وَٱلذَّ ٰرِیَـٰتِ ذَرۡوࣰا ﴿١﴾
ばらばらと、撒き散らすもの¹にかけて、²
فَٱلۡمُقَسِّمَـٰتِ أَمۡرًا ﴿٤﴾
また、ご命令を分配するものたち¹にかけて(誓う)。
إِنَّكُمۡ لَفِی قَوۡلࣲ مُّخۡتَلِفࣲ ﴿٨﴾
本当に(噓つきたちよ)、あなた方は(使徒*とクルアーン*について、)まさに相異なる(混乱した)言説¹の中にある。
یُؤۡفَكُ عَنۡهُ مَنۡ أُفِكَ ﴿٩﴾
(アッラー*の明証に背を向けたため、信仰から)背かされた者は、そこ¹から背かされる。
یَسۡـَٔلُونَ أَیَّانَ یَوۡمُ ٱلدِّینِ ﴿١٢﴾
彼らは、報いの日*はいつなのか、と(嘲笑しつつ)尋ねる。¹
ذُوقُواْ فِتۡنَتَكُمۡ هَـٰذَا ٱلَّذِی كُنتُم بِهِۦ تَسۡتَعۡجِلُونَ ﴿١٤﴾
(彼らには、こう言われる。)「あなた方が(現世で)性急に求めていた(、業火の懲罰という)試練を、味わうがよい」。
ءَاخِذِینَ مَاۤ ءَاتَىٰهُمۡ رَبُّهُمۡۚ إِنَّهُمۡ كَانُواْ قَبۡلَ ذَ ٰلِكَ مُحۡسِنِینَ ﴿١٦﴾
彼らの主*が授けて下さった(お望みの)ものを、手にしつつ、本当に彼らは以前(現世で)、善を尽くす者¹たちだったのだから。
كَانُواْ قَلِیلࣰا مِّنَ ٱلَّیۡلِ مَا یَهۡجَعُونَ ﴿١٧﴾
彼らが眠っていたのは、(タハッジュド¹のため、)夜の僅かな時間だけだった。
وَبِٱلۡأَسۡحَارِ هُمۡ یَسۡتَغۡفِرُونَ ﴿١٨﴾
また明け方には、(アッラー*に罪の)赦しを乞うていた。¹
وَفِیۤ أَمۡوَ ٰلِهِمۡ حَقࣱّ لِّلسَّاۤىِٕلِ وَٱلۡمَحۡرُومِ ﴿١٩﴾
また彼らの財産の内には、(他人に施しを)求める者にも、(それを)禁じられた者¹にも、(与えることを決めた)権利があった。
وَفِی ٱلسَّمَاۤءِ رِزۡقُكُمۡ وَمَا تُوعَدُونَ ﴿٢٢﴾
また天には、あなた方の糧と、あなた方に約束されているもの¹がある。
فَوَرَبِّ ٱلسَّمَاۤءِ وَٱلۡأَرۡضِ إِنَّهُۥ لَحَقࣱّ مِّثۡلَ مَاۤ أَنَّكُمۡ تَنطِقُونَ ﴿٢٣﴾
そして天地の主*にかけて、本当にそれ¹はまさしく真理なのだ。ちょうど、あなた方が喋る(ことに対し、自分自身、その事実を疑うことがない)のと同様に。
هَلۡ أَتَىٰكَ حَدِیثُ ضَیۡفِ إِبۡرَ ٰهِیمَ ٱلۡمُكۡرَمِینَ ﴿٢٤﴾
(使徒*よ、)あなたのもとに、イブラーヒーム*の貴い客人たち(人間の姿を借りた天使*たち)の話¹は届いたか?
إِذۡ دَخَلُواْ عَلَیۡهِ فَقَالُواْ سَلَـٰمࣰاۖ قَالَ سَلَـٰمࣱ قَوۡمࣱ مُّنكَرُونَ ﴿٢٥﴾
彼ら(天使*たち)が、彼(イブラーヒーム*)のところに入り、「(あなたに)平安を¹」と言った時。彼(イブラーヒーム*)は言った。「(あなた方にこそ、)平安を」。ーー彼らは、見慣れない民であるぞーー。
فَرَاغَ إِلَىٰۤ أَهۡلِهِۦ فَجَاۤءَ بِعِجۡلࣲ سَمِینࣲ ﴿٢٦﴾
それで彼(イブラーヒーム*)は家族の方へと席を外すと、肥えた仔牛(の焼き肉)を持って(客人のところへと)やって来た。
فَأَوۡجَسَ مِنۡهُمۡ خِیفَةࣰۖ قَالُواْ لَا تَخَفۡۖ وَبَشَّرُوهُ بِغُلَـٰمٍ عَلِیمࣲ ﴿٢٨﴾
(しかし、彼らが手を出さなかったので、)彼(イブラーヒーム*)は彼らに恐怖心を抱いた。彼らは言った。「怖がらなくてもよい(、私たちはアッラー*からの御使いである)」。そして彼に、有識な男の子¹の(誕生についての)吉報を告げた。
فَأَقۡبَلَتِ ٱمۡرَأَتُهُۥ فِی صَرَّةࣲ فَصَكَّتۡ وَجۡهَهَا وَقَالَتۡ عَجُوزٌ عَقِیمࣱ ﴿٢٩﴾
すると彼(イブラーヒーム*)の妻(サーラ)は、(それを聞くと客人たちのところへと)声を上げて赴き、自分の顔を叩きつつ¹、言った「(私は、)年寄りで、不妊ですのに!」
قَالُواْ كَذَ ٰلِكِ قَالَ رَبُّكِۖ إِنَّهُۥ هُوَ ٱلۡحَكِیمُ ٱلۡعَلِیمُ ﴿٣٠﴾
彼ら(天使*たち)は言った。「そのように、アッラー*が仰せられたのだ。本当にかれこそは、英知あふれる*お方、全知者なのだから」。
۞ قَالَ فَمَا خَطۡبُكُمۡ أَیُّهَا ٱلۡمُرۡسَلُونَ ﴿٣١﴾
彼(イブラーヒーム*)は、言った。「では、あなた方のご用件は何なのでしょう、御使いたちよ」。
قَالُوۤاْ إِنَّاۤ أُرۡسِلۡنَاۤ إِلَىٰ قَوۡمࣲ مُّجۡرِمِینَ ﴿٣٢﴾
彼らは、言った。「本当に私たちは、罪悪者である民¹へと遣わされたのである。
مُّسَوَّمَةً عِندَ رَبِّكَ لِلۡمُسۡرِفِینَ ﴿٣٤﴾
(放逸さと罪において)度を越している者たちに対し、あなたの主*の御許で印をつけられた(石つぶてを)」。¹
فَأَخۡرَجۡنَا مَن كَانَ فِیهَا مِنَ ٱلۡمُؤۡمِنِینَ ﴿٣٥﴾
こうしてわれら*は信仰者だった者たちを、そこ(ルート*の民の町¹)から脱出させた。
فَمَا وَجَدۡنَا فِیهَا غَیۡرَ بَیۡتࣲ مِّنَ ٱلۡمُسۡلِمِینَ ﴿٣٦﴾
われら*はそこに、服従する者(ムスリム*)たちの一家¹しか、見出さなかった。
وَتَرَكۡنَا فِیهَاۤ ءَایَةࣰ لِّلَّذِینَ یَخَافُونَ ٱلۡعَذَابَ ٱلۡأَلِیمَ ﴿٣٧﴾
そしてわれら*は、痛ましい懲罰を怖れる者たちへの御徴¹を、そこに残したのである。
وَفِی مُوسَىٰۤ إِذۡ أَرۡسَلۡنَـٰهُ إِلَىٰ فِرۡعَوۡنَ بِسُلۡطَـٰنࣲ مُّبِینࣲ ﴿٣٨﴾
ムーサー*にも(、われら*は御徴を残した)。われら*が彼を、紛れもない明証¹と共にフィルアウン*へと遣わした時のこと。
فَتَوَلَّىٰ بِرُكۡنِهِۦ وَقَالَ سَـٰحِرٌ أَوۡ مَجۡنُونࣱ ﴿٣٩﴾
そして彼(フィルアウン*)は、自らの後ろ盾¹と共に(信仰から)背き、言った。「(ムーサー*)は)魔術師か、あるいは憑かれた者²である」。
فَأَخَذۡنَـٰهُ وَجُنُودَهُۥ فَنَبَذۡنَـٰهُمۡ فِی ٱلۡیَمِّ وَهُوَ مُلِیمࣱ ﴿٤٠﴾
それで、われら*は彼とその軍勢を捕らえ、彼らを海原へと放り棄てた¹。彼(フィルアウン*)は、(その不信仰ゆえ)、咎められる者であった。
وَفِی عَادٍ إِذۡ أَرۡسَلۡنَا عَلَیۡهِمُ ٱلرِّیحَ ٱلۡعَقِیمَ ﴿٤١﴾
アード*にも(、われら*は御徴を残した)。われら*が彼らに、不吉な風を送った時のこと。
مَا تَذَرُ مِن شَیۡءٍ أَتَتۡ عَلَیۡهِ إِلَّا جَعَلَتۡهُ كَٱلرَّمِیمِ ﴿٤٢﴾
それは、それが届いたいかなるものも、朽ち果てた骨とせずにはおかなかった。
وَفِی ثَمُودَ إِذۡ قِیلَ لَهُمۡ تَمَتَّعُواْ حَتَّىٰ حِینࣲ ﴿٤٣﴾
サムード*にも(、われら*は御徴を残した)。彼らに「暫くの間、楽しんでいいるがよい」と言われた時のこと。
فَعَتَوۡاْ عَنۡ أَمۡرِ رَبِّهِمۡ فَأَخَذَتۡهُمُ ٱلصَّـٰعِقَةُ وَهُمۡ یَنظُرُونَ ﴿٤٤﴾
そして彼らは自分たちの主*のご命令に反抗した¹ので、彼らの眼前で、稲妻が彼らを捕らえた。
فَمَا ٱسۡتَطَـٰعُواْ مِن قِیَامࣲ وَمَا كَانُواْ مُنتَصِرِینَ ﴿٤٥﴾
それで彼らは(懲罰から)立ち上がることも叶わなければ、(自分たちを)救うことも出来なかった。
وَقَوۡمَ نُوحࣲ مِّن قَبۡلُۖ إِنَّهُمۡ كَانُواْ قَوۡمࣰا فَـٰسِقِینَ ﴿٤٦﴾
(彼ら)以前には、ヌーフ*の民も(、滅ぼした)。本当に彼らは、放逸な民だったのだから。
وَٱلسَّمَاۤءَ بَنَیۡنَـٰهَا بِأَیۡیْدࣲ وَإِنَّا لَمُوسِعُونَ ﴿٤٧﴾
われら*は天を、偉力によって築いた。われら*こそは、まさに力量あふれる者なのだ。
وَمِن كُلِّ شَیۡءٍ خَلَقۡنَا زَوۡجَیۡنِ لَعَلَّكُمۡ تَذَكَّرُونَ ﴿٤٩﴾
また、われら*はあらゆるものに番い¹を創った。(それは)あなた方が、教訓を受けるようにするためである。
فَفِرُّوۤاْ إِلَى ٱللَّهِۖ إِنِّی لَكُم مِّنۡهُ نَذِیرࣱ مُّبِینࣱ ﴿٥٠﴾
ならば(使徒*よ、こう言うのだ、)「(人々よ、)アッラー*へと避難せよ¹。本当に私は、かれからの明白なる警告者なのである」。
وَلَا تَجۡعَلُواْ مَعَ ٱللَّهِ إِلَـٰهًا ءَاخَرَۖ إِنِّی لَكُم مِّنۡهُ نَذِیرࣱ مُّبِینࣱ ﴿٥١﴾
そしてアッラー*と共に、別の神¹を(崇拝*の対象として)拝してはならない。本当に私は、かれからの明白なる警告者なのである」。
كَذَ ٰلِكَ مَاۤ أَتَى ٱلَّذِینَ مِن قَبۡلِهِم مِّن رَّسُولٍ إِلَّا قَالُواْ سَاحِرٌ أَوۡ مَجۡنُونٌ ﴿٥٢﴾
(クライシュ族*の不信仰者*たちと)同様に、彼ら以前の(不信仰)者*たちのもとに使徒*が到来した時には、彼らは決まって「(彼は)魔術師か、憑かれた者¹だ」と言ったものだった。
أَتَوَاصَوۡاْ بِهِۦۚ بَلۡ هُمۡ قَوۡمࣱ طَاغُونَ ﴿٥٣﴾
一体、彼らはそのことを勧め合っていたのか?¹いや、彼らは放逸な民であった。
فَتَوَلَّ عَنۡهُمۡ فَمَاۤ أَنتَ بِمَلُومࣲ ﴿٥٤﴾
ならば(使徒*よ)、彼ら(シルク*の徒)に背を向けよ¹。あなたは(誰からも)、咎められる者ではないのだから。
وَمَا خَلَقۡتُ ٱلۡجِنَّ وَٱلۡإِنسَ إِلَّا لِیَعۡبُدُونِ ﴿٥٦﴾
われがジン*と人間を創造したのは、彼らがわれ(のみ)を崇拝*するために外ならない。
مَاۤ أُرِیدُ مِنۡهُم مِّن رِّزۡقࣲ وَمَاۤ أُرِیدُ أَن یُطۡعِمُونِ ﴿٥٧﴾
われは彼らから糧が欲しいわけでもなければ、彼らがわれに食べさせてくれるのを欲しているわけでもない。
إِنَّ ٱللَّهَ هُوَ ٱلرَّزَّاقُ ذُو ٱلۡقُوَّةِ ٱلۡمَتِینُ ﴿٥٨﴾
実にアッラー*こそは糧を授けられるお方、強力さの主、力みなぎるお方なのだから。
فَإِنَّ لِلَّذِینَ ظَلَمُواْ ذَنُوبࣰا مِّثۡلَ ذَنُوبِ أَصۡحَـٰبِهِمۡ فَلَا یَسۡتَعۡجِلُونِ ﴿٥٩﴾
ならば。(預言者*ムハンマド*を噓つき呼ばわりするという(不正*を働いた者たちにこそは、彼らの仲間たち¹の罰と同様の罰がある。彼らはわれに、(それを)性急に求めてはならない²。