تَنزِیلُ ٱلۡكِتَـٰبِ مِنَ ٱللَّهِ ٱلۡعَزِیزِ ٱلۡعَلِیمِ ﴿٢﴾
(このクルアーン*は、)偉力ならびなく*、英知あふれる*アッラー*からの、啓典の降示。
غَافِرِ ٱلذَّنۢبِ وَقَابِلِ ٱلتَّوۡبِ شَدِیدِ ٱلۡعِقَابِ ذِی ٱلطَّوۡلِۖ لَاۤ إِلَـٰهَ إِلَّا هُوَۖ إِلَیۡهِ ٱلۡمَصِیرُ ﴿٣﴾
罪をお赦しになり、悔悟をお受け入れになり、懲罰が厳しく、豊潤さの主である(アッラー*からの降示)。かれ以外に、崇拝*すべきいかなるものもない。かれにこそ、(復活の日*における、全創造の)行き先はある。
مَا یُجَـٰدِلُ فِیۤ ءَایَـٰتِ ٱللَّهِ إِلَّا ٱلَّذِینَ كَفَرُواْ فَلَا یَغۡرُرۡكَ تَقَلُّبُهُمۡ فِی ٱلۡبِلَـٰدِ ﴿٤﴾
不信仰に陥った者*たち以外、アッラー*の御徴¹に(盾ついて)議論したりはしない。ならば(使徒*よ)、不信仰者*らが(商売や現世での享楽に)勤しんでいるのに、惑わされてはならない。
كَذَّبَتۡ قَبۡلَهُمۡ قَوۡمُ نُوحࣲ وَٱلۡأَحۡزَابُ مِنۢ بَعۡدِهِمۡۖ وَهَمَّتۡ كُلُّ أُمَّةِۭ بِرَسُولِهِمۡ لِیَأۡخُذُوهُۖ وَجَـٰدَلُواْ بِٱلۡبَـٰطِلِ لِیُدۡحِضُواْ بِهِ ٱلۡحَقَّ فَأَخَذۡتُهُمۡۖ فَكَیۡفَ كَانَ عِقَابِ ﴿٥﴾
彼ら以前にも、ヌーフ*の民とその後の徒党が、(使徒*たちを)噓つき呼ばわりしたのだ。そして(それら)全ての共同体は、その使徒*を捕らえ(て殺害し)ようと意図し、真理を消し去るべく虚妄によって議論した。それでわれら*は、彼らを(懲罰で)捕らえたのだ。わが懲罰は、いかなるものだったか?
وَكَذَ ٰلِكَ حَقَّتۡ كَلِمَتُ رَبِّكَ عَلَى ٱلَّذِینَ كَفَرُوۤاْ أَنَّهُمۡ أَصۡحَـٰبُ ٱلنَّارِ ﴿٦﴾
同様に不信仰に陥った者*たちには、彼らは業火の住人であるという、あなたの主*の御言葉が確定したのである。
ٱلَّذِینَ یَحۡمِلُونَ ٱلۡعَرۡشَ وَمَنۡ حَوۡلَهُۥ یُسَبِّحُونَ بِحَمۡدِ رَبِّهِمۡ وَیُؤۡمِنُونَ بِهِۦ وَیَسۡتَغۡفِرُونَ لِلَّذِینَ ءَامَنُواْۖ رَبَّنَا وَسِعۡتَ كُلَّ شَیۡءࣲ رَّحۡمَةࣰ وَعِلۡمࣰا فَٱغۡفِرۡ لِلَّذِینَ تَابُواْ وَٱتَّبَعُواْ سَبِیلَكَ وَقِهِمۡ عَذَابَ ٱلۡجَحِیمِ ﴿٧﴾
御座を運ぶ者たちと、その周りにいる者¹は、彼らの主*の称賛*と共に(かれを)称え*、かれを信じる。そして、信仰する者たちのために(こう言って)赦しを乞う。「我らが主*よ、あなたは全てのものを、慈悲と知識で網羅されました。ですから、悔悟し、あなたの道(イスラーム*)に従った者たちをお赦しになり、彼らを火獄の懲罰からお守り下さい。
رَبَّنَا وَأَدۡخِلۡهُمۡ جَنَّـٰتِ عَدۡنٍ ٱلَّتِی وَعَدتَّهُمۡ وَمَن صَلَحَ مِنۡ ءَابَاۤىِٕهِمۡ وَأَزۡوَ ٰجِهِمۡ وَذُرِّیَّـٰتِهِمۡۚ إِنَّكَ أَنتَ ٱلۡعَزِیزُ ٱلۡحَكِیمُ ﴿٨﴾
我らが主*よ、そして彼らを、あなたが彼らにお約束になった永久の楽園にお入れ下さい、また、彼らの父祖、妻、子孫たちの内、正しかった者*を。本当にあなたこそは、偉力ならびない*お方、英知あふれる*お方なのですから。
وَقِهِمُ ٱلسَّیِّـَٔاتِۚ وَمَن تَقِ ٱلسَّیِّـَٔاتِ یَوۡمَىِٕذࣲ فَقَدۡ رَحِمۡتَهُۥۚ وَذَ ٰلِكَ هُوَ ٱلۡفَوۡزُ ٱلۡعَظِیمُ ﴿٩﴾
また、彼らを悪(の結末)から、お守り下さい。あなたが(復活の)その日、悪からお守りになる者こそは、あなたが確かにご慈悲をかけられた者。それこそは、偉大な勝利です」。
إِنَّ ٱلَّذِینَ كَفَرُواْ یُنَادَوۡنَ لَمَقۡتُ ٱللَّهِ أَكۡبَرُ مِن مَّقۡتِكُمۡ أَنفُسَكُمۡ إِذۡ تُدۡعَوۡنَ إِلَى ٱلۡإِیمَـٰنِ فَتَكۡفُرُونَ ﴿١٠﴾
本当に不信仰に陥った者*たちには、(地獄の番人から、こう)呼びかけられる。「(現世で)あなた方が信仰へと呼びかけられ、それを否定していた時の(あなた方に対する)アッラー*の憎悪こそは、(今の)あなた方の自分自身に対する憎悪よりも、大きかったのだぞ」。¹
قَالُواْ رَبَّنَاۤ أَمَتَّنَا ٱثۡنَتَیۡنِ وَأَحۡیَیۡتَنَا ٱثۡنَتَیۡنِ فَٱعۡتَرَفۡنَا بِذُنُوبِنَا فَهَلۡ إِلَىٰ خُرُوجࣲ مِّن سَبِیلࣲ ﴿١١﴾
彼ら(不信仰者*たち)は言う。「我らが主*よ、あなたは私たちに二度、死を与えられ、二度、生を与えられました¹。そして私たちは(今)、自分たちの罪を認めました。ですので、(私たちが地獄から)出る術はありますでしょうか?」²
ذَ ٰلِكُم بِأَنَّهُۥۤ إِذَا دُعِیَ ٱللَّهُ وَحۡدَهُۥ كَفَرۡتُمۡ وَإِن یُشۡرَكۡ بِهِۦ تُؤۡمِنُواْۚ فَٱلۡحُكۡمُ لِلَّهِ ٱلۡعَلِیِّ ٱلۡكَبِیرِ ﴿١٢﴾
(不信仰者*たちよ、)それ(地獄の懲罰)はあなた方が、アッラー*だけが呼ばれた時¹には否定し、かれに同位者が並べられれば信じていたからなのだ。(全ての)裁決は、至高で*大いなる*アッラーにこそ属する。
هُوَ ٱلَّذِی یُرِیكُمۡ ءَایَـٰتِهِۦ وَیُنَزِّلُ لَكُم مِّنَ ٱلسَّمَاۤءِ رِزۡقࣰاۚ وَمَا یَتَذَكَّرُ إِلَّا مَن یُنِیبُ ﴿١٣﴾
(人々よ、)かれはあなた方に(、創造の完全さを示す)その御徴をお見せになり、天からあなた方に糧を下されるお方。そして、よく(悔悟して)立ち返る者以外、教訓を受けることはない。
فَٱدۡعُواْ ٱللَّهَ مُخۡلِصِینَ لَهُ ٱلدِّینَ وَلَوۡ كَرِهَ ٱلۡكَـٰفِرُونَ ﴿١٤﴾
だから、アッラー*だけに真摯に崇拝*行為を捧げつつ¹、祈(り、崇拝*す)るのだ。たとえ不信仰者*たちが、(それを)嫌ったとしても。
رَفِیعُ ٱلدَّرَجَـٰتِ ذُو ٱلۡعَرۡشِ یُلۡقِی ٱلرُّوحَ مِنۡ أَمۡرِهِۦ عَلَىٰ مَن یَشَاۤءُ مِنۡ عِبَادِهِۦ لِیُنذِرَ یَوۡمَ ٱلتَّلَاقِ ﴿١٥﴾
(アッラー*は)位高きお方、御座¹の主、かれは会合の日²を警告するため、その僕たちの内からお望みの者に、そのご命令によって、魂³を投げかけられる。
یَوۡمَ هُم بَـٰرِزُونَۖ لَا یَخۡفَىٰ عَلَى ٱللَّهِ مِنۡهُمۡ شَیۡءࣱۚ لِّمَنِ ٱلۡمُلۡكُ ٱلۡیَوۡمَۖ لِلَّهِ ٱلۡوَ ٰحِدِ ٱلۡقَهَّارِ ﴿١٦﴾
彼らが露わな者たち¹となる、その日を(警告するため)。彼らの(状態や行いの)内、アッラー*から隠れられるものなど、何一つない。(アッラー*は仰せられる。)「今日、王権は誰のものか?」(かれは、自らお答えになる)。「唯一*かつ君臨し給う*アッラー*にこそ、属するのだ²」。
ٱلۡیَوۡمَ تُجۡزَىٰ كُلُّ نَفۡسِۭ بِمَا كَسَبَتۡۚ لَا ظُلۡمَ ٱلۡیَوۡمَۚ إِنَّ ٱللَّهَ سَرِیعُ ٱلۡحِسَابِ ﴿١٧﴾
この日全ての者は、自らが(現世で)稼いだものによって報われる。この日、不正*はない¹。本当にアッラー*は即座に計算される*お方なのだから。
وَأَنذِرۡهُمۡ یَوۡمَ ٱلۡـَٔازِفَةِ إِذِ ٱلۡقُلُوبُ لَدَى ٱلۡحَنَاجِرِ كَـٰظِمِینَۚ مَا لِلظَّـٰلِمِینَ مِنۡ حَمِیمࣲ وَلَا شَفِیعࣲ یُطَاعُ ﴿١٨﴾
(使徒*よ、)心臓が(恐怖ゆえに)喉元にまで達し、沈鬱になる、間近な日¹のことを彼らに警告せよ。不正*者たちには近しい友人もいなければ、受け入れられる執り成し手もいない²。
یَعۡلَمُ خَاۤىِٕنَةَ ٱلۡأَعۡیُنِ وَمَا تُخۡفِی ٱلصُّدُورُ ﴿١٩﴾
かれは眼が掠め取るもの¹も、胸が潜める(善いものも悪い)ものもご存知である。
وَٱللَّهُ یَقۡضِی بِٱلۡحَقِّۖ وَٱلَّذِینَ یَدۡعُونَ مِن دُونِهِۦ لَا یَقۡضُونَ بِشَیۡءٍۗ إِنَّ ٱللَّهَ هُوَ ٱلسَّمِیعُ ٱلۡبَصِیرُ ﴿٢٠﴾
アッラー*が真理¹で(人々の間を)裁かれるのであり、彼らがかれをよそに祈っている者たちは、何も裁きはしない。本当にアッラー*こそは、よくお聞きになるお方、よくご覧になるお方なのだから。
۞ أَوَلَمۡ یَسِیرُواْ فِی ٱلۡأَرۡضِ فَیَنظُرُواْ كَیۡفَ كَانَ عَـٰقِبَةُ ٱلَّذِینَ كَانُواْ مِن قَبۡلِهِمۡۚ كَانُواْ هُمۡ أَشَدَّ مِنۡهُمۡ قُوَّةࣰ وَءَاثَارࣰا فِی ٱلۡأَرۡضِ فَأَخَذَهُمُ ٱللَّهُ بِذُنُوبِهِمۡ وَمَا كَانَ لَهُم مِّنَ ٱللَّهِ مِن وَاقࣲ ﴿٢١﴾
彼らは地上を旅し、(預言者*たちを噓つき呼ばわりした)彼ら以前の者たちの結末が、どのようなものであったかを見なかったのか?彼ら(以前の者たち)は、彼らよりも力と、大地の建設において強力だった。そしてアッラー*は彼らを、その罪ゆえに(懲罰で)捕らえられ、彼らにはアッラー*(の懲罰)に対してのいかなる守護者もなかったのである。
ذَ ٰلِكَ بِأَنَّهُمۡ كَانَت تَّأۡتِیهِمۡ رُسُلُهُم بِٱلۡبَیِّنَـٰتِ فَكَفَرُواْ فَأَخَذَهُمُ ٱللَّهُۚ إِنَّهُۥ قَوِیࣱّ شَدِیدُ ٱلۡعِقَابِ ﴿٢٢﴾
それは彼らが、自分たちの使徒*が明証を携えて彼らのもとに到来していたのに、不信仰に陥ったからである。それでアッラー*は、彼らを(懲罰で)捕らえられたのだ。本当にかれは強いお方、厳しく懲罰されるお方であられる。
وَلَقَدۡ أَرۡسَلۡنَا مُوسَىٰ بِـَٔایَـٰتِنَا وَسُلۡطَـٰنࣲ مُّبِینٍ ﴿٢٣﴾
われら*はムーサー*を確かに、われら*の御徴¹と紛れもなき証拠²と共に遣わした。
إِلَىٰ فِرۡعَوۡنَ وَهَـٰمَـٰنَ وَقَـٰرُونَ فَقَالُواْ سَـٰحِرࣱ كَذَّابࣱ ﴿٢٤﴾
フィルアウン*とハーマーン*とカールーン¹へと。すると彼らは言った。「(彼は)大噓つきの魔術師だ」。
فَلَمَّا جَاۤءَهُم بِٱلۡحَقِّ مِنۡ عِندِنَا قَالُواْ ٱقۡتُلُوۤاْ أَبۡنَاۤءَ ٱلَّذِینَ ءَامَنُواْ مَعَهُۥ وَٱسۡتَحۡیُواْ نِسَاۤءَهُمۡۚ وَمَا كَیۡدُ ٱلۡكَـٰفِرِینَ إِلَّا فِی ضَلَـٰلࣲ ﴿٢٥﴾
そして彼(ムーサー*)がわれら*のもとから、真理を携えて彼らのもとにやって来た時、彼ら(フィルアウン*たち)は言った。「彼と共に信じた者たちの男児を殺し、その女児は生かしておけ¹」。不信仰者*たちの策謀は、無に帰すのである。
وَقَالَ فِرۡعَوۡنُ ذَرُونِیۤ أَقۡتُلۡ مُوسَىٰ وَلۡیَدۡعُ رَبَّهُۥۤۖ إِنِّیۤ أَخَافُ أَن یُبَدِّلَ دِینَكُمۡ أَوۡ أَن یُظۡهِرَ فِی ٱلۡأَرۡضِ ٱلۡفَسَادَ ﴿٢٦﴾
フィルアウン*は、(自分の民の有力者たちに)言った。「私にムーサー*を殺させ、彼を自分の主*に祈らせてみよ。本当に私は、彼があなた方の宗教¹を変えてしまったり、地上(エジプト)に腐敗*を出現させたりすることを怖れているのだ」。
وَقَالَ مُوسَىٰۤ إِنِّی عُذۡتُ بِرَبِّی وَرَبِّكُم مِّن كُلِّ مُتَكَبِّرࣲ لَّا یُؤۡمِنُ بِیَوۡمِ ٱلۡحِسَابِ ﴿٢٧﴾
ムーサー*は言った。「実に私は、我が主*とあなた方の主*に、清算の日を信じないあらゆる高慢な者からのご加護を乞いました」。
وَقَالَ رَجُلࣱ مُّؤۡمِنࣱ مِّنۡ ءَالِ فِرۡعَوۡنَ یَكۡتُمُ إِیمَـٰنَهُۥۤ أَتَقۡتُلُونَ رَجُلًا أَن یَقُولَ رَبِّیَ ٱللَّهُ وَقَدۡ جَاۤءَكُم بِٱلۡبَیِّنَـٰتِ مِن رَّبِّكُمۡۖ وَإِن یَكُ كَـٰذِبࣰا فَعَلَیۡهِ كَذِبُهُۥۖ وَإِن یَكُ صَادِقࣰا یُصِبۡكُم بَعۡضُ ٱلَّذِی یَعِدُكُمۡۖ إِنَّ ٱللَّهَ لَا یَهۡدِی مَنۡ هُوَ مُسۡرِفࣱ كَذَّابࣱ ﴿٢٨﴾
フィルアウン*の一族の内、その信仰を隠していた信仰者の男は、言った。「一体あなた方は一人の男を、『我が主*はアッラー*です』と言う(だけ)ゆえに、殺すというのですか?彼(ムーサー*)はあなた方の主*から、明証¹を携えてあなた方のもとにやって来たと言うのに。そして、もし彼が噓つきならば、その嘘(の罰)は彼自身が負います。また、もし彼が正直者ならば、彼があなた方に約束するものの一部²が、あなた方に襲いかかるでしょう。本当にアッラー*は、(真理への拒否において)度を越した大噓つきを、お導きにはなりません。
یَـٰقَوۡمِ لَكُمُ ٱلۡمُلۡكُ ٱلۡیَوۡمَ ظَـٰهِرِینَ فِی ٱلۡأَرۡضِ فَمَن یَنصُرُنَا مِنۢ بَأۡسِ ٱللَّهِ إِن جَاۤءَنَاۚ قَالَ فِرۡعَوۡنُ مَاۤ أُرِیكُمۡ إِلَّا مَاۤ أَرَىٰ وَمَاۤ أَهۡدِیكُمۡ إِلَّا سَبِیلَ ٱلرَّشَادِ ﴿٢٩﴾
我が民よ、あなた方にこそ今日、地上(エジプト)での勝利者として、王権はあります。でも、アッラー*の(懲罰という)猛威が私たちのもとにやって来たら、誰が私たちを助けてくれるでしょうか?」フィルアウン*は、(自分の民に)言った。「(人々よ、)私があなた方に示すのは、私が(私とあなた方にとって有益なものと)認めるものに外ならない。そして私があなた方を導くのは、正道に外ならないのだ」。
وَقَالَ ٱلَّذِیۤ ءَامَنَ یَـٰقَوۡمِ إِنِّیۤ أَخَافُ عَلَیۡكُم مِّثۡلَ یَوۡمِ ٱلۡأَحۡزَابِ ﴿٣٠﴾
信仰する者は言った。「我が民よ、(あなた方がムーサー*を殺せば、)本当に私はあなた方に、徒党の日¹のようなことを怖れるのです。
مِثۡلَ دَأۡبِ قَوۡمِ نُوحࣲ وَعَادࣲ وَثَمُودَ وَٱلَّذِینَ مِنۢ بَعۡدِهِمۡۚ وَمَا ٱللَّهُ یُرِیدُ ظُلۡمࣰا لِّلۡعِبَادِ ﴿٣١﴾
ヌーフ*の民、アード*、サムード*、そして彼らの後の(不信仰)者*たちの習いのようなことを。そしてアッラー*は全世界に対し、断じて不正*などをお望みにはなりません。
وَیَـٰقَوۡمِ إِنِّیۤ أَخَافُ عَلَیۡكُمۡ یَوۡمَ ٱلتَّنَادِ ﴿٣٢﴾
また我が民よ、本当に私はあなた方に。呼び合いの日¹を怖れます。
یَوۡمَ تُوَلُّونَ مُدۡبِرِینَ مَا لَكُم مِّنَ ٱللَّهِ مِنۡ عَاصِمࣲۗ وَمَن یُضۡلِلِ ٱللَّهُ فَمَا لَهُۥ مِنۡ هَادࣲ ﴿٣٣﴾
あなた方が背を向けて逃げる、その日を。あなた方にはアッラー*に対し、いかなる援助者もありません。そしてアッラー*が迷わせ給うた者には、いかなる導き手もないのです。¹
وَلَقَدۡ جَاۤءَكُمۡ یُوسُفُ مِن قَبۡلُ بِٱلۡبَیِّنَـٰتِ فَمَا زِلۡتُمۡ فِی شَكࣲّ مِّمَّا جَاۤءَكُم بِهِۦۖ حَتَّىٰۤ إِذَا هَلَكَ قُلۡتُمۡ لَن یَبۡعَثَ ٱللَّهُ مِنۢ بَعۡدِهِۦ رَسُولࣰاۚ كَذَ ٰلِكَ یُضِلُّ ٱللَّهُ مَنۡ هُوَ مُسۡرِفࣱ مُّرۡتَابٌ ﴿٣٤﴾
(ムーサー*)以前、ユースフ*は明証¹を携えて、確かにあなた方のもとにやって来ました。そしてあなた方はまだ、彼があなた方にもたらしたものに対する疑念の中にあるのです。やがて彼が死んだ時、あなた方は(自分たちの疑念とシルク*に拍車をかけて、こう)言いました。『アッラー*は彼の後、使徒*を遣わされることはない』。同様にアッラー*は、(真理への拒否において)度を越し、(アッラーの唯一性*に)疑惑の念を抱く者を(正道から)迷わせられます。
ٱلَّذِینَ یُجَـٰدِلُونَ فِیۤ ءَایَـٰتِ ٱللَّهِ بِغَیۡرِ سُلۡطَـٰنٍ أَتَىٰهُمۡۖ كَبُرَ مَقۡتًا عِندَ ٱللَّهِ وَعِندَ ٱلَّذِینَ ءَامَنُواْۚ كَذَ ٰلِكَ یَطۡبَعُ ٱللَّهُ عَلَىٰ كُلِّ قَلۡبِ مُتَكَبِّرࣲ جَبَّارࣲ ﴿٣٥﴾
アッラー*の御徴(を拒むこと)において、(アッラー*の御許から)到来した根拠もなく議論する者たち、(そのような議論は)アッラー*の御許と信仰した者たちのもとで、忌まわしいことこの上ないのです。同様にアッラー*は、(アッラー*への服従に対して)高慢で尊大な(あらゆる)者の全ての心を、閉じてしまわれます」。¹
وَقَالَ فِرۡعَوۡنُ یَـٰهَـٰمَـٰنُ ٱبۡنِ لِی صَرۡحࣰا لَّعَلِّیۤ أَبۡلُغُ ٱلۡأَسۡبَـٰبَ ﴿٣٦﴾
フィルアウン*は、言った「ハーマーン¹よ、私のために塔を建てよ。私が通り道に到達できるように。²
أَسۡبَـٰبَ ٱلسَّمَـٰوَ ٰتِ فَأَطَّلِعَ إِلَىٰۤ إِلَـٰهِ مُوسَىٰ وَإِنِّی لَأَظُنُّهُۥ كَـٰذِبࣰاۚ وَكَذَ ٰلِكَ زُیِّنَ لِفِرۡعَوۡنَ سُوۤءُ عَمَلِهِۦ وَصُدَّ عَنِ ٱلسَّبِیلِۚ وَمَا كَیۡدُ فِرۡعَوۡنَ إِلَّا فِی تَبَابࣲ ﴿٣٧﴾
諸天の通り道に。私は、ムーサー*の神を見てみよう。本当に私は、彼がまさに噓つきだと思うのだ」。このように、フィルアウン*には彼の悪い行いが目映く映り、彼は(真理の)道から阻まれた。フィルアウン*の策略¹は、破滅する外ないのである。
وَقَالَ ٱلَّذِیۤ ءَامَنَ یَـٰقَوۡمِ ٱتَّبِعُونِ أَهۡدِكُمۡ سَبِیلَ ٱلرَّشَادِ ﴿٣٨﴾
信仰する者は言った。「我が民よ、私に従いなさい。あなた方を正道へと導いてあげましょう。
یَـٰقَوۡمِ إِنَّمَا هَـٰذِهِ ٱلۡحَیَوٰةُ ٱلدُّنۡیَا مَتَـٰعࣱ وَإِنَّ ٱلۡـَٔاخِرَةَ هِیَ دَارُ ٱلۡقَرَارِ ﴿٣٩﴾
我が民よ、本当にこの現世の生活は(僅かな)楽しみなのであり、実に来世こそは、(あなた方が定着する)留まり所なのです。
مَنۡ عَمِلَ سَیِّئَةࣰ فَلَا یُجۡزَىٰۤ إِلَّا مِثۡلَهَاۖ وَمَنۡ عَمِلَ صَـٰلِحࣰا مِّن ذَكَرٍ أَوۡ أُنثَىٰ وَهُوَ مُؤۡمِنࣱ فَأُوْلَـٰۤىِٕكَ یَدۡخُلُونَ ٱلۡجَنَّةَ یُرۡزَقُونَ فِیهَا بِغَیۡرِ حِسَابࣲ ﴿٤٠﴾
(現世で)悪を行った者は、(来世において)それと同等のものでしか、報われません。そして男性であれ女性であれ、信仰者で正しい行い*を行う者、それらの者たちは天国に入るのです。彼らはそこで際限なく、糧を授けられます。
۞ وَیَـٰقَوۡمِ مَا لِیۤ أَدۡعُوكُمۡ إِلَى ٱلنَّجَوٰةِ وَتَدۡعُونَنِیۤ إِلَى ٱلنَّارِ ﴿٤١﴾
我が民よ、どういうことでしょうか?私があなた方を(地獄から天国への)救い¹へと招いているのに、あなた方が私を地獄(の原因となる行い)へ招くのは?
تَدۡعُونَنِی لِأَكۡفُرَ بِٱللَّهِ وَأُشۡرِكَ بِهِۦ مَا لَیۡسَ لِی بِهِۦ عِلۡمࣱ وَأَنَا۠ أَدۡعُوكُمۡ إِلَى ٱلۡعَزِیزِ ٱلۡغَفَّـٰرِ ﴿٤٢﴾
あなた方は私がアッラー*を否定し、私が(その崇拝*の正当性について)何も知らないものを、かれに並べることへと招いているのです。私はあなた方を、偉力ならびなく*、赦し深いお方へ(通じる道へ)と招いているというのに。
لَا جَرَمَ أَنَّمَا تَدۡعُونَنِیۤ إِلَیۡهِ لَیۡسَ لَهُۥ دَعۡوَةࣱ فِی ٱلدُّنۡیَا وَلَا فِی ٱلۡـَٔاخِرَةِ وَأَنَّ مَرَدَّنَاۤ إِلَى ٱللَّهِ وَأَنَّ ٱلۡمُسۡرِفِینَ هُمۡ أَصۡحَـٰبُ ٱلنَّارِ ﴿٤٣﴾
間違いなく、あなた方が私を招いているものには、現世においても来世においても、いかなる招き(の価値)もありません。そして私たちの戻り場所がアッラー*の御許であり、(罪に)度を越した者たちこそが、地獄の徒であるということも」。
فَسَتَذۡكُرُونَ مَاۤ أَقُولُ لَكُمۡۚ وَأُفَوِّضُ أَمۡرِیۤ إِلَى ٱللَّهِۚ إِنَّ ٱللَّهَ بَصِیرُۢ بِٱلۡعِبَادِ ﴿٤٤﴾
(そして民が彼の助言に従わなかった時、彼は言った。)「それでは、あなた方は私があなた方に言っていることを、やがて思い出すでしょう。私はアッラー*に、自分の事を委ねます。本当にアッラー*は、僕たちのことを、よくご覧になるのですから」。
فَوَقَىٰهُ ٱللَّهُ سَیِّـَٔاتِ مَا مَكَرُواْۖ وَحَاقَ بِـَٔالِ فِرۡعَوۡنَ سُوۤءُ ٱلۡعَذَابِ ﴿٤٥﴾
こうしてアッラー*は彼を、彼らが策謀したことの悪からお守りになり、(溺死という)忌まわしい懲罰がフィルアウン*の一族を包囲した。
ٱلنَّارُ یُعۡرَضُونَ عَلَیۡهَا غُدُوࣰّا وَعَشِیࣰّاۚ وَیَوۡمَ تَقُومُ ٱلسَّاعَةُ أَدۡخِلُوۤاْ ءَالَ فِرۡعَوۡنَ أَشَدَّ ٱلۡعَذَابِ ﴿٤٦﴾
(更にその死後には、)朝に夕に晒されることになる業火が(、彼らを包囲する)。そして(復活*の)その時が起こる日、(彼らにはこう言われるのだ、)「フィルアウン*の一族を、最も厳しい懲罰に入れよ」。¹
وَإِذۡ یَتَحَاۤجُّونَ فِی ٱلنَّارِ فَیَقُولُ ٱلضُّعَفَـٰۤؤُاْ لِلَّذِینَ ٱسۡتَكۡبَرُوۤاْ إِنَّا كُنَّا لَكُمۡ تَبَعࣰا فَهَلۡ أَنتُم مُّغۡنُونَ عَنَّا نَصِیبࣰا مِّنَ ٱلنَّارِ ﴿٤٧﴾
彼らが(地獄の)業火で議論し合い、弱者たちが高慢だった者たち¹に(こう)言う時のこと(を思い起こさせよ)。「本当に私たちは(現世で)あなた方に追従していたわけだが、(この日)あなた方は業火の一部からでも、私たちを守ってくれるのか?」
قَالَ ٱلَّذِینَ ٱسۡتَكۡبَرُوۤاْ إِنَّا كُلࣱّ فِیهَاۤ إِنَّ ٱللَّهَ قَدۡ حَكَمَ بَیۡنَ ٱلۡعِبَادِ ﴿٤٨﴾
高慢だった者たちは、言う。「(そのようなことは出来ない。)本当に私たちは皆、(地獄の)その中にあるのだ。本当にアッラー*は、確かに僕たちの間に裁きを下されたのである¹」。
وَقَالَ ٱلَّذِینَ فِی ٱلنَّارِ لِخَزَنَةِ جَهَنَّمَ ٱدۡعُواْ رَبَّكُمۡ یُخَفِّفۡ عَنَّا یَوۡمࣰا مِّنَ ٱلۡعَذَابِ ﴿٤٩﴾
また、業火の中にある者たちは、地獄の門番たちに言う。「あなた方の主*に祈ってくれ。かれが私たちから、一日でも懲罰を軽減して下さるよう」。¹
قَالُوۤاْ أَوَلَمۡ تَكُ تَأۡتِیكُمۡ رُسُلُكُم بِٱلۡبَیِّنَـٰتِۖ قَالُواْ بَلَىٰۚ قَالُواْ فَٱدۡعُواْۗ وَمَا دُعَـٰۤؤُاْ ٱلۡكَـٰفِرِینَ إِلَّا فِی ضَلَـٰلٍ ﴿٥٠﴾
彼ら(地獄の門番たち)は言う。「一体、あなた方の使徒*たちは明証を携えて、あなた方のもとに到来していたのではなかったか?」彼ら(地獄の民)は言う。「その通りです」。彼ら(門番たち)は言う。「ならば(私たちは祈らないから、)あなた方が祈るがよい。不信仰者*たちの祈願は、まったくの徒労である」。
إِنَّا لَنَنصُرُ رُسُلَنَا وَٱلَّذِینَ ءَامَنُواْ فِی ٱلۡحَیَوٰةِ ٱلدُّنۡیَا وَیَوۡمَ یَقُومُ ٱلۡأَشۡهَـٰدُ ﴿٥١﴾
本当にわれら*は、現世の生活と、証人たちが立つ¹(復活の)日*に、われら*の使徒*たちと、信仰する者たちを必ずや助けるのである。
یَوۡمَ لَا یَنفَعُ ٱلظَّـٰلِمِینَ مَعۡذِرَتُهُمۡۖ وَلَهُمُ ٱللَّعۡنَةُ وَلَهُمۡ سُوۤءُ ٱلدَّارِ ﴿٥٢﴾
不正*者たちをその言い訳が益することがない、その日に。そして彼らの上には呪いがあり、彼らには(来世で)忌まわしい住まいがある。
وَلَقَدۡ ءَاتَیۡنَا مُوسَى ٱلۡهُدَىٰ وَأَوۡرَثۡنَا بَنِیۤ إِسۡرَ ٰۤءِیلَ ٱلۡكِتَـٰبَ ﴿٥٣﴾
われら*は確かにムーサー*に導きを授け、イスライールの子ら*に啓典(トーラー*)を引き継がせた。
فَٱصۡبِرۡ إِنَّ وَعۡدَ ٱللَّهِ حَقࣱّ وَٱسۡتَغۡفِرۡ لِذَنۢبِكَ وَسَبِّحۡ بِحَمۡدِ رَبِّكَ بِٱلۡعَشِیِّ وَٱلۡإِبۡكَـٰرِ ﴿٥٥﴾
ならば(使徒*よ)、忍耐*せよ。本当にアッラー*のお約束は真実なのだ。そしてあなたの罪の赦しを乞い、夕に朝に、あなたの主*の称賛*と共に(かれを)称える*のだ。
إِنَّ ٱلَّذِینَ یُجَـٰدِلُونَ فِیۤ ءَایَـٰتِ ٱللَّهِ بِغَیۡرِ سُلۡطَـٰنٍ أَتَىٰهُمۡ إِن فِی صُدُورِهِمۡ إِلَّا كِبۡرࣱ مَّا هُم بِبَـٰلِغِیهِۚ فَٱسۡتَعِذۡ بِٱللَّهِۖ إِنَّهُۥ هُوَ ٱلسَّمِیعُ ٱلۡبَصِیرُ ﴿٥٦﴾
本当にアッラー*の御徴(を拒むこと)において、(アッラー*から)到来した根拠もなく議論する者たち、彼らの胸の内には、彼らが到達することもないもの¹に対する高慢さしかない。ならばアッラー*に、(彼らの悪からの)ご加護を乞え。本当にかれこそは、よくお聞きになるお方、よくご覧になるお方なのだから。
لَخَلۡقُ ٱلسَّمَـٰوَ ٰتِ وَٱلۡأَرۡضِ أَكۡبَرُ مِنۡ خَلۡقِ ٱلنَّاسِ وَلَـٰكِنَّ أَكۡثَرَ ٱلنَّاسِ لَا یَعۡلَمُونَ ﴿٥٧﴾
諸天と大地の創造こそは、人々の創造(とその再生)よりも偉大なのだ。しかし、人々の大半は分からない。
وَمَا یَسۡتَوِی ٱلۡأَعۡمَىٰ وَٱلۡبَصِیرُ وَٱلَّذِینَ ءَامَنُواْ وَعَمِلُواْ ٱلصَّـٰلِحَـٰتِ وَلَا ٱلۡمُسِیۤءُۚ قَلِیلࣰا مَّا تَتَذَكَّرُونَ ﴿٥٨﴾
また、盲人と見える者は同じではなく¹、信仰して正しい行い*を行う者たちと悪い行いの者²は、同じではない。あなた方が教訓を得ることの、少ないこと。
إِنَّ ٱلسَّاعَةَ لَـَٔاتِیَةࣱ لَّا رَیۡبَ فِیهَا وَلَـٰكِنَّ أَكۡثَرَ ٱلنَّاسِ لَا یُؤۡمِنُونَ ﴿٥٩﴾
本当に(復活の)その時は、疑惑の余地なく、必ずや到来する。しかし、人々の大半は信じないのだ。
وَقَالَ رَبُّكُمُ ٱدۡعُونِیۤ أَسۡتَجِبۡ لَكُمۡۚ إِنَّ ٱلَّذِینَ یَسۡتَكۡبِرُونَ عَنۡ عِبَادَتِی سَیَدۡخُلُونَ جَهَنَّمَ دَاخِرِینَ ﴿٦٠﴾
また(人々よ)、あなた方の主*は仰せられた。「私に(のみ)祈るのだ。そうすればわれは、あなた方に応えよう。本当にわれの崇拝*に対して奢り高ぶる者たちは、やがて蔑まれた者となって、地獄に入ることになる。
ٱللَّهُ ٱلَّذِی جَعَلَ لَكُمُ ٱلَّیۡلَ لِتَسۡكُنُواْ فِیهِ وَٱلنَّهَارَ مُبۡصِرًاۚ إِنَّ ٱللَّهَ لَذُو فَضۡلٍ عَلَى ٱلنَّاسِ وَلَـٰكِنَّ أَكۡثَرَ ٱلنَّاسِ لَا یَشۡكُرُونَ ﴿٦١﴾
アッラー*はあなた方のために、あなた方がそこで安らぐべく夜をお創りになり、昼を(生活のために)視界が利くものとされた。本当にアッラー*はまさしく人々に対する恩寵の主であられるが、人々の大半は(かれへの服従と崇拝*によって、かれに)感謝しない。
ذَ ٰلِكُمُ ٱللَّهُ رَبُّكُمۡ خَـٰلِقُ كُلِّ شَیۡءࣲ لَّاۤ إِلَـٰهَ إِلَّا هُوَۖ فَأَنَّىٰ تُؤۡفَكُونَ ﴿٦٢﴾
そのお方がアッラー*、あなた方の主*、全ての創造主。かれの外に、崇拝*すべきいかなるものもない。なのに一体、どうしてあなた方は(かれを信仰し、崇拝*することから)背かされるのか?
كَذَ ٰلِكَ یُؤۡفَكُ ٱلَّذِینَ كَانُواْ بِـَٔایَـٰتِ ٱللَّهِ یَجۡحَدُونَ ﴿٦٣﴾
同様に、アッラー*の御徴を否定していた者たちは、(真理から)背かされるのである。
ٱللَّهُ ٱلَّذِی جَعَلَ لَكُمُ ٱلۡأَرۡضَ قَرَارࣰا وَٱلسَّمَاۤءَ بِنَاۤءࣰ وَصَوَّرَكُمۡ فَأَحۡسَنَ صُوَرَكُمۡ وَرَزَقَكُم مِّنَ ٱلطَّیِّبَـٰتِۚ ذَ ٰلِكُمُ ٱللَّهُ رَبُّكُمۡۖ فَتَبَارَكَ ٱللَّهُ رَبُّ ٱلۡعَـٰلَمِینَ ﴿٦٤﴾
アッラー*はあなた方のために大地を安住の地とされ、空を屋根とされたお方。また、かれはあなた方にを形づくられ、あなた方の形を最善のものとされ、あなた方に善きものの内からお恵みになった(お方)。そのお方がアッラー*、あなた方の主*。そして全創造物の主*アッラー*は、祝福にあふれたお方よ。
هُوَ ٱلۡحَیُّ لَاۤ إِلَـٰهَ إِلَّا هُوَ فَٱدۡعُوهُ مُخۡلِصِینَ لَهُ ٱلدِّینَۗ ٱلۡحَمۡدُ لِلَّهِ رَبِّ ٱلۡعَـٰلَمِینَ ﴿٦٥﴾
かれは永生されるお方。かれの外に崇拝*すべきいかなるものもない。ゆえに、かれだけに真摯に崇拝*行為を捧げつつ¹、かれに祈るのだ。全創造物の主*アッラー*に称賛*あれ。
۞ قُلۡ إِنِّی نُهِیتُ أَنۡ أَعۡبُدَ ٱلَّذِینَ تَدۡعُونَ مِن دُونِ ٱللَّهِ لَمَّا جَاۤءَنِیَ ٱلۡبَیِّنَـٰتُ مِن رَّبِّی وَأُمِرۡتُ أَنۡ أُسۡلِمَ لِرَبِّ ٱلۡعَـٰلَمِینَ ﴿٦٦﴾
(使徒*よ)言ってやるがいい。「本当に私は、我が主*からの明証¹が自分に訪れた時、あなた方がアッラー*、を差しおいて祈っている者たちの崇拝*を禁じられたのだ。また私は、全創造物の主*に服従(イスラーム*)するよう命じられたのである」。
هُوَ ٱلَّذِی خَلَقَكُم مِّن تُرَابࣲ ثُمَّ مِن نُّطۡفَةࣲ ثُمَّ مِنۡ عَلَقَةࣲ ثُمَّ یُخۡرِجُكُمۡ طِفۡلࣰا ثُمَّ لِتَبۡلُغُوۤاْ أَشُدَّكُمۡ ثُمَّ لِتَكُونُواْ شُیُوخࣰاۚ وَمِنكُم مَّن یُتَوَفَّىٰ مِن قَبۡلُۖ وَلِتَبۡلُغُوۤاْ أَجَلࣰا مُّسَمࣰّى وَلَعَلَّكُمۡ تَعۡقِلُونَ ﴿٦٧﴾
かれはあなた方(の父祖アーダム*)を土から¹、そして(あなた方を)一滴の精液から、次いで一塊の凝血からお創りになり、その後あなた方を子供として(生まれ)出させ、それからあなた方が成熟に達し、更に老人になるべく(あなた方の年齢を積み重ねてか行かれる)。あなた方の内には、(これらの段階)以前に召される者もいる。また、かれは、あなた方が(これらの段階を経て)定められた時期²へと到達すべく(、あなた方の年齢を積み重ねて行かれる)。そして(それは、)あなた方が弁える³ようにするためなのだ。
هُوَ ٱلَّذِی یُحۡیِۦ وَیُمِیتُۖ فَإِذَا قَضَىٰۤ أَمۡرࣰا فَإِنَّمَا یَقُولُ لَهُۥ كُن فَیَكُونُ ﴿٦٨﴾
かれは生を与えられ、死をお与えになるお方。そして、かれが一事をお取り決めにな(り、お望みにな)れば、それに「あれ」と仰せられるだけで、それは存在するのである。
أَلَمۡ تَرَ إِلَى ٱلَّذِینَ یُجَـٰدِلُونَ فِیۤ ءَایَـٰتِ ٱللَّهِ أَنَّىٰ یُصۡرَفُونَ ﴿٦٩﴾
(使徒*よ、)一体あなたは、アッラー*の御徴¹に(盾ついて)議論する者たちが、いかに(そこから)逸らされてしまっているか、見ないのか?
ٱلَّذِینَ كَذَّبُواْ بِٱلۡكِتَـٰبِ وَبِمَاۤ أَرۡسَلۡنَا بِهِۦ رُسُلَنَاۖ فَسَوۡفَ یَعۡلَمُونَ ﴿٧٠﴾
(彼らは)啓典と、われら*がわれら*の使徒*たちと共に遣わしたもの¹を、嘘呼ばわりした者たち。ならば、彼らはやがて(その結末を)知ることになろう。
إِذِ ٱلۡأَغۡلَـٰلُ فِیۤ أَعۡنَـٰقِهِمۡ وَٱلسَّلَـٰسِلُ یُسۡحَبُونَ ﴿٧١﴾
その首に枷と、(その足に)鎖が付けられて、(それで)彼らが引き回される時に。
فِی ٱلۡحَمِیمِ ثُمَّ فِی ٱلنَّارِ یُسۡجَرُونَ ﴿٧٢﴾
煮えたぎる湯の中で、それから業火の中で、彼らは(彼ら自身がその燃料となって、地獄を)煮えたぎらされる。
ثُمَّ قِیلَ لَهُمۡ أَیۡنَ مَا كُنتُمۡ تُشۡرِكُونَ ﴿٧٣﴾
それから彼らに、(こう)言われる。「あなた方が(アッラー*の崇拝*において、かれと)並べていた者たちは、どこなのか?¹
مِن دُونِ ٱللَّهِۖ قَالُواْ ضَلُّواْ عَنَّا بَل لَّمۡ نَكُن نَّدۡعُواْ مِن قَبۡلُ شَیۡـࣰٔاۚ كَذَ ٰلِكَ یُضِلُّ ٱللَّهُ ٱلۡكَـٰفِرِینَ ﴿٧٤﴾
アッラー*をよそにして?」彼らは言う。「私たちのもとから、いなくなってしまいました。いえ、私たち以前、何に祈っていたわけでもなかったのです¹」。同様にアッラー*は、不信仰者*たちを(天国から)迷わせ給う。
ذَ ٰلِكُم بِمَا كُنتُمۡ تَفۡرَحُونَ فِی ٱلۡأَرۡضِ بِغَیۡرِ ٱلۡحَقِّ وَبِمَا كُنتُمۡ تَمۡرَحُونَ ﴿٧٥﴾
それというのも、あなた方が地上で不当にも(罪を犯すことに)有頂天になっていたため、そしてあなた方が(他の僕たちに対して)得意然となっていたためなのだ。
ٱدۡخُلُوۤاْ أَبۡوَ ٰبَ جَهَنَّمَ خَـٰلِدِینَ فِیهَاۖ فَبِئۡسَ مَثۡوَى ٱلۡمُتَكَبِّرِینَ ﴿٧٦﴾
地獄の門に入るがよい。そこに永遠に。(アッラー*に対して)高慢な者たちの住まいは、何と醜悪なことか」。
فَٱصۡبِرۡ إِنَّ وَعۡدَ ٱللَّهِ حَقࣱّۚ فَإِمَّا نُرِیَنَّكَ بَعۡضَ ٱلَّذِی نَعِدُهُمۡ أَوۡ نَتَوَفَّیَنَّكَ فَإِلَیۡنَا یُرۡجَعُونَ ﴿٧٧﴾
ならば、(使徒*よ)、忍耐*せよ。実にアッラー*のお約束は、真実なのだ。たとえ、われら*が(あなたの存命中、)彼らに約束したものの一部¹をあなたに見せてやるにせよ、あるいは(その前に)あなたを召すにせよ、(復活の日*、)われら*(の御許)にこそ彼らは戻らされ(て、罰されることにな)るのである。
وَلَقَدۡ أَرۡسَلۡنَا رُسُلࣰا مِّن قَبۡلِكَ مِنۡهُم مَّن قَصَصۡنَا عَلَیۡكَ وَمِنۡهُم مَّن لَّمۡ نَقۡصُصۡ عَلَیۡكَۗ وَمَا كَانَ لِرَسُولٍ أَن یَأۡتِیَ بِـَٔایَةٍ إِلَّا بِإِذۡنِ ٱللَّهِۚ فَإِذَا جَاۤءَ أَمۡرُ ٱللَّهِ قُضِیَ بِٱلۡحَقِّ وَخَسِرَ هُنَالِكَ ٱلۡمُبۡطِلُونَ ﴿٧٨﴾
(使徒*よ、)われら*はあなた以前、確かに使徒*たちを遣わした。彼らの中には、われら*があなたに語って聞かせた者もいるし、その中には、われら*があなたに語って聞かせなかった者もいる。また、いかなる使徒*も、アッラー*のお許しなしには御徴¹をもたらすことなどなかった。そしてアッラー*のご命令が到来すれば、(使徒*たちと彼らを噓つき呼ばわりしていた者たちの間は)真実によって裁かれ、(真実を)虚妄とする者たちは、そこで損失するのである。
ٱللَّهُ ٱلَّذِی جَعَلَ لَكُمُ ٱلۡأَنۡعَـٰمَ لِتَرۡكَبُواْ مِنۡهَا وَمِنۡهَا تَأۡكُلُونَ ﴿٧٩﴾
アッラー*は、あなた方のために家畜¹をご用意されたお方。それはあなた方がその内のものに乗り、そこから食べるため。
وَلَكُمۡ فِیهَا مَنَـٰفِعُ وَلِتَبۡلُغُواْ عَلَیۡهَا حَاجَةࣰ فِی صُدُورِكُمۡ وَعَلَیۡهَا وَعَلَى ٱلۡفُلۡكِ تُحۡمَلُونَ ﴿٨٠﴾
またそこ(家畜)には、あなた方のための諸利益¹がある。そしてそれらに乗って、あなた方の脳裏に浮かぶ(遠い場所での)用事を果たすため(、アッラー*ははそれらをあなた方にご用意された)。あなた方はそれらや、船に乗って運ばれる。
وَیُرِیكُمۡ ءَایَـٰتِهِۦ فَأَیَّ ءَایَـٰتِ ٱللَّهِ تُنكِرُونَ ﴿٨١﴾
また、かれはあなた方に、その(御力と、かれこそが全創造を司っているのだということを示す)御徴をお見せになる。一体あなた方は、アッラー*のいずれの御徴を否定するというのか?
أَفَلَمۡ یَسِیرُواْ فِی ٱلۡأَرۡضِ فَیَنظُرُواْ كَیۡفَ كَانَ عَـٰقِبَةُ ٱلَّذِینَ مِن قَبۡلِهِمۡۚ كَانُوۤاْ أَكۡثَرَ مِنۡهُمۡ وَأَشَدَّ قُوَّةࣰ وَءَاثَارࣰا فِی ٱلۡأَرۡضِ فَمَاۤ أَغۡنَىٰ عَنۡهُم مَّا كَانُواْ یَكۡسِبُونَ ﴿٨٢﴾
一体、彼らは地上を旅し、彼ら以前(預言者*たちを噓つき呼ばわりした)者たちの結末がどのようなものであったかを、見なかったのか?彼ら(以前の者たち)は、彼らよりも多勢で、力と、大地の建設において強力だった。そして(アッラー*の懲罰が降りかかった時、)彼らが稼いでいたものは、彼らを益することがなかったのだ。
فَلَمَّا جَاۤءَتۡهُمۡ رُسُلُهُم بِٱلۡبَیِّنَـٰتِ فَرِحُواْ بِمَا عِندَهُم مِّنَ ٱلۡعِلۡمِ وَحَاقَ بِهِم مَّا كَانُواْ بِهِۦ یَسۡتَهۡزِءُونَ ﴿٨٣﴾
また、彼らのもとに彼らの使徒たちが明証を携えてやってきた時、彼らは自分たちのもとにある知識¹に有頂天になった。そして自分たちが嘲笑していたもの(懲罰)が、彼らを包囲したのだ。
فَلَمَّا رَأَوۡاْ بَأۡسَنَا قَالُوۤاْ ءَامَنَّا بِٱللَّهِ وَحۡدَهُۥ وَكَفَرۡنَا بِمَا كُنَّا بِهِۦ مُشۡرِكِینَ ﴿٨٤﴾
また、われら*の猛威(という懲罰)を目の当たりにした時、彼らは(こう)言ったのだ。「私たちはアッラー*だけを信じ、私たちがかれに並べて(崇拝*して)いたものを、否定しました」。
فَلَمۡ یَكُ یَنفَعُهُمۡ إِیمَـٰنُهُمۡ لَمَّا رَأَوۡاْ بَأۡسَنَاۖ سُنَّتَ ٱللَّهِ ٱلَّتِی قَدۡ خَلَتۡ فِی عِبَادِهِۦۖ وَخَسِرَ هُنَالِكَ ٱلۡكَـٰفِرُونَ ﴿٨٥﴾
そして彼らの信仰は(その時)、彼らを益することがなかった¹。彼らが、われら*の猛威(という懲罰)を目の当たりにした時には(、もう遅かったのだ)。(懲罰が訪れたら信仰しても遅いという、)かれの僕たちにおいて過ぎ去ってきた、アッラー*の摂理。そして不信仰者*たちは、そこで損失したのである。