This page contains the Arabic text, audio recitation, and Japanese 日本語 translation of Surah 階段章 - Al-Ma‘ārij.
سَأَلَ سَاۤىِٕلُۢ بِعَذَابࣲ وَاقِعࣲ
﴿١﴾
請う者が、(自分と自分の民に、復活の日*に)起こるべき懲罰(が下されること)を請うた。¹
1 これは、懲罰を早く下してみよ、という不信仰者*の挑発的な言葉とされる(アル=バガウィー5:151参照)。家畜章57-58、戦利品*章32、ユーヌス*章50、フード*章8、雷鳴章6、夜の旅章92、巡礼*章47、蜘蛛章53、サード章16、相談章18も参照。
(1)Tafseer:
لِّلۡكَـٰفِرِینَ لَیۡسَ لَهُۥ دَافِعࣱ
﴿٢﴾
不信仰者*たちには、それを防いでくれる者など、いない。(2)
Tafseer:
مِّنَ ٱللَّهِ ذِی ٱلۡمَعَارِجِ
﴿٣﴾
階段の主¹であられるアッラー*から(、それを防いでくれる者など)。
1 天使*が天へと昇って行く「『階段』の主」のほかにも、「高さの極みと、位階、徳、恩恵を備えたお方」「偉大さと至高性の主」といった解釈がある(アル=クルトゥビー19:281参照)。
(3)Tafseer:
تَعۡرُجُ ٱلۡمَلَـٰۤىِٕكَةُ وَٱلرُّوحُ إِلَیۡهِ فِی یَوۡمࣲ كَانَ مِقۡدَارُهُۥ خَمۡسِینَ أَلۡفَ سَنَةࣲ
﴿٤﴾
天使*たちと魂¹は、その長さが五万年もの日、かれの御許へと昇っていく²。
1 この「魂」には、「ジブリール*」「人間の魂」といった解釈がある(イブン・カスィール8:220参照)。 2 これは一説に「復活の日*」の事。また一説には「地上からアッラー*の御座(高壁章54とその訳注も参照)までの階段を、彼ら以外であれば五万年かかるところを、一日で昇る」事を指す(イブン・ジャウズィー8:359-360参照)。
(4)Tafseer:
فَٱصۡبِرۡ صَبۡرࣰا جَمِیلًا
﴿٥﴾
ならば(使徒*よ、彼らの嘲笑と挑発に)、よき忍耐¹で忍耐*せよ。
1 「よき忍耐*」については、ユースフ*章18の訳注を参照。
(5)Tafseer:
إِنَّهُمۡ یَرَوۡنَهُۥ بَعِیدࣰا
﴿٦﴾
本当に彼ら(不信仰者*)は、それ(懲罰)があり得ないと思っている。(6)
Tafseer:
وَنَرَىٰهُ قَرِیبࣰا
﴿٧﴾
そしてわれら*は、それが近い(日に、確実に到来する)ものと見る。(7)
Tafseer:
یَوۡمَ تَكُونُ ٱلسَّمَاۤءُ كَٱلۡمُهۡلِ
﴿٨﴾
天が、溶けた鉛のようになる日。(8)
Tafseer:
وَتَكُونُ ٱلۡجِبَالُ كَٱلۡعِهۡنِ
﴿٩﴾
また山々が、(解されて散り散りになった、)染められた羊毛のようになる日。¹
1 復活の日*の天変地異の様子については、洞窟章47、ター・ハー章105-107、蟻章88、山章9-10、出来事章5-6、衣を纏(まと)う者章14、真実章14-16、消息章20、巻き込む章3、衝撃章4-5も参照。
(9)Tafseer:
وَلَا یَسۡـَٔلُ حَمِیمٌ حَمِیمࣰا
﴿١٠﴾
近しい者が、近いしい者について尋ねることもない。¹
1 この解釈には、「人はその日、近しい者からの援助を請うことはない。なぜなら彼が何も出来ないことを、知っているからである」「誰しもが自分のことで頭が一杯なため、他人のことを尋ねる余裕もない」といった説がある(イブン・ジュザイ2:486参照)。
(10)Tafseer:
یُبَصَّرُونَهُمۡۚ یَوَدُّ ٱلۡمُجۡرِمُ لَوۡ یَفۡتَدِی مِنۡ عَذَابِ یَوۡمِىِٕذِۭ بِبَنِیهِ
﴿١١﴾
彼らには、彼ら¹が見える。(不信仰だった)罪悪者は、自分の子供たちで、その日の懲罰を償えば、と望む。
1 二つの「彼ら」については、「いずれも、近しい者たち」「信仰者たちが、地獄にいる不信仰者たちを見せられる」「いずれも不信仰者*だが、前者は追従者たち、後者は指導者たち」「前者は天使*たち、後者は人々」といった説がある(アル=クルトゥビー18:285-286参照)。
(11)Tafseer:
وَصَـٰحِبَتِهِۦ وَأَخِیهِ
﴿١٢﴾
また自分の配偶者、兄弟、(12)
Tafseer:
وَفَصِیلَتِهِ ٱلَّتِی تُـٔۡوِیهِ
﴿١٣﴾
自分を匿ってくれる近親、(13)
Tafseer:
وَمَن فِی ٱلۡأَرۡضِ جَمِیعࣰا ثُمَّ یُنجِیهِ
﴿١٤﴾
そして地上の全ての者(によって自らの懲罰を償うこと)で、(その代償が)自分を救ってくれることを(望む)。(14)
Tafseer:
كَلَّاۤۖ إِنَّهَا لَظَىٰ
﴿١٥﴾
断じて(、そんなことは役に立た)ない!実にそれ(地獄)は燃え盛るもの。(15)
Tafseer:
نَزَّاعَةࣰ لِّلشَّوَىٰ
﴿١٦﴾
(それは、)身体の各部¹をもぎ取る。
1 「身体の各部」の解釈には、ほかにも「頭皮」「骨以外の肉」「顔の重要な部分」といった諸説がある(アル=バガウィー5:153参照)。
(16)Tafseer:
تَدۡعُواْ مَنۡ أَدۡبَرَ وَتَوَلَّىٰ
﴿١٧﴾
それは、招くのである。(現世での真理に)背を向け、(アッラー*とその使徒*への服従から)背き去り、(17)
Tafseer:
وَجَمَعَ فَأَوۡعَىٰۤ
﴿١٨﴾
(財産を)かき集めては、(そこにおけるアッラー*への義務も果たすことなく、)貯めこんだ者を。(18)
Tafseer:
۞ إِنَّ ٱلۡإِنسَـٰنَ خُلِقَ هَلُوعًا
﴿١٩﴾
本当に人間は、せっかちに創られた。(19)
Tafseer:
إِذَا مَسَّهُ ٱلشَّرُّ جَزُوعࣰا
﴿٢٠﴾
悪が自分に降りかかれば、ひどく取り乱し、(20)
Tafseer:
وَإِذَا مَسَّهُ ٱلۡخَیۡرُ مَنُوعًا
﴿٢١﴾
善が自分に降りかかれば、強欲になる。(21)
Tafseer:
إِلَّا ٱلۡمُصَلِّینَ
﴿٢٢﴾
但し、礼拝する者たちは別だが。¹
1 彼らは礼拝の遵守ゆえ、現世においては慎ましい人間となった者たちである。彼らは、現世での悪い出来事に取り乱すこともなく、善い物事に対して強欲になることもない(イブン・ジュザイ2:486ー487参照)。
(22)Tafseer:
ٱلَّذِینَ هُمۡ عَلَىٰ صَلَاتِهِمۡ دَاۤىِٕمُونَ
﴿٢٣﴾
(彼らは、)自らの礼拝を常々(守りつつ、)行う者たち。(23)
Tafseer:
وَٱلَّذِینَ فِیۤ أَمۡوَ ٰلِهِمۡ حَقࣱّ مَّعۡلُومࣱ
﴿٢٤﴾
また、自らの財産の内に、(施しのための)一定の権利¹がある者たち、
1 この「権利」については、撒き散らすもの章19の訳注を参照。
(24)Tafseer:
لِّلسَّاۤىِٕلِ وَٱلۡمَحۡرُومِ
﴿٢٥﴾
(人々に施しを)要求する者にも、(それを)禁じられた者¹に対しても。
1 「禁じられた者」については、撒き散らすもの章19の訳注を参照。
(25)Tafseer:
وَٱلَّذِینَ یُصَدِّقُونَ بِیَوۡمِ ٱلدِّینِ
﴿٢٦﴾
また、報いの日*を信じ(、正しい行い*によってそれに備える)る者たち。(26)
Tafseer:
وَٱلَّذِینَ هُم مِّنۡ عَذَابِ رَبِّهِم مُّشۡفِقُونَ
﴿٢٧﴾
また、自らの主*の懲罰に、怯える者たち。(27)
Tafseer:
إِنَّ عَذَابَ رَبِّهِمۡ غَیۡرُ مَأۡمُونࣲ
﴿٢٨﴾
——本当に彼らの主*の懲罰は、(誰も)安心していられるものではないのだから——。(28)
Tafseer:
وَٱلَّذِینَ هُمۡ لِفُرُوجِهِمۡ حَـٰفِظُونَ
﴿٢٩﴾
また、自らの陰部を(禁じられた物事¹から)守る者たち。
1 この「禁じられた物事」については、御光章30の訳注を参照。
(29)Tafseer:
إِلَّا عَلَىٰۤ أَزۡوَ ٰجِهِمۡ أَوۡ مَا مَلَكَتۡ أَیۡمَـٰنُهُمۡ فَإِنَّهُمۡ غَیۡرُ مَلُومِینَ
﴿٣٠﴾
但し、自分の妻たち、あるいは自分の右手が所有するもの(奴隷*女性)は別で、本当に彼ら(合法な物事だけを行う者たち)は咎められ者などではない。(30)
Tafseer:
فَمَنِ ٱبۡتَغَىٰ وَرَاۤءَ ذَ ٰلِكَ فَأُوْلَـٰۤىِٕكَ هُمُ ٱلۡعَادُونَ
﴿٣١﴾
誰であろうとそれ以上を欲する者、それらの者たちこそは(アッラー*の法の)違反者なのだ。(31)
Tafseer:
وَٱلَّذِینَ هُمۡ لِأَمَـٰنَـٰتِهِمۡ وَعَهۡدِهِمۡ رَ ٰعُونَ
﴿٣٢﴾
また、自らの信託と契約を厳守する¹者たち。
1 同様のアーヤ*である、信仰者たち章8の訳注も参照。
(32)Tafseer:
وَٱلَّذِینَ هُم بِشَهَـٰدَ ٰتِهِمۡ قَاۤىِٕمُونَ
﴿٣٣﴾
また自らの証言を(改変も隠蔽もなく)遂行する者たち。(33)
Tafseer:
وَٱلَّذِینَ هُمۡ عَلَىٰ صَلَاتِهِمۡ یُحَافِظُونَ
﴿٣٤﴾
また、自分たちの礼拝を固守する者たち。(34)
Tafseer:
أُوْلَـٰۤىِٕكَ فِی جَنَّـٰتࣲ مُّكۡرَمُونَ
﴿٣٥﴾
それらの者たちは天国で、厚遇される者たちである。(35)
Tafseer:
فَمَالِ ٱلَّذِینَ كَفَرُواْ قِبَلَكَ مُهۡطِعِینَ
﴿٣٦﴾
(使徒*よ、)不信仰に陥った者*たちが、あなたに、向かってあたふたとやって来るのは、どうしたことか?¹
1 一説にこのアーヤ*は、預言者*の言葉を聞き、嘲笑(ちょうしょう)し、噓呼ばわりするため、彼のもとに集まって来た不信仰者*たちの集団に関して下った(アル=バガウィー5:154参照)。
(36)Tafseer:
عَنِ ٱلۡیَمِینِ وَعَنِ ٱلشِّمَالِ عِزِینَ
﴿٣٧﴾
右から左から、三々五々に?(37)
Tafseer:
أَیَطۡمَعُ كُلُّ ٱمۡرِئࣲ مِّنۡهُمۡ أَن یُدۡخَلَ جَنَّةَ نَعِیمࣲ
﴿٣٨﴾
一体、彼ら(不信仰者*たち)の内のいずれの者も、安寧の楽園に入られることを所望しているというのか?¹
1 彼らは、「彼ら(ムスリム*たち)が天国に入るのであれば、必ずや私たちこそが、彼らよりも先にそこに入るであろう。そして彼らがそこから何か授かるのなら、必ずや私たちこそが、それより多くのものを授かるだろう」などと言ったものだった(アル=クルトゥビー18:294参照)。
(38)Tafseer:
كَلَّاۤۖ إِنَّا خَلَقۡنَـٰهُم مِّمَّا یَعۡلَمُونَ
﴿٣٩﴾
断じて(、そんなことは絶対にあり得)ない!本当にわれら*は彼らが知っているもの¹から、彼らを創ったのだから。
1 彼ら以外の者たちと同じ、しがない一滴の精液から創られたのだから、天国に入るに値するほど高貴な存在だなどと考えるのではない、ということ(ムヤッサル569頁参照)。
(39)Tafseer:
فَلَاۤ أُقۡسِمُ بِرَبِّ ٱلۡمَشَـٰرِقِ وَٱلۡمَغَـٰرِبِ إِنَّا لَقَـٰدِرُونَ
﴿٤٠﴾
われはまさに、いくつもの東と、いくつもの西¹において誓う²。本当にわれら*はまさしく、可能な者なのである、
1 ここでの「いくつもの束」と「いくつもの西」は、同年において毎日異なる、太陽の昇る地点と沈む地点のこととされる(アル=バガウィー4:26参照)。 2 この誓いについては、整列者章1の訳注を参照。
(40)Tafseer:
عَلَىٰۤ أَن نُّبَدِّلَ خَیۡرࣰا مِّنۡهُمۡ وَمَا نَحۡنُ بِمَسۡبُوقِینَ
﴿٤١﴾
彼らよりも(アッラー*に服従する)善い者たちを、(彼らの)代わりとすることが。そしてわれらは、出し抜かれる者などではない。(41)
Tafseer:
فَذَرۡهُمۡ یَخُوضُواْ وَیَلۡعَبُواْ حَتَّىٰ یُلَـٰقُواْ یَوۡمَهُمُ ٱلَّذِی یُوعَدُونَ
﴿٤٢﴾
ならば(使徒*よ)、彼らを放っておけ。彼らは、自分たちが(懲罰¹を)約束されている日に遭遇するまで、(虚妄の中に)のめり込み、(宗教において)戯れるであろう。
1 この「懲罰」については、金の装飾章83の訳注を参照。
(42)Tafseer:
یَوۡمَ یَخۡرُجُونَ مِنَ ٱلۡأَجۡدَاثِ سِرَاعࣰا كَأَنَّهُمۡ إِلَىٰ نُصُبࣲ یُوفِضُونَ
﴿٤٣﴾
まるで(アッラー*を差しおいて崇めるために)立てられたもの¹へと急ぐように、彼らが墓場から慌てて出て来る日に(遭遇するまで)。
1 この「立てられたもの」については、食卓章3の訳注を参照。
(43)Tafseer:
خَـٰشِعَةً أَبۡصَـٰرُهُمۡ تَرۡهَقُهُمۡ ذِلَّةࣱۚ ذَ ٰلِكَ ٱلۡیَوۡمُ ٱلَّذِی كَانُواْ یُوعَدُونَ
﴿٤٤﴾
怖気づいた目をし、屈辱が彼らを覆う。それが(現世で)、彼らに約束されていた日なのである。(44)
Tafseer: