تَنزِیلُ ٱلۡكِتَـٰبِ مِنَ ٱللَّهِ ٱلۡعَزِیزِ ٱلۡحَكِیمِ ﴿١﴾
(このクルアーン*は、)偉力ならびなく*、英知あふれる*アッラー*からの啓典の降示。
إِنَّاۤ أَنزَلۡنَاۤ إِلَیۡكَ ٱلۡكِتَـٰبَ بِٱلۡحَقِّ فَٱعۡبُدِ ٱللَّهَ مُخۡلِصࣰا لَّهُ ٱلدِّینَ ﴿٢﴾
(使徒*よ、)本当にわれら*はあなたに、真実と共に啓典を下した。ゆえにアッラー*を崇拝*せよ、かれだけに真摯に崇拝*行為を捧げつつ¹。
أَلَا لِلَّهِ ٱلدِّینُ ٱلۡخَالِصُۚ وَٱلَّذِینَ ٱتَّخَذُواْ مِن دُونِهِۦۤ أَوۡلِیَاۤءَ مَا نَعۡبُدُهُمۡ إِلَّا لِیُقَرِّبُونَاۤ إِلَى ٱللَّهِ زُلۡفَىٰۤ إِنَّ ٱللَّهَ یَحۡكُمُ بَیۡنَهُمۡ فِی مَا هُمۡ فِیهِ یَخۡتَلِفُونَۗ إِنَّ ٱللَّهَ لَا یَهۡدِی مَنۡ هُوَ كَـٰذِبࣱ كَفَّارࣱ ﴿٣﴾
アッラー*にこそ、純粋な宗教が属するのではないか¹。けれども、かれをよそに庇護者を設ける者たちは、(こう言っている。)「私たちが彼らを崇めるのは、彼らが私たちをアッラー*のお傍へと近づけてくれるために外ならない²」。本当にアッラー*は(復活の日*)、彼ら(信仰者とシルク*の徒)が意見を異にしていたことにおいて、彼らの間をお裁きになる。本当にアッラー*は、噓つきで不信仰この上ない者を、お導きにならないのだ。
لَّوۡ أَرَادَ ٱللَّهُ أَن یَتَّخِذَ وَلَدࣰا لَّٱصۡطَفَىٰ مِمَّا یَخۡلُقُ مَا یَشَاۤءُۚ سُبۡحَـٰنَهُۥۖ هُوَ ٱللَّهُ ٱلۡوَ ٰحِدُ ٱلۡقَهَّارُ ﴿٤﴾
もしアッラー*が、(彼らが思いこんでいるように)子供を設けられることをお望みであったなら、かれがお創りになるものの内から、お望みのものをお選びになったであろう¹。(そのようなこととは無縁な)かれに称え*あれ²。かれは唯一であり*、君臨し給う*アッラーである。
خَلَقَ ٱلسَّمَـٰوَ ٰتِ وَٱلۡأَرۡضَ بِٱلۡحَقِّۖ یُكَوِّرُ ٱلَّیۡلَ عَلَى ٱلنَّهَارِ وَیُكَوِّرُ ٱلنَّهَارَ عَلَى ٱلَّیۡلِۖ وَسَخَّرَ ٱلشَّمۡسَ وَٱلۡقَمَرَۖ كُلࣱّ یَجۡرِی لِأَجَلࣲ مُّسَمًّىۗ أَلَا هُوَ ٱلۡعَزِیزُ ٱلۡغَفَّـٰرُ ﴿٥﴾
かれは諸天と大地を、真理によってお創りになった¹。かれは夜を昼に巻き付け(て覆われ)、昼を夜に巻き付け(覆い)給う²。また、太陽と月を(人間を益する秩序において)仕えさせられた。(その)いずれも、定められた時期(である復活の日*)まで(その軌道を)運行し続ける。かれは偉力ならびない*お方、赦し深いお方ではないか。
خَلَقَكُم مِّن نَّفۡسࣲ وَ ٰحِدَةࣲ ثُمَّ جَعَلَ مِنۡهَا زَوۡجَهَا وَأَنزَلَ لَكُم مِّنَ ٱلۡأَنۡعَـٰمِ ثَمَـٰنِیَةَ أَزۡوَ ٰجࣲۚ یَخۡلُقُكُمۡ فِی بُطُونِ أُمَّهَـٰتِكُمۡ خَلۡقࣰا مِّنۢ بَعۡدِ خَلۡقࣲ فِی ظُلُمَـٰتࣲ ثَلَـٰثࣲۚ ذَ ٰلِكُمُ ٱللَّهُ رَبُّكُمۡ لَهُ ٱلۡمُلۡكُۖ لَاۤ إِلَـٰهَ إِلَّا هُوَۖ فَأَنَّىٰ تُصۡرَفُونَ ﴿٦﴾
かれはあなた方を、一人の人間(アーダム*)からお創りになり、そしてそれ(アーダム*)から、彼の妻をお創りになった。また、かれはあなた方のために、家畜の内から八頭¹を下した。かれはあなた方を、あなた方の母親の胎内に創造の後に創造を重ねつつ、三つの闇²においてお創りになる。そのお方がアッラー*、あなた方の主*、かれにこそ王権は属する。かれの外に、崇拝*されるべきいかなるものもない。ならば一体、どうしてあなた方は(かれの崇拝*から)逸らされるのか?
إِن تَكۡفُرُواْ فَإِنَّ ٱللَّهَ غَنِیٌّ عَنكُمۡۖ وَلَا یَرۡضَىٰ لِعِبَادِهِ ٱلۡكُفۡرَۖ وَإِن تَشۡكُرُواْ یَرۡضَهُ لَكُمۡۗ وَلَا تَزِرُ وَازِرَةࣱ وِزۡرَ أُخۡرَىٰۚ ثُمَّ إِلَىٰ رَبِّكُم مَّرۡجِعُكُمۡ فَیُنَبِّئُكُم بِمَا كُنتُمۡ تَعۡمَلُونَۚ إِنَّهُۥ عَلِیمُۢ بِذَاتِ ٱلصُّدُورِ ﴿٧﴾
(人々よ、)もしあなた方が不信仰に陥っても、実にアッラーはあなた方(に対する必要)などから、満ち足りた*お方。また、かれはその僕たちに不信仰をお喜びにはならない。そして、もしあなた方が(かれの恩恵に)感謝するならば、かれはあなた方にそれをお喜びになる。(罪の)重荷を背負う者は、他の者(が犯した罪)の重荷まで背負うことはない。それからあなた方の主にこそ、(復活の日*の)あなた方の帰り所はあり、かれはあなた方が行っていたことについて、あなた方に告げ聞かせ給う。本当にかれは、胸の内をご存知のお方なのだから。
۞ وَإِذَا مَسَّ ٱلۡإِنسَـٰنَ ضُرࣱّ دَعَا رَبَّهُۥ مُنِیبًا إِلَیۡهِ ثُمَّ إِذَا خَوَّلَهُۥ نِعۡمَةࣰ مِّنۡهُ نَسِیَ مَا كَانَ یَدۡعُوۤاْ إِلَیۡهِ مِن قَبۡلُ وَجَعَلَ لِلَّهِ أَندَادࣰا لِّیُضِلَّ عَن سَبِیلِهِۦۚ قُلۡ تَمَتَّعۡ بِكُفۡرِكَ قَلِیلًا إِنَّكَ مِنۡ أَصۡحَـٰبِ ٱلنَّارِ ﴿٨﴾
害悪¹が人に降りかかれば、彼は自分の主*に(悔悟して)立ち返りつつ、祈る。それからかれ(アッラー*)が(その害悪を取り除いてやり、)かれの御許からの恩恵を彼にお恵みになれば、かれは以前、自分がかれに祈っていたことを忘れ、アッラー*に同位者を設け(て崇拝*し)、かれの道から(他者を)迷わせてしまう。(使徒*よ、)言うのだ。「あなたの不信仰を、少しばかり楽しんでいよ。本当のあなたは(死後)、業火の仲間となるのだから」。
أَمَّنۡ هُوَ قَـٰنِتٌ ءَانَاۤءَ ٱلَّیۡلِ سَاجِدࣰا وَقَاۤىِٕمࣰا یَحۡذَرُ ٱلۡـَٔاخِرَةَ وَیَرۡجُواْ رَحۡمَةَ رَبِّهِۦۗ قُلۡ هَلۡ یَسۡتَوِی ٱلَّذِینَ یَعۡلَمُونَ وَٱلَّذِینَ لَا یَعۡلَمُونَۗ إِنَّمَا یَتَذَكَّرُ أُوْلُواْ ٱلۡأَلۡبَـٰبِ ﴿٩﴾
(そのような不信仰者*がよいのか、)それとも来世(の懲罰)を用心し、自分の主*のご慈悲を望みつつ、夜の刻にサジダ*し、起立(しつつ礼拝)する従順な者か?(使徒*よ、)言ってやれ。「一体、(自分の主*と宗教を)知る者たちと、知らない者たちは同等か?本当に教訓を得るのは、澄んだ理性の持ち主だけである」。
قُلۡ یَـٰعِبَادِ ٱلَّذِینَ ءَامَنُواْ ٱتَّقُواْ رَبَّكُمۡۚ لِلَّذِینَ أَحۡسَنُواْ فِی هَـٰذِهِ ٱلدُّنۡیَا حَسَنَةࣱۗ وَأَرۡضُ ٱللَّهِ وَ ٰسِعَةٌۗ إِنَّمَا یُوَفَّى ٱلصَّـٰبِرُونَ أَجۡرَهُم بِغَیۡرِ حِسَابࣲ ﴿١٠﴾
(使徒*よ、われがこう言っている、と)言うのだ。「信仰するわが僕たちよ、あなた方の主を畏れ*よ。この現世で善を尽くす者¹には、善きもの²がある。そしてアッラー*の大地は広大なのだ³。本当に忍耐*する者たちは、その褒美を際限なく全うされる」。
قُلۡ إِنِّیۤ أُمِرۡتُ أَنۡ أَعۡبُدَ ٱللَّهَ مُخۡلِصࣰا لَّهُ ٱلدِّینَ ﴿١١﴾
(使徒*よ、)言え。「本当に私(と私の信者)は、アッラー*を崇拝*するよう命じられた。かれだけに真摯に崇拝*行為を捧げつつ¹。
وَأُمِرۡتُ لِأَنۡ أَكُونَ أَوَّلَ ٱلۡمُسۡلِمِینَ ﴿١٢﴾
そして(自分の共同体において)、服従する者(ムスリム*)たちの先駆けとなるよう、命じられたのだ」。
قُلۡ إِنِّیۤ أَخَافُ إِنۡ عَصَیۡتُ رَبِّی عَذَابَ یَوۡمٍ عَظِیمࣲ ﴿١٣﴾
(使徒*よ、)言うのだ。「本当に私は、もし我が主*に逆らったりしたら、偉大な(復活の)日*の懲罰を怖れる」。
قُلِ ٱللَّهَ أَعۡبُدُ مُخۡلِصࣰا لَّهُۥ دِینِی ﴿١٤﴾
(使徒*よ、)言え。「私はアッラー*をこそ、崇拝*する。かれだけに真摯に崇拝*行為をを捧げつつ¹。
فَٱعۡبُدُواْ مَا شِئۡتُم مِّن دُونِهِۦۗ قُلۡ إِنَّ ٱلۡخَـٰسِرِینَ ٱلَّذِینَ خَسِرُوۤاْ أَنفُسَهُمۡ وَأَهۡلِیهِمۡ یَوۡمَ ٱلۡقِیَـٰمَةِۗ أَلَا ذَ ٰلِكَ هُوَ ٱلۡخُسۡرَانُ ٱلۡمُبِینُ ﴿١٥﴾
ならば(シルク*の徒よ)、あなた方が望んだ、かれ以外のものを崇めるがよい¹」。(使徒*よ、)言ってやれ「本当に損失者とは、(現世と不信仰への誘惑によって)、復活の日*に自分自身とその家族を損ねる者たち²のこと。それこそは紛れもない損失ではないか」。
لَهُم مِّن فَوۡقِهِمۡ ظُلَلࣱ مِّنَ ٱلنَّارِ وَمِن تَحۡتِهِمۡ ظُلَلࣱۚ ذَ ٰلِكَ یُخَوِّفُ ٱللَّهُ بِهِۦ عِبَادَهُۥۚ یَـٰعِبَادِ فَٱتَّقُونِ ﴿١٦﴾
彼らには(復活の日*、)その上から(何重もの)業火の層があり、その下からも(同様の)層がある。アッラー*はそれによって、その僕たちを怖れさせる。わが僕たちよ、ならばわれを畏れる*のだ。
وَٱلَّذِینَ ٱجۡتَنَبُواْ ٱلطَّـٰغُوتَ أَن یَعۡبُدُوهَا وَأَنَابُوۤاْ إِلَى ٱللَّهِ لَهُمُ ٱلۡبُشۡرَىٰۚ فَبَشِّرۡ عِبَادِ ﴿١٧﴾
ターグート*を崇めることを避け、アッラー*へと(悔悟して不断に)立ち返る者たち、彼らにこそは吉報¹がある。ゆえに、わが僕たちに吉報を伝えよ。
ٱلَّذِینَ یَسۡتَمِعُونَ ٱلۡقَوۡلَ فَیَتَّبِعُونَ أَحۡسَنَهُۥۤۚ أُوْلَـٰۤىِٕكَ ٱلَّذِینَ هَدَىٰهُمُ ٱللَّهُۖ وَأُوْلَـٰۤىِٕكَ هُمۡ أُوْلُواْ ٱلۡأَلۡبَـٰبِ ﴿١٨﴾
(彼らは)言葉を聞き、その内の最善のものに従う¹者たち。それらの者たちは、アッラー*が導かれた者たちであり、それらの者たちこそは、澄んだ理性の持ち主なのだ。
أَفَمَنۡ حَقَّ عَلَیۡهِ كَلِمَةُ ٱلۡعَذَابِ أَفَأَنتَ تُنقِذُ مَن فِی ٱلنَّارِ ﴿١٩﴾
一体(逸脱と頑迷さの中にあり続けることで、)懲罰(という定め)の言葉がその身に確定した者が、(使徒*よ、あなたによって導かれよう)か?一体地獄の中にある者を、あなたが救い出せるというのか?
لَـٰكِنِ ٱلَّذِینَ ٱتَّقَوۡاْ رَبَّهُمۡ لَهُمۡ غُرَفࣱ مِّن فَوۡقِهَا غُرَفࣱ مَّبۡنِیَّةࣱ تَجۡرِی مِن تَحۡتِهَا ٱلۡأَنۡهَـٰرُۖ وَعۡدَ ٱللَّهِ لَا یُخۡلِفُ ٱللَّهُ ٱلۡمِیعَادَ ﴿٢٠﴾
しかし自分たちの主*を畏れた*者たち、彼らには(天国で)高き住まいがある。その上には、(幾重にも重なって)建てられた高き住まいがあり、その下からは河川が流れているのだ。(アッラー*はそれを、実現する)アッラー*のお約束(として、約束された)。アッラー*はそのお約束を、破り給わない。
أَلَمۡ تَرَ أَنَّ ٱللَّهَ أَنزَلَ مِنَ ٱلسَّمَاۤءِ مَاۤءࣰ فَسَلَكَهُۥ یَنَـٰبِیعَ فِی ٱلۡأَرۡضِ ثُمَّ یُخۡرِجُ بِهِۦ زَرۡعࣰا مُّخۡتَلِفًا أَلۡوَ ٰنُهُۥ ثُمَّ یَهِیجُ فَتَرَىٰهُ مُصۡفَرࣰّا ثُمَّ یَجۡعَلُهُۥ حُطَـٰمًاۚ إِنَّ فِی ذَ ٰلِكَ لَذِكۡرَىٰ لِأُوْلِی ٱلۡأَلۡبَـٰبِ ﴿٢١﴾
(使徒*よ、)一体あなたはアッラー*が天から(雨)水をお降らしになり、それを噴泉として(湧き出ることになる)大地にお入れになったのを、見ないのか?それからかれは、それ(水)によって異なる色の作物を生育させるが、やがてそれは枯れてしまい、あなたはそれが黄色くなるのを目にする。それからかれは、それを木っ端微塵にしてしまうのだ。本当にそこにはまさしく、澄んだ理性の持ち主への教訓がある。
أَفَمَن شَرَحَ ٱللَّهُ صَدۡرَهُۥ لِلۡإِسۡلَـٰمِ فَهُوَ عَلَىٰ نُورࣲ مِّن رَّبِّهِۦۚ فَوَیۡلࣱ لِّلۡقَـٰسِیَةِ قُلُوبُهُم مِّن ذِكۡرِ ٱللَّهِۚ أُوْلَـٰۤىِٕكَ فِی ضَلَـٰلࣲ مُّبِینٍ ﴿٢٢﴾
一体、アッラー*がその胸を服従(イスラーム*)へと広げられ、その主*からの(お導きという)光の上にある者が(、そうでない者と同様)か?その心がアッラー*の教訓に対し、硬くなってしまった者たちに災いあれ。それらの者たちは、明らかな迷いの中にあるのだから。
ٱللَّهُ نَزَّلَ أَحۡسَنَ ٱلۡحَدِیثِ كِتَـٰبࣰا مُّتَشَـٰبِهࣰا مَّثَانِیَ تَقۡشَعِرُّ مِنۡهُ جُلُودُ ٱلَّذِینَ یَخۡشَوۡنَ رَبَّهُمۡ ثُمَّ تَلِینُ جُلُودُهُمۡ وَقُلُوبُهُمۡ إِلَىٰ ذِكۡرِ ٱللَّهِۚ ذَ ٰلِكَ هُدَى ٱللَّهِ یَهۡدِی بِهِۦ مَن یَشَاۤءُۚ وَمَن یُضۡلِلِ ٱللَّهُ فَمَا لَهُۥ مِنۡ هَادٍ ﴿٢٣﴾
アッラー*は話の内で最善のもの、つまり(その内容が互いに)似通い、反復する¹啓典(クルアーン*)を下された。その主*を畏れる*者たちの皮膚はそれ²によって逆立ち、それから彼らの皮膚と心は、アッラー*の(吉報の)想念へと和らぐ³。それは、かれがそれによって、かれがお望みの者を導かれるアッラー*のお導き。そして、アッラー*が(その不信仰と頑迷さゆえに)迷わせ給う者には、いかなる導き手もないのだ。
أَفَمَن یَتَّقِی بِوَجۡهِهِۦ سُوۤءَ ٱلۡعَذَابِ یَوۡمَ ٱلۡقِیَـٰمَةِۚ وَقِیلَ لِلظَّـٰلِمِینَ ذُوقُواْ مَا كُنتُمۡ تَكۡسِبُونَ ﴿٢٤﴾
一体、復活の日*、(自らの不信仰と迷いゆえ、地獄に放り込まれて)自分の顔で忌まわしい懲罰から自らを守る(はめになる)者が(、導かれて天国に入る者と同等)か?¹不正*者たちには、(こう)言われるのだ。「あなた方が(現世で)稼いでいたもの²(ゆえの罰)を味わえ」。
كَذَّبَ ٱلَّذِینَ مِن قَبۡلِهِمۡ فَأَتَىٰهُمُ ٱلۡعَذَابُ مِنۡ حَیۡثُ لَا یَشۡعُرُونَ ﴿٢٥﴾
彼ら以前の者たちも、(その使徒*たちを)噓つき呼ばわりした。それで懲罰は、彼らが気付きもしない所から、彼らのもとに到来したのである。
فَأَذَاقَهُمُ ٱللَّهُ ٱلۡخِزۡیَ فِی ٱلۡحَیَوٰةِ ٱلدُّنۡیَاۖ وَلَعَذَابُ ٱلۡـَٔاخِرَةِ أَكۡبَرُۚ لَوۡ كَانُواْ یَعۡلَمُونَ ﴿٢٦﴾
こうしてアッラー*は彼らに、現世の生活における屈辱を味わわせられた。そして来世の懲罰こそは、より甚大なのである。もし彼らが、(そのことを)知っていたならば。
وَلَقَدۡ ضَرَبۡنَا لِلنَّاسِ فِی هَـٰذَا ٱلۡقُرۡءَانِ مِن كُلِّ مَثَلࣲ لَّعَلَّهُمۡ یَتَذَكَّرُونَ ﴿٢٧﴾
われら*は確かに人々に対し、彼らが教訓を受けるようにと、このクルアーン*の中であらゆる譬えを挙げた。
قُرۡءَانًا عَرَبِیًّا غَیۡرَ ذِی عِوَجࣲ لَّعَلَّهُمۡ یَتَّقُونَ ﴿٢٨﴾
彼らが(アッラー*を)畏れる*ようにと、歪みのないアラビア語のクルアーン*として。
ضَرَبَ ٱللَّهُ مَثَلࣰا رَّجُلࣰا فِیهِ شُرَكَاۤءُ مُتَشَـٰكِسُونَ وَرَجُلࣰا سَلَمࣰا لِّرَجُلٍ هَلۡ یَسۡتَوِیَانِ مَثَلًاۚ ٱلۡحَمۡدُ لِلَّهِۚ بَلۡ أَكۡثَرُهُمۡ لَا یَعۡلَمُونَ ﴿٢٩﴾
アッラー*は、互いに確執する複数の共同(所有)者がいる(奴隷*の)男と、一人の男(主人)に従順な(奴隷*の)男の譬えを挙げられた¹。一体、彼ら二人は譬えとして、同等だろうか?アッラー*にこそ全ての称賛*あれ。いや、彼らの大半は知らないのである。
ثُمَّ إِنَّكُمۡ یَوۡمَ ٱلۡقِیَـٰمَةِ عِندَ رَبِّكُمۡ تَخۡتَصِمُونَ ﴿٣١﴾
それから本当にあなた方は復活の日*、あなた方の主*の御許で、議論し合(い、アッラー*はあなた方を正義によって裁き給)う。
۞ فَمَنۡ أَظۡلَمُ مِمَّن كَذَبَ عَلَى ٱللَّهِ وَكَذَّبَ بِٱلصِّدۡقِ إِذۡ جَاۤءَهُۥۤۚ أَلَیۡسَ فِی جَهَنَّمَ مَثۡوࣰى لِّلۡكَـٰفِرِینَ ﴿٣٢﴾
アッラー*に対して嘘をつき、真実が自分のもとに到来した時に嘘呼ばわりした者よりも、ひどい不正*者があろうか?一体、地獄にこそ、不信仰者*たちの住まいがあるのではないか?
وَٱلَّذِی جَاۤءَ بِٱلصِّدۡقِ وَصَدَّقَ بِهِۦۤ أُوْلَـٰۤىِٕكَ هُمُ ٱلۡمُتَّقُونَ ﴿٣٣﴾
真実をもたらし、それを確証した者¹、それらの者たちこそは敬虔*な者たち。
لَهُم مَّا یَشَاۤءُونَ عِندَ رَبِّهِمۡۚ ذَ ٰلِكَ جَزَاۤءُ ٱلۡمُحۡسِنِینَ ﴿٣٤﴾
彼らには、その主*の御許において、彼らの望むものがある。それは善を尽くす者¹たちへの褒美。
لِیُكَفِّرَ ٱللَّهُ عَنۡهُمۡ أَسۡوَأَ ٱلَّذِی عَمِلُواْ وَیَجۡزِیَهُمۡ أَجۡرَهُم بِأَحۡسَنِ ٱلَّذِی كَانُواْ یَعۡمَلُونَ ﴿٣٥﴾
(それは)アッラー*が、彼らが(現世で)行った最悪のもの¹を彼らのために帳消しにされ、彼らが(そこで)行っていた最善のもので、彼らにその褒美をお報いになるからである。
أَلَیۡسَ ٱللَّهُ بِكَافٍ عَبۡدَهُۥۖ وَیُخَوِّفُونَكَ بِٱلَّذِینَ مِن دُونِهِۦۚ وَمَن یُضۡلِلِ ٱللَّهُ فَمَا لَهُۥ مِنۡ هَادࣲ ﴿٣٦﴾
一体アッラー*だけで、その僕(ムハンマド*の守護)には十分なのではないか?(使徒*よ、)彼ら(シルク*の徒)は、かれ(アッラー*)以外の者たちによって、あなたを怖がらせる。アッラー*が迷わせ給う者には、いかなる導き手もないのだ。
وَمَن یَهۡدِ ٱللَّهُ فَمَا لَهُۥ مِن مُّضِلٍّۗ أَلَیۡسَ ٱللَّهُ بِعَزِیزࣲ ذِی ٱنتِقَامࣲ ﴿٣٧﴾
そしてアッラー*がお導きになる者、彼にはいかなる迷わし手もいない。一体アッラー*は偉力ならびない*お方、報復の主ではないのか?
وَلَىِٕن سَأَلۡتَهُم مَّنۡ خَلَقَ ٱلسَّمَـٰوَ ٰتِ وَٱلۡأَرۡضَ لَیَقُولُنَّ ٱللَّهُۚ قُلۡ أَفَرَءَیۡتُم مَّا تَدۡعُونَ مِن دُونِ ٱللَّهِ إِنۡ أَرَادَنِیَ ٱللَّهُ بِضُرٍّ هَلۡ هُنَّ كَـٰشِفَـٰتُ ضُرِّهِۦۤ أَوۡ أَرَادَنِی بِرَحۡمَةٍ هَلۡ هُنَّ مُمۡسِكَـٰتُ رَحۡمَتِهِۦۚ قُلۡ حَسۡبِیَ ٱللَّهُۖ عَلَیۡهِ یَتَوَكَّلُ ٱلۡمُتَوَكِّلُونَ ﴿٣٨﴾
(使徒*よ、)もしあなたが彼ら(シルク*の徒)に、「諸天と大地を作ったのは誰か?」と尋ねたならば、彼らはきっと(こう)言ったであろう。「アッラー*である」。言ってやれ。「では言ってみよ。あなた方はアッラー*をよそに、何を祈っているのか?もしアッラー*が私に何らかの害をお望みになったら、一体それらはかれの(お望みになった)害を、除去してくれるというのか?それとも、かれが私にご慈悲をお望みになったら、それらがかれのご慈悲を押し留める(ことが出来る)とでも?」言うのだ。「アッラー*だけで、私には十分。(何かを誰かに)委ねる者には、かれだけに(全てを)委ねさせよ*」。
قُلۡ یَـٰقَوۡمِ ٱعۡمَلُواْ عَلَىٰ مَكَانَتِكُمۡ إِنِّی عَـٰمِلࣱۖ فَسَوۡفَ تَعۡلَمُونَ ﴿٣٩﴾
(使徒*よ、)言え。「我が民よ、あなた方は自分たちのやり方で(出来る限りのことを)行うがよい。実に私も、(自分のやり方で)行おう。あなた方はやがて、(誰に罰が下るかを)知ることになるだろうから」。
مَن یَأۡتِیهِ عَذَابࣱ یُخۡزِیهِ وَیَحِلُّ عَلَیۡهِ عَذَابࣱ مُّقِیمٌ ﴿٤٠﴾
(現世で)懲罰が訪れる者、かれ(アッラー*)はその者たちを辱しめられる。そして(来世では)彼らの上に、永劫の懲罰が降りかかるのだ。
إِنَّاۤ أَنزَلۡنَا عَلَیۡكَ ٱلۡكِتَـٰبَ لِلنَّاسِ بِٱلۡحَقِّۖ فَمَنِ ٱهۡتَدَىٰ فَلِنَفۡسِهِۦۖ وَمَن ضَلَّ فَإِنَّمَا یَضِلُّ عَلَیۡهَاۖ وَمَاۤ أَنتَ عَلَیۡهِم بِوَكِیلٍ ﴿٤١﴾
(使徒*よ、)本当にわれら*あなたに、人々への啓典(クルアーン*)を真理と共に下した。それで導かれた者は、自分自身のため(に導かれたの)であり、また迷った者は、自分を害するために迷うだけ。そしてあなたは、彼らに対する代理人などではない。
ٱللَّهُ یَتَوَفَّى ٱلۡأَنفُسَ حِینَ مَوۡتِهَا وَٱلَّتِی لَمۡ تَمُتۡ فِی مَنَامِهَاۖ فَیُمۡسِكُ ٱلَّتِی قَضَىٰ عَلَیۡهَا ٱلۡمَوۡتَ وَیُرۡسِلُ ٱلۡأُخۡرَىٰۤ إِلَىٰۤ أَجَلࣲ مُّسَمًّىۚ إِنَّ فِی ذَ ٰلِكَ لَـَٔایَـٰتࣲ لِّقَوۡمࣲ یَتَفَكَّرُونَ ﴿٤٢﴾
アッラー*は魂を、その死の折にお召しになる。また、その眠りにおいて死ななかったもの(魂)も。そしてかれは、死を決定されたものを(そのまま)留められ、別のものは定められた期限まで放たれ(、その肉体へとお戻しにな)る¹。本当にその中にはまさしく、熟考する民への御徴²があるのだ。
أَمِ ٱتَّخَذُواْ مِن دُونِ ٱللَّهِ شُفَعَاۤءَۚ قُلۡ أَوَلَوۡ كَانُواْ لَا یَمۡلِكُونَ شَیۡـࣰٔا وَلَا یَعۡقِلُونَ ﴿٤٣﴾
いや、彼らはアッラー*をよそに、執り成し手を設けたのか?(使徒*よ、)言ってやれ。「一体、彼らは何一つ所有してもいなければ、(あなた方の崇拝*も)弁えることがないというのに、(そうするの)か?」
قُل لِّلَّهِ ٱلشَّفَـٰعَةُ جَمِیعࣰاۖ لَّهُۥ مُلۡكُ ٱلسَّمَـٰوَ ٰتِ وَٱلۡأَرۡضِۖ ثُمَّ إِلَیۡهِ تُرۡجَعُونَ ﴿٤٤﴾
言うのだ。「アッラー*にこそ、全ての執り成しが属する¹。かれにこそ、諸天と大地の王権は属するのだ。それから(復活の日*、)かれの御許にこそ、あなた方は戻されるのである」。
وَإِذَا ذُكِرَ ٱللَّهُ وَحۡدَهُ ٱشۡمَأَزَّتۡ قُلُوبُ ٱلَّذِینَ لَا یُؤۡمِنُونَ بِٱلۡـَٔاخِرَةِۖ وَإِذَا ذُكِرَ ٱلَّذِینَ مِن دُونِهِۦۤ إِذَا هُمۡ یَسۡتَبۡشِرُونَ ﴿٤٥﴾
また、アッラー*だけ(を崇拝*すること)が言及されれば、来世を信じない者たちの心は嫌悪する。そして彼以外の者たち(への崇拝*)が言及されれば、どうであろうか、彼らは喜ぶのだ。
قُلِ ٱللَّهُمَّ فَاطِرَ ٱلسَّمَـٰوَ ٰتِ وَٱلۡأَرۡضِ عَـٰلِمَ ٱلۡغَیۡبِ وَٱلشَّهَـٰدَةِ أَنتَ تَحۡكُمُ بَیۡنَ عِبَادِكَ فِی مَا كَانُواْ فِیهِ یَخۡتَلِفُونَ ﴿٤٦﴾
言え。「諸天と大地の創成者*、不可視の世界*も現象界¹もご存知のアッラー*よ、あなたは(復活の日*、)あなたの僕たちの間を、彼らが(あなたについて)意見を異にしていたことにおいて、お裁きになります」。
وَلَوۡ أَنَّ لِلَّذِینَ ظَلَمُواْ مَا فِی ٱلۡأَرۡضِ جَمِیعࣰا وَمِثۡلَهُۥ مَعَهُۥ لَٱفۡتَدَوۡاْ بِهِۦ مِن سُوۤءِ ٱلۡعَذَابِ یَوۡمَ ٱلۡقِیَـٰمَةِۚ وَبَدَا لَهُم مِّنَ ٱللَّهِ مَا لَمۡ یَكُونُواْ یَحۡتَسِبُونَ ﴿٤٧﴾
もし、不正*を働いた者たち(シルク*の徒)に大地にあるもの全てと、それと一緒に(別の)同様のものがあったとしたら、復活の日、それで忌まわしい懲罰を償ったであろう(が、それは受け入れられないのだ)。そしてアッラー*の御許から、彼らに、自分たちが(現世で)予想もしなかったことが出現する。
وَبَدَا لَهُمۡ سَیِّـَٔاتُ مَا كَسَبُواْ وَحَاقَ بِهِم مَّا كَانُواْ بِهِۦ یَسۡتَهۡزِءُونَ ﴿٤٨﴾
また、彼らには(その日、現世で)自分たちが稼いだ悪(の報い)が現れる。そして自分たちが嘲笑していたもの(懲罰)が、彼らを包囲するのである。
فَإِذَا مَسَّ ٱلۡإِنسَـٰنَ ضُرࣱّ دَعَانَا ثُمَّ إِذَا خَوَّلۡنَـٰهُ نِعۡمَةࣰ مِّنَّا قَالَ إِنَّمَاۤ أُوتِیتُهُۥ عَلَىٰ عِلۡمِۭۚ بَلۡ هِیَ فِتۡنَةࣱ وَلَـٰكِنَّ أَكۡثَرَهُمۡ لَا یَعۡلَمُونَ ﴿٤٩﴾
また人間は、害悪が降りかかれば、われら*に(その除去を)祈る。それからわれら*が、われら*のもとからの恩恵を彼に恵んでやれば、(こう)言うのだ。「私は本当に、自分にある知識ゆえに、これを授けられたのだ¹」。いや、それは試練²である。しかし彼らの大半は、(そのことを)知らない。
قَدۡ قَالَهَا ٱلَّذِینَ مِن قَبۡلِهِمۡ فَمَاۤ أَغۡنَىٰ عَنۡهُم مَّا كَانُواْ یَكۡسِبُونَ ﴿٥٠﴾
彼ら以前の(不信仰)者*たちも確かに、そう言ったのだ。そして彼らが稼いでいたもの¹は、(懲罰が訪れた時、)彼らを益することがなかったのである。
فَأَصَابَهُمۡ سَیِّـَٔاتُ مَا كَسَبُواْۚ وَٱلَّذِینَ ظَلَمُواْ مِنۡ هَـٰۤؤُلَاۤءِ سَیُصِیبُهُمۡ سَیِّـَٔاتُ مَا كَسَبُواْ وَمَا هُم بِمُعۡجِزِینَ ﴿٥١﴾
こうして彼らに、彼らが稼いだ悪(の罰)が襲いかかったのだ。そしてそれらの者(マッカ*の民)の内、不正*を働いた者たちには、自分たちが稼いだ悪が襲いかかるだろう。そして彼らは、(アッラー*から)逃れられる者などではない。
أَوَلَمۡ یَعۡلَمُوۤاْ أَنَّ ٱللَّهَ یَبۡسُطُ ٱلرِّزۡقَ لِمَن یَشَاۤءُ وَیَقۡدِرُۚ إِنَّ فِی ذَ ٰلِكَ لَـَٔایَـٰتࣲ لِّقَوۡمࣲ یُؤۡمِنُونَ ﴿٥٢﴾
一体、彼らはアッラー*がその僕たちの内、かれがお望みの者に糧を豊富に与えられ、また控えられることを知らなかったのか?¹本当にその中にはまさしく、信仰する民への御徴がある。
۞ قُلۡ یَـٰعِبَادِیَ ٱلَّذِینَ أَسۡرَفُواْ عَلَىٰۤ أَنفُسِهِمۡ لَا تَقۡنَطُواْ مِن رَّحۡمَةِ ٱللَّهِۚ إِنَّ ٱللَّهَ یَغۡفِرُ ٱلذُّنُوبَ جَمِیعًاۚ إِنَّهُۥ هُوَ ٱلۡغَفُورُ ٱلرَّحِیمُ ﴿٥٣﴾
(使徒*よ、われがこう言っている、と言え。)「自分自身に対し、(罪という重荷を)背負いに背負った、わが僕たちよ。アッラー*のご慈悲に絶望するのではない。本当にアッラー*は、罪を全てお赦しになるのだから。本当にかれこそは、赦し深いお方、慈愛深い*お方なのだぞ。¹
وَأَنِیبُوۤاْ إِلَىٰ رَبِّكُمۡ وَأَسۡلِمُواْ لَهُۥ مِن قَبۡلِ أَن یَأۡتِیَكُمُ ٱلۡعَذَابُ ثُمَّ لَا تُنصَرُونَ ﴿٥٤﴾
また、あなた方に懲罰が訪れる前に、あなた方の主*に(悔悟して)立ち返り、かれに服従(イスラーム*)せよ。(懲罰が訪れたら、あなた方は罰され、)そこから助けられることはなくなってしまうのだ。
وَٱتَّبِعُوۤاْ أَحۡسَنَ مَاۤ أُنزِلَ إِلَیۡكُم مِّن رَّبِّكُم مِّن قَبۡلِ أَن یَأۡتِیَكُمُ ٱلۡعَذَابُ بَغۡتَةࣰ وَأَنتُمۡ لَا تَشۡعُرُونَ ﴿٥٥﴾
そして、あなた方が気付かぬまま、懲罰があなた方のもとに突然やってくる前に、あなた方の主*から自分たちに下された最善のもの(クルアーン*)に従え。
أَن تَقُولَ نَفۡسࣱ یَـٰحَسۡرَتَىٰ عَلَىٰ مَا فَرَّطتُ فِی جَنۢبِ ٱللَّهِ وَإِن كُنتُ لَمِنَ ٱلسَّـٰخِرِینَ ﴿٥٦﴾
人が、『ああ、私が(現世で)、アッラー*のことにおいていい加減だったことゆえの、我が悲痛よ!私はまさしく、嘲笑者¹の類いだったのだ』と言うようにならないために。
أَوۡ تَقُولَ لَوۡ أَنَّ ٱللَّهَ هَدَىٰنِی لَكُنتُ مِنَ ٱلۡمُتَّقِینَ ﴿٥٧﴾
または、『アッラー*が私のことを導いて下さっていたら、私は敬虔*な者たちの仲間となっていたのに』とか、
أَوۡ تَقُولَ حِینَ تَرَى ٱلۡعَذَابَ لَوۡ أَنَّ لِی كَرَّةࣰ فَأَكُونَ مِنَ ٱلۡمُحۡسِنِینَ ﴿٥٨﴾
あるいは(復活の日*)、懲罰を目の当たりにする際に、『もし、私に(現世へと)戻ることが出来て、善を尽くす者¹たちの一人となることが出来たなら』とか、言わないようにするために。
بَلَىٰ قَدۡ جَاۤءَتۡكَ ءَایَـٰتِی فَكَذَّبۡتَ بِهَا وَٱسۡتَكۡبَرۡتَ وَكُنتَ مِنَ ٱلۡكَـٰفِرِینَ ﴿٥٩﴾
いや、(真理を示す)わが御徴は確かに、あなたのもとに到来したのだ。そしてあなたはそれを嘘呼ばわりし、(その受容に対し)高慢で、不信仰者*の一人だったのだ」。
وَیَوۡمَ ٱلۡقِیَـٰمَةِ تَرَى ٱلَّذِینَ كَذَبُواْ عَلَى ٱللَّهِ وُجُوهُهُم مُّسۡوَدَّةٌۚ أَلَیۡسَ فِی جَهَنَّمَ مَثۡوࣰى لِّلۡمُتَكَبِّرِینَ ﴿٦٠﴾
復活の日*、あなたはアッラー*に対して嘘をついた者¹たちの顔が黒ずむ²のを見る。一体、地獄にこそ、(アッラー*に対して)高慢だった者たちの住まいがあるのではないか?
وَیُنَجِّی ٱللَّهُ ٱلَّذِینَ ٱتَّقَوۡاْ بِمَفَازَتِهِمۡ لَا یَمَسُّهُمُ ٱلسُّوۤءُ وَلَا هُمۡ یَحۡزَنُونَ ﴿٦١﴾
そしてアッラー*は敬虔*だった者たちを、その勝利によって(地獄から)お救いになる。彼らには忌まわしいことが降りかかることもないし、(現世でやり残したことについて)悲しむこともない。
ٱللَّهُ خَـٰلِقُ كُلِّ شَیۡءࣲۖ وَهُوَ عَلَىٰ كُلِّ شَیۡءࣲ وَكِیلࣱ ﴿٦٢﴾
アッラー*は全てのものの創造主で、かれは全てのことを請け負われる*お方であられる。
لَّهُۥ مَقَالِیدُ ٱلسَّمَـٰوَ ٰتِ وَٱلۡأَرۡضِۗ وَٱلَّذِینَ كَفَرُواْ بِـَٔایَـٰتِ ٱللَّهِ أُوْلَـٰۤىِٕكَ هُمُ ٱلۡخَـٰسِرُونَ ﴿٦٣﴾
かれにこそ、諸天と大地の(宝庫の)鍵は属するのだ。そしてアッラー*の御徴を否定する者たち、それらの者たちこそは損失者である。
قُلۡ أَفَغَیۡرَ ٱللَّهِ تَأۡمُرُوۤنِّیۤ أَعۡبُدُ أَیُّهَا ٱلۡجَـٰهِلُونَ ﴿٦٤﴾
(使徒*よ、)言ってやれ。「あなた方は、我がアッラー*以外のものを崇めるよう命じるのか?無知な者たちよ」。
وَلَقَدۡ أُوحِیَ إِلَیۡكَ وَإِلَى ٱلَّذِینَ مِن قَبۡلِكَ لَىِٕنۡ أَشۡرَكۡتَ لَیَحۡبَطَنَّ عَمَلُكَ وَلَتَكُونَنَّ مِنَ ٱلۡخَـٰسِرِینَ ﴿٦٥﴾
(使徒*よ、)あなたと、あなた以前の者(使徒*)たちには、確かに(こう)啓示されたのである。「もしあなたがシルク*を犯したならば、あなたの行いは必ずや台無しとなるのであり、あなたは必ずや損失者の類いとなるのだ」。
بَلِ ٱللَّهَ فَٱعۡبُدۡ وَكُن مِّنَ ٱلشَّـٰكِرِینَ ﴿٦٦﴾
いや、(預言者*よ、)あなたはアッラー*をこそ崇拝*せよ。そして(アッラー*の恩恵に)感謝深い者の一人となるのだ。
وَمَا قَدَرُواْ ٱللَّهَ حَقَّ قَدۡرِهِۦ وَٱلۡأَرۡضُ جَمِیعࣰا قَبۡضَتُهُۥ یَوۡمَ ٱلۡقِیَـٰمَةِ وَٱلسَّمَـٰوَ ٰتُ مَطۡوِیَّـٰتُۢ بِیَمِینِهِۦۚ سُبۡحَـٰنَهُۥ وَتَعَـٰلَىٰ عَمَّا یُشۡرِكُونَ ﴿٦٧﴾
彼ら(シルク*の徒)は、アッラー*を真に敬わなかった。そして復活の日*、大地は全てかれの一掴みの中にあり、諸天はかれの右手で折りたたまれた状態となる¹。アッラー*に称え*あれ、かれは彼らの言うようなこと(シルク*)から(無縁で)、遥か高遠なお方であられる。
وَنُفِخَ فِی ٱلصُّورِ فَصَعِقَ مَن فِی ٱلسَّمَـٰوَ ٰتِ وَمَن فِی ٱلۡأَرۡضِ إِلَّا مَن شَاۤءَ ٱللَّهُۖ ثُمَّ نُفِخَ فِیهِ أُخۡرَىٰ فَإِذَا هُمۡ قِیَامࣱ یَنظُرُونَ ﴿٦٨﴾
そして角笛に吹き込まれ¹、諸天にいる者と大地にいる者は(皆)、アッラー*がお望みになった者²以外、卒倒(して死亡)する。それから、そこ(角笛)にもう一回吹き込まれると、どうであろう、彼らは立ち上がって(自分たちの処遇を)見守る者たちとなる。
وَأَشۡرَقَتِ ٱلۡأَرۡضُ بِنُورِ رَبِّهَا وَوُضِعَ ٱلۡكِتَـٰبُ وَجِاْیۤءَ بِٱلنَّبِیِّـۧنَ وَٱلشُّهَدَاۤءِ وَقُضِیَ بَیۡنَهُم بِٱلۡحَقِّ وَهُمۡ لَا یُظۡلَمُونَ ﴿٦٩﴾
また、大地はその主*の御光によって輝き、帳簿が置かれ¹、預言者*たちと証人たちが連れて来られる²。そして不正*を受けることなく、彼らの間が真理によって裁かれるのだ。
وَوُفِّیَتۡ كُلُّ نَفۡسࣲ مَّا عَمِلَتۡ وَهُوَ أَعۡلَمُ بِمَا یَفۡعَلُونَ ﴿٧٠﴾
また全ての者は、自分が行ったこと(の報い)を全うされる。かれ(アッラー*)は、彼らが(現世で)することを、最もよくご存知なのだ。
وَسِیقَ ٱلَّذِینَ كَفَرُوۤاْ إِلَىٰ جَهَنَّمَ زُمَرًاۖ حَتَّىٰۤ إِذَا جَاۤءُوهَا فُتِحَتۡ أَبۡوَ ٰبُهَا وَقَالَ لَهُمۡ خَزَنَتُهَاۤ أَلَمۡ یَأۡتِكُمۡ رُسُلࣱ مِّنكُمۡ یَتۡلُونَ عَلَیۡكُمۡ ءَایَـٰتِ رَبِّكُمۡ وَیُنذِرُونَكُمۡ لِقَاۤءَ یَوۡمِكُمۡ هَـٰذَاۚ قَالُواْ بَلَىٰ وَلَـٰكِنۡ حَقَّتۡ كَلِمَةُ ٱلۡعَذَابِ عَلَى ٱلۡكَـٰفِرِینَ ﴿٧١﴾
そして不信仰だった者*たちは、集団で地獄に引き連れて来られる。やがて彼らがそこにやって来ると、その門が開けられ、門番は言う。「一体あなた方のもとには、あなた方に自分たちの主*の御徴を読誦し、この日の拝謁を警告する、あなた方の内からの使徒*たちは訪れなかったのか?」彼らは言う。「えぇ(、確かに訪れました)」。しかし懲罰の御言葉¹が、不信仰者*たちには確定したのだ。
قِیلَ ٱدۡخُلُوۤاْ أَبۡوَ ٰبَ جَهَنَّمَ خَـٰلِدِینَ فِیهَاۖ فَبِئۡسَ مَثۡوَى ٱلۡمُتَكَبِّرِینَ ﴿٧٢﴾
(不信仰者*たちには、こう)言われる。「あなた方は、地獄の門に入れ。そこに永遠に。(信仰に対して)高慢な者たちの住まいは、何と醜悪なことか」。
وَسِیقَ ٱلَّذِینَ ٱتَّقَوۡاْ رَبَّهُمۡ إِلَى ٱلۡجَنَّةِ زُمَرًاۖ حَتَّىٰۤ إِذَا جَاۤءُوهَا وَفُتِحَتۡ أَبۡوَ ٰبُهَا وَقَالَ لَهُمۡ خَزَنَتُهَا سَلَـٰمٌ عَلَیۡكُمۡ طِبۡتُمۡ فَٱدۡخُلُوهَا خَـٰلِدِینَ ﴿٧٣﴾
また、自分たちの主*を畏れ*た者たちは、集団で天国へと引き連れて来られる。やがて彼らがそこにやって来ると、その門が開けられ、門番は彼らに言う。「あなた方に平安を¹。あなた方は、素晴らしい状態となった²。ならば、永遠にそこに入るがよい」。
وَقَالُواْ ٱلۡحَمۡدُ لِلَّهِ ٱلَّذِی صَدَقَنَا وَعۡدَهُۥ وَأَوۡرَثَنَا ٱلۡأَرۡضَ نَتَبَوَّأُ مِنَ ٱلۡجَنَّةِ حَیۡثُ نَشَاۤءُۖ فَنِعۡمَ أَجۡرُ ٱلۡعَـٰمِلِینَ ﴿٧٤﴾
そして、彼ら(信仰者たち)は言う。「そのお約束を私たちに実現され、私たちに(天国の)地を引き継がせて下さった¹お方に、全ての称賛*あれ。私たちは天国で望む所に住むことができます。(アッラー*への服従に)勤しむ者たちの褒美は、何と素晴らしいことでしょう」。
وَتَرَى ٱلۡمَلَـٰۤىِٕكَةَ حَاۤفِّینَ مِنۡ حَوۡلِ ٱلۡعَرۡشِ یُسَبِّحُونَ بِحَمۡدِ رَبِّهِمۡۚ وَقُضِیَ بَیۡنَهُم بِٱلۡحَقِّۚ وَقِیلَ ٱلۡحَمۡدُ لِلَّهِ رَبِّ ٱلۡعَـٰلَمِینَ ﴿٧٥﴾
また(預言者*よ、)あなたは天使*たちが、その主*の称賛*と共に(かれを)称え*ながら、御座¹のまわりを囲むのを見る。そして彼らの間は真理によって裁かれ、(こう)言われるのだ。「全創造物の主*アッラー*に、全ての称賛*あれ」。²