لِتُنذِرَ قَوۡمࣰا مَّاۤ أُنذِرَ ءَابَاۤؤُهُمۡ فَهُمۡ غَـٰفِلُونَ ﴿٦﴾
(それは使徒*よ、あなたの到来以前に)自分たちの先祖が警告されておらず、(信仰と正しい行い*において)無頓着になっている民¹に、あなたが警告するため。
لَقَدۡ حَقَّ ٱلۡقَوۡلُ عَلَىٰۤ أَكۡثَرِهِمۡ فَهُمۡ لَا یُؤۡمِنُونَ ﴿٧﴾
(真理を知った後に拒否した)彼らの多くには、既に、(懲罰という)御言葉が確定した。彼らは、信仰しないのだから。
إِنَّا جَعَلۡنَا فِیۤ أَعۡنَـٰقِهِمۡ أَغۡلَـٰلࣰا فَهِیَ إِلَى ٱلۡأَذۡقَانِ فَهُم مُّقۡمَحُونَ ﴿٨﴾
本当にわれら*は、彼らの首に枷をつけた。それは彼らのあごに至っており、彼ら(の顔)は上を仰がされた状態にある。¹
وَجَعَلۡنَا مِنۢ بَیۡنِ أَیۡدِیهِمۡ سَدࣰّا وَمِنۡ خَلۡفِهِمۡ سَدࣰّا فَأَغۡشَیۡنَـٰهُمۡ فَهُمۡ لَا یُبۡصِرُونَ ﴿٩﴾
そしてわれら*は(その不信仰と傲慢さゆえに)、彼らの前に障壁を置き、その後ろからも障壁を置き¹、彼ら(の眼)を覆った²。それで彼らは(正道を)見ることがない。
وَسَوَاۤءٌ عَلَیۡهِمۡ ءَأَنذَرۡتَهُمۡ أَمۡ لَمۡ تُنذِرۡهُمۡ لَا یُؤۡمِنُونَ ﴿١٠﴾
(使徒*よ、)あなたが彼らに警告したとしても、警告しなかったとしても、彼らにとっては同じこと。彼らは信じはしないのだ。
إِنَّمَا تُنذِرُ مَنِ ٱتَّبَعَ ٱلذِّكۡرَ وَخَشِیَ ٱلرَّحۡمَـٰنَ بِٱلۡغَیۡبِۖ فَبَشِّرۡهُ بِمَغۡفِرَةࣲ وَأَجۡرࣲ كَرِیمٍ ﴿١١﴾
本当にあなたは教訓(クルアーン*)に従い、まだ見ぬままに慈悲あまねき*お方(アッラー*)を恐れる¹者にこそ、(有効な)警告をするのである。ならばその者には(罪の)赦しと、貴い褒美²の吉報を伝えよ。
إِنَّا نَحۡنُ نُحۡیِ ٱلۡمَوۡتَىٰ وَنَكۡتُبُ مَا قَدَّمُواْ وَءَاثَـٰرَهُمۡۚ وَكُلَّ شَیۡءٍ أَحۡصَیۡنَـٰهُ فِیۤ إِمَامࣲ مُّبِینࣲ ﴿١٢﴾
本当にわれら*は(復活の日*、)死者たちに生を与えるのであり、彼らが(現世で)行っていたことと、その軌跡¹を書き留める。そしてわれら*は全ての物事を、明らかなる規範²の中で数え尽くしておいたのである。l
وَٱضۡرِبۡ لَهُم مَّثَلًا أَصۡحَـٰبَ ٱلۡقَرۡیَةِ إِذۡ جَاۤءَهَا ٱلۡمُرۡسَلُونَ ﴿١٣﴾
(使徒*よ、)彼ら(シルク*の徒)に、一つの譬えを挙げよ。町の人々(の話)を。使徒たちが、そこへとやって来た時のこと。
إِذۡ أَرۡسَلۡنَاۤ إِلَیۡهِمُ ٱثۡنَیۡنِ فَكَذَّبُوهُمَا فَعَزَّزۡنَا بِثَالِثࣲ فَقَالُوۤاْ إِنَّاۤ إِلَیۡكُم مُّرۡسَلُونَ ﴿١٤﴾
われら*が彼らに(アッラー*への信仰と、シルク*の放棄へと招く)二人(の使徒)を遣わし、彼らが二人を噓つき呼ばわりした時のこと。それでわれら*は(その二人を)三人目(の使徒)で強化した。すると、彼ら(使徒たち)は言った。「本当に私たちは、あなた方へと遣わされたものなのです」。
قَالُواْ مَاۤ أَنتُمۡ إِلَّا بَشَرࣱ مِّثۡلُنَا وَمَاۤ أَنزَلَ ٱلرَّحۡمَـٰنُ مِن شَیۡءٍ إِنۡ أَنتُمۡ إِلَّا تَكۡذِبُونَ ﴿١٥﴾
彼ら(町の人々)は言った。「あなた方は、私たちと同様の人間に過ぎない。そして慈悲あまねき*お方(アッラー*)は、(啓示など)何一つ下してはいないのだ。あなた方は嘘をついているに過ぎない」。
قَالُواْ رَبُّنَا یَعۡلَمُ إِنَّاۤ إِلَیۡكُمۡ لَمُرۡسَلُونَ ﴿١٦﴾
彼ら(使徒たち)は言った。「我らが主*は、本当に私たちがまさしく、あなた方に対する使徒であることをご存知である。
قَالُوۤاْ إِنَّا تَطَیَّرۡنَا بِكُمۡۖ لَىِٕن لَّمۡ تَنتَهُواْ لَنَرۡجُمَنَّكُمۡ وَلَیَمَسَّنَّكُم مِّنَّا عَذَابٌ أَلِیمࣱ ﴿١٨﴾
彼ら(町の人々)は言った。「本当に私たちは、あなた方を不吉に思う¹。もしも、あなた方が(私たちをあなた方の教えに招くのを)止めなければ、私たちは必ずや、あなた方を(石で)打ち殺してやろう²。そして、きっと私たちからの痛ましい懲罰が、あなた方に降りかかるであろう」。
قَالُواْ طَـٰۤىِٕرُكُم مَّعَكُمۡ أَىِٕن ذُكِّرۡتُمۚ بَلۡ أَنتُمۡ قَوۡمࣱ مُّسۡرِفُونَ ﴿١٩﴾
彼ら(使徒たち)は言った。「あなた方の不吉のもとは、あなた方のところにある¹。たとえ教訓を与えられたとしても、(あなた方は私たちを不吉がり、私たちを脅すの)か?いや、あなた方は(罪と嘘呼ばわりにおいて)度を越した民である」。
وَجَاۤءَ مِنۡ أَقۡصَا ٱلۡمَدِینَةِ رَجُلࣱ یَسۡعَىٰ قَالَ یَـٰقَوۡمِ ٱتَّبِعُواْ ٱلۡمُرۡسَلِینَ ﴿٢٠﴾
そして(彼らが使徒たちを手にかけようとした時)、町の一番遠くから、一人の男が急いでやって来た。彼は言った。「我が民よ、使徒たちに従うのだ。
ٱتَّبِعُواْ مَن لَّا یَسۡـَٔلُكُمۡ أَجۡرࣰا وَهُم مُّهۡتَدُونَ ﴿٢١﴾
あなた方に見返り¹を求めない者に、従え。彼らは導かれた者たちなのだ。
وَمَا لِیَ لَاۤ أَعۡبُدُ ٱلَّذِی فَطَرَنِی وَإِلَیۡهِ تُرۡجَعُونَ ﴿٢٢﴾
それに私が、自分のことを創成して下さった*お方を崇めない、などということがあろうか?かれの御許にこそ、あなた方は戻らされるというのに?
ءَأَتَّخِذُ مِن دُونِهِۦۤ ءَالِهَةً إِن یُرِدۡنِ ٱلرَّحۡمَـٰنُ بِضُرࣲّ لَّا تُغۡنِ عَنِّی شَفَـٰعَتُهُمۡ شَیۡـࣰٔا وَلَا یُنقِذُونِ ﴿٢٣﴾
一体私が、かれを差しおいて(外の)神々¹を選ぶというのか?もし慈悲あまねき*お方(アッラー*)が私に害悪をお望みになれば、彼らの執り成しは私を何一つ益することもなく、彼らは私を救ってもくれないのに。
قِیلَ ٱدۡخُلِ ٱلۡجَنَّةَۖ قَالَ یَـٰلَیۡتَ قَوۡمِی یَعۡلَمُونَ ﴿٢٦﴾
(彼はこうして殉教した後、こう)言われた。「天国に入るがよい」。彼は言った。「我が民が、知っていたらよかったのに。
بِمَا غَفَرَ لِی رَبِّی وَجَعَلَنِی مِنَ ٱلۡمُكۡرَمِینَ ﴿٢٧﴾
(私の信仰と忍耐*、使徒*たちへの追従ゆえに)我が主*が私をお赦しになり、私を栄誉高き者たちの一人として下さったことを」。
۞ وَمَاۤ أَنزَلۡنَا عَلَىٰ قَوۡمِهِۦ مِنۢ بَعۡدِهِۦ مِن جُندࣲ مِّنَ ٱلسَّمَاۤءِ وَمَا كُنَّا مُنزِلِینَ ﴿٢٨﴾
われら*はその(男の死と、使徒たちを噓つき呼ばわりした)後、その民に対し、天から(天使*の)軍勢など下すまでもなかった。われら*は(人々を滅ぼすため、わざわざ天使*を)下す者ではなかったのである。
إِن كَانَتۡ إِلَّا صَیۡحَةࣰ وَ ٰحِدَةࣰ فَإِذَا هُمۡ خَـٰمِدُونَ ﴿٢٩﴾
それは、(轟く)一声に過ぎなかった。そしてどうであろう、彼らは息絶えた者となってしまったのである。
یَـٰحَسۡرَةً عَلَى ٱلۡعِبَادِۚ مَا یَأۡتِیهِم مِّن رَّسُولٍ إِلَّا كَانُواْ بِهِۦ یَسۡتَهۡزِءُونَ ﴿٣٠﴾
(復活の日*、懲罰を目の当たりにした時の、)僕たちの悲痛よ!使徒*が彼らのもとを訪れれば、彼らは決まって彼(使徒)のことを嘲笑したものだった。
أَلَمۡ یَرَوۡاْ كَمۡ أَهۡلَكۡنَا قَبۡلَهُم مِّنَ ٱلۡقُرُونِ أَنَّهُمۡ إِلَیۡهِمۡ لَا یَرۡجِعُونَ ﴿٣١﴾
一体彼らは、われら*が彼ら以前にどれだけ多くの世代を滅ぼしたのかを、見なかったのか?彼らは、(現世にいる)彼らのもとに戻っては来ない。
وَإِن كُلࣱّ لَّمَّا جَمِیعࣱ لَّدَیۡنَا مُحۡضَرُونَ ﴿٣٢﴾
そして(それら滅ぼされた世代の)全ての者は、(復活の日*には)例外なく、われら*のもとに(清算のため)連れて来られるのである。
وَءَایَةࣱ لَّهُمُ ٱلۡأَرۡضُ ٱلۡمَیۡتَةُ أَحۡیَیۡنَـٰهَا وَأَخۡرَجۡنَا مِنۡهَا حَبࣰّا فَمِنۡهُ یَأۡكُلُونَ ﴿٣٣﴾
また、死んだ土地は彼らへの御徴¹である。われら*はそれを息吹かせ、そこから種粒を生育させ、あなた方はそこから食べるのだ。
وَجَعَلۡنَا فِیهَا جَنَّـٰتࣲ مِّن نَّخِیلࣲ وَأَعۡنَـٰبࣲ وَفَجَّرۡنَا فِیهَا مِنَ ٱلۡعُیُونِ ﴿٣٤﴾
また、われら*はそこに、ナツメヤシ、葡萄からなる果樹園を設け、そこに泉を噴出させたのである。
لِیَأۡكُلُواْ مِن ثَمَرِهِۦ وَمَا عَمِلَتۡهُ أَیۡدِیهِمۡۚ أَفَلَا یَشۡكُرُونَ ﴿٣٥﴾
(それは)彼らが果実から食するためーーそれを作ったのは、彼らの手ではない¹--。彼らは、(この恩恵に)感謝しないのか?
سُبۡحَـٰنَ ٱلَّذِی خَلَقَ ٱلۡأَزۡوَ ٰجَ كُلَّهَا مِمَّا تُنۢبِتُ ٱلۡأَرۡضُ وَمِنۡ أَنفُسِهِمۡ وَمِمَّا لَا یَعۡلَمُونَ ﴿٣٦﴾
大地から生育するものの内に、あらゆる種類をお創りになったお方に称え*あれ。そしてあなた方自身¹の内と、あなた方の知らないものの内にも。
وَءَایَةࣱ لَّهُمُ ٱلَّیۡلُ نَسۡلَخُ مِنۡهُ ٱلنَّهَارَ فَإِذَا هُم مُّظۡلِمُونَ ﴿٣٧﴾
また、夜は彼らへの御徴¹である。われら*がそこから昼を剥ぎ取ると、どうであろう、彼らは真っ暗になってしまう。
وَٱلشَّمۡسُ تَجۡرِی لِمُسۡتَقَرࣲّ لَّهَاۚ ذَ ٰلِكَ تَقۡدِیرُ ٱلۡعَزِیزِ ٱلۡعَلِیمِ ﴿٣٨﴾
また、その停まり場¹へと進み行く太陽も(、彼らへの御徴)。それは偉力ならびない*お方、全知者のお定めなのだ。
وَٱلۡقَمَرَ قَدَّرۡنَـٰهُ مَنَازِلَ حَتَّىٰ عَادَ كَٱلۡعُرۡجُونِ ٱلۡقَدِیمِ ﴿٣٩﴾
また、月も。われら*はそれが(細い三日月から満月となり、再び)古い茎¹のように戻り行くまで、(毎晩の)その諸々の宿り場を定めた。
لَا ٱلشَّمۡسُ یَنۢبَغِی لَهَاۤ أَن تُدۡرِكَ ٱلۡقَمَرَ وَلَا ٱلَّیۡلُ سَابِقُ ٱلنَّهَارِۚ وَكُلࣱّ فِی فَلَكࣲ یَسۡبَحُونَ ﴿٤٠﴾
太陽が月に追いつくことはありえず、夜が昼に先駆けることもない。そして全ては、その軌道を走る。
وَءَایَةࣱ لَّهُمۡ أَنَّا حَمَلۡنَا ذُرِّیَّتَهُمۡ فِی ٱلۡفُلۡكِ ٱلۡمَشۡحُونِ ﴿٤١﴾
また、われら*が彼ら(アーダム*の子ら)の子孫を、(各種の生き物で)満載された船¹で運んだのも、(アッラー*のみが崇拝*されるべきことを示す、)彼らへの御徴である。
وَخَلَقۡنَا لَهُم مِّن مِّثۡلِهِۦ مَا یَرۡكَبُونَ ﴿٤٢﴾
またわれら*は彼ら¹にも、彼らが乗る、それと同じような物を作った。
وَإِن نَّشَأۡ نُغۡرِقۡهُمۡ فَلَا صَرِیخَ لَهُمۡ وَلَا هُمۡ یُنقَذُونَ ﴿٤٣﴾
もしわれら*が望めば、彼らを溺れさせるのである。そして彼らにはいかなる救助者もなく、救われることもない。
إِلَّا رَحۡمَةࣰ مِّنَّا وَمَتَـٰعًا إِلَىٰ حِینࣲ ﴿٤٤﴾
しかし、われら*からの慈悲ゆえ、そして(彼らに定められた)時¹までの楽しみゆえ(、彼らを無事に運行させるのだ)。
وَإِذَا قِیلَ لَهُمُ ٱتَّقُواْ مَا بَیۡنَ أَیۡدِیكُمۡ وَمَا خَلۡفَكُمۡ لَعَلَّكُمۡ تُرۡحَمُونَ ﴿٤٥﴾
また、彼ら(シルク*の徒)に、「あなた方の前にあるものと、あなた方の後ろにあるもの¹を畏れ*よ。(それは)あなた方が、(アッラー*)から慈しまれるようにするためなのだ」と言われれば(、彼らは背を向け、それに応じなかった)。
وَمَا تَأۡتِیهِم مِّنۡ ءَایَةࣲ مِّنۡ ءَایَـٰتِ رَبِّهِمۡ إِلَّا كَانُواْ عَنۡهَا مُعۡرِضِینَ ﴿٤٦﴾
そして彼らの主*の御徴¹の内、いかなる御徴が彼らのもとに到来した時でも、彼らがそれに背を向けないことはなかったのである。
وَإِذَا قِیلَ لَهُمۡ أَنفِقُواْ مِمَّا رَزَقَكُمُ ٱللَّهُ قَالَ ٱلَّذِینَ كَفَرُواْ لِلَّذِینَ ءَامَنُوۤاْ أَنُطۡعِمُ مَن لَّوۡ یَشَاۤءُ ٱللَّهُ أَطۡعَمَهُۥۤ إِنۡ أَنتُمۡ إِلَّا فِی ضَلَـٰلࣲ مُّبِینࣲ ﴿٤٧﴾
また彼らに、「アッラー*があなた方に授けたものから、(施しのために)費やす¹のだ」と言われれば、不信仰に陥った者*たちは信仰する者たちに、(こう)言った。「もしアッラー*がお望みになれば食べさせた給うた者に、私たちが食べさせるというのか?²あなた方は確かに、紛れもない迷いの中にいる³」。
وَیَقُولُونَ مَتَىٰ هَـٰذَا ٱلۡوَعۡدُ إِن كُنتُمۡ صَـٰدِقِینَ ﴿٤٨﴾
彼ら(不信仰者*)は、言う。「(復活の)この約束はいつなのか?もしあなた方が本当のことを言っているのなら」。
مَا یَنظُرُونَ إِلَّا صَیۡحَةࣰ وَ ٰحِدَةࣰ تَأۡخُذُهُمۡ وَهُمۡ یَخِصِّمُونَ ﴿٤٩﴾
彼らは、彼らが(現世の生活において)議論し合っている最中に自分たちを(突然)襲う、(轟きの)一声¹を待っているに過ぎない。
فَلَا یَسۡتَطِیعُونَ تَوۡصِیَةࣰ وَلَاۤ إِلَىٰۤ أَهۡلِهِمۡ یَرۡجِعُونَ ﴿٥٠﴾
そして彼らは(その時、誰にも)遺言できないし、家族のもとに戻ることも出来ない。¹
وَنُفِخَ فِی ٱلصُّورِ فَإِذَا هُم مِّنَ ٱلۡأَجۡدَاثِ إِلَىٰ رَبِّهِمۡ یَنسِلُونَ ﴿٥١﴾
そして(二度目に)角笛に吹き込まれると¹、どうであろう、彼らは墓から(出て来て、)自分たちの主*の御許へと、急いで馳せ参じて行く。
قَالُواْ یَـٰوَیۡلَنَا مَنۢ بَعَثَنَا مِن مَّرۡقَدِنَاۜۗ هَـٰذَا مَا وَعَدَ ٱلرَّحۡمَـٰنُ وَصَدَقَ ٱلۡمُرۡسَلُونَ ﴿٥٢﴾
彼らは(無念がって、こう)言うのだ、「我らが災いよ!¹私たちを、私たちの寝床から蘇らせたのは誰だ?」(すると、彼らにこう言われる。)「これが、慈悲あまねき*お方(アッラー*)が約束され給い、使徒*たちが正直に語ったものである」。
إِن كَانَتۡ إِلَّا صَیۡحَةࣰ وَ ٰحِدَةࣰ فَإِذَا هُمۡ جَمِیعࣱ لَّدَیۡنَا مُحۡضَرُونَ ﴿٥٣﴾
(復活は、轟きの)一声に過ぎなかったのだ。そしてどうであろう、彼らは皆、(清算と報いのため)われら*のもとに連れて来られるのである。
فَٱلۡیَوۡمَ لَا تُظۡلَمُ نَفۡسࣱ شَیۡـࣰٔا وَلَا تُجۡزَوۡنَ إِلَّا مَا كُنتُمۡ تَعۡمَلُونَ ﴿٥٤﴾
この日、人は少しも不正*を受けることがない。そしてあなた方が報われるのは、自分たちが(現世で)行っていたこと(によるもの)以外の、何ものでもない。
هُمۡ وَأَزۡوَ ٰجُهُمۡ فِی ظِلَـٰلٍ عَلَى ٱلۡأَرَاۤىِٕكِ مُتَّكِـُٔونَ ﴿٥٦﴾
彼らとその妻たちは日陰におり、寝台に寄りかかっている。
سَلَـٰمࣱ قَوۡلࣰا مِّن رَّبࣲّ رَّحِیمࣲ ﴿٥٨﴾
慈愛深き*主(アッラー*)からのお言葉、「(あなた方に)平安あれ」(という挨拶も。)¹
وَٱمۡتَـٰزُواْ ٱلۡیَوۡمَ أَیُّهَا ٱلۡمُجۡرِمُونَ ﴿٥٩﴾
そして(不信仰者*たちには、こう言われる。)「この日、あなた方は(信仰者たちから)離れていよ。罪悪者たちめ」。¹
۞ أَلَمۡ أَعۡهَدۡ إِلَیۡكُمۡ یَـٰبَنِیۤ ءَادَمَ أَن لَّا تَعۡبُدُواْ ٱلشَّیۡطَـٰنَۖ إِنَّهُۥ لَكُمۡ عَدُوࣱّ مُّبِینࣱ ﴿٦٠﴾
(アッラー*は彼らに仰せられる。)アーダム*の子らよ、一体われは、(使徒*たちを通じて)あなた方に命じなかったのか?シャイターン*を崇める¹のではない、と?本当に彼は、あなた方にとって紛れもない敵なのだから。
وَأَنِ ٱعۡبُدُونِیۚ هَـٰذَا صِرَ ٰطࣱ مُّسۡتَقِیمࣱ ﴿٦١﴾
また、われ(のみ)を崇拝*せよ、と(命じなかったのか)?これが(わが喜びと天国へと至る、)まっすぐな道なのである。
وَلَقَدۡ أَضَلَّ مِنكُمۡ جِبِلࣰّا كَثِیرًاۖ أَفَلَمۡ تَكُونُواْ تَعۡقِلُونَ ﴿٦٢﴾
また、彼(シャイターン*)はあなた方の内、多くの創造物を迷わせた¹。一体、あなた方は弁えていなかったのか?
ٱلۡیَوۡمَ نَخۡتِمُ عَلَىٰۤ أَفۡوَ ٰهِهِمۡ وَتُكَلِّمُنَاۤ أَیۡدِیهِمۡ وَتَشۡهَدُ أَرۡجُلُهُم بِمَا كَانُواْ یَكۡسِبُونَ ﴿٦٥﴾
今日われら*は、彼ら(シルク*の徒)の口を封じる。そして彼らが稼いでいたもの(罪)については、彼らの手がわれらに話し、その足が証言するのである。¹
وَلَوۡ نَشَاۤءُ لَطَمَسۡنَا عَلَىٰۤ أَعۡیُنِهِمۡ فَٱسۡتَبَقُواْ ٱلصِّرَ ٰطَ فَأَنَّىٰ یُبۡصِرُونَ ﴿٦٦﴾
また、もしわれら*が望めば、彼らの眼を消すことも出来るのだ。そうなれば彼らは道を競い合うが、どうして彼らが(道を)見ることが出来るだろうか?¹
وَلَوۡ نَشَاۤءُ لَمَسَخۡنَـٰهُمۡ عَلَىٰ مَكَانَتِهِمۡ فَمَا ٱسۡتَطَـٰعُواْ مُضِیࣰّا وَلَا یَرۡجِعُونَ ﴿٦٧﴾
また、もしわれら*が望めば、彼ら(の創造)をその場で変異させてしまうことも出来る。そうなれば彼らは進むことも出来なければ、戻れもしない。¹
وَمَن نُّعَمِّرۡهُ نُنَكِّسۡهُ فِی ٱلۡخَلۡقِۚ أَفَلَا یَعۡقِلُونَ ﴿٦٨﴾
また、われら*が長生きさせる者があれば、われら*はその創造を逆転させる¹。一体、彼らは弁えないのか?
وَمَا عَلَّمۡنَـٰهُ ٱلشِّعۡرَ وَمَا یَنۢبَغِی لَهُۥۤۚ إِنۡ هُوَ إِلَّا ذِكۡرࣱ وَقُرۡءَانࣱ مُّبِینࣱ ﴿٦٩﴾
われら*は彼(預言者*ムハンマド*)に詩を教えたりはしなかったし、それは彼に相応しくないこと。それは教訓と、解明する¹クルアーン*に外ならないのだ。
لِّیُنذِرَ مَن كَانَ حَیࣰّا وَیَحِقَّ ٱلۡقَوۡلُ عَلَى ٱلۡكَـٰفِرِینَ ﴿٧٠﴾
(それは)彼が(心の)生きている者¹に警告し、不信仰者*たちに御言葉が確定する²ためのものなのである。
أَوَلَمۡ یَرَوۡاْ أَنَّا خَلَقۡنَا لَهُم مِّمَّا عَمِلَتۡ أَیۡدِینَاۤ أَنۡعَـٰمࣰا فَهُمۡ لَهَا مَـٰلِكُونَ ﴿٧١﴾
そして彼らは、われら*が彼らのために、われら*の手がなしたものである家畜を創造したのを見なかったのか?彼らはそれらの所有者なのである。
وَذَلَّلۡنَـٰهَا لَهُمۡ فَمِنۡهَا رَكُوبُهُمۡ وَمِنۡهَا یَأۡكُلُونَ ﴿٧٢﴾
そしてわれら*は、それら(家畜)を彼らのために仕えさせた。その内には彼らの乗り物があり、また彼らはそこから食べるのである。
وَلَهُمۡ فِیهَا مَنَـٰفِعُ وَمَشَارِبُۚ أَفَلَا یَشۡكُرُونَ ﴿٧٣﴾
また、そこ(家畜)には彼らにとっての(別の)利益¹と飲み物²もある。一体、彼らは感謝し(て、アッラー*のみを崇拝*し)ないのか?
وَٱتَّخَذُواْ مِن دُونِ ٱللَّهِ ءَالِهَةࣰ لَّعَلَّهُمۡ یُنصَرُونَ ﴿٧٤﴾
彼ら(シルク*の徒)は、アッラー*をよそに(崇める)神々¹を選んだ。自分たちが(それらによって、アッラー*の懲罰から)助けられるように、と。
لَا یَسۡتَطِیعُونَ نَصۡرَهُمۡ وَهُمۡ لَهُمۡ جُندࣱ مُّحۡضَرُونَ ﴿٧٥﴾
彼ら(それらの神々)は、彼ら(その崇拝者たち)を助けることなど出来ない。彼らは彼らのために、立ち会わされた兵隊であるというのに¹。
فَلَا یَحۡزُنكَ قَوۡلُهُمۡۘ إِنَّا نَعۡلَمُ مَا یُسِرُّونَ وَمَا یُعۡلِنُونَ ﴿٧٦﴾
ならば(使徒*よ)、彼らの言葉¹に悲しんではならない。実にわれら*は彼らが秘密にしていることも、露わにしていることも知っているのだから。
أَوَلَمۡ یَرَ ٱلۡإِنسَـٰنُ أَنَّا خَلَقۡنَـٰهُ مِن نُّطۡفَةࣲ فَإِذَا هُوَ خَصِیمࣱ مُّبِینࣱ ﴿٧٧﴾
一体、(復活を否定する)人間は、われら*が彼を一滴の精液から創った¹のを見なかったのか?なのにどうであろうか、彼はあからさまな反論者である²。
وَضَرَبَ لَنَا مَثَلࣰا وَنَسِیَ خَلۡقَهُۥۖ قَالَ مَن یُحۡیِ ٱلۡعِظَـٰمَ وَهِیَ رَمِیمࣱ ﴿٧٨﴾
そして彼は自分自身の創造を忘れて、われら*に対して(許されない)譬え¹を挙げた。彼は言ったのだ。「誰が、朽ち果てた骨に生を与えるというのか?」
قُلۡ یُحۡیِیهَا ٱلَّذِیۤ أَنشَأَهَاۤ أَوَّلَ مَرَّةࣲۖ وَهُوَ بِكُلِّ خَلۡقٍ عَلِیمٌ ﴿٧٩﴾
言ってやれ。「それを最初にお創りになったお方が、それに生を与えられる。かれは、全ての創造についてご存知のお方」。
ٱلَّذِی جَعَلَ لَكُم مِّنَ ٱلشَّجَرِ ٱلۡأَخۡضَرِ نَارࣰا فَإِذَاۤ أَنتُم مِّنۡهُ تُوقِدُونَ ﴿٨٠﴾
(かれは)あなた方のために(湿った)緑樹から、火を生じさせられるお方¹。そしてどうであろう、あなた方はそこから火を起こすのである。
أَوَلَیۡسَ ٱلَّذِی خَلَقَ ٱلسَّمَـٰوَ ٰتِ وَٱلۡأَرۡضَ بِقَـٰدِرٍ عَلَىٰۤ أَن یَخۡلُقَ مِثۡلَهُمۚ بَلَىٰ وَهُوَ ٱلۡخَلَّـٰقُ ٱلۡعَلِیمُ ﴿٨١﴾
一体、諸天と大地をお創りになったお方は、彼らと同様のものを(再び)お創りになることが出来るお方ではないか?いや、(かれにはお出来である、)そしてかれは創造主、全知者であられるのだ。
إِنَّمَاۤ أَمۡرُهُۥۤ إِذَاۤ أَرَادَ شَیۡـًٔا أَن یَقُولَ لَهُۥ كُن فَیَكُونُ ﴿٨٢﴾
本当にかれのご命令というものは、かれが一事をお望みになった時、それに「あれ」と仰せられるだけで、それは存在するのである。