صۤۚ وَٱلۡقُرۡءَانِ ذِی ٱلذِّكۡرِ ﴿١﴾
サード¹。教訓を含むクルアーン*に誓って。
كَمۡ أَهۡلَكۡنَا مِن قَبۡلِهِم مِّن قَرۡنࣲ فَنَادَواْ وَّلَاتَ حِینَ مَنَاصࣲ ﴿٣﴾
われら*は彼ら(シルク*の徒)以前にも、どれだけの(不信仰な)世代を滅ぼしてきたか。彼らは(懲罰が訪れて)救いがなくなった時、(救いと悔悟の)呼び声を上げたのだ。¹
وَعَجِبُوۤاْ أَن جَاۤءَهُم مُّنذِرࣱ مِّنۡهُمۡۖ وَقَالَ ٱلۡكَـٰفِرُونَ هَـٰذَا سَـٰحِرࣱ كَذَّابٌ ﴿٤﴾
また彼らは、自分たちのもとに自分たちの内から(人間の)警告者が到来したことに、驚いた。そして不信仰者*たちは、言ったのだ。「これは大嘘つきの魔術師だ。
أَجَعَلَ ٱلۡـَٔالِهَةَ إِلَـٰهࣰا وَ ٰحِدًاۖ إِنَّ هَـٰذَا لَشَیۡءٌ عُجَابࣱ ﴿٥﴾
一体彼は、神々¹を一つの神とする²というのか?本当にこれは、まさしく驚愕すべきこと」。
وَٱنطَلَقَ ٱلۡمَلَأُ مِنۡهُمۡ أَنِ ٱمۡشُواْ وَٱصۡبِرُواْ عَلَىٰۤ ءَالِهَتِكُمۡۖ إِنَّ هَـٰذَا لَشَیۡءࣱ یُرَادُ ﴿٦﴾
そして、彼らの内の有力者らが歩み出(て、民にこう言っ)た。「(そのままシルク*を)やり通し、あなた方の神々(の崇拝*)にしがみ付け。本当にこれはまさしく、仕組まれたこと¹なのだ。
مَا سَمِعۡنَا بِهَـٰذَا فِی ٱلۡمِلَّةِ ٱلۡـَٔاخِرَةِ إِنۡ هَـٰذَاۤ إِلَّا ٱخۡتِلَـٰقٌ ﴿٧﴾
私たちはこのようなことを、最近の宗教¹では聞いたことがない。これは捏造に外ならないのだ。
أَءُنزِلَ عَلَیۡهِ ٱلذِّكۡرُ مِنۢ بَیۡنِنَاۚ بَلۡ هُمۡ فِی شَكࣲّ مِّن ذِكۡرِیۚ بَل لَّمَّا یَذُوقُواْ عَذَابِ ﴿٨﴾
一体、私たちの間から(ムハンマド*が特別に選ばれて)、彼に教訓(クルアーン*)が下されたというのか?」いや、彼らはわが教訓(クルアーン*)に対して、疑念の中にある。いや、彼らはまだ我が懲罰を味わってはいない(から、そのようなことが言えるのだ)。
أَمۡ عِندَهُمۡ خَزَاۤىِٕنُ رَحۡمَةِ رَبِّكَ ٱلۡعَزِیزِ ٱلۡوَهَّابِ ﴿٩﴾
いや、一体彼らには、偉力ならびなく*、恵み深い*あなたの主*のご慈悲の宝庫があるというのか?
أَمۡ لَهُم مُّلۡكُ ٱلسَّمَـٰوَ ٰتِ وَٱلۡأَرۡضِ وَمَا بَیۡنَهُمَاۖ فَلۡیَرۡتَقُواْ فِی ٱلۡأَسۡبَـٰبِ ﴿١٠﴾
いや、一体彼らには、諸天と大地、その間にあるものの王権があるというのか?ならば、綱で(天へと)昇ってみさせよ。¹
جُندࣱ مَّا هُنَالِكَ مَهۡزُومࣱ مِّنَ ٱلۡأَحۡزَابِ ﴿١١﴾
(彼らは、それ以前の不信仰な)徒党のように、そこ¹で敗北することになる、たかが軍勢なのだから。
كَذَّبَتۡ قَبۡلَهُمۡ قَوۡمُ نُوحࣲ وَعَادࣱ وَفِرۡعَوۡنُ ذُو ٱلۡأَوۡتَادِ ﴿١٢﴾
彼ら以前にも、ヌーフ*の民、アード*、杭¹の主フィルアウン*が、(使徒*たちを)噓つき呼ばわりした。
وَثَمُودُ وَقَوۡمُ لُوطࣲ وَأَصۡحَـٰبُ لۡـَٔیۡكَةِۚ أُوْلَـٰۤىِٕكَ ٱلۡأَحۡزَابُ ﴿١٣﴾
またサムード*、ルート*の民、藪の仲間たち¹も。それらの者たちは(不信仰の)徒党であった。
إِن كُلٌّ إِلَّا كَذَّبَ ٱلرُّسُلَ فَحَقَّ عِقَابِ ﴿١٤﴾
(彼ら)全員が、例外なく使徒*たちを噓つき呼ばわりし、それで(彼らへの)わが懲罰が確定したのである。
وَمَا یَنظُرُ هَـٰۤؤُلَاۤءِ إِلَّا صَیۡحَةࣰ وَ ٰحِدَةࣰ مَّا لَهَا مِن فَوَاقࣲ ﴿١٥﴾
そしてこれらの者たち(シルク*の徒)は、(シルク*に留まることで、轟く)一声(による懲罰)を待っているに過ぎない。そこには、帰り所などない。
وَقَالُواْ رَبَّنَا عَجِّل لَّنَا قِطَّنَا قَبۡلَ یَوۡمِ ٱلۡحِسَابِ ﴿١٦﴾
彼らは言った。「我らが主*よ、清算の日の前に、私たちに取り分をお与えください」。¹
ٱصۡبِرۡ عَلَىٰ مَا یَقُولُونَ وَٱذۡكُرۡ عَبۡدَنَا دَاوُۥدَ ذَا ٱلۡأَیۡدِۖ إِنَّهُۥۤ أَوَّابٌ ﴿١٧﴾
(使徒*よ、)あなた¹は彼らの言うことに耐え、つわもの²であったダーウード*を思い起こすのだ。実に彼は、常に回帰する者³であったのだから。
إِنَّا سَخَّرۡنَا ٱلۡجِبَالَ مَعَهُۥ یُسَبِّحۡنَ بِٱلۡعَشِیِّ وَٱلۡإِشۡرَاقِ ﴿١٨﴾
本当にわれら*は、夕に朝に、彼(ダーウード*)と共に(アッラー*を)称える*山々を、仕えさせた。
وَٱلطَّیۡرَ مَحۡشُورَةࣰۖ كُلࣱّ لَّهُۥۤ أَوَّابࣱ ﴿١٩﴾
また、集合させられた鳥たちも(、仕えさせた)。(その)全ては、かれ¹に常に回帰する者であった。
وَشَدَدۡنَا مُلۡكَهُۥ وَءَاتَیۡنَـٰهُ ٱلۡحِكۡمَةَ وَفَصۡلَ ٱلۡخِطَابِ ﴿٢٠﴾
そして、われら*は彼の王権を強力にし、彼に英知と能弁さを授けた。
۞ وَهَلۡ أَتَىٰكَ نَبَؤُاْ ٱلۡخَصۡمِ إِذۡ تَسَوَّرُواْ ٱلۡمِحۡرَابَ ﴿٢١﴾
また(使徒*よ、)あなたに論争(者たち)の消息は届いたか?彼ら(二人)がミフラーブ¹を乗り越えて(、ダーウード*のところへ入って)来た時のこと。
إِذۡ دَخَلُواْ عَلَىٰ دَاوُۥدَ فَفَزِعَ مِنۡهُمۡۖ قَالُواْ لَا تَخَفۡۖ خَصۡمَانِ بَغَىٰ بَعۡضُنَا عَلَىٰ بَعۡضࣲ فَٱحۡكُم بَیۡنَنَا بِٱلۡحَقِّ وَلَا تُشۡطِطۡ وَٱهۡدِنَاۤ إِلَىٰ سَوَاۤءِ ٱلصِّرَ ٰطِ ﴿٢٢﴾
彼らがダーウード*のもとに入って来て、彼が慄いた時のこと。彼らは言った。「怖れてはいけません。(私たちは)論争中で、一方が他方を侵害しています。ですので真理によって私たちの間を裁き、誤ることなく、私たちを全うな道へとお導き下さい。
إِنَّ هَـٰذَاۤ أَخِی لَهُۥ تِسۡعࣱ وَتِسۡعُونَ نَعۡجَةࣰ وَلِیَ نَعۡجَةࣱ وَ ٰحِدَةࣱ فَقَالَ أَكۡفِلۡنِیهَا وَعَزَّنِی فِی ٱلۡخِطَابِ ﴿٢٣﴾
(一方の男は言った。)「実にこれは我が兄弟で、九十九頭の雌羊を所有していますが、私には一頭の雌羊しかいません。なのに彼は、『それを私に(よこして、)任せなさい』と言って、議論で私たちを打ち負かしたのです」。
قَالَ لَقَدۡ ظَلَمَكَ بِسُؤَالِ نَعۡجَتِكَ إِلَىٰ نِعَاجِهِۦۖ وَإِنَّ كَثِیرࣰا مِّنَ ٱلۡخُلَطَاۤءِ لَیَبۡغِی بَعۡضُهُمۡ عَلَىٰ بَعۡضٍ إِلَّا ٱلَّذِینَ ءَامَنُواْ وَعَمِلُواْ ٱلصَّـٰلِحَـٰتِ وَقَلِیلࣱ مَّا هُمۡۗ وَظَنَّ دَاوُۥدُ أَنَّمَا فَتَنَّـٰهُ فَٱسۡتَغۡفَرَ رَبَّهُۥ وَخَرَّ رَاكِعࣰا وَأَنَابَ ۩ ﴿٢٤﴾
彼(ダーウード*)は言った。「彼(あなたの兄弟)は、あなたの一頭の雌羊を、彼の(九十九頭の)雌羊に(加えることを)要求することで、あなたに対して確かに不正*を働いた。そして実に共同者たちの多くは、信仰し、正しい行い*を行う者たちを除きーーそして彼らは数少ないのだーー、まさに互いに侵害し合うものなのである」。するとダーウード*は、われら*が彼を(その論争で)試練にかけたということを確信し、彼の主*にお赦しを乞い、ルクーゥ*しながら崩れ落ち、(アッラー*に悔悟して)立ち返った。(読誦のサジダ*)¹
فَغَفَرۡنَا لَهُۥ ذَ ٰلِكَۖ وَإِنَّ لَهُۥ عِندَنَا لَزُلۡفَىٰ وَحُسۡنَ مَـَٔابࣲ ﴿٢٥﴾
それでわれら*は彼(ダーウード*)に、そのこと¹を赦した。そして本当に彼にはまさしく、われら*のもとにおけるお近づきと、(来世における)善き戻り場所があるのだ。
یَـٰدَاوُۥدُ إِنَّا جَعَلۡنَـٰكَ خَلِیفَةࣰ فِی ٱلۡأَرۡضِ فَٱحۡكُم بَیۡنَ ٱلنَّاسِ بِٱلۡحَقِّ وَلَا تَتَّبِعِ ٱلۡهَوَىٰ فَیُضِلَّكَ عَن سَبِیلِ ٱللَّهِۚ إِنَّ ٱلَّذِینَ یَضِلُّونَ عَن سَبِیلِ ٱللَّهِ لَهُمۡ عَذَابࣱ شَدِیدُۢ بِمَا نَسُواْ یَوۡمَ ٱلۡحِسَابِ ﴿٢٦﴾
ダーウード*よ、本当にわれら*は、あなたを地上における継承者とした¹。ゆえに、真理によって人々の間を裁くのだ。そして私欲に従って、自分をアッラー*の道から迷わせてはならない。本当にアッラー*の道から迷う者たちには、清算の日を忘れたことゆえの厳しい懲罰がある。
وَمَا خَلَقۡنَا ٱلسَّمَاۤءَ وَٱلۡأَرۡضَ وَمَا بَیۡنَهُمَا بَـٰطِلࣰاۚ ذَ ٰلِكَ ظَنُّ ٱلَّذِینَ كَفَرُواْۚ فَوَیۡلࣱ لِّلَّذِینَ كَفَرُواْ مِنَ ٱلنَّارِ ﴿٢٧﴾
ーーわれら*は天と大地とその間にあるものを、無意味に創ったのではない¹。それは不信仰に陥った者*たちの思い込みである。そして不信仰に陥った者*たちには、(地獄の)業火の災いあれ。
أَمۡ نَجۡعَلُ ٱلَّذِینَ ءَامَنُواْ وَعَمِلُواْ ٱلصَّـٰلِحَـٰتِ كَٱلۡمُفۡسِدِینَ فِی ٱلۡأَرۡضِ أَمۡ نَجۡعَلُ ٱلۡمُتَّقِینَ كَٱلۡفُجَّارِ ﴿٢٨﴾
いや、一体われら*が、信仰してい正しい行い*を行う者たちを、大地で腐敗*を働く者たちと同様にするとでも?いや、一体われら*が敬虔*な者たちを、放逸な者たちと同様にするというのか?
كِتَـٰبٌ أَنزَلۡنَـٰهُ إِلَیۡكَ مُبَـٰرَكࣱ لِّیَدَّبَّرُوۤاْ ءَایَـٰتِهِۦ وَلِیَتَذَكَّرَ أُوْلُواْ ٱلۡأَلۡبَـٰبِ ﴿٢٩﴾
(使徒*よ、このクルアーン*は)彼らがその御徴を熟慮し、澄んだ理性の持ち主らが教訓を得るべく、われら*があなたに下した啓典、祝福あふれたものであるーー。
وَوَهَبۡنَا لِدَاوُۥدَ سُلَیۡمَـٰنَۚ نِعۡمَ ٱلۡعَبۡدُ إِنَّهُۥۤ أَوَّابٌ ﴿٣٠﴾
われら*はダーウード*に、(その息子)スライマーン*を授けた。僕(スライマーン*)の素晴らしいことよ、本当に彼は常に回帰する者¹なのだから。
إِذۡ عُرِضَ عَلَیۡهِ بِٱلۡعَشِیِّ ٱلصَّـٰفِنَـٰتُ ٱلۡجِیَادُ ﴿٣١﴾
彼(スライマーン*)に夕の頃、優良な駿馬¹が見せられた時のこと(を思い起させよ)。
فَقَالَ إِنِّیۤ أَحۡبَبۡتُ حُبَّ ٱلۡخَیۡرِ عَن ذِكۡرِ رَبِّی حَتَّىٰ تَوَارَتۡ بِٱلۡحِجَابِ ﴿٣٢﴾
そして彼(スライマーン*)は、言った。「本当に私は、(太陽が)覆いに包まれる¹まで、我が主*の唱念をよそに、財産²への愛情を傾けてしまった。³
رُدُّوهَا عَلَیَّۖ فَطَفِقَ مَسۡحَۢا بِٱلسُّوقِ وَٱلۡأَعۡنَاقِ ﴿٣٣﴾
それら(馬)を私のもとに、また連れて来い」。そして(馬が連れて来られると、)彼は(剣で)その足と首を打ち始めた。¹
وَلَقَدۡ فَتَنَّا سُلَیۡمَـٰنَ وَأَلۡقَیۡنَا عَلَىٰ كُرۡسِیِّهِۦ جَسَدࣰا ثُمَّ أَنَابَ ﴿٣٤﴾
また、われら*はスライマーン*を試練にかけ、その椅子に(死)体を投げた¹。それから彼は、(アッラー*に悔悟して)立ち返ったのだ。
قَالَ رَبِّ ٱغۡفِرۡ لِی وَهَبۡ لِی مُلۡكࣰا لَّا یَنۢبَغِی لِأَحَدࣲ مِّنۢ بَعۡدِیۤۖ إِنَّكَ أَنتَ ٱلۡوَهَّابُ ﴿٣٥﴾
彼(スライマーン*)は言った。「我が主*よ、私をお赦し下さい。そして私の後の(人間の内、)誰にも相応しくないような(偉大な)王権を、私にお授け下さい。本当にあなたこそは、恵み深い*お方なのですから」。
فَسَخَّرۡنَا لَهُ ٱلرِّیحَ تَجۡرِی بِأَمۡرِهِۦ رُخَاۤءً حَیۡثُ أَصَابَ ﴿٣٦﴾
また、われら*は彼(スライマーン*)に、彼の命令によって、彼の意図した場所へと走る、穏やかな風¹を仕えさせた。
وَٱلشَّیَـٰطِینَ كُلَّ بَنَّاۤءࣲ وَغَوَّاصࣲ ﴿٣٧﴾
また、シャイターン*たち、つまり(彼の命令に従う)あらゆる建設家、潜水夫¹を(仕えさせた)。
وَءَاخَرِینَ مُقَرَّنِینَ فِی ٱلۡأَصۡفَادِ ﴿٣٨﴾
そして、枷でがんじがらめにされている、別の者たち¹を。
هَـٰذَا عَطَاۤؤُنَا فَٱمۡنُنۡ أَوۡ أَمۡسِكۡ بِغَیۡرِ حِسَابࣲ ﴿٣٩﴾
これは(スライマーン*への)、われら*の贈り物。ならば(望む者には)際限なく恵み、あるいは(望むものには)禁じるがよい。
وَإِنَّ لَهُۥ عِندَنَا لَزُلۡفَىٰ وَحُسۡنَ مَـَٔابࣲ ﴿٤٠﴾
そして本当に彼(スライマーン*)にはまさしく、われら*のもとにおける近侍と、(来世における)善き戻り場所があるのだ。
وَٱذۡكُرۡ عَبۡدَنَاۤ أَیُّوبَ إِذۡ نَادَىٰ رَبَّهُۥۤ أَنِّی مَسَّنِیَ ٱلشَّیۡطَـٰنُ بِنُصۡبࣲ وَعَذَابٍ ﴿٤١﴾
われら*の僕、アイユーブ*を思い出せ。彼がその主*に、「シャイターン*は疲労と罰¹で、私を襲いました」と呼びかけた時のこと。
ٱرۡكُضۡ بِرِجۡلِكَۖ هَـٰذَا مُغۡتَسَلُۢ بَارِدࣱ وَشَرَابࣱ ﴿٤٢﴾
(われら*は言った。)「あなたの足で(地面を)蹴るがよい」。(そしてその通りにすると、水が噴き出た。)「これは冷たい洗浄水であり、飲み物である」。¹
وَوَهَبۡنَا لَهُۥۤ أَهۡلَهُۥ وَمِثۡلَهُم مَّعَهُمۡ رَحۡمَةࣰ مِّنَّا وَذِكۡرَىٰ لِأُوْلِی ٱلۡأَلۡبَـٰبِ ﴿٤٣﴾
また、われら*は彼にその家族と、更にそれと同様のもの¹を授けた。われら*からの慈悲と、澄んだ理性の持ち主たちへの教訓²として。
وَخُذۡ بِیَدِكَ ضِغۡثࣰا فَٱضۡرِب بِّهِۦ وَلَا تَحۡنَثۡۗ إِنَّا وَجَدۡنَـٰهُ صَابِرࣰاۚ نِّعۡمَ ٱلۡعَبۡدُ إِنَّهُۥۤ أَوَّابࣱ ﴿٤٤﴾
(われら*は言った。)「そして手に(草の)一束を採り、それでそれ(妻)をたたき、(近いを)破るのではない¹」。実にわれら*は、彼が忍耐*する者であることを認めた。僕(アイユーブ*)の素晴らしいことよ、本当に彼は常に回帰する者²なのだから。
وَٱذۡكُرۡ عِبَـٰدَنَاۤ إِبۡرَ ٰهِیمَ وَإِسۡحَـٰقَ وَیَعۡقُوبَ أُوْلِی ٱلۡأَیۡدِی وَٱلۡأَبۡصَـٰرِ ﴿٤٥﴾
また、われら*の僕たち、つわもの¹で、慧眼の主だったイブラーヒーム*、イスハーク*、ヤァクーブ*を思い出せ。
إِنَّاۤ أَخۡلَصۡنَـٰهُم بِخَالِصَةࣲ ذِكۡرَى ٱلدَّارِ ﴿٤٦﴾
本当にわれら*は彼らを(偉大なる)特性、つまり(来世の)住まいの唱念で、精錬した¹。
وَإِنَّهُمۡ عِندَنَا لَمِنَ ٱلۡمُصۡطَفَیۡنَ ٱلۡأَخۡیَارِ ﴿٤٧﴾
また本当に彼らはわれら*のもとで、(啓示の伝達のために)まさに選び抜かれた者たち、(われら*への服従のために)選ばれし者たちである。
وَٱذۡكُرۡ إِسۡمَـٰعِیلَ وَٱلۡیَسَعَ وَذَا ٱلۡكِفۡلِۖ وَكُلࣱّ مِّنَ ٱلۡأَخۡیَارِ ﴿٤٨﴾
また、イスマーイール*とアル=ヤサァ*とズル=キフル*を思い出せ。(彼らは)皆、選ばれし者たちである。
هَـٰذَا ذِكۡرࣱۚ وَإِنَّ لِلۡمُتَّقِینَ لَحُسۡنَ مَـَٔابࣲ ﴿٤٩﴾
これ(クルアーン*)は、訓戒¹。本当に敬虔*な者たちには、実によい戻り所がある、
مُتَّكِـِٔینَ فِیهَا یَدۡعُونَ فِیهَا بِفَـٰكِهَةࣲ كَثِیرَةࣲ وَشَرَابࣲ ﴿٥١﴾
彼らはそこで、(寝台に)寄りかかっている。そこで(望むだけの)たくさんの果実と飲み物を、持って来させつつ。
۞ وَعِندَهُمۡ قَـٰصِرَ ٰتُ ٱلطَّرۡفِ أَتۡرَابٌ ﴿٥٢﴾
また彼らのもとには、同い年の、(自分の夫だけに)視線を定めた女性¹たちがいる。
هَـٰذَاۚ وَإِنَّ لِلطَّـٰغِینَ لَشَرَّ مَـَٔابࣲ ﴿٥٥﴾
これは(、敬虔*な者たちのためのもの)。実に(不信仰において)度を越した者たちには、本当に悪い戻り場所がある、
هَـٰذَا فَلۡیَذُوقُوهُ حَمِیمࣱ وَغَسَّاقࣱ ﴿٥٧﴾
これはーー彼らにそれを味わわせよーー、煮えたぎる湯と膿汁¹。
هَـٰذَا فَوۡجࣱ مُّقۡتَحِمࣱ مَّعَكُمۡ لَا مَرۡحَبَۢا بِهِمۡۚ إِنَّهُمۡ صَالُواْ ٱلنَّارِ ﴿٥٩﴾
(地獄の民は、別の集団がそこに入って来ると、お互いに言う¹。)「これは、あなた方と共に(地獄に)飛び込んで来る集団だ」。「彼らの疎ましいこと。本当に彼らは(私たちと同様に、)業火に入って炙られるのだから」。
قَالُواْ بَلۡ أَنتُمۡ لَا مَرۡحَبَۢا بِكُمۡۖ أَنتُمۡ قَدَّمۡتُمُوهُ لَنَاۖ فَبِئۡسَ ٱلۡقَرَارُ ﴿٦٠﴾
彼ら(既に地獄に入っている集団に倣って不信仰者*となった、後から地獄に入って来た集団)は、(自分たちを不信仰へと主導した集団に)言う。「いや、あなた方こそ疎ましいこと。あなた方がそれを、私たちに提供したのだから¹。その留まり所は、何と醜悪であろうか。
قَالُواْ رَبَّنَا مَن قَدَّمَ لَنَا هَـٰذَا فَزِدۡهُ عَذَابࣰا ضِعۡفࣰا فِی ٱلنَّارِ ﴿٦١﴾
彼ら(後から地獄に入って来た集団)は、言う。「我らが主*よ、私たちにこれを提供した者には、業火の中で倍の懲罰を上乗せして下さい」。
وَقَالُواْ مَا لَنَا لَا نَرَىٰ رِجَالࣰا كُنَّا نَعُدُّهُم مِّنَ ٱلۡأَشۡرَارِ ﴿٦٢﴾
彼ら(地獄の民の内、暴虐な不信仰だった者*たち)は、言う。「私たちが、(現世で)ろくでなしと見なしていた男たち¹を(ここで)見かけないのは、どうしたことだ?
أَتَّخَذۡنَـٰهُمۡ سِخۡرِیًّا أَمۡ زَاغَتۡ عَنۡهُمُ ٱلۡأَبۡصَـٰرُ ﴿٦٣﴾
一体、私たちは彼らを(誤って)嘲笑の的にしていたのか?それとも(彼らは地獄にいるのに、私たちの)目は彼らから逸らされてしまったのか?¹」
قُلۡ إِنَّمَاۤ أَنَا۠ مُنذِرࣱۖ وَمَا مِنۡ إِلَـٰهٍ إِلَّا ٱللَّهُ ٱلۡوَ ٰحِدُ ٱلۡقَهَّارُ ﴿٦٥﴾
(使徒*よ、)言え。「本当に私は一人の警告者である。そして唯一の*お方、君臨し給う*お方であるアッラー*の外に、崇拝*すべきいかなるものもない。
رَبُّ ٱلسَّمَـٰوَ ٰتِ وَٱلۡأَرۡضِ وَمَا بَیۡنَهُمَا ٱلۡعَزِیزُ ٱلۡغَفَّـٰرُ ﴿٦٦﴾
諸天と大地と、その間にあるものの主*、偉力ならびない*お方、赦し深いお方である(アッラー*の外には)」。
مَا كَانَ لِیَ مِنۡ عِلۡمِۭ بِٱلۡمَلَإِ ٱلۡأَعۡلَىٰۤ إِذۡ یَخۡتَصِمُونَ ﴿٦٩﴾
私には、最上界の貴人(天使)たちが(アーダム*の創造に関して)議論している時¹の知識など、なかったのである。
إِن یُوحَىٰۤ إِلَیَّ إِلَّاۤ أَنَّمَاۤ أَنَا۠ نَذِیرࣱ مُّبِینٌ ﴿٧٠﴾
私に啓示が下されるのは、まさに私が明白なる警告者であるゆえに外ならない」。
إِذۡ قَالَ رَبُّكَ لِلۡمَلَـٰۤىِٕكَةِ إِنِّی خَـٰلِقُۢ بَشَرࣰا مِّن طِینࣲ ﴿٧١﴾
あなたの主*が天使*たちに、(こう)仰せられた時のこと(を思い起こさせよ)¹。「本当にわれは、泥土²から人間を創る者である。
فَإِذَا سَوَّیۡتُهُۥ وَنَفَخۡتُ فِیهِ مِن رُّوحِی فَقَعُواْ لَهُۥ سَـٰجِدِینَ ﴿٧٢﴾
それでわれら*がそれを整え、そこにわが魂¹より吹き込んだら、彼(アーダム*)に向かってサジダ²せよ」。
إِلَّاۤ إِبۡلِیسَ ٱسۡتَكۡبَرَ وَكَانَ مِنَ ٱلۡكَـٰفِرِینَ ﴿٧٤﴾
但し、イブリース*だけは別だった。かれは高慢だったのであり、不信仰者*の類いだったのだ。
قَالَ یَـٰۤإِبۡلِیسُ مَا مَنَعَكَ أَن تَسۡجُدَ لِمَا خَلَقۡتُ بِیَدَیَّۖ أَسۡتَكۡبَرۡتَ أَمۡ كُنتَ مِنَ ٱلۡعَالِینَ ﴿٧٥﴾
かれ(アッラー*)は仰せられた。「イブリース*よ、わが両手によって創造した¹ものに対し、あなたがサジダ*するのを妨げたのは、何なのか?一体あなたは(アーダム*に対し)高慢だったのか、それとも(われに対して)奢り高ぶる者たちの類いだったのか?」
قَالَ أَنَا۠ خَیۡرࣱ مِّنۡهُ خَلَقۡتَنِی مِن نَّارࣲ وَخَلَقۡتَهُۥ مِن طِینࣲ ﴿٧٦﴾
彼(イブリース*)は申し上げた。「私は彼(アーダム*)よりも優れています。あなたは私を火からお創りになり、彼のことは泥土からお創りになったのですから」。¹
قَالَ فَٱخۡرُجۡ مِنۡهَا فَإِنَّكَ رَجِیمࣱ ﴿٧٧﴾
かれ(アッラー*)は、仰せられた。「ならば、そこ(楽園)から出て行くがよい。まさにあなたは、追放された¹者なのだ。
وَإِنَّ عَلَیۡكَ لَعۡنَتِیۤ إِلَىٰ یَوۡمِ ٱلدِّینِ ﴿٧٨﴾
そして本当にあなたの上には、報いの日*まで、我が呪い¹がある」。
قَالَ رَبِّ فَأَنظِرۡنِیۤ إِلَىٰ یَوۡمِ یُبۡعَثُونَ ﴿٧٩﴾
彼(イブリース*)は、申し上げた。「我が主*よ、それなら私に、彼らが蘇らされる日まで猶予をお授け下さい」。
قَالَ فَإِنَّكَ مِنَ ٱلۡمُنظَرِینَ ﴿٨٠﴾
かれ(アッラー*)は仰せられた。「それでは、実にあなたは猶予される者の一人である。¹
قَالَ فَبِعِزَّتِكَ لَأُغۡوِیَنَّهُمۡ أَجۡمَعِینَ ﴿٨٢﴾
彼(イブリース*)は申し上げた。「では、あなたのご偉力に誓って、私は必ずや彼ら(人類)を全員、踏み誤らせてみせましょう。
إِلَّا عِبَادَكَ مِنۡهُمُ ٱلۡمُخۡلَصِینَ ﴿٨٣﴾
但し、彼らの内、精選されたあなたの僕たち¹はその限りではありませんが」。
لَأَمۡلَأَنَّ جَهَنَّمَ مِنكَ وَمِمَّن تَبِعَكَ مِنۡهُمۡ أَجۡمَعِینَ ﴿٨٥﴾
われは必ずや地獄を、あなた(イブリース*)と、彼ら(人類)の内であなたに従った者全員で、満たそう」。
قُلۡ مَاۤ أَسۡـَٔلُكُمۡ عَلَیۡهِ مِنۡ أَجۡرࣲ وَمَاۤ أَنَا۠ مِنَ ٱلۡمُتَكَلِّفِینَ ﴿٨٦﴾
(使徒*よ、)言うがよい。「私はそのことゆえに、あなた方に見返り¹を求めているわけではないし、無理(して預言者*を自称)する者の類いでもない。