كِتَـٰبࣱ فُصِّلَتۡ ءَایَـٰتُهُۥ قُرۡءَانًا عَرَبِیࣰّا لِّقَوۡمࣲ یَعۡلَمُونَ ﴿٣﴾
知識ある民のため、アラビア語のクルアーン*として、そのアーヤ*が詳細にされた啓典。
بَشِیرࣰا وَنَذِیرࣰا فَأَعۡرَضَ أَكۡثَرُهُمۡ فَهُمۡ لَا یَسۡمَعُونَ ﴿٤﴾
吉報を伝え、警告を告げるもの¹として。そして彼らの大半は(それに)背を向け、耳を傾けない。
وَقَالُواْ قُلُوبُنَا فِیۤ أَكِنَّةࣲ مِّمَّا تَدۡعُونَاۤ إِلَیۡهِ وَفِیۤ ءَاذَانِنَا وَقۡرࣱ وَمِنۢ بَیۡنِنَا وَبَیۡنِكَ حِجَابࣱ فَٱعۡمَلۡ إِنَّنَا عَـٰمِلُونَ ﴿٥﴾
また、彼ら(不信仰者*たち)は(使徒*ムハンマド*に)言った。「私たちの心は、あなたが私たちを招くもの(への理解)から(阻む)覆いがかけられ、私たちの耳には重しがかけられており¹、私たちとあなたとの間には(、あなたの招きに応じることを阻む)障壁がある。ならば、あなたは(自分の宗教に従って)行うがよい。本当に私たちは、(自分たちの宗教に従って)行うから」。
قُلۡ إِنَّمَاۤ أَنَا۠ بَشَرࣱ مِّثۡلُكُمۡ یُوحَىٰۤ إِلَیَّ أَنَّمَاۤ إِلَـٰهُكُمۡ إِلَـٰهࣱ وَ ٰحِدࣱ فَٱسۡتَقِیمُوۤاْ إِلَیۡهِ وَٱسۡتَغۡفِرُوهُۗ وَوَیۡلࣱ لِّلۡمُشۡرِكِینَ ﴿٦﴾
(使徒*よ、)言ってやれ。「私は、『あなた方の(真に)崇拝*すべきは、ただ一つの神¹』との啓示を受けている、あなた方と同様の一人の人間に過ぎない。ゆえに、かれへとまっすぐに歩み²、かれにお赦しを乞うのだ。そしてシルク*の徒たちには、災いを。
ٱلَّذِینَ لَا یُؤۡتُونَ ٱلزَّكَوٰةَ وَهُم بِٱلۡـَٔاخِرَةِ هُمۡ كَـٰفِرُونَ ﴿٧﴾
(彼らは)浄財*を払う¹ことなく、来世に対してはまさに不信仰者*である。
إِنَّ ٱلَّذِینَ ءَامَنُواْ وَعَمِلُواْ ٱلصَّـٰلِحَـٰتِ لَهُمۡ أَجۡرٌ غَیۡرُ مَمۡنُونࣲ ﴿٨﴾
本当に信仰し、正しい行い*を行う者たち、彼らには尽きることのない¹褒美がある」。
۞ قُلۡ أَىِٕنَّكُمۡ لَتَكۡفُرُونَ بِٱلَّذِی خَلَقَ ٱلۡأَرۡضَ فِی یَوۡمَیۡنِ وَتَجۡعَلُونَ لَهُۥۤ أَندَادࣰاۚ ذَ ٰلِكَ رَبُّ ٱلۡعَـٰلَمِینَ ﴿٩﴾
(使徒*よ)言え。「本当にあなた方は、大地を二日間で創られたお方を否定し、かれに同位者を設け(て崇拝*す)るというのか?そのお方は、全創造物の主*なのである。
وَجَعَلَ فِیهَا رَوَ ٰسِیَ مِن فَوۡقِهَا وَبَـٰرَكَ فِیهَا وَقَدَّرَ فِیهَاۤ أَقۡوَ ٰتَهَا فِیۤ أَرۡبَعَةِ أَیَّامࣲ سَوَاۤءࣰ لِّلسَّاۤىِٕلِینَ ﴿١٠﴾
またかれはそこに、その上に(聳える)堅固な山々を置かれ、そこを祝福され、ちょうど四日(目)¹で、その糧をそこにお定めになった。(天地創造の時間について)問う者たちへのために²(、彼らがそれを知るべく)。
ثُمَّ ٱسۡتَوَىٰۤ إِلَى ٱلسَّمَاۤءِ وَهِیَ دُخَانࣱ فَقَالَ لَهَا وَلِلۡأَرۡضِ ٱئۡتِیَا طَوۡعًا أَوۡ كَرۡهࣰا قَالَتَاۤ أَتَیۡنَا طَاۤىِٕعِینَ ﴿١١﴾
それから、かれは煙状であった天(の創造)をお望みになり、それ(天)と大地に向かって、(こう)仰せられた。「従順にであろうと、嫌々であろうと、(わが命令へと)来たれ」。それら(天と大地)は、申し上げた。「私たちは従順に、参りました」。
فَقَضَىٰهُنَّ سَبۡعَ سَمَـٰوَاتࣲ فِی یَوۡمَیۡنِ وَأَوۡحَىٰ فِی كُلِّ سَمَاۤءٍ أَمۡرَهَاۚ وَزَیَّنَّا ٱلسَّمَاۤءَ ٱلدُّنۡیَا بِمَصَـٰبِیحَ وَحِفۡظࣰاۚ ذَ ٰلِكَ تَقۡدِیرُ ٱلۡعَزِیزِ ٱلۡعَلِیمِ ﴿١٢﴾
こうしてかれはそれらを二日間で、七層の天(の創造)として終えられ¹、天の各々(の層)に、その命令を示された。また、われらは最下層の天を(星)灯りで飾りつけ、(それをシャイターン*に対する)護衛とした²。それは偉力ならびなく*、英知あふれる*お方の定めである。
فَإِنۡ أَعۡرَضُواْ فَقُلۡ أَنذَرۡتُكُمۡ صَـٰعِقَةࣰ مِّثۡلَ صَـٰعِقَةِ عَادࣲ وَثَمُودَ ﴿١٣﴾
もし彼らが(アッラー*とクルアーン*のことを説明された後に)背を向けるのなら、言ってやるがいい。「私はあなた方に、アード*とサムード*の懲罰のような懲罰を警告した」。
إِذۡ جَاۤءَتۡهُمُ ٱلرُّسُلُ مِنۢ بَیۡنِ أَیۡدِیهِمۡ وَمِنۡ خَلۡفِهِمۡ أَلَّا تَعۡبُدُوۤاْ إِلَّا ٱللَّهَۖ قَالُواْ لَوۡ شَاۤءَ رَبُّنَا لَأَنزَلَ مَلَـٰۤىِٕكَةࣰ فَإِنَّا بِمَاۤ أُرۡسِلۡتُم بِهِۦ كَـٰفِرُونَ ﴿١٤﴾
使徒*たちが、彼らの前と後ろから彼ら(アード*とサムード*)のもとに到来し¹、アッラー*以外は崇拝*してはならない、と言った時のこと。彼らは言った。「もし我らが主*がお望みになったなら、天使*たちを(使徒*として)下したであろう²。ゆえに私たちは、あなた方が携えて遣わされたものを否定する」。
فَأَمَّا عَادࣱ فَٱسۡتَكۡبَرُواْ فِی ٱلۡأَرۡضِ بِغَیۡرِ ٱلۡحَقِّ وَقَالُواْ مَنۡ أَشَدُّ مِنَّا قُوَّةًۖ أَوَلَمۡ یَرَوۡاْ أَنَّ ٱللَّهَ ٱلَّذِی خَلَقَهُمۡ هُوَ أَشَدُّ مِنۡهُمۡ قُوَّةࣰۖ وَكَانُواْ بِـَٔایَـٰتِنَا یَجۡحَدُونَ ﴿١٥﴾
それでアード*はといえば、不当にも地上で高慢となり、(こう)言った。「誰が私たちよりも強力だと言うのか?¹」彼らは一体、彼らをお創りになったアッラー*が、彼らよりも強力であるとは思わないのか?彼らは、かれの御徴²を否定していたのだ。
فَأَرۡسَلۡنَا عَلَیۡهِمۡ رِیحࣰا صَرۡصَرࣰا فِیۤ أَیَّامࣲ نَّحِسَاتࣲ لِّنُذِیقَهُمۡ عَذَابَ ٱلۡخِزۡیِ فِی ٱلۡحَیَوٰةِ ٱلدُّنۡیَاۖ وَلَعَذَابُ ٱلۡـَٔاخِرَةِ أَخۡزَىٰۖ وَهُمۡ لَا یُنصَرُونَ ﴿١٦﴾
それでわれら*は、彼らに現世の生活における屈辱の懲罰を味わわせるべく、大難の日々¹において、彼らに咆哮の暴風を送った。そして来世の懲罰こそは、より屈辱に満ちたものなのだ。彼らは(誰からも)援助されることがない。
وَأَمَّا ثَمُودُ فَهَدَیۡنَـٰهُمۡ فَٱسۡتَحَبُّواْ ٱلۡعَمَىٰ عَلَى ٱلۡهُدَىٰ فَأَخَذَتۡهُمۡ صَـٰعِقَةُ ٱلۡعَذَابِ ٱلۡهُونِ بِمَا كَانُواْ یَكۡسِبُونَ ﴿١٧﴾
またサムード*はといえば、われら*が彼らに導きを示した後、導きよりも(迷いという)盲目を好んだ。それで彼らが稼いでいたもの¹ゆえ、屈辱的な懲罰の稲妻²が彼らを捕らえたのだ。
وَیَوۡمَ یُحۡشَرُ أَعۡدَاۤءُ ٱللَّهِ إِلَى ٱلنَّارِ فَهُمۡ یُوزَعُونَ ﴿١٩﴾
アッラー*の敵たちが業火へと集められ、整列させられる時(のことを、思い起こさせよ)。
حَتَّىٰۤ إِذَا مَا جَاۤءُوهَا شَهِدَ عَلَیۡهِمۡ سَمۡعُهُمۡ وَأَبۡصَـٰرُهُمۡ وَجُلُودُهُم بِمَا كَانُواْ یَعۡمَلُونَ ﴿٢٠﴾
やがて彼らがそこに到来(し、自分たちの罪を否定)すると、彼らの耳と目と皮膚は、彼らが(現世で)行っていたことについて、彼らに不利な証言をする¹。
وَقَالُواْ لِجُلُودِهِمۡ لِمَ شَهِدتُّمۡ عَلَیۡنَاۖ قَالُوۤاْ أَنطَقَنَا ٱللَّهُ ٱلَّذِیۤ أَنطَقَ كُلَّ شَیۡءࣲۚ وَهُوَ خَلَقَكُمۡ أَوَّلَ مَرَّةࣲ وَإِلَیۡهِ تُرۡجَعُونَ ﴿٢١﴾
そして彼らは、自分たちの皮膚に(こう)言う。「あなた方は、どうして私たちに不利な証言をするのか?」彼ら(皮膚)は、言う。「全てのものに言葉を喋らせられるアッラー*が、私たちを喋らせられたのだ。かれがあなた方を最初にお創りになったのであり、かれの御許にこそ、あなた方は戻らされる。
وَمَا كُنتُمۡ تَسۡتَتِرُونَ أَن یَشۡهَدَ عَلَیۡكُمۡ سَمۡعُكُمۡ وَلَاۤ أَبۡصَـٰرُكُمۡ وَلَا جُلُودُكُمۡ وَلَـٰكِن ظَنَنتُمۡ أَنَّ ٱللَّهَ لَا یَعۡلَمُ كَثِیرࣰا مِّمَّا تَعۡمَلُونَ ﴿٢٢﴾
あなた方は(罪に手を染める時)、自分たちの耳や目や皮膚が(復活の日*、)自分たちにとって不利な証言をする(だろうことを怖れるが)ゆえに、身を隠すこともしなかった。しかしあなた方はアッラー*が、自分たちの行う(罪の)多くを知らないだろう、と思い込んでいたのである。
وَذَ ٰلِكُمۡ ظَنُّكُمُ ٱلَّذِی ظَنَنتُم بِرَبِّكُمۡ أَرۡدَىٰكُمۡ فَأَصۡبَحۡتُم مِّنَ ٱلۡخَـٰسِرِینَ ﴿٢٣﴾
そしてそれは、あなた方が自分たちの主*に対して思っていた、あなた方の憶測である。それはあなた方を(破滅に)転落させ、あなた方は損失者の類いとなったのだ」。¹
فَإِن یَصۡبِرُواْ فَٱلنَّارُ مَثۡوࣰى لَّهُمۡۖ وَإِن یَسۡتَعۡتِبُواْ فَمَا هُم مِّنَ ٱلۡمُعۡتَبِینَ ﴿٢٤﴾
それで、もし彼らが(懲罰を)忍としても、業火が彼らの住まいである。もし彼らが(アッラー*の)ご満悦を得よう¹としても、彼らがご満悦を得ることなど叶うわけもないのだ。
۞ وَقَیَّضۡنَا لَهُمۡ قُرَنَاۤءَ فَزَیَّنُواْ لَهُم مَّا بَیۡنَ أَیۡدِیهِمۡ وَمَا خَلۡفَهُمۡ وَحَقَّ عَلَیۡهِمُ ٱلۡقَوۡلُ فِیۤ أُمَمࣲ قَدۡ خَلَتۡ مِن قَبۡلِهِم مِّنَ ٱلۡجِنِّ وَٱلۡإِنسِۖ إِنَّهُمۡ كَانُواْ خَـٰسِرِینَ ﴿٢٥﴾
またわれら*は彼ら(不信仰者*たち)に、付きまとう者たち¹をあてがった。そして彼らは彼らに対し、その前にあるものと後ろにあるものを目映く見せた²。彼らにはジン*と人間からなる、彼ら以前に滅んだ(不信仰の)民*の一員として(地獄に入るという)、御言葉が確定したのである。本当に彼らは、損失者だったのだ。
وَقَالَ ٱلَّذِینَ كَفَرُواْ لَا تَسۡمَعُواْ لِهَـٰذَا ٱلۡقُرۡءَانِ وَٱلۡغَوۡاْ فِیهِ لَعَلَّكُمۡ تَغۡلِبُونَ ﴿٢٦﴾
不信仰に陥った者*たちは(、互いに助言し合って、こう)言った。このクルアーン*には耳を傾けず、それ(読誦)に対して戯言を言って(邪魔して)やれ¹。(それによって読誦を阻み、)あなた方が優勢となるように」。
فَلَنُذِیقَنَّ ٱلَّذِینَ كَفَرُواْ عَذَابࣰا شَدِیدࣰا وَلَنَجۡزِیَنَّهُمۡ أَسۡوَأَ ٱلَّذِی كَانُواْ یَعۡمَلُونَ ﴿٢٧﴾
われら*は必ずや、不信仰に陥った者*たちに(現世と来世において)厳しい懲罰を味わわせ、彼らが行っていた最悪のもの¹で、必ずや彼らに報いよう。
ذَ ٰلِكَ جَزَاۤءُ أَعۡدَاۤءِ ٱللَّهِ ٱلنَّارُۖ لَهُمۡ فِیهَا دَارُ ٱلۡخُلۡدِ جَزَاۤءَۢ بِمَا كَانُواْ بِـَٔایَـٰتِنَا یَجۡحَدُونَ ﴿٢٨﴾
それがアッラー*の敵どもの報い、業火である。彼らにはそこで、彼らが(現世で)われら*の御徴¹を否定していたことゆえの報いとして、永遠の住まいがある。
وَقَالَ ٱلَّذِینَ كَفَرُواْ رَبَّنَاۤ أَرِنَا ٱلَّذَیۡنِ أَضَلَّانَا مِنَ ٱلۡجِنِّ وَٱلۡإِنسِ نَجۡعَلۡهُمَا تَحۡتَ أَقۡدَامِنَا لِیَكُونَا مِنَ ٱلۡأَسۡفَلِینَ ﴿٢٩﴾
また、不信仰に陥った者*たちは(地獄で、こう)言う。「我らが主*よ、ジン*と人間の内、私たちを迷わせた者たちを、お見せ下さい。(そうすれば、)彼らが(地獄の)最下層の者となるべく、私たちの足の下にしてやります」。¹
إِنَّ ٱلَّذِینَ قَالُواْ رَبُّنَا ٱللَّهُ ثُمَّ ٱسۡتَقَـٰمُواْ تَتَنَزَّلُ عَلَیۡهِمُ ٱلۡمَلَـٰۤىِٕكَةُ أَلَّا تَخَافُواْ وَلَا تَحۡزَنُواْ وَأَبۡشِرُواْ بِٱلۡجَنَّةِ ٱلَّتِی كُنتُمۡ تُوعَدُونَ ﴿٣٠﴾
本当に「我らが主*はアッラー*です」と言い、それからまっすぐに歩んだ者¹たち、彼らには(その死期に、)天使*たちが(こう言いつつ)下る。「怖れるのでも、悲しむのでもない²。あなた方が(現世で)約束されていた天国を、喜ぶのだ。
نَحۡنُ أَوۡلِیَاۤؤُكُمۡ فِی ٱلۡحَیَوٰةِ ٱلدُّنۡیَا وَفِی ٱلۡـَٔاخِرَةِۖ وَلَكُمۡ فِیهَا مَا تَشۡتَهِیۤ أَنفُسُكُمۡ وَلَكُمۡ فِیهَا مَا تَدَّعُونَ ﴿٣١﴾
私たちは現世の生活と来世における、あなた方の味方¹である。そして、そこ(天国)にはあなた方のために、あなた方自身が欲するものがある。そこにはあなた方のために、あなた方が求めるものがあるのだ。
وَمَنۡ أَحۡسَنُ قَوۡلࣰا مِّمَّن دَعَاۤ إِلَى ٱللَّهِ وَعَمِلَ صَـٰلِحࣰا وَقَالَ إِنَّنِی مِنَ ٱلۡمُسۡلِمِینَ ﴿٣٣﴾
アッラー*(の唯一性*と崇拝*)へと招き、正しい行い*を行い、「本当に私は、服従する者(ムスリム*)の一人です」と言う者よりも、善い言葉の者がいようか?
وَلَا تَسۡتَوِی ٱلۡحَسَنَةُ وَلَا ٱلسَّیِّئَةُۚ ٱدۡفَعۡ بِٱلَّتِی هِیَ أَحۡسَنُ فَإِذَا ٱلَّذِی بَیۡنَكَ وَبَیۡنَهُۥ عَدَ ٰوَةࣱ كَأَنَّهُۥ وَلِیٌّ حَمِیمࣱ ﴿٣٤﴾
善と悪とは同じではない。(使徒*よ、あなた¹に悪くする者にも、)より善いものでもって、返してやれ。そうすればどうだろう、あなたとの間に敵対心がある者も、あたかも親しい味方のようになるのだ。
وَمَا یُلَقَّىٰهَاۤ إِلَّا ٱلَّذِینَ صَبَرُواْ وَمَا یُلَقَّىٰهَاۤ إِلَّا ذُو حَظٍّ عَظِیمࣲ ﴿٣٥﴾
そしてそれは、忍耐*する者しか手にすることがなく、それは(現世と来世における、)この上ない幸福の持ち主しか手にすることはない。
وَإِمَّا یَنزَغَنَّكَ مِنَ ٱلشَّیۡطَـٰنِ نَزۡغࣱ فَٱسۡتَعِذۡ بِٱللَّهِۖ إِنَّهُۥ هُوَ ٱلسَّمِیعُ ٱلۡعَلِیمُ ﴿٣٦﴾
また、もしシャイターン*からの一突きがあなたを突いたら¹、アッラー*にご加護を乞うのだ。かれこそはよくお聴きになるお方、全知者であられるのだから。
وَمِنۡ ءَایَـٰتِهِ ٱلَّیۡلُ وَٱلنَّهَارُ وَٱلشَّمۡسُ وَٱلۡقَمَرُۚ لَا تَسۡجُدُواْ لِلشَّمۡسِ وَلَا لِلۡقَمَرِ وَٱسۡجُدُواْ لِلَّهِ ٱلَّذِی خَلَقَهُنَّ إِن كُنتُمۡ إِیَّاهُ تَعۡبُدُونَ ﴿٣٧﴾
夜、昼、太陽、月は、かれの(唯一性*と全能性を示す)御徴の一部である。太陽にも月にもサジダ*せず、それらをお創りになったアッラー*にサジダ*せよ。もしあなた方が、かれのみを崇拝*するのなら。
فَإِنِ ٱسۡتَكۡبَرُواْ فَٱلَّذِینَ عِندَ رَبِّكَ یُسَبِّحُونَ لَهُۥ بِٱلَّیۡلِ وَٱلنَّهَارِ وَهُمۡ لَا یَسۡـَٔمُونَ ۩ ﴿٣٨﴾
そして、もし彼らが(アッラー*へのサジダ*に対して)奢り高ぶったとしても、(放っておくがよい、)あなたの主*の御許にいる者(天使*)たちは倦むことなく、夜に昼にかれを称えている*のだから(読誦のサジダ*)
وَمِنۡ ءَایَـٰتِهِۦۤ أَنَّكَ تَرَى ٱلۡأَرۡضَ خَـٰشِعَةࣰ فَإِذَاۤ أَنزَلۡنَا عَلَیۡهَا ٱلۡمَاۤءَ ٱهۡتَزَّتۡ وَرَبَتۡۚ إِنَّ ٱلَّذِیۤ أَحۡیَاهَا لَمُحۡیِ ٱلۡمَوۡتَىٰۤۚ إِنَّهُۥ عَلَىٰ كُلِّ شَیۡءࣲ قَدِیرٌ ﴿٣٩﴾
またあなたが、大地が惨めな有様¹なのを見ても、そこにわれら*が(雨)水を降らせると、それが震動し、膨張する²のは、かれの(唯一性*と全能性を示す)御徴の一つ。それに生を与えたお方こそは、まさしく死んだものに生を与えられるお方。本当にかれは全てのことがお出来になるお方なのだ。
إِنَّ ٱلَّذِینَ یُلۡحِدُونَ فِیۤ ءَایَـٰتِنَا لَا یَخۡفَوۡنَ عَلَیۡنَاۤۗ أَفَمَن یُلۡقَىٰ فِی ٱلنَّارِ خَیۡرٌ أَم مَّن یَأۡتِیۤ ءَامِنࣰا یَوۡمَ ٱلۡقِیَـٰمَةِۚ ٱعۡمَلُواْ مَا شِئۡتُمۡ إِنَّهُۥ بِمَا تَعۡمَلُونَ بَصِیرٌ ﴿٤٠﴾
本当に、われら*の御徴(アーヤ*)において(真理から)逸脱¹する者たちが、われら*から隠れることは出来ない。それで(その逸脱者のように、)業火に放り込まれる者がより善いのか、それとも復活の日*に(御徴を信じる者として、懲罰から)安泰な状態でやってくる者か?あなた方が望むことを行うがよい。本当にかれは、あなた方が行うことをご覧になっている。
إِنَّ ٱلَّذِینَ كَفَرُواْ بِٱلذِّكۡرِ لَمَّا جَاۤءَهُمۡۖ وَإِنَّهُۥ لَكِتَـٰبٌ عَزِیزࣱ ﴿٤١﴾
本当に、その教訓(クルアーン*)が自分たちのもとに到来した時に、それを否定した者たちは(、破滅する定にある)。それこそは、まさしく偉力あふれた啓典¹なのだ。
لَّا یَأۡتِیهِ ٱلۡبَـٰطِلُ مِنۢ بَیۡنِ یَدَیۡهِ وَلَا مِنۡ خَلۡفِهِۦۖ تَنزِیلࣱ مِّنۡ حَكِیمٍ حَمِیدࣲ ﴿٤٢﴾
その前からも、その後ろからも、虚妄が訪れることがない¹(啓典)。英知あふれる*、称賛されるべき*お方から下されたもの。
مَّا یُقَالُ لَكَ إِلَّا مَا قَدۡ قِیلَ لِلرُّسُلِ مِن قَبۡلِكَۚ إِنَّ رَبَّكَ لَذُو مَغۡفِرَةࣲ وَذُو عِقَابٍ أَلِیمࣲ ﴿٤٣﴾
(使徒*よ、シルク*の徒から)あなたに言われることは、既にあなた以前の使徒*たちに言われたことに外ならない。本当にあなたの主*は、まさしく赦しの主であり、痛烈な懲罰の主である。
وَلَوۡ جَعَلۡنَـٰهُ قُرۡءَانًا أَعۡجَمِیࣰّا لَّقَالُواْ لَوۡلَا فُصِّلَتۡ ءَایَـٰتُهُۥۤۖ ءَا۬عۡجَمِیࣱّ وَعَرَبِیࣱّۗ قُلۡ هُوَ لِلَّذِینَ ءَامَنُواْ هُدࣰى وَشِفَاۤءࣱۚ وَٱلَّذِینَ لَا یُؤۡمِنُونَ فِیۤ ءَاذَانِهِمۡ وَقۡرࣱ وَهُوَ عَلَیۡهِمۡ عَمًىۚ أُوْلَـٰۤىِٕكَ یُنَادَوۡنَ مِن مَّكَانِۭ بَعِیدࣲ ﴿٤٤﴾
もし、われら*がそれを外国語のクルアーン*としたならば、「彼ら(シルク*の徒)は言ったことだろう。「そのアーヤ*はどうして、(私たちに理解できるよう)詳細にはされなかったのか?外国語(の啓示)とアラブ人¹(の預言者*)だと?」(使徒*よ、)言ってやれ。「それ(クルアーン*)は、信仰する者たちにとっての導きと癒し²なのだ。信仰しない者たちはその耳に重しがある³のであり、それは彼らにとっての盲目(の原因)である。それらの者たちは、遠い場所から呼びかけられているのだ⁴」。
وَلَقَدۡ ءَاتَیۡنَا مُوسَى ٱلۡكِتَـٰبَ فَٱخۡتُلِفَ فِیهِۚ وَلَوۡلَا كَلِمَةࣱ سَبَقَتۡ مِن رَّبِّكَ لَقُضِیَ بَیۡنَهُمۡۚ وَإِنَّهُمۡ لَفِی شَكࣲّ مِّنۡهُ مُرِیبࣲ ﴿٤٥﴾
われら*は確かに、ムーサー*に啓典(トーラー*)を授けたが、そこにおいて異論が生じ(、ある者は信じ、ある者は信じなかっ)た。そして(使徒*よ)、もし(あなたの民に対する懲罰を猶予する、という)あなたの主*からの先んじた御言葉がなければ、彼らの間には裁決が下されてしまったであろう。そして本当に彼らはそれ(クルアーン*)に対する、大きな疑惑の真っ只中にあるのだ。
مَّنۡ عَمِلَ صَـٰلِحࣰا فَلِنَفۡسِهِۦۖ وَمَنۡ أَسَاۤءَ فَعَلَیۡهَاۗ وَمَا رَبُّكَ بِظَلَّـٰمࣲ لِّلۡعَبِیدِ ﴿٤٦﴾
誰でも正しい行い*を行う者は、自分のために(そうするの)であり、悪い行いをする者は、自分に対して(そうするの)である。アッラー*は、その僕たちにちに対する不正*者などではない。
۞ إِلَیۡهِ یُرَدُّ عِلۡمُ ٱلسَّاعَةِۚ وَمَا تَخۡرُجُ مِن ثَمَرَ ٰتࣲ مِّنۡ أَكۡمَامِهَا وَمَا تَحۡمِلُ مِنۡ أُنثَىٰ وَلَا تَضَعُ إِلَّا بِعِلۡمِهِۦۚ وَیَوۡمَ یُنَادِیهِمۡ أَیۡنَ شُرَكَاۤءِی قَالُوۤاْ ءَاذَنَّـٰكَ مَا مِنَّا مِن شَهِیدࣲ ﴿٤٧﴾
かれ(アッラー*)の御許にこそ、(復活の)その時の知識は帰される。また、かれの知識なしには果実がその包みから出て来ることはなく、女性が身ごもることも、出産することもない。かれが(シルク*の徒に、)「(あなた方が、崇拝*において)われの同位者たち(としていた者たち)は、どこなのか?」と呼びかけられる、その日のこと(を思い起させよ)。彼らは言う。「(今)私たちは、あなたにお知らせします。私たちの中には、誰も証言者¹がいません」。
وَضَلَّ عَنۡهُم مَّا كَانُواْ یَدۡعُونَ مِن قَبۡلُۖ وَظَنُّواْ مَا لَهُم مِّن مَّحِیصࣲ ﴿٤٨﴾
また、彼らが以前(アッラー*をよそに)祈っていたものは、消え失せてしまう。そして彼らは自分たちに、いかなる逃げ道もないことを確信するのだ。
لَّا یَسۡـَٔمُ ٱلۡإِنسَـٰنُ مِن دُعَاۤءِ ٱلۡخَیۡرِ وَإِن مَّسَّهُ ٱلشَّرُّ فَیَـُٔوسࣱ قَنُوطࣱ ﴿٤٩﴾
人間は、善の祈願¹には飽きることがない。そして、もし悪が彼を襲えば、失意の念激しい者、絶望の底に陥った者となる²。
وَلَىِٕنۡ أَذَقۡنَـٰهُ رَحۡمَةࣰ مِّنَّا مِنۢ بَعۡدِ ضَرَّاۤءَ مَسَّتۡهُ لَیَقُولَنَّ هَـٰذَا لِی وَمَاۤ أَظُنُّ ٱلسَّاعَةَ قَاۤىِٕمَةࣰ وَلَىِٕن رُّجِعۡتُ إِلَىٰ رَبِّیۤ إِنَّ لِی عِندَهُۥ لَلۡحُسۡنَىٰۚ فَلَنُنَبِّئَنَّ ٱلَّذِینَ كَفَرُواْ بِمَا عَمِلُواْ وَلَنُذِیقَنَّهُم مِّنۡ عَذَابٍ غَلِیظࣲ ﴿٥٠﴾
また、もしもわれら*が、彼(人間)に災難を襲った後、われら*の御許からの慈悲を味わわせたならば、彼は必ずや(こう)言うのだ。「これは私のため(に相応しいもの)であり、私は(復活の)その時が起こるとは、思わない。そして、もしも私が我が主*のもとに戻らされたとしても、私にこそはかれの御許において、まさしく最善のもの¹があるのだ」。では、われら*はきっと不信仰に陥った者*たちに、彼らが行った(悪)事を告げ、彼らに必ずや、荒々しい懲罰を味わわせよう。
وَإِذَاۤ أَنۡعَمۡنَا عَلَى ٱلۡإِنسَـٰنِ أَعۡرَضَ وَنَـَٔا بِجَانِبِهِۦ وَإِذَا مَسَّهُ ٱلشَّرُّ فَذُو دُعَاۤءٍ عَرِیضࣲ ﴿٥١﴾
われら*が人間に恩恵を授ければ、彼は(真理に従うことを)拒み、そっぽを向いて遠ざかる。そして自分に悪が降りかかると、延々と祈願する者となる。
قُلۡ أَرَءَیۡتُمۡ إِن كَانَ مِنۡ عِندِ ٱللَّهِ ثُمَّ كَفَرۡتُم بِهِۦ مَنۡ أَضَلُّ مِمَّنۡ هُوَ فِی شِقَاقِۭ بَعِیدࣲ ﴿٥٢﴾
(使徒*よ、)言ってやれ。「言ってみよ。もし、それ(クルアーン*)がアッラー*の御許からのものであり、そしてあなた方がそれを否定したとすれば(、あなた方ほど迷っている者はいないではないか)?(真理と)遠い対立の中にある者よりも、ひどく迷っている者があろうか?」
سَنُرِیهِمۡ ءَایَـٰتِنَا فِی ٱلۡـَٔافَاقِ وَفِیۤ أَنفُسِهِمۡ حَتَّىٰ یَتَبَیَّنَ لَهُمۡ أَنَّهُ ٱلۡحَقُّۗ أَوَلَمۡ یَكۡفِ بِرَبِّكَ أَنَّهُۥ عَلَىٰ كُلِّ شَیۡءࣲ شَهِیدٌ ﴿٥٣﴾
われら*は、彼らに見せよう。それ(クルアーン*)が彼らに真実であることが明らかになるまで、われら*の御徴を彼方に、そして彼ら自身の内¹に。一体、あなたの主*だけで、かれが全てのことの証人ということだけで、(クルアーン*の真実性の証拠は)十分なのではないか?