یَـٰۤأَیُّهَا ٱلنَّبِیُّ ٱتَّقِ ٱللَّهۚ وَلَا تُطِعِ ٱلۡكَـٰفِرِینَ وَٱلۡمُنَـٰفِقِینَۗ إِنَّ ٱللَّهَ كَانَ عَلِیمًا حَكِیمࣰا ﴿١﴾
預言者*よ¹、アッラー*を畏れ*よ。そして不信仰者*たちと偽信者*たちに従ってはならない。本当にアッラー*はもとより、全知者、英知あふれる*お方なのだから。
وَٱتَّبِعۡ مَا یُوحَىٰۤ إِلَیۡكَ مِن رَّبِّكَۚ إِنَّ ٱللَّهَ كَانَ بِمَا تَعۡمَلُونَ خَبِیرࣰا ﴿٢﴾
また、あなたの主*からあなたに下されたもの(啓示)に従え。本当にアッラー*は、あなた方が行うこと(全て)に通暁されたお方である。
وَتَوَكَّلۡ عَلَى ٱللَّهِۚ وَكَفَىٰ بِٱللَّهِ وَكِیلࣰا ﴿٣﴾
そしてアッラー*にこそ、全てを委ねる*のだ。アッラー*だけで、委任者¹は十分なのである。
مَّا جَعَلَ ٱللَّهُ لِرَجُلࣲ مِّن قَلۡبَیۡنِ فِی جَوۡفِهِۦۚ وَمَا جَعَلَ أَزۡوَ ٰجَكُمُ ٱلَّـٰۤـِٔی تُظَـٰهِرُونَ مِنۡهُنَّ أُمَّهَـٰتِكُمۡۚ وَمَا جَعَلَ أَدۡعِیَاۤءَكُمۡ أَبۡنَاۤءَكُمۡۚ ذَ ٰلِكُمۡ قَوۡلُكُم بِأَفۡوَ ٰهِكُمۡۖ وَٱللَّهُ یَقُولُ ٱلۡحَقَّ وَهُوَ یَهۡدِی ٱلسَّبِیلَ ﴿٤﴾
アッラー*はいかなる者にも、その内面に二つの心をお与えにはならなかった¹。またかれは、あなた方がズィハール*するあなた方の妻たちを、あなた方の母親とはされなかったし、あなた方の養子を、あなた方の(イスラーム*法的に正当な)子供ともされなかった。それはあなた方の口先の言葉²である。そしてアッラー*は真実を語られるのであり、かれが(正しい)道へとお導きになるのだ。
ٱدۡعُوهُمۡ لِـَٔابَاۤىِٕهِمۡ هُوَ أَقۡسَطُ عِندَ ٱللَّهِۚ فَإِن لَّمۡ تَعۡلَمُوۤاْ ءَابَاۤءَهُمۡ فَإِخۡوَ ٰنُكُمۡ فِی ٱلدِّینِ وَمَوَ ٰلِیكُمۡۚ وَلَیۡسَ عَلَیۡكُمۡ جُنَاحࣱ فِیمَاۤ أَخۡطَأۡتُم بِهِۦ وَلَـٰكِن مَّا تَعَمَّدَتۡ قُلُوبُكُمۡۚ وَكَانَ ٱللَّهُ غَفُورࣰا رَّحِیمًا ﴿٥﴾
彼ら(養子)を、その(生みの)父親に帰属させて呼べ。それがアッラー*の御許で、より公正なのだから。そしてもし、あなた方が彼らの(生みの)父親を知らないのであれば、(彼らは)宗教におけるあなた方の同胞であり、盟友である。また、あなた方が(意図せず)間違ったことにおいて、あなた方にはいかなる罪もないが、(アッラー*がお咎めになるのは)あなた方の心が意図したことなのである。アッラー*はもとより、赦し深いお方、慈愛深い*お方。
ٱلنَّبِیُّ أَوۡلَىٰ بِٱلۡمُؤۡمِنِینَ مِنۡ أَنفُسِهِمۡۖ وَأَزۡوَ ٰجُهُۥۤ أُمَّهَـٰتُهُمۡۗ وَأُوْلُواْ ٱلۡأَرۡحَامِ بَعۡضُهُمۡ أَوۡلَىٰ بِبَعۡضࣲ فِی كِتَـٰبِ ٱللَّهِ مِنَ ٱلۡمُؤۡمِنِینَ وَٱلۡمُهَـٰجِرِینَ إِلَّاۤ أَن تَفۡعَلُوۤاْ إِلَىٰۤ أَوۡلِیَاۤىِٕكُم مَّعۡرُوفࣰاۚ كَانَ ذَ ٰلِكَ فِی ٱلۡكِتَـٰبِ مَسۡطُورࣰا ﴿٦﴾
預言者*(ムハンマド*)は、信仰者たちに関し、彼ら自身よりも優先されるのであり¹、その妻たちは彼らの母親なのである²。また近親関係にある者たちは(遺産相続に関し)、アッラー*の定めにおいて、信仰者たちやムハージルーン*よりもお互いに優先される³。但し、あなた方の盟友に善事を行うこと⁴は別である。それはもとより、書(守られし碑板*)の中に記されていたのだ。
وَإِذۡ أَخَذۡنَا مِنَ ٱلنَّبِیِّـۧنَ مِیثَـٰقَهُمۡ وَمِنكَ وَمِن نُّوحࣲ وَإِبۡرَ ٰهِیمَ وَمُوسَىٰ وَعِیسَى ٱبۡنِ مَرۡیَمَۖ وَأَخَذۡنَا مِنۡهُم مِّیثَـٰقًا غَلِیظࣰا ﴿٧﴾
(預言者*よ、)われら*が預言者*たちから、彼らの確約¹を取った時のこと(を思い出せ)。またあなたから、そしてヌーフ*、イブラーヒーム*、ムーサー*、マルヤム*の子イーサー*から(確約を取った時のことを)¹。われら*は彼らから、厳粛なる確約を取ったのだ。
لِّیَسۡـَٔلَ ٱلصَّـٰدِقِینَ عَن صِدۡقِهِمۡۚ وَأَعَدَّ لِلۡكَـٰفِرِینَ عَذَابًا أَلِیمࣰا ﴿٨﴾
(それは)かれ(アッラー*)が誠実な者たちに(復活の日*)、その誠実さについてお尋ねになる¹ため。そしてかれは不信仰者*たちに、痛ましい懲罰を用意された。
یَـٰۤأَیُّهَا ٱلَّذِینَ ءَامَنُواْ ٱذۡكُرُواْ نِعۡمَةَ ٱللَّهِ عَلَیۡكُمۡ إِذۡ جَاۤءَتۡكُمۡ جُنُودࣱ فَأَرۡسَلۡنَا عَلَیۡهِمۡ رِیحࣰا وَجُنُودࣰا لَّمۡ تَرَوۡهَاۚ وَكَانَ ٱللَّهُ بِمَا تَعۡمَلُونَ بَصِیرًا ﴿٩﴾
信仰する者たちよ、あなた方に対するアッラー*の恩恵を思い起こすのだ。あなた方のもとに軍勢¹が到来し、われら*が彼らに風と、あなた方には見えなかった軍勢を遣わした時のことを²。アッラー*はもとより、あなた方が行うことをご覧になっていたのだ。
إِذۡ جَاۤءُوكُم مِّن فَوۡقِكُمۡ وَمِنۡ أَسۡفَلَ مِنكُمۡ وَإِذۡ زَاغَتِ ٱلۡأَبۡصَـٰرُ وَبَلَغَتِ ٱلۡقُلُوبُ ٱلۡحَنَاجِرَ وَتَظُنُّونَ بِٱللَّهِ ٱلظُّنُونَا۠ ﴿١٠﴾
あなた方の上方から、そしてあなた方の下方から、彼らがやってきた時のこと(を思い出せ)¹。また、視線が(恐怖で敵に釘づけとなって、彼ら以外の全てから)逸れ、心臓が喉元まで達し、あなた方がアッラー*に対して(様々な)憶測²をした時のことを。
وَإِذۡ یَقُولُ ٱلۡمُنَـٰفِقُونَ وَٱلَّذِینَ فِی قُلُوبِهِم مَّرَضࣱ مَّا وَعَدَنَا ٱللَّهُ وَرَسُولُهُۥۤ إِلَّا غُرُورࣰا ﴿١٢﴾
また、偽信者*たちと心に病がある者¹たちが、こう言った時のこと(を思い出せ)。「私たちにアッラー*とその使徒*が約束したこと¹は、欺き以外の何ものでもなかった」。
وَإِذۡ قَالَت طَّاۤىِٕفَةࣱ مِّنۡهُمۡ یَـٰۤأَهۡلَ یَثۡرِبَ لَا مُقَامَ لَكُمۡ فَٱرۡجِعُواْۚ وَیَسۡتَـٔۡذِنُ فَرِیقࣱ مِّنۡهُمُ ٱلنَّبِیَّ یَقُولُونَ إِنَّ بُیُوتَنَا عَوۡرَةࣱ وَمَا هِیَ بِعَوۡرَةٍۖ إِن یُرِیدُونَ إِلَّا فِرَارࣰا ﴿١٣﴾
また、彼ら(偽信者*たち)の内の一団が、(こう)言った時のこと(を思い起こせ)。「ヤスリブ¹の民よ、あなた方が(戦いで敗れるために)駐留することはない。だから、(マディーナ*の中に)戻る²のだ」。
وَلَوۡ دُخِلَتۡ عَلَیۡهِم مِّنۡ أَقۡطَارِهَا ثُمَّ سُىِٕلُواْ ٱلۡفِتۡنَةَ لَـَٔاتَوۡهَا وَمَا تَلَبَّثُواْ بِهَاۤ إِلَّا یَسِیرࣰا ﴿١٤﴾
また、もし彼ら(偽信者*たち)がその方々から(敵軍に)侵入され、試練¹を要求されたら、それを(進んで)差し出したであろう。そしてそこ(試練)において、少しだけしか持ち堪えることはなかったのだ。
وَلَقَدۡ كَانُواْ عَـٰهَدُواْ ٱللَّهَ مِن قَبۡلُ لَا یُوَلُّونَ ٱلۡأَدۡبَـٰرَۚ وَكَانَ عَهۡدُ ٱللَّهِ مَسۡـُٔولࣰا ﴿١٥﴾
また、彼らは確かに(その戦い)以前、背を見せて逃げないとの契約を(、アッラー*とその使徒*と)結んだ。アッラー*の契約は、もとより(その遵守を)問われることになっている。
قُل لَّن یَنفَعَكُمُ ٱلۡفِرَارُ إِن فَرَرۡتُم مِّنَ ٱلۡمَوۡتِ أَوِ ٱلۡقَتۡلِ وَإِذࣰا لَّا تُمَتَّعُونَ إِلَّا قَلِیلࣰا ﴿١٦﴾
(預言者*よ、彼ら偽信者*たちに)言ってやれ。「逃亡があなた方を益することはない。たとえあなた方が死や殺害から逃れたとしても。そしてそうしたとしても、あなた方は僅かばかりしか、(この現世で)楽しませてはもらえないのだ」。
قُلۡ مَن ذَا ٱلَّذِی یَعۡصِمُكُم مِّنَ ٱللَّهِ إِنۡ أَرَادَ بِكُمۡ سُوۤءًا أَوۡ أَرَادَ بِكُمۡ رَحۡمَةࣰۚ وَلَا یَجِدُونَ لَهُم مِّن دُونِ ٱللَّهِ وَلِیࣰّا وَلَا نَصِیرࣰا ﴿١٧﴾
言ってやるのだ。「あなた方をアッラー*から守ってくれるのは、誰なのか?もしかれが、あなた方に災いを望まれるか、あるいはあなた方にご慈悲を望まれるならば?」彼らはアッラー*以外、自分たちへのいかなる庇護者も援助者も見出すことがない。
۞ قَدۡ یَعۡلَمُ ٱللَّهُ ٱلۡمُعَوِّقِینَ مِنكُمۡ وَٱلۡقَاۤىِٕلِینَ لِإِخۡوَ ٰنِهِمۡ هَلُمَّ إِلَیۡنَاۖ وَلَا یَأۡتُونَ ٱلۡبَأۡسَ إِلَّا قَلِیلًا ﴿١٨﴾
アッラー*は、あなた方の内(アッラー*の道における戦い)の妨害者たちと、その仲間たちに「(ムハンマド*を捨てて)私たちのもとに来るがよい)」と言う者たちを、確かにご存知である。そして彼らは僅かばかりしか、戦いにやって来ることがない。¹
أَشِحَّةً عَلَیۡكُمۡۖ فَإِذَا جَاۤءَ ٱلۡخَوۡفُ رَأَیۡتَهُمۡ یَنظُرُونَ إِلَیۡكَ تَدُورُ أَعۡیُنُهُمۡ كَٱلَّذِی یُغۡشَىٰ عَلَیۡهِ مِنَ ٱلۡمَوۡتِۖ فَإِذَا ذَهَبَ ٱلۡخَوۡفُ سَلَقُوكُم بِأَلۡسِنَةٍ حِدَادٍ أَشِحَّةً عَلَى ٱلۡخَیۡرِۚ أُوْلَـٰۤىِٕكَ لَمۡ یُؤۡمِنُواْ فَأَحۡبَطَ ٱللَّهُ أَعۡمَـٰلَهُمۡۚ وَكَانَ ذَ ٰلِكَ عَلَى ٱللَّهِ یَسِیرࣰا ﴿١٩﴾
あなた方(信仰者たち)に対して、惜しみつつ¹。(戦いによる死の)恐怖が到来した時、あなたは彼らがあなたを凝視するのを見たであろう。まるで死(への恐怖)ゆえに気絶する者のように、彼らの眼は回る。そして恐怖が立ち去った時には、善きもの(戦利品*)を惜しみつつ、あなた方に鋭い口調でまくし立てたのだ²。それらの者たちは信仰してはいなかったのであり、アッラー*はその行いを無駄にされた。それはアッラー*にとって、もとより容易いことだったのだ。
یَحۡسَبُونَ ٱلۡأَحۡزَابَ لَمۡ یَذۡهَبُواْۖ وَإِن یَأۡتِ ٱلۡأَحۡزَابُ یَوَدُّواْ لَوۡ أَنَّهُم بَادُونَ فِی ٱلۡأَعۡرَابِ یَسۡـَٔلُونَ عَنۡ أَنۢبَاۤىِٕكُمۡۖ وَلَوۡ كَانُواْ فِیكُم مَّا قَـٰتَلُوۤاْ إِلَّا قَلِیلࣰا ﴿٢٠﴾
彼ら(偽信者*たち)は、諸(部族)連合が行ってしまったのではない、と思っている¹。また、もし諸(部族)連合が(再び)やって来たら、(マディーナ*を離れて)あなた方の(動向についての)知らせを尋ねつつ、ベドウィンたちと共に砂漠にいたならば、と望んだであろう。そしてもしあなた方と共にあったならば、彼らは僅かばかりしか戦うことなどなかったのだ。
لَّقَدۡ كَانَ لَكُمۡ فِی رَسُولِ ٱللَّهِ أُسۡوَةٌ حَسَنَةࣱ لِّمَن كَانَ یَرۡجُواْ ٱللَّهَ وَٱلۡیَوۡمَ ٱلۡـَٔاخِرَ وَذَكَرَ ٱللَّهَ كَثِیرࣰا ﴿٢١﴾
(信仰者たちよ、)確かに、あなた方にとってアッラー*の使徒*の内には、よき模範があった。アッラー*と最後の日*を望み¹、アッラー*をよく唱念していた者にとっては、
وَلَمَّا رَءَا ٱلۡمُؤۡمِنُونَ ٱلۡأَحۡزَابَ قَالُواْ هَـٰذَا مَا وَعَدَنَا ٱللَّهُ وَرَسُولُهُۥ وَصَدَقَ ٱللَّهُ وَرَسُولُهُۥۚ وَمَا زَادَهُمۡ إِلَّاۤ إِیمَـٰنࣰا وَتَسۡلِیمࣰا ﴿٢٢﴾
また信仰者たちは、諸(部族)連合を目にした時、(こう)言ったのである。「これはアッラー*とその使徒*が、私たちに約束したこと¹。そしてアッラー*とその使徒*は、本当のことを仰られた」。それ²は彼らに信仰心と従順さしか上乗せしなかったのだ。
مِّنَ ٱلۡمُؤۡمِنِینَ رِجَالࣱ صَدَقُواْ مَا عَـٰهَدُواْ ٱللَّهَ عَلَیۡهِۖ فَمِنۡهُم مَّن قَضَىٰ نَحۡبَهُۥ وَمِنۡهُم مَّن یَنتَظِرُۖ وَمَا بَدَّلُواْ تَبۡدِیلࣰا ﴿٢٣﴾
信仰者たちの内には、アッラー*と契約したことに誠実であった男たちがいる。また、その中には誓約を果たした者¹もいれば、その中には待つ者²もいる。彼らは(契約を)改竄してしまうことなど、なかったのだ。
لِّیَجۡزِیَ ٱللَّهُ ٱلصَّـٰدِقِینَ بِصِدۡقِهِمۡ وَیُعَذِّبَ ٱلۡمُنَـٰفِقِینَ إِن شَاۤءَ أَوۡ یَتُوبَ عَلَیۡهِمۡۚ إِنَّ ٱللَّهَ كَانَ غَفُورࣰا رَّحِیمࣰا ﴿٢٤﴾
(これらの出来事が起こったのは、)アッラー*が誠実な者たちをその誠実さで報われ、偽信者*たちを罰されーーもし、かれが(彼らの懲罰を)お望みならばであるがーー、あるいは彼らの悔悟をお受け入れになるため。本当にアッラー*はもとより、赦し深いお方、慈愛深い*お方。
وَرَدَّ ٱللَّهُ ٱلَّذِینَ كَفَرُواْ بِغَیۡظِهِمۡ لَمۡ یَنَالُواْ خَیۡرࣰاۚ وَكَفَى ٱللَّهُ ٱلۡمُؤۡمِنِینَ ٱلۡقِتَالَۚ وَكَانَ ٱللَّهُ قَوِیًّا عَزِیزࣰا ﴿٢٥﴾
またアッラー*は、不信仰者*だった者*たちをその憤りと共に、善いことなく(マディーナ*から)退却させられた。そしてアッラー*は信仰者たちを、戦いなしで済ませて下さった¹。アッラー*はもとより強力なお方、偉力ならびない*お方であられる。
وَأَنزَلَ ٱلَّذِینَ ظَـٰهَرُوهُم مِّنۡ أَهۡلِ ٱلۡكِتَـٰبِ مِن صَیَاصِیهِمۡ وَقَذَفَ فِی قُلُوبِهِمُ ٱلرُّعۡبَ فَرِیقࣰا تَقۡتُلُونَ وَتَأۡسِرُونَ فَرِیقࣰا ﴿٢٦﴾
またかれは、啓展の民*の内、彼ら(部族連合)を援助した者たち¹をその砦から引きずり出し、その心の内に恐怖を投げ入れられた。あなた方は(その)一派を殺し、(別の)一派は捕虜とする。
وَأَوۡرَثَكُمۡ أَرۡضَهُمۡ وَدِیَـٰرَهُمۡ وَأَمۡوَ ٰلَهُمۡ وَأَرۡضࣰا لَّمۡ تَطَـُٔوهَاۚ وَكَانَ ٱللَّهُ عَلَىٰ كُلِّ شَیۡءࣲ قَدِیرࣰا ﴿٢٧﴾
また、かれはあなた方に、彼らの土地、彼らの住居、彼らの財産、そしてあなた方がまだ足を踏み入れてはいない土地¹を引き継がされた。アッラー*はもとより、全てのことがお出来になるお方。
یَـٰۤأَیُّهَا ٱلنَّبِیُّ قُل لِّأَزۡوَ ٰجِكَ إِن كُنتُنَّ تُرِدۡنَ ٱلۡحَیَوٰةَ ٱلدُّنۡیَا وَزِینَتَهَا فَتَعَالَیۡنَ أُمَتِّعۡكُنَّ وَأُسَرِّحۡكُنَّ سَرَاحࣰا جَمِیلࣰا ﴿٢٨﴾
預言者*よ、あなたの妻たちに言うのだ。「もし現世の生活とその飾りが欲しいのなら、来なさい。私はあなた方に贈り物¹をやり、あなた方と綺麗さっぱり別れてやろう。
وَإِن كُنتُنَّ تُرِدۡنَ ٱللَّهَ وَرَسُولَهُۥ وَٱلدَّارَ ٱلۡـَٔاخِرَةَ فَإِنَّ ٱللَّهَ أَعَدَّ لِلۡمُحۡسِنَـٰتِ مِنكُنَّ أَجۡرًا عَظِیمࣰا ﴿٢٩﴾
そして、もしあなた方がアッラー*とその使徒*、来世の住まいを望む(がゆえに忍耐*して使徒*に従う)のなら、本当にアッラー*はあなた方の内、善を尽くす*者たちに偉大な褒美を用意されている。¹
یَـٰنِسَاۤءَ ٱلنَّبِیِّ مَن یَأۡتِ مِنكُنَّ بِفَـٰحِشَةࣲ مُّبَیِّنَةࣲ یُضَـٰعَفۡ لَهَا ٱلۡعَذَابُ ضِعۡفَیۡنِۚ وَكَانَ ذَ ٰلِكَ عَلَى ٱللَّهِ یَسِیرࣰا ﴿٣٠﴾
預言者*の妻たちよ、あなた方の内、紛れもない醜行¹を犯す者があれば、その者には懲罰が二倍に倍増されよう。そしてそれはもとよりアッラー*にとって、容易いことなのだ。
۞ وَمَن یَقۡنُتۡ مِنكُنَّ لِلَّهِ وَرَسُولِهِۦ وَتَعۡمَلۡ صَـٰلِحࣰا نُّؤۡتِهَاۤ أَجۡرَهَا مَرَّتَیۡنِ وَأَعۡتَدۡنَا لَهَا رِزۡقࣰا كَرِیمࣰا ﴿٣١﴾
あなた方の内、アッラー*とその使徒*に謹んで仕え、正しい行い*を行う者があれば、われら*はその者に褒美を二度与えよう。そしてわれら*は彼女のために、貴い糧を用意しておいたのだ。
یَـٰنِسَاۤءَ ٱلنَّبِیِّ لَسۡتُنَّ كَأَحَدࣲ مِّنَ ٱلنِّسَاۤءِ إِنِ ٱتَّقَیۡتُنَّۚ فَلَا تَخۡضَعۡنَ بِٱلۡقَوۡلِ فَیَطۡمَعَ ٱلَّذِی فِی قَلۡبِهِۦ مَرَضࣱ وَقُلۡنَ قَوۡلࣰا مَّعۡرُوفࣰا ﴿٣٢﴾
預言者*の妻たちよ¹、あなた方は(その徳と地位において、)女性たちの誰とも同様ではない。もしあなた方が(アッラー*を)畏れ*るならば、(マハラム*でもない男性に対して)なよなよとした物言いをし、心に病がある者に(禁じられた)欲望を抱かせてしまってはならない。そして適切な物言い²をするのだ。
وَقَرۡنَ فِی بُیُوتِكُنَّ وَلَا تَبَرَّجۡنَ تَبَرُّجَ ٱلۡجَـٰهِلِیَّةِ ٱلۡأُولَىٰۖ وَأَقِمۡنَ ٱلصَّلَوٰةَ وَءَاتِینَ ٱلزَّكَوٰةَ وَأَطِعۡنَ ٱللَّهَ وَرَسُولَهُۥۤۚ إِنَّمَا یُرِیدُ ٱللَّهُ لِیُذۡهِبَ عَنكُمُ ٱلرِّجۡسَ أَهۡلَ ٱلۡبَیۡتِ وَیُطَهِّرَكُمۡ تَطۡهِیرࣰا ﴿٣٣﴾
また(必要時以外は)あなた方の家に留まり、先(代)のジャーヒリーヤ*の飾り立てのように、自らをこれ見よがしに飾り立ててはならない¹。そして礼拝を遵守*し、浄財*を支払い、アッラー*とその使徒*に従え。本当にアッラー*はーー(預言者*の)家の者たち²よーー、あなた方から穢れを取り除き、あなた方を綺麗に清められたいのである。
وَٱذۡكُرۡنَ مَا یُتۡلَىٰ فِی بُیُوتِكُنَّ مِنۡ ءَایَـٰتِ ٱللَّهِ وَٱلۡحِكۡمَةِۚ إِنَّ ٱللَّهَ كَانَ لَطِیفًا خَبِیرًا ﴿٣٤﴾
そして(預言者*の妻たちよ)、あなた方の家で読誦されるアッラー*の御徴と英知¹を唱念するのだ。本当にアッラー*はもとより、霊妙な*お方、通暁されたお方。
إِنَّ ٱلۡمُسۡلِمِینَ وَٱلۡمُسۡلِمَـٰتِ وَٱلۡمُؤۡمِنِینَ وَٱلۡمُؤۡمِنَـٰتِ وَٱلۡقَـٰنِتِینَ وَٱلۡقَـٰنِتَـٰتِ وَٱلصَّـٰدِقِینَ وَٱلصَّـٰدِقَـٰتِ وَٱلصَّـٰبِرِینَ وَٱلصَّـٰبِرَ ٰتِ وَٱلۡخَـٰشِعِینَ وَٱلۡخَـٰشِعَـٰتِ وَٱلۡمُتَصَدِّقِینَ وَٱلۡمُتَصَدِّقَـٰتِ وَٱلصَّـٰۤىِٕمِینَ وَٱلصَّـٰۤىِٕمَـٰتِ وَٱلۡحَـٰفِظِینَ فُرُوجَهُمۡ وَٱلۡحَـٰفِظَـٰتِ وَٱلذَّ ٰكِرِینَ ٱللَّهَ كَثِیرࣰا وَٱلذَّ ٰكِرَ ٰتِ أَعَدَّ ٱللَّهُ لَهُم مَّغۡفِرَةࣰ وَأَجۡرًا عَظِیمࣰا ﴿٣٥﴾
本当に服従する男(ムスリム*)たちと服従する女たち、信仰する男たちと、信仰する女たち、従順な男たちと、従順な女たち、(言動において)正直な男たちと正直な女たち、忍耐*する男たちと忍耐*する女たち、恭順¹な男たちと恭順な女たち、よく施す男たちと、よく施す女たち、(義務、任意を問わず)サウム*する男たちと、サウム*する女たち、自らの陰部を(禁じられた物事²から)守る男たちと(それを)守る女たち、アッラー*をよく唱念する者たちと、(かれをよく)唱念する女たち、アッラー*は彼らのために、お赦しと偉大な褒美³をご用意された。
وَمَا كَانَ لِمُؤۡمِنࣲ وَلَا مُؤۡمِنَةٍ إِذَا قَضَى ٱللَّهُ وَرَسُولُهُۥۤ أَمۡرًا أَن یَكُونَ لَهُمُ ٱلۡخِیَرَةُ مِنۡ أَمۡرِهِمۡۗ وَمَن یَعۡصِ ٱللَّهَ وَرَسُولَهُۥ فَقَدۡ ضَلَّ ضَلَـٰلࣰا مُّبِینࣰا ﴿٣٦﴾
信仰者の男性も、信仰者の女性も、アッラー*とその使徒*が何かを裁決したら、彼らに自分たちの裁量による(別の裁決の)選択はない。そしてアッラー*とその使徒*に逆らう者がいれば、確かに彼は紛れもなく迷い去っているのである。¹
وَإِذۡ تَقُولُ لِلَّذِیۤ أَنۡعَمَ ٱللَّهُ عَلَیۡهِ وَأَنۡعَمۡتَ عَلَیۡهِ أَمۡسِكۡ عَلَیۡكَ زَوۡجَكَ وَٱتَّقِ ٱللَّهَ وَتُخۡفِی فِی نَفۡسِكَ مَا ٱللَّهُ مُبۡدِیهِ وَتَخۡشَى ٱلنَّاسَ وَٱللَّهُ أَحَقُّ أَن تَخۡشَىٰهُۖ فَلَمَّا قَضَىٰ زَیۡدࣱ مِّنۡهَا وَطَرࣰا زَوَّجۡنَـٰكَهَا لِكَیۡ لَا یَكُونَ عَلَى ٱلۡمُؤۡمِنِینَ حَرَجࣱ فِیۤ أَزۡوَ ٰجِ أَدۡعِیَاۤىِٕهِمۡ إِذَا قَضَوۡاْ مِنۡهُنَّ وَطَرࣰاۚ وَكَانَ أَمۡرُ ٱللَّهِ مَفۡعُولࣰا ﴿٣٧﴾
(預言者*よ、)アッラー*が恩恵をお授けになり、あなたが恩恵を与えた者(ザイド・ビント・ハーリサ)¹に、あなたが(こう)言った時のこと(を思い出させよ)。「(ザイドよ、)あなたの妻²を自分のもとに留めておけ。そしてアッラーを畏れる*のだ。」そしてあなたは、アッラー*が露わにされることになるものを心の内に隠し³、アッラー*があなたの恐れるにより相応しいお方なのに、人々を恐れていた⁴。そしてザイドが彼女との(離婚という)用件を果たし(、イッダ*が終了し)た時、われら*はあなたと彼女を結婚させた。(それは)自分たちの養子の妻(との結婚)に関し、彼らが彼女らとの(離婚という)用件を果たしたならば、信仰者たちにとっての罪にはならない(ようにする)ためである⁵。アッラー*のご命令はもとより、実行されることになっていたのだ。
مَّا كَانَ عَلَى ٱلنَّبِیِّ مِنۡ حَرَجࣲ فِیمَا فَرَضَ ٱللَّهُ لَهُۥۖ سُنَّةَ ٱللَّهِ فِی ٱلَّذِینَ خَلَوۡاْ مِن قَبۡلُۚ وَكَانَ أَمۡرُ ٱللَّهِ قَدَرࣰا مَّقۡدُورًا ﴿٣٨﴾
預言者*はアッラー*が彼のために(合法と)定められたことにおいて、何の罪もない。過去に滅び去った(預言)者*たちにおける、アッラー*の摂理(として、かれがお定めになったことなのである)。アッラー*のご命令はもとより、(既に)定められていた定命なのだ。
ٱلَّذِینَ یُبَلِّغُونَ رِسَـٰلَـٰتِ ٱللَّهِ وَیَخۡشَوۡنَهُۥ وَلَا یَخۡشَوۡنَ أَحَدًا إِلَّا ٱللَّهَۗ وَكَفَىٰ بِٱللَّهِ حَسِیبࣰا ﴿٣٩﴾
(彼ら預言者*たちは、)アッラー*のお言伝を伝達し、かれ(のみ)を恐れ、アッラー*以外のいかなるものも恐れることのない者たち。そしてアッラー*だけで、清算者*は十分である。
مَّا كَانَ مُحَمَّدٌ أَبَاۤ أَحَدࣲ مِّن رِّجَالِكُمۡ وَلَـٰكِن رَّسُولَ ٱللَّهِ وَخَاتَمَ ٱلنَّبِیِّـۧنَۗ وَكَانَ ٱللَّهُ بِكُلِّ شَیۡءٍ عَلِیمࣰا ﴿٤٠﴾
ムハンマド*はそもそも、あなた方の男性の内の、誰の父親でもない¹。しかしアッラー*の使徒*、預言者*たちの封印²なのだ。そしてアッラー*はもとより、全てのことをご存知のお方。
هُوَ ٱلَّذِی یُصَلِّی عَلَیۡكُمۡ وَمَلَـٰۤىِٕكَتُهُۥ لِیُخۡرِجَكُم مِّنَ ٱلظُّلُمَـٰتِ إِلَى ٱلنُّورِۚ وَكَانَ بِٱلۡمُؤۡمِنِینَ رَحِیمࣰا ﴿٤٣﴾
かれは、あなた方(信仰者)を闇から光¹へと(導き)出すべく、あなた方のために(善きことを)念じられた²お方。そして、かれの天使*たちも(あなた方のため、善き事を念じる³)。かれはもとより、信仰者たちに対して慈愛深い*お方なのだ。
تَحِیَّتُهُمۡ یَوۡمَ یَلۡقَوۡنَهُۥ سَلَـٰمࣱۚ وَأَعَدَّ لَهُمۡ أَجۡرࣰا كَرِیمࣰا ﴿٤٤﴾
その日(天国で)、彼らが(アッラー*から)受け取るその挨拶は、「(あなた方に)平安を¹」。そしてかれは彼らのため、貴い褒美²をご用意された。
یَـٰۤأَیُّهَا ٱلنَّبِیُّ إِنَّاۤ أَرۡسَلۡنَـٰكَ شَـٰهِدࣰا وَمُبَشِّرࣰا وَنَذِیرࣰا ﴿٤٥﴾
預言者*よ、実にわれら*はあなたを、証人¹、吉報を伝える者、警告を告げる者²として遣わした。
وَدَاعِیًا إِلَى ٱللَّهِ بِإِذۡنِهِۦ وَسِرَاجࣰا مُّنِیرࣰا ﴿٤٦﴾
また、かれのお許しのもとに、アッラー*(のタウヒード*)へと招く者、煌々たる灯火として。
وَبَشِّرِ ٱلۡمُؤۡمِنِینَ بِأَنَّ لَهُم مِّنَ ٱللَّهِ فَضۡلࣰا كَبِیرࣰا ﴿٤٧﴾
そして(預言者*よ、)信仰者たちには、アッラー*の御許から彼らへの大きなご恩寵があることの吉報を伝えよ。
وَلَا تُطِعِ ٱلۡكَـٰفِرِینَ وَٱلۡمُنَـٰفِقِینَ وَدَعۡ أَذَىٰهُمۡ وَتَوَكَّلۡ عَلَى ٱللَّهِۚ وَكَفَىٰ بِٱللَّهِ وَكِیلࣰا ﴿٤٨﴾
また、不信仰者*たちや偽信者*たちには従わず、彼らの害は放っておき、アッラー*のみに全てを委ねる*のだ。アッラー*だけで、委任者¹は十分なのである。
یَـٰۤأَیُّهَا ٱلَّذِینَ ءَامَنُوۤاْ إِذَا نَكَحۡتُمُ ٱلۡمُؤۡمِنَـٰتِ ثُمَّ طَلَّقۡتُمُوهُنَّ مِن قَبۡلِ أَن تَمَسُّوهُنَّ فَمَا لَكُمۡ عَلَیۡهِنَّ مِنۡ عِدَّةࣲ تَعۡتَدُّونَهَاۖ فَمَتِّعُوهُنَّ وَسَرِّحُوهُنَّ سَرَاحࣰا جَمِیلࣰا ﴿٤٩﴾
信仰者たちよ、あなた方が信仰者の女たちと結婚し、それから彼女らに触れる前¹に彼女らと離婚したならば、あなた方にとって彼女らに数えるべきイッダ*はない²。ならば彼女らに贈り物を与え³、(結婚関係から)綺麗に解き放ってやるのだ。
یَـٰۤأَیُّهَا ٱلنَّبِیُّ إِنَّاۤ أَحۡلَلۡنَا لَكَ أَزۡوَ ٰجَكَ ٱلَّـٰتِیۤ ءَاتَیۡتَ أُجُورَهُنَّ وَمَا مَلَكَتۡ یَمِینُكَ مِمَّاۤ أَفَاۤءَ ٱللَّهُ عَلَیۡكَ وَبَنَاتِ عَمِّكَ وَبَنَاتِ عَمَّـٰتِكَ وَبَنَاتِ خَالِكَ وَبَنَاتِ خَـٰلَـٰتِكَ ٱلَّـٰتِی هَاجَرۡنَ مَعَكَ وَٱمۡرَأَةࣰ مُّؤۡمِنَةً إِن وَهَبَتۡ نَفۡسَهَا لِلنَّبِیِّ إِنۡ أَرَادَ ٱلنَّبِیُّ أَن یَسۡتَنكِحَهَا خَالِصَةࣰ لَّكَ مِن دُونِ ٱلۡمُؤۡمِنِینَۗ قَدۡ عَلِمۡنَا مَا فَرَضۡنَا عَلَیۡهِمۡ فِیۤ أَزۡوَ ٰجِهِمۡ وَمَا مَلَكَتۡ أَیۡمَـٰنُهُمۡ لِكَیۡلَا یَكُونَ عَلَیۡكَ حَرَجࣱۗ وَكَانَ ٱللَّهُ غَفُورࣰا رَّحِیمࣰا ﴿٥٠﴾
預言者*よ、本当にわれら*はあなたに、あなたが婚資金*を贈ったあなたの妻たちを合法とした。また、アッラー*があなたに戦利品*¹としてお与えになった、あなた方の右手が所有した者たち(奴隷*女性)も。またあなたと共に移住*した²、あなた方の父方の叔(伯)父の娘たち、あなた方の父方の叔(伯)母の娘たち、あなた方の母方の叔(伯)父の娘たち、あなた方の母方の叔(伯)母の娘たちも³。また信仰者の女性も、もし彼女が預言者*に、自らを(婚資金*なしで妻として)贈ったならば(、彼女は彼にとって合法である)。(但し、それは)もし預言者*が、彼女との結婚を望んだ場合であるが⁴。(それは外の)信仰者たちは別とした、あなただけの特別なもの。われら*は確かに、彼ら(信仰者たち)の妻と、彼らの右手が所有するもの(奴隷*女性)について、われら*が彼らに定めたもの⁵を知っている。(これらのことを、あなたに特別に合法としたのは、)あなたに困難がないようにするため。アッラー*はもとより、赦し深いお方、慈愛深い*お方。
۞ تُرۡجِی مَن تَشَاۤءُ مِنۡهُنَّ وَتُـٔۡوِیۤ إِلَیۡكَ مَن تَشَاۤءُۖ وَمَنِ ٱبۡتَغَیۡتَ مِمَّنۡ عَزَلۡتَ فَلَا جُنَاحَ عَلَیۡكَۚ ذَ ٰلِكَ أَدۡنَىٰۤ أَن تَقَرَّ أَعۡیُنُهُنَّ وَلَا یَحۡزَنَّ وَیَرۡضَیۡنَ بِمَاۤ ءَاتَیۡتَهُنَّ كُلُّهُنَّۚ وَٱللَّهُ یَعۡلَمُ مَا فِی قُلُوبِكُمۡۚ وَكَانَ ٱللَّهُ عَلِیمًا حَلِیمࣰا ﴿٥١﴾
あなたは、あなたが望む者を遅らせ、あなたが望む者を自分のもとに引き寄せる¹。また、あなたが(一旦は)避けた者の内、あなたが(後に)欲した者も。あなたにはいかなる罪もない。それ²が、彼女たちが喜んで³、悲しむことはなく、彼女たち全員が、あなたが彼女らに与えたものに満足するのに、より適切なのである。アッラー*は、あなた方の心の中にあることをご存知である。アッラー*はもとより全知者、寛大な*お方なのだから。
لَّا یَحِلُّ لَكَ ٱلنِّسَاۤءُ مِنۢ بَعۡدُ وَلَاۤ أَن تَبَدَّلَ بِهِنَّ مِنۡ أَزۡوَ ٰجࣲ وَلَوۡ أَعۡجَبَكَ حُسۡنُهُنَّ إِلَّا مَا مَلَكَتۡ یَمِینُكَۗ وَكَانَ ٱللَّهُ عَلَىٰ كُلِّ شَیۡءࣲ رَّقِیبࣰا ﴿٥٢﴾
以後、(既に結婚していた妻たちとは別の)女性たち(との結婚)は、あなたに許されないし、彼女らを(離婚して、別の)妻たちと換えることも(許されない)¹。たとえ、彼女ら(妻以外の女性たち)の美しさが、あなたを魅了したとしても。但し、あなたの右手が所有するもの(奴隷*女性)は別である。アッラー*はもとより、全てのことを見守られるお方。
یَـٰۤأَیُّهَا ٱلَّذِینَ ءَامَنُواْ لَا تَدۡخُلُواْ بُیُوتَ ٱلنَّبِیِّ إِلَّاۤ أَن یُؤۡذَنَ لَكُمۡ إِلَىٰ طَعَامٍ غَیۡرَ نَـٰظِرِینَ إِنَىٰهُ وَلَـٰكِنۡ إِذَا دُعِیتُمۡ فَٱدۡخُلُواْ فَإِذَا طَعِمۡتُمۡ فَٱنتَشِرُواْ وَلَا مُسۡتَـٔۡنِسِینَ لِحَدِیثٍۚ إِنَّ ذَ ٰلِكُمۡ كَانَ یُؤۡذِی ٱلنَّبِیَّ فَیَسۡتَحۡیِۦ مِنكُمۡۖ وَٱللَّهُ لَا یَسۡتَحۡیِۦ مِنَ ٱلۡحَقِّۚ وَإِذَا سَأَلۡتُمُوهُنَّ مَتَـٰعࣰا فَسۡـَٔلُوهُنَّ مِن وَرَاۤءِ حِجَابࣲۚ ذَ ٰلِكُمۡ أَطۡهَرُ لِقُلُوبِكُمۡ وَقُلُوبِهِنَّۚ وَمَا كَانَ لَكُمۡ أَن تُؤۡذُواْ رَسُولَ ٱللَّهِ وَلَاۤ أَن تَنكِحُوۤاْ أَزۡوَ ٰجَهُۥ مِنۢ بَعۡدِهِۦۤ أَبَدًاۚ إِنَّ ذَ ٰلِكُمۡ كَانَ عِندَ ٱللَّهِ عَظِیمًا ﴿٥٣﴾
信仰する者たちよ、あなた方に食事へと許可された場合を除き、預言者*の家に入ってはならない¹。(食事の用意できる)その時を、(彼の家の中で)待ってもならない。しかし呼ばれたら入り、食べ終わったら解散するのだ。(預言者*の迷惑になるまで、夢中になって長々と)話に興じることなく。本当にそのことは預言者*を害していたのであり、彼はあなた方に対して羞恥心を抱くのだからーーアッラー*は、真理に対して恥じ入られないがーー。また、あなた方が彼女なら(彼の妻たち)に何らかの物を頼む時には。覆いの向こうから、彼女らに頼むのだ。それがあなたの心と彼女らの心にとって、より清いのである。また、あなた方にはアッラー*の使徒*を害したり、彼の(死)後、その妻たちと結婚したりすることは、絶対に許されない²。本当にそれはもとより、アッラー*の御許でこの上ないこと³なのである。
إِن تُبۡدُواْ شَیۡـًٔا أَوۡ تُخۡفُوهُ فَإِنَّ ٱللَّهَ كَانَ بِكُلِّ شَیۡءٍ عَلِیمࣰا ﴿٥٤﴾
あなた方が何かを露わにしようと、それを隠そうと、実にアッラー*はもとより、全てのことをご存知のお方。
لَّا جُنَاحَ عَلَیۡهِنَّ فِیۤ ءَابَاۤىِٕهِنَّ وَلَاۤ أَبۡنَاۤىِٕهِنَّ وَلَاۤ إِخۡوَ ٰنِهِنَّ وَلَاۤ أَبۡنَاۤءِ إِخۡوَ ٰنِهِنَّ وَلَاۤ أَبۡنَاۤءِ أَخَوَ ٰتِهِنَّ وَلَا نِسَاۤىِٕهِنَّ وَلَا مَا مَلَكَتۡ أَیۡمَـٰنُهُنَّۗ وَٱتَّقِینَ ٱللَّهَۚ إِنَّ ٱللَّهَ كَانَ عَلَىٰ كُلِّ شَیۡءࣲ شَهِیدًا ﴿٥٥﴾
彼女たち¹にとって、(以下の者たちから、身を覆わなくても)罪はない²:自分たちの父親。自分たちの息子。自分たちの兄弟。自分たちの兄弟の息子。自分たちの姉妹の息子。自分たちの女性。自分たちの右手が所有するもの(奴隷*男性)。アッラー*を畏れ*よ。本当にアッラー*はもとより、全てのことの証人であられるのだから。
إِنَّ ٱللَّهَ وَمَلَـٰۤىِٕكَتَهُۥ یُصَلُّونَ عَلَى ٱلنَّبِیِّۚ یَـٰۤأَیُّهَا ٱلَّذِینَ ءَامَنُواْ صَلُّواْ عَلَیۡهِ وَسَلِّمُواْ تَسۡلِیمًا ﴿٥٦﴾
本当にアッラー*とその天使*たちは、預言者*のために(善きことを)念じる¹。進行する者たちよ、彼のために(善きことを)念じ、平安を祈るのだ²。
إِنَّ ٱلَّذِینَ یُؤۡذُونَ ٱللَّهَ وَرَسُولَهُۥ لَعَنَهُمُ ٱللَّهُ فِی ٱلدُّنۡیَا وَٱلۡـَٔاخِرَةِ وَأَعَدَّ لَهُمۡ عَذَابࣰا مُّهِینࣰا ﴿٥٧﴾
本当にアッラー*とその使徒*を害する¹者たち、アッラー*は彼らを現世と来世において呪われた²。そしてかれは彼らに、屈辱的な懲罰をご用意されたのだ。
وَٱلَّذِینَ یُؤۡذُونَ ٱلۡمُؤۡمِنِینَ وَٱلۡمُؤۡمِنَـٰتِ بِغَیۡرِ مَا ٱكۡتَسَبُواْ فَقَدِ ٱحۡتَمَلُواْ بُهۡتَـٰنࣰا وَإِثۡمࣰا مُّبِینࣰا ﴿٥٨﴾
また、信仰者の男たちと信仰者の女たちを、彼らが稼いだことでもないことで害する¹者たち、彼らは確かに大嘘と紛れもない罪を背負い込んだのである。
یَـٰۤأَیُّهَا ٱلنَّبِیُّ قُل لِّأَزۡوَ ٰجِكَ وَبَنَاتِكَ وَنِسَاۤءِ ٱلۡمُؤۡمِنِینَ یُدۡنِینَ عَلَیۡهِنَّ مِن جَلَـٰبِیبِهِنَّۚ ذَ ٰلِكَ أَدۡنَىٰۤ أَن یُعۡرَفۡنَ فَلَا یُؤۡذَیۡنَۗ وَكَانَ ٱللَّهُ غَفُورࣰا رَّحِیمࣰا ﴿٥٩﴾
預言者*よ、あなたの妻たちとあなたの娘たち、信仰者たちの女性らに、彼女らの外衣¹の一部を自らの上に垂らすよう、言うのだ。それが、彼女らが認識され²、害されることがないようにするのに、より相応しいのだから。アッラー*はもとより、赦し深いお方、慈愛深い*お方であられる。
۞ لَّىِٕن لَّمۡ یَنتَهِ ٱلۡمُنَـٰفِقُونَ وَٱلَّذِینَ فِی قُلُوبِهِم مَّرَضࣱ وَٱلۡمُرۡجِفُونَ فِی ٱلۡمَدِینَةِ لَنُغۡرِیَنَّكَ بِهِمۡ ثُمَّ لَا یُجَاوِرُونَكَ فِیهَاۤ إِلَّا قَلِیلࣰا ﴿٦٠﴾
もしも偽信者*たち、心の中に病がある者たち、マディーナ*で(ムスリム*に対する嘘を)吹聴する者たちが(悪事を)止めなかったのなら、われら*は必ずやあなたを彼ら(の懲罰)へと促そう。それから彼らは僅かな間しか、そこであなたと隣り合って暮らすことはない。
مَّلۡعُونِینَۖ أَیۡنَمَا ثُقِفُوۤاْ أُخِذُواْ وَقُتِّلُواْ تَقۡتِیلࣰا ﴿٦١﴾
呪われた者たちとなって。彼らはどこにあろうと、(捕虜として)捕らえられ、完膚なきまでにやっつけられるのだ。
سُنَّةَ ٱللَّهِ فِی ٱلَّذِینَ خَلَوۡاْ مِن قَبۡلُۖ وَلَن تَجِدَ لِسُنَّةِ ٱللَّهِ تَبۡدِیلࣰا ﴿٦٢﴾
過去に滅び去った(偽信)者*たちにおける、アッラー*の摂理(として、かれがお定めになったこと)。そして(預言者*よ、)あなたはアッラー*の摂理に、いかなる変更も見出すことはない。
یَسۡـَٔلُكَ ٱلنَّاسُ عَنِ ٱلسَّاعَةِۖ قُلۡ إِنَّمَا عِلۡمُهَا عِندَ ٱللَّهِۚ وَمَا یُدۡرِیكَ لَعَلَّ ٱلسَّاعَةَ تَكُونُ قَرِیبًا ﴿٦٣﴾
(使徒*よ、)人々はあなたに、(復活*の)その時について尋ねる¹。言ってやれ。「その知識は、アッラー*の御許にこそある」。そして何があなたに知らせるというのか、その時が近いかもしれないことを?²
إِنَّ ٱللَّهَ لَعَنَ ٱلۡكَـٰفِرِینَ وَأَعَدَّ لَهُمۡ سَعِیرًا ﴿٦٤﴾
本当にアッラー*は、不信仰者*たちを呪われ¹、彼らに烈火をご用意された。
خَـٰلِدِینَ فِیهَاۤ أَبَدࣰاۖ لَّا یَجِدُونَ وَلِیࣰّا وَلَا نَصِیرࣰا ﴿٦٥﴾
彼らはそこに、いかなる庇護者も援助者も見出すことなく、永遠に留まる。
یَوۡمَ تُقَلَّبُ وُجُوهُهُمۡ فِی ٱلنَّارِ یَقُولُونَ یَـٰلَیۡتَنَاۤ أَطَعۡنَا ٱللَّهَ وَأَطَعۡنَا ٱلرَّسُولَا۠ ﴿٦٦﴾
業火の中でその顔がひっくり返される日、彼らは(こう)言う。「ああ、私たちがアッラー*に従い、使徒*に従っていたならば!」
وَقَالُواْ رَبَّنَاۤ إِنَّاۤ أَطَعۡنَا سَادَتَنَا وَكُبَرَاۤءَنَا فَأَضَلُّونَا ٱلسَّبِیلَا۠ ﴿٦٧﴾
そして、彼らは言う。「我らが主*よ、本当に私たちは自分たちの長と有力者たちに従い、彼らは私たちを道に迷わせました。
رَبَّنَاۤ ءَاتِهِمۡ ضِعۡفَیۡنِ مِنَ ٱلۡعَذَابِ وَٱلۡعَنۡهُمۡ لَعۡنࣰا كَبِیرࣰا ﴿٦٨﴾
我らが主*よ、彼らには懲罰の内から倍のものをお与えになり、彼らをこっぴどく呪ってください」。¹
یَـٰۤأَیُّهَا ٱلَّذِینَ ءَامَنُواْ لَا تَكُونُواْ كَٱلَّذِینَ ءَاذَوۡاْ مُوسَىٰ فَبَرَّأَهُ ٱللَّهُ مِمَّا قَالُواْۚ وَكَانَ عِندَ ٱللَّهِ وَجِیهࣰا ﴿٦٩﴾
侵攻する者たちよ、ムーサー*を害した者たちのようになってはならない。アッラー*はムーサー*を、彼らが言ったことから潔白として下さったのだ¹。彼はアッラー*の御許で、栄誉ある者だった。
یَـٰۤأَیُّهَا ٱلَّذِینَ ءَامَنُواْ ٱتَّقُواْ ٱللَّهَ وَقُولُواْ قَوۡلࣰا سَدِیدࣰا ﴿٧٠﴾
信仰する者たちよ、アッラー*を畏れ*、まっとうな物言い¹をせよ。
یُصۡلِحۡ لَكُمۡ أَعۡمَـٰلَكُمۡ وَیَغۡفِرۡ لَكُمۡ ذُنُوبَكُمۡۗ وَمَن یُطِعِ ٱللَّهَ وَرَسُولَهُۥ فَقَدۡ فَازَ فَوۡزًا عَظِیمًا ﴿٧١﴾
(そうすれば)かれはあなた方のため、あなた方の行いを正し下さり、あなた方のためにその罪をお赦し下さろう。アッラー*とその使徒*に従う者は誰でも、確かに(現世と来世において、)偉大な勝利を獲得したのだ。
إِنَّا عَرَضۡنَا ٱلۡأَمَانَةَ عَلَى ٱلسَّمَـٰوَ ٰتِ وَٱلۡأَرۡضِ وَٱلۡجِبَالِ فَأَبَیۡنَ أَن یَحۡمِلۡنَهَا وَأَشۡفَقۡنَ مِنۡهَا وَحَمَلَهَا ٱلۡإِنسَـٰنُۖ إِنَّهُۥ كَانَ ظَلُومࣰا جَهُولࣰا ﴿٧٢﴾
本当にわれら*は信託¹を、諸天と大地と山々に差し出し(選択させ)た。そしてそれらはそれを請け負うのを拒否して、それ(を遂行できないこと)に怯え、人間がそれを請け負ったのだ。本当に彼は不正*極まりなく、無知この上ない者だったのである²。
لِّیُعَذِّبَ ٱللَّهُ ٱلۡمُنَـٰفِقِینَ وَٱلۡمُنَـٰفِقَـٰتِ وَٱلۡمُشۡرِكِینَ وَٱلۡمُشۡرِكَـٰتِ وَیَتُوبَ ٱللَّهُ عَلَى ٱلۡمُؤۡمِنِینَ وَٱلۡمُؤۡمِنَـٰتِۗ وَكَانَ ٱللَّهُ غَفُورࣰا رَّحِیمَۢا ﴿٧٣﴾
(人間がそれを請け負ったのは)アッラー*が偽信者*の男たちと偽信者*の女たち、シルク*の徒の男たちとシルク*の徒の女たちに罰され、またアッラー*が信仰者の男たちと信仰者の女たちの悔悟をお受入れになるため¹。アッラーはもとより、赦し深いお方、慈愛深い*お方である。