Surah 禁止章 - At-Tahrīm

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Surah 禁止章 - At-Tahrīm - Aya count 12

یَـٰۤأَیُّهَا ٱلنَّبِیُّ لِمَ تُحَرِّمُ مَاۤ أَحَلَّ ٱللَّهُ لَكَۖ تَبۡتَغِی مَرۡضَاتَ أَزۡوَ ٰ⁠جِكَۚ وَٱللَّهُ غَفُورࣱ رَّحِیمࣱ ﴿١﴾

預言者*よ¹、あなたはなぜ自分の妻たちの満足を求めて、アッラー*があなたに合法とされたものを(自らに)禁じるのか?²アッラー*は赦し深いお方、慈愛深い*お方。

1 この預言者*ムハンマド*への語りかけについては、雌牛章120の訳注を参照。 2 預言者*が何を禁じたのかについては、異なる複数の伝承が残っている(アル=カースィミー16:5852-5854参照)。アッ=タバリー*は、こう言う。「・・・それは彼の奴隷*女性や、何らかの飲み物、あるいはそれ以外のものだった可能性もある。とにかく彼は、そもそも自らにとって合法なものを禁じたのであり、アッラー*はそのことで彼をお咎(とが)め になったのである・・・」(10:8100参照)尚、預言者*・使徒*の無謬(むびゅう)性については、雌牛章36の訳注を参照。


Arabic explanations of the Qur’an:

قَدۡ فَرَضَ ٱللَّهُ لَكُمۡ تَحِلَّةَ أَیۡمَـٰنِكُمۡۚ وَٱللَّهُ مَوۡلَىٰكُمۡۖ وَهُوَ ٱلۡعَلِیمُ ٱلۡحَكِیمُ ﴿٢﴾

(信仰者たちよ、)アッラー*はあなた方に対し、あなた方の宣誓を解消すること¹を、確かに義務づけられた。アッラー*はあなた方の守護者であり、かれは全知者、英知あふれる*お方であられる。

1 宣誓の解消における罪滅ぼしについては、食卓章89とその訳注を参照。(アッ=サアディ872頁参照)。


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وَإِذۡ أَسَرَّ ٱلنَّبِیُّ إِلَىٰ بَعۡضِ أَزۡوَ ٰ⁠جِهِۦ حَدِیثࣰا فَلَمَّا نَبَّأَتۡ بِهِۦ وَأَظۡهَرَهُ ٱللَّهُ عَلَیۡهِ عَرَّفَ بَعۡضَهُۥ وَأَعۡرَضَ عَنۢ بَعۡضࣲۖ فَلَمَّا نَبَّأَهَا بِهِۦ قَالَتۡ مَنۡ أَنۢبَأَكَ هَـٰذَاۖ قَالَ نَبَّأَنِیَ ٱلۡعَلِیمُ ٱلۡخَبِیرُ ﴿٣﴾

預言者*が彼の妻たちのある者¹に、ある話を秘密裏に伝えた時のこと。それで彼女がそれを(アーイシャ*に)話し、アッラー*がそれ¹を彼(預言者*)に明かされた時、彼(預言者*)は(ハフサに、彼女が洩らした秘密の)一部を知らせ、(別の)一部は(言及せずに)放っておいた。そして彼が彼女(ハフサ)にそれを知らせた時、彼女は言った。「誰があなたに、これを知らせたのですか?」彼(預言者*)は言った。「全知者で通暁されているお方(アッラー*)が、私に知らせて下さったのだ」。

1 多くの解釈学者によれば、「彼の妻たちのある者」とは ハフサ・ビント・ウマルのこと。預言者*は彼女にある内緒(ないしょ)話をし、それを誰にも伝えないように言った(前掲書、同頁参照)。 2 「それ」とは、ハフサが秘密を洩(も)らした こと(ムヤッサル560頁参照)。


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إِن تَتُوبَاۤ إِلَى ٱللَّهِ فَقَدۡ صَغَتۡ قُلُوبُكُمَاۖ وَإِن تَظَـٰهَرَا عَلَیۡهِ فَإِنَّ ٱللَّهَ هُوَ مَوۡلَىٰهُ وَجِبۡرِیلُ وَصَـٰلِحُ ٱلۡمُؤۡمِنِینَۖ وَٱلۡمَلَـٰۤىِٕكَةُ بَعۡدَ ذَ ٰ⁠لِكَ ظَهِیرٌ ﴿٤﴾

(ハフサとアーイシャ*¹よ、)あなた方二人がアッラー*に悔悟するならば、(その悔悟は受け入れられよう、)あなた方二人の心は確かに、(真理から)傾いた²のだから。そして、もしそこ³において助け合うにしても、(預言者*は援助されよう、というのも)実にアッラー*こそが彼の庇護者*であり、ジブリール*と、信仰者の正しい者*たち、そして天使*たちが、(彼に対しての)その更なる援助者なのだから。

1 彼女ら二人は、預言者*が合法なものを自らに禁じた原因であった(アッ=サアディー872頁参照)。 2 つまり、預言者*の嫌がることを志向したことで「(真理から)傾いた」こと。あるいは「(悔悟に)傾いた」という解釈もある(アル=クルトゥビー18:188参照)。 3 つまり、預言者*が嫌がること(ムヤッサル560頁参照)。


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عَسَىٰ رَبُّهُۥۤ إِن طَلَّقَكُنَّ أَن یُبۡدِلَهُۥۤ أَزۡوَ ٰ⁠جًا خَیۡرࣰا مِّنكُنَّ مُسۡلِمَـٰتࣲ مُّؤۡمِنَـٰتࣲ قَـٰنِتَـٰتࣲ تَـٰۤىِٕبَـٰتٍ عَـٰبِدَ ٰ⁠تࣲ سَـٰۤىِٕحَـٰتࣲ ثَیِّبَـٰتࣲ وَأَبۡكَارࣰا ﴿٥﴾

(預言者*の妻たちよ、)彼の主*はーーもし彼があなた方を離婚したらーー、彼にあなた方よりも善い妻たちを、代わりにあてがって下さろう。服従する女(ムスリマ*)たち、信仰する女たち、従順な女たち、悔悟する女たち、崇拝*行為に専念する女たち、斎戒*する¹女たち、既婚の女たち、処女たち(である妻たちを)。

1 「斎戒*する女」については、悔悟章112「斎戒*する者」の訳注を参照。


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یَـٰۤأَیُّهَا ٱلَّذِینَ ءَامَنُواْ قُوۤاْ أَنفُسَكُمۡ وَأَهۡلِیكُمۡ نَارࣰا وَقُودُهَا ٱلنَّاسُ وَٱلۡحِجَارَةُ عَلَیۡهَا مَلَـٰۤىِٕكَةٌ غِلَاظࣱ شِدَادࣱ لَّا یَعۡصُونَ ٱللَّهَ مَاۤ أَمَرَهُمۡ وَیَفۡعَلُونَ مَا یُؤۡمَرُونَ ﴿٦﴾

信仰する者たちよ、あなた方自身と、あなた方の家族を(地獄の)業火から守るのだ。その燃料は、人々と石¹。その上には、荒々しく厳しい天使*たち²がいる。彼らはアッラー*が彼らに命じられたことで、かれに逆らうことがなく、命じられることをするのである。

1 雌牛章24,預言者*たち章98とその訳注も参照。 2 これはザバーニヤと呼ばれる、地獄の天使*たちのこと(イブン・カスィール8:168参照)。


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یَـٰۤأَیُّهَا ٱلَّذِینَ كَفَرُواْ لَا تَعۡتَذِرُواْ ٱلۡیَوۡمَۖ إِنَّمَا تُجۡزَوۡنَ مَا كُنتُمۡ تَعۡمَلُونَ ﴿٧﴾

(彼らが地獄に入れられる時、こう言われる。)「不信仰だった者*たちよ、この日、言い訳をするのではない。あなた方が報われるのは、自分たちが(現世で)行っていたこと(の応報)に外ならないのだ」。


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یَـٰۤأَیُّهَا ٱلَّذِینَ ءَامَنُواْ تُوبُوۤاْ إِلَى ٱللَّهِ تَوۡبَةࣰ نَّصُوحًا عَسَىٰ رَبُّكُمۡ أَن یُكَفِّرَ عَنكُمۡ سَیِّـَٔاتِكُمۡ وَیُدۡخِلَكُمۡ جَنَّـٰتࣲ تَجۡرِی مِن تَحۡتِهَا ٱلۡأَنۡهَـٰرُ یَوۡمَ لَا یُخۡزِی ٱللَّهُ ٱلنَّبِیَّ وَٱلَّذِینَ ءَامَنُواْ مَعَهُۥۖ نُورُهُمۡ یَسۡعَىٰ بَیۡنَ أَیۡدِیهِمۡ وَبِأَیۡمَـٰنِهِمۡ یَقُولُونَ رَبَّنَاۤ أَتۡمِمۡ لَنَا نُورَنَا وَٱغۡفِرۡ لَنَاۤۖ إِنَّكَ عَلَىٰ كُلِّ شَیۡءࣲ قَدِیرࣱ ﴿٨﴾

信仰する者たちよ、アッラー*に真摯な悔悟をせよ。あなた方の主*は、あなた方のためにあなた方の悪行を帳消しにして下さり、あなた方を、その下から河川が流れる楽園にお入れになろう。アッラー*が預言者*と、彼と共に信仰した者たちを辱められはしない、(復活の)その日に。彼らの光は(地獄の上の架け橋¹のもとで)、彼らの前方と右手²を(彼らと共に)進む。彼らは言うのだ。「我らが主*よ、私たちに(天国に到達するまで)私たちの光を完遂させ、私たちをお赦し下さい。本当にあなたは、全てのことがお出来であられるお方なのですから」。

1 「地獄の上の架け橋」については、鉄章12の訳注を参照。 2 この「前方と右手」についても、鉄章12の訳注を参照。


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یَـٰۤأَیُّهَا ٱلنَّبِیُّ جَـٰهِدِ ٱلۡكُفَّارَ وَٱلۡمُنَـٰفِقِینَ وَٱغۡلُظۡ عَلَیۡهِمۡۚ وَمَأۡوَىٰهُمۡ جَهَنَّمُۖ وَبِئۡسَ ٱلۡمَصِیرُ ﴿٩﴾

預言者*よ、不信仰者*たちと偽信者*らに対して努力奮闘し、彼らに厳しくあれ。彼らの(来世での)住処は地獄なのだ。そしてその行き先は、何と醜悪なことであろうか。


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ضَرَبَ ٱللَّهُ مَثَلࣰا لِّلَّذِینَ كَفَرُواْ ٱمۡرَأَتَ نُوحࣲ وَٱمۡرَأَتَ لُوطࣲۖ كَانَتَا تَحۡتَ عَبۡدَیۡنِ مِنۡ عِبَادِنَا صَـٰلِحَیۡنِ فَخَانَتَاهُمَا فَلَمۡ یُغۡنِیَا عَنۡهُمَا مِنَ ٱللَّهِ شَیۡـࣰٔا وَقِیلَ ٱدۡخُلَا ٱلنَّارَ مَعَ ٱلدَّ ٰ⁠خِلِینَ ﴿١٠﴾

アッラー*は(、ムスリム*と近い関係にあったにも関わらず、)不信仰だった者*たちの譬えとして、ヌーフ*の妻とルート*の妻を挙げられた、彼女ら二人は、(それぞれ)われら*の正しい僕二人の(後見)下にあったものの、彼ら二人を(宗教的に)裏切った(不信仰者*だった)のであり、彼ら二人はアッラー*(からの懲罰)に対して、彼女らに少しも役に立てなかった。そして彼女ら二人には(来世で、こう)言われるのである、「(そこに)入る者たちと共に、(地獄の)業火に入るがよい」。


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وَضَرَبَ ٱللَّهُ مَثَلࣰا لِّلَّذِینَ ءَامَنُواْ ٱمۡرَأَتَ فِرۡعَوۡنَ إِذۡ قَالَتۡ رَبِّ ٱبۡنِ لِی عِندَكَ بَیۡتࣰا فِی ٱلۡجَنَّةِ وَنَجِّنِی مِن فِرۡعَوۡنَ وَعَمَلِهِۦ وَنَجِّنِی مِنَ ٱلۡقَوۡمِ ٱلظَّـٰلِمِینَ ﴿١١﴾

またアッラー*は(、不信仰者*の中にあったにも関わらず)信仰した者たちの譬えとして、フィルアウン*の妻¹を挙げられた。彼女が、(こう)申し上げた時のこと。「我が主*よ、天国のあなたの御許で、私のために家をお建て下さい。そして私をフィルアウン*とその(悪い)行いからお救いになり、私を不正*者である民からお救い下さい」。

1 フィルアウン*の妻については、物語章9の訳注を参照。


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وَمَرۡیَمَ ٱبۡنَتَ عِمۡرَ ٰ⁠نَ ٱلَّتِیۤ أَحۡصَنَتۡ فَرۡجَهَا فَنَفَخۡنَا فِیهِ مِن رُّوحِنَا وَصَدَّقَتۡ بِكَلِمَـٰتِ رَبِّهَا وَكُتُبِهِۦ وَكَانَتۡ مِنَ ٱلۡقَـٰنِتِینَ ﴿١٢﴾

また(アッラー*は、)自らの貞操を堅持した、イムラーンの娘マルヤム*(を、信仰者についての譬えとしてお挙げになった¹)。われら*はその内に、われら*の魂²から吹き込んだのである。また、彼女は自分の主*の御言葉と啓典を信じたのであり、従順なものたちの一人であった。

1 アーヤ*10、11では、それぞれ配偶者が不信仰であった男女の信仰者の例が挙げられているが、ここでは独身者の信仰者の例が挙げられている(アル=バイダーウィー5:358参照)。 2 この「魂」については、婦人章171の訳注を参照。


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