فِیۤ أَدۡنَى ٱلۡأَرۡضِ وَهُم مِّنۢ بَعۡدِ غَلَبِهِمۡ سَیَغۡلِبُونَ ﴿٣﴾
最も近接した地¹で。そして彼らはその敗北の後、やがて勝利するであろう。
فِی بِضۡعِ سِنِینَۗ لِلَّهِ ٱلۡأَمۡرُ مِن قَبۡلُ وَمِنۢ بَعۡدُۚ وَیَوۡمَىِٕذࣲ یَفۡرَحُ ٱلۡمُؤۡمِنُونَ ﴿٤﴾
数年¹の内に。アッラー*にこそ、(ビサンチン軍の勝利)以前と以後の、(全ての)物事は属する。そしてその日、信仰者たちは歓喜するのだ、²
بِنَصۡرِ ٱللَّهِۚ یَنصُرُ مَن یَشَاۤءُۖ وَهُوَ ٱلۡعَزِیزُ ٱلرَّحِیمُ ﴿٥﴾
(ビサンチンに授けられた)アッラー*の勝利に。アッラー*は、かれがお望みになる者をお助けになる。かれは偉力ならびない*お方、慈愛深い*お方であられる。
وَعۡدَ ٱللَّهِۖ لَا یُخۡلِفُ ٱللَّهُ وَعۡدَهُۥ وَلَـٰكِنَّ أَكۡثَرَ ٱلنَّاسِ لَا یَعۡلَمُونَ ﴿٦﴾
アッラー*のお約束を(、信仰者たちに約束された)。アッラー*はそのお約束を、破られない。しかし、(マッカ*の不信仰な)人々の大半は知らないのだ。
یَعۡلَمُونَ ظَـٰهِرࣰا مِّنَ ٱلۡحَیَوٰةِ ٱلدُّنۡیَا وَهُمۡ عَنِ ٱلۡـَٔاخِرَةِ هُمۡ غَـٰفِلُونَ ﴿٧﴾
彼らは、現世の生活の上辺のことは知っている。実に来世に関しては、まさしく無頓着な者たちなのだが。
أَوَلَمۡ یَتَفَكَّرُواْ فِیۤ أَنفُسِهِمۗ مَّا خَلَقَ ٱللَّهُ ٱلسَّمَـٰوَ ٰتِ وَٱلۡأَرۡضَ وَمَا بَیۡنَهُمَاۤ إِلَّا بِٱلۡحَقِّ وَأَجَلࣲ مُّسَمࣰّىۗ وَإِنَّ كَثِیرࣰا مِّنَ ٱلنَّاسِ بِلِقَاۤىِٕ رَبِّهِمۡ لَكَـٰفِرُونَ ﴿٨﴾
一体、彼らは自分自身について熟考しなかったのか?¹アッラー*が諸天と大地、その間にあるものをお創りになったのは、真理と定められた時期(である復活の日*)²ゆえに外ならない。本当に人々の多くはまさしく、自分たちの主*との拝謁に対する否定者なのである。
أَوَلَمۡ یَسِیرُواْ فِی ٱلۡأَرۡضِ فَیَنظُرُواْ كَیۡفَ كَانَ عَـٰقِبَةُ ٱلَّذِینَ مِن قَبۡلِهِمۡۚ كَانُوۤاْ أَشَدَّ مِنۡهُمۡ قُوَّةࣰ وَأَثَارُواْ ٱلۡأَرۡضَ وَعَمَرُوهَاۤ أَكۡثَرَ مِمَّا عَمَرُوهَا وَجَاۤءَتۡهُمۡ رُسُلُهُم بِٱلۡبَیِّنَـٰتِۖ فَمَا كَانَ ٱللَّهُ لِیَظۡلِمَهُمۡ وَلَـٰكِن كَانُوۤاْ أَنفُسَهُمۡ یَظۡلِمُونَ ﴿٩﴾
一体、彼らは地上を旅し、彼ら以前の(不信仰)者*たちの結末がいかなるものであったかを見なかったのか?その者たちは彼らよりも力が強く、大地を耕し、彼らがそれ(大地)を開拓したのよりも沢山、開拓したのだ。そして彼らの使徒*たちは、明証を携えて彼らのもとに到来した。アッラー*が彼らに不正*を働くなどということは、あり得べくもなかったのだ。しかし彼らが、自分自身に不正*を働いていたのである。
ثُمَّ كَانَ عَـٰقِبَةَ ٱلَّذِینَ أَسَـٰۤـُٔواْ ٱلسُّوۤأَىٰۤ أَن كَذَّبُواْ بِـَٔایَـٰتِ ٱللَّهِ وَكَانُواْ بِهَا یَسۡتَهۡزِءُونَ ﴿١٠﴾
そしてアッラー*の御徴を嘘とし、それを嘲笑することによって悪を働いていた者たちの結末は、最悪なものである。
ٱللَّهُ یَبۡدَؤُاْ ٱلۡخَلۡقَ ثُمَّ یُعِیدُهُۥ ثُمَّ إِلَیۡهِ تُرۡجَعُونَ ﴿١١﴾
アッラー*は創造を始め給い、それからそれをお戻しになり、やがてあなた方は、かれの御許にこそ戻られる。
وَیَوۡمَ تَقُومُ ٱلسَّاعَةُ یُبۡلِسُ ٱلۡمُجۡرِمُونَ ﴿١٢﴾
そして(復活*の)その時が到来する日、罪悪者たちは(自分たちの救い難い状況に、)落胆する。
وَلَمۡ یَكُن لَّهُم مِّن شُرَكَاۤىِٕهِمۡ شُفَعَـٰۤؤُاْ وَكَانُواْ بِشُرَكَاۤىِٕهِمۡ كَـٰفِرِینَ ﴿١٣﴾
また彼らには、彼ら(がアッラー*)の同意者(として崇めていたもの)たちからの、いかなる執り成し手もいない¹。そして彼らは、彼ら(がアッラー*)の同意者(として崇めていたもの)らへの否定者となる。²
وَیَوۡمَ تَقُومُ ٱلسَّاعَةُ یَوۡمَىِٕذࣲ یَتَفَرَّقُونَ ﴿١٤﴾
(復活の)その時が到来する日、彼ら(信仰者と不信仰者*)はその日、離れ離れになる。
فَأَمَّا ٱلَّذِینَ ءَامَنُواْ وَعَمِلُواْ ٱلصَّـٰلِحَـٰتِ فَهُمۡ فِی رَوۡضَةࣲ یُحۡبَرُونَ ﴿١٥﴾
信仰し、正しい行い*を行った者たちといえば、彼らは(天国の)庭園で、喜悦を授けられる。
وَأَمَّا ٱلَّذِینَ كَفَرُواْ وَكَذَّبُواْ بِـَٔایَـٰتِنَا وَلِقَاۤىِٕ ٱلۡـَٔاخِرَةِ فَأُوْلَـٰۤىِٕكَ فِی ٱلۡعَذَابِ مُحۡضَرُونَ ﴿١٦﴾
そして不信仰に陥り*、われら*の御徴と来世における拝謁を嘘としていた者たちはといえば、それらの者たちは懲罰に立ち合わされる者となる。
فَسُبۡحَـٰنَ ٱللَّهِ حِینَ تُمۡسُونَ وَحِینَ تُصۡبِحُونَ ﴿١٧﴾
あなた方が夜を迎える時と朝を迎える時、アッラー*に称え*あれ(、と称えよ)。
وَلَهُ ٱلۡحَمۡدُ فِی ٱلسَّمَـٰوَ ٰتِ وَٱلۡأَرۡضِ وَعَشِیࣰّا وَحِینَ تُظۡهِرُونَ ﴿١٨﴾
ーーかれにこそ、諸天と大地における称賛*があるーー。また、夜に、そしてあなた方が昼を迎える時に(称えよ)。
یُخۡرِجُ ٱلۡحَیَّ مِنَ ٱلۡمَیِّتِ وَیُخۡرِجُ ٱلۡمَیِّتَ مِنَ ٱلۡحَیِّ وَیُحۡیِ ٱلۡأَرۡضَ بَعۡدَ مَوۡتِهَاۚ وَكَذَ ٰلِكَ تُخۡرَجُونَ ﴿١٩﴾
かれは死から生を取り出され、生から死を取り出される¹。また、かれは大地をその死後に、息吹かせられる²。そして同様に(人々よ、)あなた方は、(清算のため、墓場から呼び)出されるのである。
وَمِنۡ ءَایَـٰتِهِۦۤ أَنۡ خَلَقَكُم مِّن تُرَابࣲ ثُمَّ إِذَاۤ أَنتُم بَشَرࣱ تَنتَشِرُونَ ﴿٢٠﴾
かれ(アッラー)が、あなた方(の父祖アーダム*)を土からお創りになり¹、それから何と、あなた方が(アッラー*の恩寵を求めて、大地に)散開する人間となったことは、かれの(偉大さと御力を示す)御徴の一つである。
وَمِنۡ ءَایَـٰتِهِۦۤ أَنۡ خَلَقَ لَكُم مِّنۡ أَنفُسِكُمۡ أَزۡوَ ٰجࣰا لِّتَسۡكُنُوۤاْ إِلَیۡهَا وَجَعَلَ بَیۡنَكُم مَّوَدَّةࣰ وَرَحۡمَةًۚ إِنَّ فِی ذَ ٰلِكَ لَـَٔایَـٰتࣲ لِّقَوۡمࣲ یَتَفَكَّرُونَ ﴿٢١﴾
また、かれがあなた方自身からあなた方のために、あなた方が安らぐために妻をお創りになり¹、あなた方の間に愛情と慈悲の念をお授けになったことは、かれの(偉大さと御力を示す)見徴の一つである。本当にそこにはまさしく、熟考する民への御徴がある。
وَمِنۡ ءَایَـٰتِهِۦ خَلۡقُ ٱلسَّمَـٰوَ ٰتِ وَٱلۡأَرۡضِ وَٱخۡتِلَـٰفُ أَلۡسِنَتِكُمۡ وَأَلۡوَ ٰنِكُمۡۚ إِنَّ فِی ذَ ٰلِكَ لَـَٔایَـٰتࣲ لِّلۡعَـٰلِمِینَ ﴿٢٢﴾
また諸天と大地の創造と、あなた方の言葉と(肌の)色の違いは、かれの(偉大さと御力を示す)御徴の一つである。実にそこにはまさしく、知識ある者たちへの御徴がある。
وَمِنۡ ءَایَـٰتِهِۦ مَنَامُكُم بِٱلَّیۡلِ وَٱلنَّهَارِ وَٱبۡتِغَاۤؤُكُم مِّن فَضۡلِهِۦۤۚ إِنَّ فِی ذَ ٰلِكَ لَـَٔایَـٰتࣲ لِّقَوۡمࣲ یَسۡمَعُونَ ﴿٢٣﴾
また、夜と昼におけるあなた方の睡眠と、かれの恩寵に対するあなた方の追求¹は、かれの(偉大さと御力を示す)御徴の一つである。本当にそこにはまさしく、耳を傾ける者たちへの御徴がある。
وَمِنۡ ءَایَـٰتِهِۦ یُرِیكُمُ ٱلۡبَرۡقَ خَوۡفࣰا وَطَمَعࣰا وَیُنَزِّلُ مِنَ ٱلسَّمَاۤءِ مَاۤءࣰ فَیُحۡیِۦ بِهِ ٱلۡأَرۡضَ بَعۡدَ مَوۡتِهَاۤۚ إِنَّ فِی ذَ ٰلِكَ لَـَٔایَـٰتࣲ لِّقَوۡمࣲ یَعۡقِلُونَ ﴿٢٤﴾
また、かれがあなた方に、(あなた方が)恐怖と待望¹を抱く稲光をお見せになり、天から(雨)水を降らせて、それによって大地をその死後に息吹かせる²のは、かれの(偉大さと御力を示す)御徴の一つである。本当にそこにはまさしく、弁える民への御徴があるのだ。
وَمِنۡ ءَایَـٰتِهِۦۤ أَن تَقُومَ ٱلسَّمَاۤءُ وَٱلۡأَرۡضُ بِأَمۡرِهِۦۚ ثُمَّ إِذَا دَعَاكُمۡ دَعۡوَةࣰ مِّنَ ٱلۡأَرۡضِ إِذَاۤ أَنتُمۡ تَخۡرُجُونَ ﴿٢٥﴾
また、天と大地がかれのご命令によって成り立っている¹のは、かれの(偉大さと御力を示す)御徴の一つである。それから(復活の日*、)かれがあなた方を大地から(出てくるように)一声呼びかけれれば、どうであろう、あなた方は(墓場から)出されるのである。
وَلَهُۥ مَن فِی ٱلسَّمَـٰوَ ٰتِ وَٱلۡأَرۡضِۖ كُلࣱّ لَّهُۥ قَـٰنِتُونَ ﴿٢٦﴾
そして、かれにこそ諸天と大地にいる(全ての)者は属する。全ては、かれに謹んで使える者たちなのだ。
وَهُوَ ٱلَّذِی یَبۡدَؤُاْ ٱلۡخَلۡقَ ثُمَّ یُعِیدُهُۥ وَهُوَ أَهۡوَنُ عَلَیۡهِۚ وَلَهُ ٱلۡمَثَلُ ٱلۡأَعۡلَىٰ فِی ٱلسَّمَـٰوَ ٰتِ وَٱلۡأَرۡضِۚ وَهُوَ ٱلۡعَزِیزُ ٱلۡحَكِیمُ ﴿٢٧﴾
また、かれは想像をお始めになり、やがてそれを戻し給うお方ーーそれはかれにとって(最初の創造)より容易いことーー。また、かれにこそ諸天と大地における最高の属性がある¹。かれは偉力ならびない*お方、英知あふれる*お方。
ضَرَبَ لَكُم مَّثَلࣰا مِّنۡ أَنفُسِكُمۡۖ هَل لَّكُم مِّن مَّا مَلَكَتۡ أَیۡمَـٰنُكُم مِّن شُرَكَاۤءَ فِی مَا رَزَقۡنَـٰكُمۡ فَأَنتُمۡ فِیهِ سَوَاۤءࣱ تَخَافُونَهُمۡ كَخِیفَتِكُمۡ أَنفُسَكُمۡۚ كَذَ ٰلِكَ نُفَصِّلُ ٱلۡـَٔایَـٰتِ لِقَوۡمࣲ یَعۡقِلُونَ ﴿٢٨﴾
(シルク*の徒よ、)かれはあなた方に、あなた方自身の内から、一つの譬えを挙げられた。あなた方に、われら*があなた方に授けた物において、自分たちの右手が所有するもの(奴隷*)である共同者がいたら?そしてあなた方(とその共同者)がそこにおいて同等であり、あなた方があたかも(自由民である)あなた方自身を怖れるように、彼らを怖れるとしたら(、そのようなことはあなた方の気に入らないであろう)?¹同様にわれら*は弁える民に対し、御徴を明らかにするのである。
بَلِ ٱتَّبَعَ ٱلَّذِینَ ظَلَمُوۤاْ أَهۡوَاۤءَهُم بِغَیۡرِ عِلۡمࣲۖ فَمَن یَهۡدِی مَنۡ أَضَلَّ ٱللَّهُۖ وَمَا لَهُم مِّن نَّـٰصِرِینَ ﴿٢٩﴾
いや、不正*を働いた者たちは知識もなく、自らの欲望に従ったのだ。そしてアッラー*が迷わせ給うた者¹を、だれが導くというのか?彼らには、(アッラー*の懲罰から救ってくれる)いかなる援助者もないというのに。
فَأَقِمۡ وَجۡهَكَ لِلدِّینِ حَنِیفࣰاۚ فِطۡرَتَ ٱللَّهِ ٱلَّتِی فَطَرَ ٱلنَّاسَ عَلَیۡهَاۚ لَا تَبۡدِیلَ لِخَلۡقِ ٱللَّهِۚ ذَ ٰلِكَ ٱلدِّینُ ٱلۡقَیِّمُ وَلَـٰكِنَّ أَكۡثَرَ ٱلنَّاسِ لَا یَعۡلَمُونَ ﴿٣٠﴾
ならば、(使徒*よ)、あなたの顔を純正¹な宗教(イスラーム*)へと正すのだ。アッラー*がそのように人々をお創りになった、アッラー*の天性²に(従え)。アッラー*の創造(と宗教)に変更はないのだぞ。それがまっすぐな宗教。しかし人々の大半は、分からないのだ。
۞ مُنِیبِینَ إِلَیۡهِ وَٱتَّقُوهُ وَأَقِیمُواْ ٱلصَّلَوٰةَ وَلَا تَكُونُواْ مِنَ ٱلۡمُشۡرِكِینَ ﴿٣١﴾
かれ(アッラー*)に、よく(悔悟して)立ち返りつつ(従え)。またかれを畏れ*、礼拝を遵守*し、シルク*の徒の仲間となるのではない。
مِنَ ٱلَّذِینَ فَرَّقُواْ دِینَهُمۡ وَكَانُواْ شِیَعࣰاۖ كُلُّ حِزۡبِۭ بِمَا لَدَیۡهِمۡ فَرِحُونَ ﴿٣٢﴾
自分たちの宗教を分裂させ、いくつもの分派となった者たちの内の(仲間とはなるな)。各派は、自分たちのもの(宗教)に有頂天でいる¹。
وَإِذَا مَسَّ ٱلنَّاسَ ضُرࣱّ دَعَوۡاْ رَبَّهُم مُّنِیبِینَ إِلَیۡهِ ثُمَّ إِذَاۤ أَذَاقَهُم مِّنۡهُ رَحۡمَةً إِذَا فَرِیقࣱ مِّنۡهُم بِرَبِّهِمۡ یُشۡرِكُونَ ﴿٣٣﴾
害悪が人々に降りかかれば、彼らはよく(悔悟して)立ち返る者となり、(救いを求めて)自分たちの主*に祈る。それから、かれがその御許からのご慈悲を彼らに味わわせられれば、どうであろう、彼らの内の一派は自分たちの主*に対してシルク*を犯すのである。
لِیَكۡفُرُواْ بِمَاۤ ءَاتَیۡنَـٰهُمۡۚ فَتَمَتَّعُواْ فَسَوۡفَ تَعۡلَمُونَ ﴿٣٤﴾
こうして彼らは、われら*が彼に与えたもの¹に対して恩知らずとなるのだ。(シルク*の徒よ、現世の富を)楽しんでいよ。あなた方はやがて、(自分たちの行いの悪い結果を)知ることになるのだから。
أَمۡ أَنزَلۡنَا عَلَیۡهِمۡ سُلۡطَـٰنࣰا فَهُوَ یَتَكَلَّمُ بِمَا كَانُواْ بِهِۦ یُشۡرِكُونَ ﴿٣٥﴾
いや、一体、われら*が、彼らに根拠¹を下したとでも?そしてそれが、彼らがかれ(アッラー*)に対してシルク*を犯していたこと(の正当性)について、語るとでも?
وَإِذَاۤ أَذَقۡنَا ٱلنَّاسَ رَحۡمَةࣰ فَرِحُواْ بِهَاۖ وَإِن تُصِبۡهُمۡ سَیِّئَةُۢ بِمَا قَدَّمَتۡ أَیۡدِیهِمۡ إِذَا هُمۡ یَقۡنَطُونَ ﴿٣٦﴾
われら*が人々に慈悲¹を味わわせれば、彼らは(感謝することなく)それに有頂天になる。そして、もし彼らに、自分たちが行っていたことゆえに悪²が降りかかれば、どうであろう、彼らは絶望の底に陥るのだ。
أَوَلَمۡ یَرَوۡاْ أَنَّ ٱللَّهَ یَبۡسُطُ ٱلرِّزۡقَ لِمَن یَشَاۤءُ وَیَقۡدِرُۚ إِنَّ فِی ذَ ٰلِكَ لَـَٔایَـٰتࣲ لِّقَوۡمࣲ یُؤۡمِنُونَ ﴿٣٧﴾
彼らはアッラー*が、かれがお望みの者に糧を豊富に与えられ、また控えられる¹のを知らないのか?本当にそこにはまさしく、信仰する民への御徴があるのだ。
فَـَٔاتِ ذَا ٱلۡقُرۡبَىٰ حَقَّهُۥ وَٱلۡمِسۡكِینَ وَٱبۡنَ ٱلسَّبِیلِۚ ذَ ٰلِكَ خَیۡرࣱ لِّلَّذِینَ یُرِیدُونَ وَجۡهَ ٱللَّهِۖ وَأُوْلَـٰۤىِٕكَ هُمُ ٱلۡمُفۡلِحُونَ ﴿٣٨﴾
ならば(信仰者よ)、近親の者、貧者*、旅路(で苦境)にある者に、その権利¹を与えよ。それがアッラー*の御顔を望む者たちにとってより善いのであり、それらの者たちこそが成功者なのだから。
وَمَاۤ ءَاتَیۡتُم مِّن رِّبࣰا لِّیَرۡبُوَاْ فِیۤ أَمۡوَ ٰلِ ٱلنَّاسِ فَلَا یَرۡبُواْ عِندَ ٱللَّهِۖ وَمَاۤ ءَاتَیۡتُم مِّن زَكَوٰةࣲ تُرِیدُونَ وَجۡهَ ٱللَّهِ فَأُوْلَـٰۤىِٕكَ هُمُ ٱلۡمُضۡعِفُونَ ﴿٣٩﴾
あなた方が人々の財産から儲けるべく、利息として与えたもの(借金)ならば、それはアッラー*の御許では儲からない。そしてあなた方がアッラー*の御顔を望みつつ、浄財*の内から与えるのであれば、それらの者たちこそは(褒美を)倍増する者たちである。
ٱللَّهُ ٱلَّذِی خَلَقَكُمۡ ثُمَّ رَزَقَكُمۡ ثُمَّ یُمِیتُكُمۡ ثُمَّ یُحۡیِیكُمۡۖ هَلۡ مِن شُرَكَاۤىِٕكُم مَّن یَفۡعَلُ مِن ذَ ٰلِكُم مِّن شَیۡءࣲۚ سُبۡحَـٰنَهُۥ وَتَعَـٰلَىٰ عَمَّا یُشۡرِكُونَ ﴿٤٠﴾
アッラー*は、あなた方をお創りになり、それから(現世で)あなた方に糧をお授けになり、やがてあなた方に死を与えられ、それから(復活の日*、)あなた方に生を与えられるお方。一体、あなた方(がアッラー*)の共同者(として崇めているもの)たちの内、それらのいずれかでも行う者はいるのか?かれに称え*あれ、かれは彼らがシルク*を犯しているものから(無縁で)、遥か高遠なお方であられる。
ظَهَرَ ٱلۡفَسَادُ فِی ٱلۡبَرِّ وَٱلۡبَحۡرِ بِمَا كَسَبَتۡ أَیۡدِی ٱلنَّاسِ لِیُذِیقَهُم بَعۡضَ ٱلَّذِی عَمِلُواْ لَعَلَّهُمۡ یَرۡجِعُونَ ﴿٤١﴾
人々の手が稼いだもの(罪)ゆえに、陸と海に腐敗¹が出現したのである。それはかれ(アッラー*)が、彼らの行ったある種のこと(ゆえの懲罰)を、彼らに味わわせ給うためなのだ。彼らが、(悔悟して)立ち返るように。
قُلۡ سِیرُواْ فِی ٱلۡأَرۡضِ فَٱنظُرُواْ كَیۡفَ كَانَ عَـٰقِبَةُ ٱلَّذِینَ مِن قَبۡلُۚ كَانَ أَكۡثَرُهُم مُّشۡرِكِینَ ﴿٤٢﴾
(使徒*よ、)言え。「地上を旅して、過去の(不信仰)者*たちの結末がどのようなものであったか、見てみるがよい」。彼らの大半は、シルク*の徒だったのだ。
فَأَقِمۡ وَجۡهَكَ لِلدِّینِ ٱلۡقَیِّمِ مِن قَبۡلِ أَن یَأۡتِیَ یَوۡمࣱ لَّا مَرَدَّ لَهُۥ مِنَ ٱللَّهِۖ یَوۡمَىِٕذࣲ یَصَّدَّعُونَ ﴿٤٣﴾
ならば(使徒*よ)、アッラー*から押し戻す術のない(復活*の)その日が到来する前に、あなたの顔をまっすぐな宗教(イスラーム*)へと正せ¹。彼らはその日、散り散りになる。
مَن كَفَرَ فَعَلَیۡهِ كُفۡرُهُۥۖ وَمَنۡ عَمِلَ صَـٰلِحࣰا فَلِأَنفُسِهِمۡ یَمۡهَدُونَ ﴿٤٤﴾
不信仰である者*には、自分自身に自らの不信仰(ゆえの罰)がある。そして(信仰して)正しい行い*を行う者は、自分たちのために(天国の住まいの)支度をしているのである。
لِیَجۡزِیَ ٱلَّذِینَ ءَامَنُواْ وَعَمِلُواْ ٱلصَّـٰلِحَـٰتِ مِن فَضۡلِهِۦۤۚ إِنَّهُۥ لَا یُحِبُّ ٱلۡكَـٰفِرِینَ ﴿٤٥﴾
(それは)信仰し、正しい行い*を行う者たちに、かれ(アッラー*)がそのご恩寵からお報いになるため。本当にかれは、不信仰者*たちをお好みにはならないのだから。
وَمِنۡ ءَایَـٰتِهِۦۤ أَن یُرۡسِلَ ٱلرِّیَاحَ مُبَشِّرَ ٰتࣲ وَلِیُذِیقَكُم مِّن رَّحۡمَتِهِۦ وَلِتَجۡرِیَ ٱلۡفُلۡكُ بِأَمۡرِهِۦ وَلِتَبۡتَغُواْ مِن فَضۡلِهِۦ وَلَعَلَّكُمۡ تَشۡكُرُونَ ﴿٤٦﴾
かれが吉報を告げる風を送られることは、かれの(偉大さと御力を示す)御徴の一つである。かれがそのご慈悲からあなた方に味わわせ給い、(かれのご命令とご意思によって)船が進み、あなた方がかれのご恩寵を求めるようにするため(、かれはそうされたのだ)。あなた方が感謝するように、と。
وَلَقَدۡ أَرۡسَلۡنَا مِن قَبۡلِكَ رُسُلًا إِلَىٰ قَوۡمِهِمۡ فَجَاۤءُوهُم بِٱلۡبَیِّنَـٰتِ فَٱنتَقَمۡنَا مِنَ ٱلَّذِینَ أَجۡرَمُواْۖ وَكَانَ حَقًّا عَلَیۡنَا نَصۡرُ ٱلۡمُؤۡمِنِینَ ﴿٤٧﴾
(使徒*よ、)われら*は確かにあなた以前、使徒*たちをその民へと遣わした。そして彼ら(使徒*たち)は、彼らのもとに明証¹を携えて到来し(だが、民の大半は信じなかったので)、われら*は罪悪を働いた者たちに報復した。信仰者たちの援助は、もとよりわれら*にとって必須だったのだ。
ٱللَّهُ ٱلَّذِی یُرۡسِلُ ٱلرِّیَـٰحَ فَتُثِیرُ سَحَابࣰا فَیَبۡسُطُهُۥ فِی ٱلسَّمَاۤءِ كَیۡفَ یَشَاۤءُ وَیَجۡعَلُهُۥ كِسَفࣰا فَتَرَى ٱلۡوَدۡقَ یَخۡرُجُ مِنۡ خِلَـٰلِهِۦۖ فَإِذَاۤ أَصَابَ بِهِۦ مَن یَشَاۤءُ مِنۡ عِبَادِهِۦۤ إِذَا هُمۡ یَسۡتَبۡشِرُونَ ﴿٤٨﴾
アッラー*は風を送られるお方。そしてそれ(風)は雲を追いやり、かれ(アッラー*)はお望みのままに、それ(雲)を天に散りばめ、断片にされる。そしてあなたは、その間から雨が出てくるのを見るのだ。また、かれがそれ(雨)を、かれの僕たちの内、彼がお望みになる者にお降らしになると、どうであろう、彼らは心躍らせる。
وَإِن كَانُواْ مِن قَبۡلِ أَن یُنَزَّلَ عَلَیۡهِم مِّن قَبۡلِهِۦ لَمُبۡلِسِینَ ﴿٤٩﴾
かれが彼らの上に(雨を)お降らしになる前、それ以前には、本当に彼らはまさしく(旱魃に)落胆する者であったというのに。
فَٱنظُرۡ إِلَىٰۤ ءَاثَـٰرِ رَحۡمَتِ ٱللَّهِ كَیۡفَ یُحۡیِ ٱلۡأَرۡضَ بَعۡدَ مَوۡتِهَاۤۚ إِنَّ ذَ ٰلِكَ لَمُحۡیِ ٱلۡمَوۡتَىٰۖ وَهُوَ عَلَىٰ كُلِّ شَیۡءࣲ قَدِیرࣱ ﴿٥٠﴾
ならば、かれがどのようにして大地をその死後に生き返らされるか、アッラー*のご慈悲の跡¹を(しかと)見てみよ。本当にそれこそは、死んだものに生を与えられるお方。かれは全てのことがお出来のお方なのだ。
وَلَىِٕنۡ أَرۡسَلۡنَا رِیحࣰا فَرَأَوۡهُ مُصۡفَرࣰّا لَّظَلُّواْ مِنۢ بَعۡدِهِۦ یَكۡفُرُونَ ﴿٥١﴾
そして、もしもわれら*が(彼らの作物に有害な)風を送り、それが(枯れて)黄色くなってしまうのを彼らが見れば、彼らはその後、(一転して)否定し続ける¹。
فَإِنَّكَ لَا تُسۡمِعُ ٱلۡمَوۡتَىٰ وَلَا تُسۡمِعُ ٱلصُّمَّ ٱلدُّعَاۤءَ إِذَا وَلَّوۡاْ مُدۡبِرِینَ ﴿٥٢﴾
ゆえに(使徒*よ)本当にあなたは、死人に聞かせることも、聾に呼びかけを聞かせることも出来ない。もし彼らが、背を向けて立ち去るのであれば。¹
وَمَاۤ أَنتَ بِهَـٰدِ ٱلۡعُمۡیِ عَن ضَلَـٰلَتِهِمۡۖ إِن تُسۡمِعُ إِلَّا مَن یُؤۡمِنُ بِـَٔایَـٰتِنَا فَهُم مُّسۡلِمُونَ ﴿٥٣﴾
また(使徒*よ)、あなたは、盲人¹をその迷いから導く者でもない。あなたが聞かせられるのは、われら*の御徴を信じる者だけであり、彼らは服従する者(ムスリム*)なのだ。²
۞ ٱللَّهُ ٱلَّذِی خَلَقَكُم مِّن ضَعۡفࣲ ثُمَّ جَعَلَ مِنۢ بَعۡدِ ضَعۡفࣲ قُوَّةࣰ ثُمَّ جَعَلَ مِنۢ بَعۡدِ قُوَّةࣲ ضَعۡفࣰا وَشَیۡبَةࣰۚ یَخۡلُقُ مَا یَشَاۤءُۚ وَهُوَ ٱلۡعَلِیمُ ٱلۡقَدِیرُ ﴿٥٤﴾
アッラー*はあなた方を弱さ¹からお創りになり、それから(幼児期の)弱さの後、(成人の)強さをお授けになり、そして強さの後に、弱さと老衰を与えられたお方。かれはお望みのものをお創りになる。かれは全知者、全能者なのだ。
وَیَوۡمَ تَقُومُ ٱلسَّاعَةُ یُقۡسِمُ ٱلۡمُجۡرِمُونَ مَا لَبِثُواْ غَیۡرَ سَاعَةࣲۚ كَذَ ٰلِكَ كَانُواْ یُؤۡفَكُونَ ﴿٥٥﴾
(復活*の)その時が起こる日、罪悪者(シルク*の徒)たちは、自分たちが僅かな時間しか(現世で)過ごさなかった、と誓う¹。そのように、彼らは(現世で、真理から)背かされていたのだ。
وَقَالَ ٱلَّذِینَ أُوتُواْ ٱلۡعِلۡمَ وَٱلۡإِیمَـٰنَ لَقَدۡ لَبِثۡتُمۡ فِی كِتَـٰبِ ٱللَّهِ إِلَىٰ یَوۡمِ ٱلۡبَعۡثِۖ فَهَـٰذَا یَوۡمُ ٱلۡبَعۡثِ وَلَـٰكِنَّكُمۡ كُنتُمۡ لَا تَعۡلَمُونَ ﴿٥٦﴾
また、知識と信仰心を授けられた者たち¹は、言う。「あなた方は確かに、アッラー*の書の中で²、(あなた方が誕生した日から)復活の日まで、過ごしていたのである。そしてこれが復活の日なのだが、あなた方は知らなかった³のだ」。
فَیَوۡمَىِٕذࣲ لَّا یَنفَعُ ٱلَّذِینَ ظَلَمُواْ مَعۡذِرَتُهُمۡ وَلَا هُمۡ یُسۡتَعۡتَبُونَ ﴿٥٧﴾
そしてその日、不正*者たちをその言い訳が益することはなく、彼らが(、アッラー*の)ご満悦を得ることも課されることはない¹。
وَلَقَدۡ ضَرَبۡنَا لِلنَّاسِ فِی هَـٰذَا ٱلۡقُرۡءَانِ مِن كُلِّ مَثَلࣲۚ وَلَىِٕن جِئۡتَهُم بِـَٔایَةࣲ لَّیَقُولَنَّ ٱلَّذِینَ كَفَرُوۤاْ إِنۡ أَنتُمۡ إِلَّا مُبۡطِلُونَ ﴿٥٨﴾
われら*はこのクルアーン*の中で確かに、人々に対してあらゆる譬えを挙げた。そして(使徒*よ)、もしもあなたが彼らに御徴¹をもたらしても、不信仰に陥った者*たちは必ずや(こう)言うであろう。「(使徒*とその信徒たちよ、)あなた方は虚妄の徒以外の何ものでもない」。
كَذَ ٰلِكَ یَطۡبَعُ ٱللَّهُ عَلَىٰ قُلُوبِ ٱلَّذِینَ لَا یَعۡلَمُونَ ﴿٥٩﴾
同様にアッラー*は、知らない者たち¹の心を閉じられる。