا كَانَ أَكۡثَرُهُم مُّؤۡمِنِینَ ﴿١٣٩﴾
こうして彼らは、彼(フード*)を嘘つき呼ばわりし、われら*は彼らを滅ぼした。本当にそこにはまさしく、(アッラー*の御力を示す)御徴がある。彼らの大半は信仰者ではなかったのだ。
كَذَّبَتۡ ثَمُودُ ٱلۡمُرۡسَلِینَ ﴿١٤١﴾
サムード*は、遣わされた者(使徒*)たち¹を、嘘つき呼ばわりした。
إِذۡ قَالَ لَهُمۡ أَخُوهُمۡ صَـٰلِحٌ أَلَا تَتَّقُونَ ﴿١٤٢﴾
彼らの同胞であるサーリフ*が、彼らに(こう)言った時のこと¹。「一体あなた方は、(アッラー*を)畏れ*ないのか?
وَمَاۤ أَسۡـَٔلُكُمۡ عَلَیۡهِ مِنۡ أَجۡرٍۖ إِنۡ أَجۡرِیَ إِلَّا عَلَىٰ رَبِّ ٱلۡعَـٰلَمِینَ ﴿١٤٥﴾
そして、私はそれ(啓示の伝達)ゆえに、あなた方にいかなる見返りも要求してはいない。私の見返りは、全創造物の主*から以外にはないのだから。
أَتُتۡرَكُونَ فِی مَا هَـٰهُنَاۤ ءَامِنِینَ ﴿١٤٦﴾
一体あなた方は、ここにそのまま安泰な状態¹で放っておかれるというのか?
وَتَنۡحِتُونَ مِنَ ٱلۡجِبَالِ بُیُوتࣰا فَـٰرِهِینَ ﴿١٤٩﴾
またあなた方は器用に¹、山々をくり貫いて家としている。
وَلَا تُطِیعُوۤاْ أَمۡرَ ٱلۡمُسۡرِفِینَ ﴿١٥١﴾
そして、(罪に)度を越した者たち¹の命令に従うのではない。
مَاۤ أَنتَ إِلَّا بَشَرࣱ مِّثۡلُنَا فَأۡتِ بِـَٔایَةٍ إِن كُنتَ مِنَ ٱلصَّـٰدِقِینَ ﴿١٥٤﴾
あなたは、私たちと同様の一人の人間でしかない。ならば、御徴¹を持って来い。もし、あなたが本当のことを言っているのならば、だが」。
قَالَ هَـٰذِهِۦ نَاقَةࣱ لَّهَا شِرۡبࣱ وَلَكُمۡ شِرۡبُ یَوۡمࣲ مَّعۡلُومࣲ ﴿١٥٥﴾
彼(サーリフ*)は言った。「これは、(アッラー*が岩山から出して下さった)雌ラクダである。それには水(の割り当て)があり、あなた方にも決められた日の水(の割り当て)がある。¹
وَلَا تَمَسُّوهَا بِسُوۤءࣲ فَیَأۡخُذَكُمۡ عَذَابُ یَوۡمٍ عَظِیمࣲ ﴿١٥٦﴾
また、それに危害を加えることで、偉大なる日の懲罰があなた方に襲いかかるようなことになってはならない。
فَعَقَرُوهَا فَأَصۡبَحُواْ نَـٰدِمِینَ ﴿١٥٧﴾
こうして彼らは、その(雌ラクダの)腱を切り¹、後悔する者となった。
فَأَخَذَهُمُ ٱلۡعَذَابُۚ إِنَّ فِی ذَ ٰلِكَ لَـَٔایَةࣰۖ وَمَا كَانَ أَكۡثَرُهُم مُّؤۡمِنِینَ ﴿١٥٨﴾
そして懲罰¹が、彼らを襲った。本当にそこにはまさしく、御徴²がある。彼らの大半は信仰者ではなかったのだ。
كَذَّبَتۡ قَوۡمُ لُوطٍ ٱلۡمُرۡسَلِینَ ﴿١٦٠﴾
ルート*の民は、遣わされた者(使徒*)たち¹を、嘘つき呼ばわりした。
إِذۡ قَالَ لَهُمۡ أَخُوهُمۡ لُوطٌ أَلَا تَتَّقُونَ ﴿١٦١﴾
彼らの同胞であるルート*が、彼らに(こう)言った時のこと¹。「一体あなた方は、(アッラー*を)畏れ*ないのか?
وَمَاۤ أَسۡـَٔلُكُمۡ عَلَیۡهِ مِنۡ أَجۡرٍۖ إِنۡ أَجۡرِیَ إِلَّا عَلَىٰ رَبِّ ٱلۡعَـٰلَمِینَ ﴿١٦٤﴾
そして、私はそれ(啓示の伝達)ゆえに、あなた方にいかなる見返りも要求してはいない。私の見返りは、全創造物の主*から以外にはないのだから。
أَتَأۡتُونَ ٱلذُّكۡرَانَ مِنَ ٱلۡعَـٰلَمِینَ ﴿١٦٥﴾
一体あなた方は、創造物(である人類)の内の男性に近寄る¹というのか?
وَتَذَرُونَ مَا خَلَقَ لَكُمۡ رَبُّكُم مِّنۡ أَزۡوَ ٰجِكُمۚ بَلۡ أَنتُمۡ قَوۡمٌ عَادُونَ ﴿١٦٦﴾
あなた方の主*があなた方のためにお創りになった、自分たちの妻を放ったらかしにして?いや、あなた方は(アッラー*の法の)違反者である民である」。
قَالُواْ لَىِٕن لَّمۡ تَنتَهِ یَـٰلُوطُ لَتَكُونَنَّ مِنَ ٱلۡمُخۡرَجِینَ ﴿١٦٧﴾
彼ら(ルート*の民)は言った。「もしもあなたが(私たちへの批判を)止めないのなら、ルート*よ、あなたは必ずや(町¹から)追放される者となろう」。
إِلَّا عَجُوزࣰا فِی ٱلۡغَـٰبِرِینَ ﴿١٧١﴾
但し、残っ(て滅ぼされ)た者たちの一人だった老女¹だけは、別だったが。
وَأَمۡطَرۡنَا عَلَیۡهِم مَّطَرࣰاۖ فَسَاۤءَ مَطَرُ ٱلۡمُنذَرِینَ ﴿١٧٣﴾
そして彼らの上に、(石の)大雨を降らせた。警告を受けていた者たち(へ)の雨は、何と忌まわしかったことか。
إِنَّ فِی ذَ ٰلِكَ لَـَٔایَةࣰۖ وَمَا كَانَ أَكۡثَرُهُم مُّؤۡمِنِینَ ﴿١٧٤﴾
本当にそこにはまさしく、御徴がある。彼らの大半は信仰者ではなかったのだ。
كَذَّبَ أَصۡحَـٰبُ لۡـَٔیۡكَةِ ٱلۡمُرۡسَلِینَ ﴿١٧٦﴾
藪の仲間たち¹は、遣わされた者(使徒*)たち²を、嘘つき呼ばわりした。
إِذۡ قَالَ لَهُمۡ شُعَیۡبٌ أَلَا تَتَّقُونَ ﴿١٧٧﴾
シュアイブ*が、彼らに(こう)言った時のこと¹。「一体あなた方は、(アッラー*を)畏れ*ないのか?
وَمَاۤ أَسۡـَٔلُكُمۡ عَلَیۡهِ مِنۡ أَجۡرٍۖ إِنۡ أَجۡرِیَ إِلَّا عَلَىٰ رَبِّ ٱلۡعَـٰلَمِینَ ﴿١٨٠﴾
そして、私はそれ(啓示の伝達)ゆえに、あなた方にいかなる見返りも要求してはいない。私の見返りは、全創造物の主*から以外にはないのだから。
۞ أَوۡفُواْ ٱلۡكَیۡلَ وَلَا تَكُونُواْ مِنَ ٱلۡمُخۡسِرِینَ ﴿١٨١﴾
(量る時には)升¹を全うし、(他人の権利を奪うべく)減らす者となってはならない。
وَلَا تَبۡخَسُواْ ٱلنَّاسَ أَشۡیَاۤءَهُمۡ وَلَا تَعۡثَوۡاْ فِی ٱلۡأَرۡضِ مُفۡسِدِینَ ﴿١٨٣﴾
また、人々に対し、彼らのもの(権利)を損ねたり、腐敗*を働く者となって、地上で退廃を広めたりしてはならない。
وَمَاۤ أَنتَ إِلَّا بَشَرࣱ مِّثۡلُنَا وَإِن نَّظُنُّكَ لَمِنَ ٱلۡكَـٰذِبِینَ ﴿١٨٦﴾
そしてあなたは、私たちと同様の一人の人間に過ぎないし、本当に私たちはあなたが、まさしく噓つきの類いだと思う。
فَأَسۡقِطۡ عَلَیۡنَا كِسَفࣰا مِّنَ ٱلسَّمَاۤءِ إِن كُنتَ مِنَ ٱلصَّـٰدِقِینَ ﴿١٨٧﴾
ならば、私たちに天の破片を下す¹がよい。もしあなたが、本当のことを言っているのならば」。
قَالَ رَبِّیۤ أَعۡلَمُ بِمَا تَعۡمَلُونَ ﴿١٨٨﴾
彼(シュアイブ*)は言った。「我が主*が、あなた方の行っていることを最もよくご存知である」。¹
فَكَذَّبُوهُ فَأَخَذَهُمۡ عَذَابُ یَوۡمِ ٱلظُّلَّةِۚ إِنَّهُۥ كَانَ عَذَابَ یَوۡمٍ عَظِیمٍ ﴿١٨٩﴾
こうして彼らは彼を嘘つき呼ばわりし、暗雲の日の懲罰¹が彼らを襲った。本当にそれは、偉大なる日の懲罰であった。
إِنَّ فِی ذَ ٰلِكَ لَـَٔایَةࣰۖ وَمَا كَانَ أَكۡثَرُهُم مُّؤۡمِنِینَ ﴿١٩٠﴾
本当にそこにはまさしく、(アッラー*の御力を示す)御徴がある。彼らの大半は信仰者ではなかったのだ。
وَإِنَّهُۥ لَتَنزِیلُ رَبِّ ٱلۡعَـٰلَمِینَ ﴿١٩٢﴾
実にそれ¹はまさしく、全創造物の主*から下されたもの。
نَزَلَ بِهِ ٱلرُّوحُ ٱلۡأَمِینُ ﴿١٩٣﴾
(啓示の伝達を)託された魂¹が、それを携えて降臨したのである。
أَوَلَمۡ یَكُن لَّهُمۡ ءَایَةً أَن یَعۡلَمَهُۥ عُلَمَـٰۤؤُاْ بَنِیۤ إِسۡرَ ٰۤءِیلَ ﴿١٩٧﴾
一体、イスラーイールの子ら*の学者たちがそれを知っていること¹が、彼らにとって(あなたの使徒*性とクルアーン*の正当性)の御徴とはならなかったのか?
وَلَوۡ نَزَّلۡنَـٰهُ عَلَىٰ بَعۡضِ ٱلۡأَعۡجَمِینَ ﴿١٩٨﴾
また、もしわれら*がそれ(クルアーン*)を、ある異邦人¹たちに下し、
فَقَرَأَهُۥ عَلَیۡهِم مَّا كَانُواْ بِهِۦ مُؤۡمِنِینَ ﴿١٩٩﴾
(その者が)彼ら¹にそれを誦んで(聞かせて)も、彼らはそれを信じる者とはならなかったであろう。
كَذَ ٰلِكَ سَلَكۡنَـٰهُ فِی قُلُوبِ ٱلۡمُجۡرِمِینَ ﴿٢٠٠﴾
同様に、われら*はそれ¹を、罪悪者たちの心の中にもを差し入れた。
فَیَقُولُواْ هَلۡ نَحۡنُ مُنظَرُونَ ﴿٢٠٣﴾
(こう)言うことになる(時まで、信じないのだ)。「一体私たちは、猶予される身なのか?」¹
أَفَبِعَذَابِنَا یَسۡتَعۡجِلُونَ ﴿٢٠٤﴾
一体彼らは、われら*の懲罰を性急に求める¹のか?
وَمَاۤ أَهۡلَكۡنَا مِن قَرۡیَةٍ إِلَّا لَهَا مُنذِرُونَ ﴿٢٠٨﴾
われら*は警告者たち(を遣わすこと)なしには、いかなる町も滅ぼすことがなかったのだ。¹
إِنَّهُمۡ عَنِ ٱلسَّمۡعِ لَمَعۡزُولُونَ ﴿٢١٢﴾
本当に彼らは、(天からクルアーン*を)聞くことから、まさに遠ざけられている者たちなのだから。¹
فَلَا تَدۡعُ مَعَ ٱللَّهِ إِلَـٰهًا ءَاخَرَ فَتَكُونَ مِنَ ٱلۡمُعَذَّبِینَ ﴿٢١٣﴾
ならば、あなた¹は、アッラー*と共に外の神²に祈り、それゆえに罰される者となってはならない。
وَأَنذِرۡ عَشِیرَتَكَ ٱلۡأَقۡرَبِینَ ﴿٢١٤﴾
また(使徒*よ)、一番近い親族に警告せよ。¹
وَٱخۡفِضۡ جَنَاحَكَ لِمَنِ ٱتَّبَعَكَ مِنَ ٱلۡمُؤۡمِنِینَ ﴿٢١٥﴾
そして信仰者たちの内、あなたに従った者に、あなたの翼を下ろしてやれ¹。
فَإِنۡ عَصَوۡكَ فَقُلۡ إِنِّی بَرِیۤءࣱ مِّمَّا تَعۡمَلُونَ ﴿٢١٦﴾
そして、もし彼ら(シルク*の徒)があなたに逆らうのであれば、言うのだ。「本当に私は、あなた方が行っていること¹から無縁である」。
تَنَزَّلُ عَلَىٰ كُلِّ أَفَّاكٍ أَثِیمࣲ ﴿٢٢٢﴾
彼らは大嘘つきで罪に溺れた、あらゆる者¹に下るのだ。
یُلۡقُونَ ٱلسَّمۡعَ وَأَكۡثَرُهُمۡ كَـٰذِبُونَ ﴿٢٢٣﴾
彼ら(シャイターン*)は(天界に)聞き耳を立てる。そして、彼らの大半は嘘つきなのだ。¹
وَٱلشُّعَرَاۤءُ یَتَّبِعُهُمُ ٱلۡغَاوُۥنَ ﴿٢٢٤﴾
詩人たち¹はといえば、彼らに従うのは、逸脱者たち²である。
أَلَمۡ تَرَ أَنَّهُمۡ فِی كُلِّ وَادࣲ یَهِیمُونَ ﴿٢٢٥﴾
一体(使徒*よ,)あなたは見なかったのか?彼らがあらゆる谷で右往左往している¹のを?。
إِلَّا ٱلَّذِینَ ءَامَنُواْ وَعَمِلُواْ ٱلصَّـٰلِحَـٰتِ وَذَكَرُواْ ٱللَّهَ كَثِیرࣰا وَٱنتَصَرُواْ مِنۢ بَعۡدِ مَا ظُلِمُواْۗ وَسَیَعۡلَمُ ٱلَّذِینَ ظَلَمُوۤاْ أَیَّ مُنقَلَبࣲ یَنقَلِبُونَ ﴿٢٢٧﴾
但し、信仰して正しい行い*を行い、アッラー*をよく唱念し、(イスラーム*が不信仰者*の詩人らの風刺によって)不正*を受けた後、(イスラーム*の勝利を)援助した者たち¹は別である。そして不正*を働いた者たち²は、彼らがいかなる戻り場所に戻ることになるか、やがて知ることになろう。