كَذَ ٰلِكَ یُوحِیۤ إِلَیۡكَ وَإِلَى ٱلَّذِینَ مِن قَبۡلِكَ ٱللَّهُ ٱلۡعَزِیزُ ٱلۡحَكِیمُ ﴿٣﴾
そのように(預言者*よ、)偉力ならびなく*、英知あふれる*アッラー*は、あなたに、そしてあなた以前の(預言)者*たちにも啓示¹し給う。
لَهُۥ مَا فِی ٱلسَّمَـٰوَ ٰتِ وَمَا فِی ٱلۡأَرۡضِۖ وَهُوَ ٱلۡعَلِیُّ ٱلۡعَظِیمُ ﴿٤﴾
かれにこそ、諸天にあるものと大地にあるものは属するのであり、かれは至高の*お方、この上なく偉大なる*お方であられる。
تَكَادُ ٱلسَّمَـٰوَ ٰتُ یَتَفَطَّرۡنَ مِن فَوۡقِهِنَّۚ وَٱلۡمَلَـٰۤىِٕكَةُ یُسَبِّحُونَ بِحَمۡدِ رَبِّهِمۡ وَیَسۡتَغۡفِرُونَ لِمَن فِی ٱلۡأَرۡضِۗ أَلَاۤ إِنَّ ٱللَّهَ هُوَ ٱلۡغَفُورُ ٱلرَّحِیمُ ﴿٥﴾
諸天は(アッラー*の偉大さと荘厳さゆえ、)その上方から割れ裂けんばかり。そして天使*たちは彼らの主*の称賛*と共に(かれを)称え*、大地にいる(信仰)者たちのため、赦しを乞う¹。実にアッラー*こそは赦し深いお方、慈愛深い*お方ではないか。
وَٱلَّذِینَ ٱتَّخَذُواْ مِن دُونِهِۦۤ أَوۡلِیَاۤءَ ٱللَّهُ حَفِیظٌ عَلَیۡهِمۡ وَمَاۤ أَنتَ عَلَیۡهِم بِوَكِیلࣲ ﴿٦﴾
かれをよそに庇護者を設け(て崇め)た者たち、アッラー*は彼らの(行いを)見守られるお方であり、(使徒*よ、)あなたは(警告者であって)彼らの代理人なのではない。
وَكَذَ ٰلِكَ أَوۡحَیۡنَاۤ إِلَیۡكَ قُرۡءَانًا عَرَبِیࣰّا لِّتُنذِرَ أُمَّ ٱلۡقُرَىٰ وَمَنۡ حَوۡلَهَا وَتُنذِرَ یَوۡمَ ٱلۡجَمۡعِ لَا رَیۡبَ فِیهِۚ فَرِیقࣱ فِی ٱلۡجَنَّةِ وَفَرِیقࣱ فِی ٱلسَّعِیرِ ﴿٧﴾
そのように、われら*はあなたにアラビア語のクルアーン*を啓示した。(それは)あなたが都市の母と、その周辺¹にいる者に警告を告げ、疑惑の余地のない集合の日²を警告するため。(そこにおいて)ある集団は天国にあり、またある集団³は烈火の中にある。
وَلَوۡ شَاۤءَ ٱللَّهُ لَجَعَلَهُمۡ أُمَّةࣰ وَ ٰحِدَةࣰ وَلَـٰكِن یُدۡخِلُ مَن یَشَاۤءُ فِی رَحۡمَتِهِۦۚ وَٱلظَّـٰلِمُونَ مَا لَهُم مِّن وَلِیࣲّ وَلَا نَصِیرٍ ﴿٨﴾
また、もしアッラー*がお望みだったならば、かれは彼ら(人々)を(導かれた)一つの共同体にされただろう。しかしかれは、かれがお望みになる者を、そのご慈悲の中にお入れになる。そして不正*者たち、彼らにはいかなる庇護者も援助者もない。
أَمِ ٱتَّخَذُواْ مِن دُونِهِۦۤ أَوۡلِیَاۤءَۖ فَٱللَّهُ هُوَ ٱلۡوَلِیُّ وَهُوَ یُحۡیِ ٱلۡمَوۡتَىٰ وَهُوَ عَلَىٰ كُلِّ شَیۡءࣲ قَدِیرࣱ ﴿٩﴾
いや、一体彼ら(シルク*の徒)は、かれ(アッラー*)をよそに庇護者を設け(て崇め)るというのか?そうだとしてもアッラー*こそが(真の)庇護者*であり、かれは死んだものに生を与えられる。そしてかれは、全てのことがお出来なのだ。
وَمَا ٱخۡتَلَفۡتُمۡ فِیهِ مِن شَیۡءࣲ فَحُكۡمُهُۥۤ إِلَى ٱللَّهِۚ ذَ ٰلِكُمُ ٱللَّهُ رَبِّی عَلَیۡهِ تَوَكَّلۡتُ وَإِلَیۡهِ أُنِیبُ ﴿١٠﴾
(人々よ、)あなた方がそこ(宗教)において、何について意見を異にしたにせよ、その裁決はアッラー*に属するのだ。(使徒*よ、言え。)「そのお方がアッラー*、我が主*。かれにこそ、私は全てを委ね*、かれにこそ、私はよく(悔悟して)立ち返るのだ」。
فَاطِرُ ٱلسَّمَـٰوَ ٰتِ وَٱلۡأَرۡضِۚ جَعَلَ لَكُم مِّنۡ أَنفُسِكُمۡ أَزۡوَ ٰجࣰا وَمِنَ ٱلۡأَنۡعَـٰمِ أَزۡوَ ٰجࣰا یَذۡرَؤُكُمۡ فِیهِۚ لَیۡسَ كَمِثۡلِهِۦ شَیۡءࣱۖ وَهُوَ ٱلسَّمِیعُ ٱلۡبَصِیرُ ﴿١١﴾
(アッラー*は)諸天と大地の創成者*。かれはあなた方自身の内から、あなた方のために配偶者を創られ、家畜の内からも雌雄をお創りになった。かれはそこにおいて、あなた方を繁茂させるのである。いかなるものも、かれには似ていない¹。そしてかれはよくお聞きになるお方、よくご覧になるお方である。
لَهُۥ مَقَالِیدُ ٱلسَّمَـٰوَ ٰتِ وَٱلۡأَرۡضِۖ یَبۡسُطُ ٱلرِّزۡقَ لِمَن یَشَاۤءُ وَیَقۡدِرُۚ إِنَّهُۥ بِكُلِّ شَیۡءٍ عَلِیمࣱ ﴿١٢﴾
かれにこそ、諸天と大地の鍵は属する¹。アッラー*は、かれがお望みの者に糧を豊富に与えられ、また控えられる²。本当にかれは、全てのことをご存知であるのだから。
۞ شَرَعَ لَكُم مِّنَ ٱلدِّینِ مَا وَصَّىٰ بِهِۦ نُوحࣰا وَٱلَّذِیۤ أَوۡحَیۡنَاۤ إِلَیۡكَ وَمَا وَصَّیۡنَا بِهِۦۤ إِبۡرَ ٰهِیمَ وَمُوسَىٰ وَعِیسَىٰۤۖ أَنۡ أَقِیمُواْ ٱلدِّینَ وَلَا تَتَفَرَّقُواْ فِیهِۚ كَبُرَ عَلَى ٱلۡمُشۡرِكِینَ مَا تَدۡعُوهُمۡ إِلَیۡهِۚ ٱللَّهُ یَجۡتَبِیۤ إِلَیۡهِ مَن یَشَاۤءُ وَیَهۡدِیۤ إِلَیۡهِ مَن یُنِیبُ ﴿١٣﴾
(人々よ、)かれは、かれがヌーフ*に命じた宗教の一部を、あなた方に明らかにした。また、(使徒*よ、)われら*¹があなたに啓示したものと、イブラーヒーム*とムーサー*とイーサー*²に命じたものを。つまり「あなた方は宗教を確立し³し、そこにおいて分裂してはならない」ということである。(ムハンマド*よ、)あなたが彼らを招いているもの、(タウヒード*)はシルク*の徒にとって重大であった。アッラー*はかれがお望みの者をそこ(タウヒード*)へと選び抜かれ、よく(悔悟して)立ち返る者をそこへと導かれる。
وَمَا تَفَرَّقُوۤاْ إِلَّا مِنۢ بَعۡدِ مَا جَاۤءَهُمُ ٱلۡعِلۡمُ بَغۡیَۢا بَیۡنَهُمۡۚ وَلَوۡلَا كَلِمَةࣱ سَبَقَتۡ مِن رَّبِّكَ إِلَىٰۤ أَجَلࣲ مُّسَمࣰّى لَّقُضِیَ بَیۡنَهُمۡۚ وَإِنَّ ٱلَّذِینَ أُورِثُواْ ٱلۡكِتَـٰبَ مِنۢ بَعۡدِهِمۡ لَفِی شَكࣲّ مِّنۡهُ مُرِیبࣲ ﴿١٤﴾
彼ら(シルク*の徒)が(宗教において)分裂したのは、彼らのもとに知識が到来した後のこと、彼らの間の侵犯ゆえ以外の何ものでもなかった¹。そして定められた期限²までの、あなたの主*からの先んじた御言葉がなかったならば、彼らの間には(早期での懲罰という)裁決が下されていただろう。本当に、彼らの後に啓典を引き継がされた者たち(啓典の民*)は、そこ(宗教と信仰)における大きな疑惑の真っ只中にあるのだ。
فَلِذَ ٰلِكَ فَٱدۡعُۖ وَٱسۡتَقِمۡ كَمَاۤ أُمِرۡتَۖ وَلَا تَتَّبِعۡ أَهۡوَاۤءَهُمۡۖ وَقُلۡ ءَامَنتُ بِمَاۤ أَنزَلَ ٱللَّهُ مِن كِتَـٰبࣲۖ وَأُمِرۡتُ لِأَعۡدِلَ بَیۡنَكُمُۖ ٱللَّهُ رَبُّنَا وَرَبُّكُمۡۖ لَنَاۤ أَعۡمَـٰلُنَا وَلَكُمۡ أَعۡمَـٰلُكُمۡۖ لَا حُجَّةَ بَیۡنَنَا وَبَیۡنَكُمُۖ ٱللَّهُ یَجۡمَعُ بَیۡنَنَاۖ وَإِلَیۡهِ ٱلۡمَصِیرُ ﴿١٥﴾
ならば(使徒*よ)、あなた¹はそこ(正しい宗教)へと招き、自分が命じられたようにまっすぐであれ。そして、彼ら(真実に疑念を抱く者たち)の私欲に従ってはならない。また、言うのだ。「私は、アッラー*が啓典として下された(全ての)ものを信じた。そして私は、あなた方の間を公正に取り持つことを命じられたのである。アッラー*は私たちの主*であり、あなた方の主*。私たちには私たちの行い(の報い)があり、あなた方にはあなた方の行い(の報い)がある。(真実が明らかになった後、)私たちとあなた方の間に、議論の余地はない。アッラー*は(復活の日*、)私たちをお集めにな(り、真実でお裁きにな)る。そしてかれにこそ、戻り場所があるのだ」。
وَٱلَّذِینَ یُحَاۤجُّونَ فِی ٱللَّهِ مِنۢ بَعۡدِ مَا ٱسۡتُجِیبَ لَهُۥ حُجَّتُهُمۡ دَاحِضَةٌ عِندَ رَبِّهِمۡ وَعَلَیۡهِمۡ غَضَبࣱ وَلَهُمۡ عَذَابࣱ شَدِیدٌ ﴿١٦﴾
アッラー*(の宗教)について、彼(預言者*ムハンマド*の呼びかけ)が(人々に)応じられ(て、従われ)た後、(盾ついて)議論する者たち、彼らの議論はその主*の御許で脆いものである。そして彼らの上には(現世ではアッラー*からの)お怒りがあり、(来世では)厳しい懲罰があるのだ。
ٱللَّهُ ٱلَّذِیۤ أَنزَلَ ٱلۡكِتَـٰبَ بِٱلۡحَقِّ وَٱلۡمِیزَانَۗ وَمَا یُدۡرِیكَ لَعَلَّ ٱلسَّاعَةَ قَرِیبࣱ ﴿١٧﴾
アッラー*は真理と共に啓典と、秤¹をお下しになったお方。そして(復活の)その時が近いかもしれないこと²を、何があなたに知らせるというのか?
یَسۡتَعۡجِلُ بِهَا ٱلَّذِینَ لَا یُؤۡمِنُونَ بِهَاۖ وَٱلَّذِینَ ءَامَنُواْ مُشۡفِقُونَ مِنۡهَا وَیَعۡلَمُونَ أَنَّهَا ٱلۡحَقُّۗ أَلَاۤ إِنَّ ٱلَّذِینَ یُمَارُونَ فِی ٱلسَّاعَةِ لَفِی ضَلَـٰلِۭ بَعِیدٍ ﴿١٨﴾
それを信じない者たちは、それ(が到来するの)を性急に求める¹。そして信仰する者たちは、それ(の到来)を怯える者たちであり、それが真実であることを知っている。本当に、その時(の到来)について疑わしく思っている者たちはまさしく、遠い迷いの中にあるのだ。
ٱللَّهُ لَطِیفُۢ بِعِبَادِهِۦ یَرۡزُقُ مَن یَشَاۤءُۖ وَهُوَ ٱلۡقَوِیُّ ٱلۡعَزِیزُ ﴿١٩﴾
アッラー*はその僕たちに対して霊妙な*お方であり、かれがお望みの者に糧をお授けになる。そしてかれは強力なお方、偉力ならびない*お方。
مَن كَانَ یُرِیدُ حَرۡثَ ٱلۡـَٔاخِرَةِ نَزِدۡ لَهُۥ فِی حَرۡثِهِۦۖ وَمَن كَانَ یُرِیدُ حَرۡثَ ٱلدُّنۡیَا نُؤۡتِهِۦ مِنۡهَا وَمَا لَهُۥ فِی ٱلۡـَٔاخِرَةِ مِن نَّصِیبٍ ﴿٢٠﴾
われら*は、来世の収穫を望んでいた者¹には誰でも、その収穫に上乗せする。そして現世の収穫(だけ)を望んでいた者にも、そこから与えてやるが、彼には来世において少しの取り分もないのだ。²
أَمۡ لَهُمۡ شُرَكَـٰۤؤُاْ شَرَعُواْ لَهُم مِّنَ ٱلدِّینِ مَا لَمۡ یَأۡذَنۢ بِهِ ٱللَّهُۚ وَلَوۡلَا كَلِمَةُ ٱلۡفَصۡلِ لَقُضِیَ بَیۡنَهُمۡۗ وَإِنَّ ٱلظَّـٰلِمِینَ لَهُمۡ عَذَابٌ أَلِیمࣱ ﴿٢١﴾
いや、一体彼ら(シルク*の徒)には、アッラー*がお許しにもなっていないことを、彼らの宗教として定めた共同者たち¹がいるというのか?そして(彼らの懲罰の猶予を定めた)裁断の御言葉がなければ、彼らの間には裁決が下されていただろう²。本当に(アッラー*を信じない)不正*者たちには(復活の日*)、痛ましい懲罰がある。
تَرَى ٱلظَّـٰلِمِینَ مُشۡفِقِینَ مِمَّا كَسَبُواْ وَهُوَ وَاقِعُۢ بِهِمۡۗ وَٱلَّذِینَ ءَامَنُواْ وَعَمِلُواْ ٱلصَّـٰلِحَـٰتِ فِی رَوۡضَاتِ ٱلۡجَنَّاتِۖ لَهُم مَّا یَشَاۤءُونَ عِندَ رَبِّهِمۡۚ ذَ ٰلِكَ هُوَ ٱلۡفَضۡلُ ٱلۡكَبِیرُ ﴿٢٢﴾
(使徒*よ、)あなたは(復活の日*に)不正*者たちが怯えるのを見る。彼らが(現世で)稼いだものゆえ、それ(懲罰)が自分たちに降りかかってくる状況の中で。一方、信仰し、正しい行い*を行う者たちは、天国の庭園にある。彼らにはその御許に、望むものがあるのだ。それこそは大いなる恩寵なのである。
ذَ ٰلِكَ ٱلَّذِی یُبَشِّرُ ٱللَّهُ عِبَادَهُ ٱلَّذِینَ ءَامَنُواْ وَعَمِلُواْ ٱلصَّـٰلِحَـٰتِۗ قُل لَّاۤ أَسۡـَٔلُكُمۡ عَلَیۡهِ أَجۡرًا إِلَّا ٱلۡمَوَدَّةَ فِی ٱلۡقُرۡبَىٰۗ وَمَن یَقۡتَرِفۡ حَسَنَةࣰ نَّزِدۡ لَهُۥ فِیهَا حُسۡنًاۚ إِنَّ ٱللَّهَ غَفُورࣱ شَكُورٌ ﴿٢٣﴾
それはアッラー*が、信仰して正しい行い*を行うその僕たちに、吉報をお告げになっているもの。(使徒*よ、)言うのだ。「私はそのことで、あなた方に見返りを要求しているわけではない¹。ただ、近親関係における愛情(を、あなた方から求める)だけ」。そして一つの善を稼ぐ者には、われら*がそこに善を上乗せしてやる。本当にアッラー*は赦し深いお方、よく労わられる*お方。
أَمۡ یَقُولُونَ ٱفۡتَرَىٰ عَلَى ٱللَّهِ كَذِبࣰاۖ فَإِن یَشَإِ ٱللَّهُ یَخۡتِمۡ عَلَىٰ قَلۡبِكَۗ وَیَمۡحُ ٱللَّهُ ٱلۡبَـٰطِلَ وَیُحِقُّ ٱلۡحَقَّ بِكَلِمَـٰتِهِۦۤۚ إِنَّهُۥ عَلِیمُۢ بِذَاتِ ٱلصُّدُورِ ﴿٢٤﴾
いや、一体彼ら(シルク*の徒)は、「彼(ムハンマド*)はアッラー*に対して嘘を捏造した¹」と言うのか?もし(使徒*よ、あなたがそのようなことをし、)アッラー*がお望みになれば、かれはあなたの心を塞がれよう²。アッラー*は虚妄を無に帰させられ、その御言葉によって真理を確立させられる³。本当にかれは、(人々の)胸の内をご存知であられるのだから。
وَهُوَ ٱلَّذِی یَقۡبَلُ ٱلتَّوۡبَةَ عَنۡ عِبَادِهِۦ وَیَعۡفُواْ عَنِ ٱلسَّیِّـَٔاتِ وَیَعۡلَمُ مَا تَفۡعَلُونَ ﴿٢٥﴾
またかれは、(アッラー*だけに服従する)その僕たちから悔悟をお受け入れになり、悪行を大目に見られ、あなた方のすることをご存知のお方。
وَیَسۡتَجِیبُ ٱلَّذِینَ ءَامَنُواْ وَعَمِلُواْ ٱلصَّـٰلِحَـٰتِ وَیَزِیدُهُم مِّن فَضۡلِهِۦۚ وَٱلۡكَـٰفِرُونَ لَهُمۡ عَذَابࣱ شَدِیدࣱ ﴿٢٦﴾
また信仰し、正しい行い*を行う者たちは(アッラー*の呼びかけに)応え(て服従す)るのであり、かれはそのご恩寵から彼らに上乗せされる。そして不信仰者*たちには、(復活の日*に)厳しい懲罰があるのだ。
۞ وَلَوۡ بَسَطَ ٱللَّهُ ٱلرِّزۡقَ لِعِبَادِهِۦ لَبَغَوۡاْ فِی ٱلۡأَرۡضِ وَلَـٰكِن یُنَزِّلُ بِقَدَرࣲ مَّا یَشَاۤءُۚ إِنَّهُۥ بِعِبَادِهِۦ خَبِیرُۢ بَصِیرࣱ ﴿٢٧﴾
もしアッラー*が、その僕たちに糧を豊富に与えられたならば、彼らは地上で度を越した¹であろう。しかしかれは、彼がお望みになるものを適度に下されるのだ。本当にかれは、その僕たちのことを通暁されるお方、よくご覧になるお方。
وَهُوَ ٱلَّذِی یُنَزِّلُ ٱلۡغَیۡثَ مِنۢ بَعۡدِ مَا قَنَطُواْ وَیَنشُرُ رَحۡمَتَهُۥۚ وَهُوَ ٱلۡوَلِیُّ ٱلۡحَمِیدُ ﴿٢٨﴾
かれは、彼らが(旱魃による)絶望の底に陥った後に、慈雨を下され、そのご慈悲を広められるお方。かれは庇護者*、称賛されるべき*お方。
وَمِنۡ ءَایَـٰتِهِۦ خَلۡقُ ٱلسَّمَـٰوَ ٰتِ وَٱلۡأَرۡضِ وَمَا بَثَّ فِیهِمَا مِن دَاۤبَّةࣲۚ وَهُوَ عَلَىٰ جَمۡعِهِمۡ إِذَا یَشَاۤءُ قَدِیرࣱ ﴿٢٩﴾
諸天と大地の創造と、歩行生物の内、かれがその両方に散開させられたもの¹は、かれの(偉大さと御力、権威を示す)御徴の一つである。そしてかれは(復活の日*)、かれがお望みになる時に、それらを集合させることがお出来になるお方。
وَمَاۤ أَصَـٰبَكُم مِّن مُّصِیبَةࣲ فَبِمَا كَسَبَتۡ أَیۡدِیكُمۡ وَیَعۡفُواْ عَن كَثِیرࣲ ﴿٣٠﴾
(人々よ、)いかなる災難であれ、あなた方に降りかかったものは、あなた方の手が稼いだ(悪)事ゆえのこと¹。そして、かれは多く(の悪行)を大目に見られる²。
وَمَاۤ أَنتُم بِمُعۡجِزِینَ فِی ٱلۡأَرۡضِۖ وَمَا لَكُم مِّن دُونِ ٱللَّهِ مِن وَلِیࣲّ وَلَا نَصِیرࣲ ﴿٣١﴾
あなた方は地上で、(アッラー*の御力から)逃れられる者ではない。そしてあなた方にはアッラー*の外に、いかなる庇護者も援助者もないのだ。
وَمِنۡ ءَایَـٰتِهِ ٱلۡجَوَارِ فِی ٱلۡبَحۡرِ كَٱلۡأَعۡلَـٰمِ ﴿٣٢﴾
また、山々のように海を進むもの¹は、かれの(御力、権威を示す)御徴の一つ。
إِن یَشَأۡ یُسۡكِنِ ٱلرِّیحَ فَیَظۡلَلۡنَ رَوَاكِدَ عَلَىٰ ظَهۡرِهِۦۤۚ إِنَّ فِی ذَ ٰلِكَ لَـَٔایَـٰتࣲ لِّكُلِّ صَبَّارࣲ شَكُورٍ ﴿٣٣﴾
もしかれがお望みなら、風を鎮められ、それら(の船)は(海の)その表面に停留し続ける。本当にその中にはまさしく、忍耐*強く感謝深い¹全ての者への、御徴がある。
أَوۡ یُوبِقۡهُنَّ بِمَا كَسَبُواْ وَیَعۡفُ عَن كَثِیرࣲ ﴿٣٤﴾
あるいは、かれは彼らが稼いだもの¹ゆえに、それら(の船)を沈没させられる。そしてかれは、多く(の罪)を大目に見られるのだ。
وَیَعۡلَمَ ٱلَّذِینَ یُجَـٰدِلُونَ فِیۤ ءَایَـٰتِنَا مَا لَهُم مِّن مَّحِیصࣲ ﴿٣٥﴾
われら*の(唯一性*を示す)御徴に対して(虚妄を用いて)議論する者たちが、自分たちには(アッラー*の懲罰から)逃げ道一つないことを知るように、(われら*は彼らを溺れさせるの)である。
فَمَاۤ أُوتِیتُم مِّن شَیۡءࣲ فَمَتَـٰعُ ٱلۡحَیَوٰةِ ٱلدُّنۡیَاۚ وَمَا عِندَ ٱللَّهِ خَیۡرࣱ وَأَبۡقَىٰ لِلَّذِینَ ءَامَنُواْ وَعَلَىٰ رَبِّهِمۡ یَتَوَكَّلُونَ ﴿٣٦﴾
(人々よ、)あなた方がいかなるものを授けられたとしても、(それは)現世の生活の(儚い)楽しみ。そしてアッラー*の御許にあるものは、信仰し、自分たちの主*に全てを委ねる*者たちにとって、より善く、より長く続くものなのだ。
وَٱلَّذِینَ یَجۡتَنِبُونَ كَبَـٰۤىِٕرَ ٱلۡإِثۡمِ وَٱلۡفَوَ ٰحِشَ وَإِذَا مَا غَضِبُواْ هُمۡ یَغۡفِرُونَ ﴿٣٧﴾
そして(彼らは)、罪の内の大きなもの¹と醜行²を避け、(誰かに悪くされて)怒ってしまった時にも、赦してやる³者たち。
وَٱلَّذِینَ ٱسۡتَجَابُواْ لِرَبِّهِمۡ وَأَقَامُواْ ٱلصَّلَوٰةَ وَأَمۡرُهُمۡ شُورَىٰ بَیۡنَهُمۡ وَمِمَّا رَزَقۡنَـٰهُمۡ یُنفِقُونَ ﴿٣٨﴾
また(彼らは、)その主*(の唯一性*と服従の呼びかけ)に応え、礼拝を遵守*し、その諸事が彼らの間の相談(によって決定されるの)であり、われら*が彼らに授けたものの内から(施しとして)費やす¹者たち。
وَٱلَّذِینَ إِذَاۤ أَصَابَهُمُ ٱلۡبَغۡیُ هُمۡ یَنتَصِرُونَ ﴿٣٩﴾
また(彼らは)侵害に遭えば、(その侵害に対して)打ち勝つ¹者たち。
وَجَزَ ٰۤؤُاْ سَیِّئَةࣲ سَیِّئَةࣱ مِّثۡلُهَاۖ فَمَنۡ عَفَا وَأَصۡلَحَ فَأَجۡرُهُۥ عَلَى ٱللَّهِۚ إِنَّهُۥ لَا یُحِبُّ ٱلظَّـٰلِمِینَ ﴿٤٠﴾
一つの悪の報いは、それと同様の一つの悪¹。それで(悪を行った者を)大目に見。(その者との関係を)改善するならば、その褒美はアッラー*の御許で確定する。本当にかれは、不正*者たちをお好みにはならないのだから。
وَلَمَنِ ٱنتَصَرَ بَعۡدَ ظُلۡمِهِۦ فَأُوْلَـٰۤىِٕكَ مَا عَلَیۡهِم مِّن سَبِیلٍ ﴿٤١﴾
またその不正*の後、(自分に不正*を働いた者に対して)打ち勝つ者、それらの者たちには(そうすることで、)咎められる謂れはない。
إِنَّمَا ٱلسَّبِیلُ عَلَى ٱلَّذِینَ یَظۡلِمُونَ ٱلنَّاسَ وَیَبۡغُونَ فِی ٱلۡأَرۡضِ بِغَیۡرِ ٱلۡحَقِّۚ أُوْلَـٰۤىِٕكَ لَهُمۡ عَذَابٌ أَلِیمࣱ ﴿٤٢﴾
実に咎められるべきは、人々に不正*を働き、地上において不当に度を越す者たち。それらの者たちには、厳しい懲罰がある。
وَلَمَن صَبَرَ وَغَفَرَ إِنَّ ذَ ٰلِكَ لَمِنۡ عَزۡمِ ٱلۡأُمُورِ ﴿٤٣﴾
また忍耐*し、赦してやる者こそは、本当にそれこそは、あなた方が決意を固めるべき事柄の内のもの。
وَمَن یُضۡلِلِ ٱللَّهُ فَمَا لَهُۥ مِن وَلِیࣲّ مِّنۢ بَعۡدِهِۦۗ وَتَرَى ٱلظَّـٰلِمِینَ لَمَّا رَأَوُاْ ٱلۡعَذَابَ یَقُولُونَ هَلۡ إِلَىٰ مَرَدࣲّ مِّن سَبِیلࣲ ﴿٤٤﴾
アッラー*が(その者の不正*ゆえに)迷わせ給う者には、かれをおいて、いかなる庇護者もない。そして(使徒*よ、)あなたは(復活の日*)、不正*者たちが懲罰を目の当たりにする時、(こう)言うのを見出すであろう。「(私たちに、現世へ)戻る術はありますでしょうか?」¹
وَتَرَىٰهُمۡ یُعۡرَضُونَ عَلَیۡهَا خَـٰشِعِینَ مِنَ ٱلذُّلِّ یَنظُرُونَ مِن طَرۡفٍ خَفِیࣲّۗ وَقَالَ ٱلَّذِینَ ءَامَنُوۤاْ إِنَّ ٱلۡخَـٰسِرِینَ ٱلَّذِینَ خَسِرُوۤاْ أَنفُسَهُمۡ وَأَهۡلِیهِمۡ یَوۡمَ ٱلۡقِیَـٰمَةِۗ أَلَاۤ إِنَّ ٱلظَّـٰلِمِینَ فِی عَذَابࣲ مُّقِیمࣲ ﴿٤٥﴾
また(使徒*よ)、あなたは彼らが、そこ(業火)に晒されるのを見る。彼らは屈辱ゆえになす術もなく、(懲罰を、その恐怖ゆえに)ちらちらと横目で見る。(現世で)信仰していた者たちは(これを見て)、言う。「本当に(真の)損失者たちとは、復活の日*に自分たちとその家族を(、業火に入れることによって)損ねた者たちのこと。まさに不正*者たちは、永遠の懲罰の中にあるのではないか」。
وَمَا كَانَ لَهُم مِّنۡ أَوۡلِیَاۤءَ یَنصُرُونَهُم مِّن دُونِ ٱللَّهِۗ وَمَن یُضۡلِلِ ٱللَّهُ فَمَا لَهُۥ مِن سَبِیلٍ ﴿٤٦﴾
また、彼らには(復活の日*)、アッラー*をおいて彼らを助けてくれる、いかなる庇護者もない。アッラー*が(その者の不信仰ゆえに)迷わせ給うた者には、いかなる道¹もないのだ。
ٱسۡتَجِیبُواْ لِرَبِّكُم مِّن قَبۡلِ أَن یَأۡتِیَ یَوۡمࣱ لَّا مَرَدَّ لَهُۥ مِنَ ٱللَّهِۚ مَا لَكُم مِّن مَّلۡجَإࣲ یَوۡمَىِٕذࣲ وَمَا لَكُم مِّن نَّكِیرࣲ ﴿٤٧﴾
(不信仰者*たちよ、)アッラー*からそれを押し戻す術のない(復活の)日*が来る前に、あなた方の主*に(信仰と服従によって)応えるのだ。その日、あなた方には(懲罰からの)いかなる避難所もなく、あなた方にはいかなる否認もない¹。
فَإِنۡ أَعۡرَضُواْ فَمَاۤ أَرۡسَلۡنَـٰكَ عَلَیۡهِمۡ حَفِیظًاۖ إِنۡ عَلَیۡكَ إِلَّا ٱلۡبَلَـٰغُۗ وَإِنَّاۤ إِذَاۤ أَذَقۡنَا ٱلۡإِنسَـٰنَ مِنَّا رَحۡمَةࣰ فَرِحَ بِهَاۖ وَإِن تُصِبۡهُمۡ سَیِّئَةُۢ بِمَا قَدَّمَتۡ أَیۡدِیهِمۡ فَإِنَّ ٱلۡإِنسَـٰنَ كَفُورࣱ ﴿٤٨﴾
それで、たとえ彼らが(信仰から)背を向けても、(使徒*よ、)われら*はあなたを彼らの監視役¹として遣わしたわけではない。あなたの使命は、(啓示の)伝達のみ。われら*が人間に、われら*の御許から慈悲¹を味わわせれば、彼らはそれに有頂天になる。そしてもし悪²が、自らの手が行った(悪)事ゆえに彼らを襲えば(、彼らは恩知らずになる)。本当に人間は、不信仰この上ない。
لِّلَّهِ مُلۡكُ ٱلسَّمَـٰوَ ٰتِ وَٱلۡأَرۡضِۚ یَخۡلُقُ مَا یَشَاۤءُۚ یَهَبُ لِمَن یَشَاۤءُ إِنَـٰثࣰا وَیَهَبُ لِمَن یَشَاۤءُ ٱلذُّكُورَ ﴿٤٩﴾
アッラー*にこそ、諸天と大地の王権は属する。かれはお望みのものを創られる。お望みの者には女(子のみ)を授けられ、お望みになる者には男(子のみ)を授けられるのだ。
أَوۡ یُزَوِّجُهُمۡ ذُكۡرَانࣰا وَإِنَـٰثࣰاۖ وَیَجۡعَلُ مَن یَشَاۤءُ عَقِیمًاۚ إِنَّهُۥ عَلِیمࣱ قَدِیرࣱ ﴿٥٠﴾
あるいは、かれは(お望みの者に)男子と女子(の両方)を、組み合わせ(て授け)られる。そしてお望みの者を、不妊されるのだ。本当にかれは全知者、全能者であられる。
۞ وَمَا كَانَ لِبَشَرٍ أَن یُكَلِّمَهُ ٱللَّهُ إِلَّا وَحۡیًا أَوۡ مِن وَرَاۤىِٕ حِجَابٍ أَوۡ یُرۡسِلَ رَسُولࣰا فَیُوحِیَ بِإِذۡنِهِۦ مَا یَشَاۤءُۚ إِنَّهُۥ عَلِیٌّ حَكِیمࣱ ﴿٥١﴾
アッラー*が人間に語りかけ給うことなどは、あり得べくもない。しかし啓示によるものか、または覆いの向こうから(語りかけられるもの)、あるいは御使いを遣わせて、かれのお許しと共に、かれがお望みのことを啓示し給う場合は別である¹。本当にかれは、至高の*お方、英知あふれる*お方であられる。
وَكَذَ ٰلِكَ أَوۡحَیۡنَاۤ إِلَیۡكَ رُوحࣰا مِّنۡ أَمۡرِنَاۚ مَا كُنتَ تَدۡرِی مَا ٱلۡكِتَـٰبُ وَلَا ٱلۡإِیمَـٰنُ وَلَـٰكِن جَعَلۡنَـٰهُ نُورࣰا نَّهۡدِی بِهِۦ مَن نَّشَاۤءُ مِنۡ عِبَادِنَاۚ وَإِنَّكَ لَتَهۡدِیۤ إِلَىٰ صِرَ ٰطࣲ مُّسۡتَقِیمࣲ ﴿٥٢﴾
また(預言者*よ)、われら*はそのように、われら*の命令による魂¹を、あなたに啓示した。あなたは(それ以前、)啓典が、そして信仰が何かを、知らなかったのだ。しかしわれら*はそれ(クルアーン*)を、われら*が望む僕たちを導く、光としたのである。(使徒*よ、)本当にあなたはまさしく、まっすぐな道(イスラーム*)へと導くのだ²。